石原明の「知的経営の切り口」 | 経営者会報 (社長ブログ)
企業を発展させるための経営のヒントについて、独自の切り口で紹介します。
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2016年01月08日(金)更新
常に自分を成長させるために
あらためまして・・・あけましておめでとうございます。
年頭にあたり、経営者のみなさんは、今年一年の目標や計画を人前でお話しになる機会も多いんじゃないかと思いますが、私は今年を【これまで準備したことがカタチになる年】と捉えていて、それこそ昨年までの100倍以上の成長と変化を遂げる一年になるのではないかとワクワクしているところです(#^^#)
私を取り巻くプラットフォームもより充実し、社会的な影響力も広がり、これまで以上に大きな貢献ができると思いますので、どうぞ本年もよろしくお願いいたします(#^^#)
と、挨拶が長くなってしまいましたが(笑)、今回はこんな質問にお答えしてみました。
== 質 問 ==
先日、石原先生が「今年は自分が一番成長した年」とおっしゃっていたのをお聞きして、身の引き締まる思いでした。常に自分を成長させるために、何かヒントをいただければと思います。
石原先生のお言葉をお借りすれば、やはり見たがり聞きたがりですかね(笑)。よろしくご指南ください!
== 回 答 ==
成長のためのヒントを、見たがり聞きたがりということで言えば、見方を深め聞き方を磨くことだと思います。
これが相手から本音や本心、そして他の人には言っていない情報を聞きだすことに繋がり、それがあなたを成長させることになると思いますが、そのためには、会う方の時間当たりの価値をしっかり認識することから始めることだと思います。
== 解 説 ==
ちょっと難しい回答をしてしまいましたが、この方のいうように、人間の成長について言えば、周りの人や、その中でも特に成功している人を観察したり、そういった人達からいろいろなことを聞いたりすることで、確かに大きな成長の機会を得ることができると思います。
なので、自分よりも成功している人の側に行ったり、話を聞いたりすることは、素晴らしい成長の機会になると思います。
ということで、どんどんそういった人を探して、見たり(観たり)聞いたりすべきなんですが、ここで一つとても大切な注意事項があります。
それは、そういった人に会う時の礼儀として、少なくとも、会いたいと思う方の時間当たりの価値を調べたり考えたりすべきということです(※時間あたりの価値とは、時間給では無く、その人が集中して仕事をした場合に稼ぐであろう最大の売上げや利益を意味します)。
これを考えないで、その人の行動を観察したとしても全然本質をつかめないと思いますし、仮に質問するという機会を得たとしても、まったく深さの無い質問をしかねないと思います。
また、そういう質問をしている時に相手が凄い勢いでキャッシュアウトしているということもまったく気付かないという、怖い現実を作ってしまいかねないですよね(─_─)!!
現実社会(資本主義社会という事ですね)における、個人の時間あたりに稼ぐ金額の差は時給ベース(時間給)で働く方達と能力によって稼ぐ(能力給)方達の差、そして、交渉などにより未来を創造する方達の差は天文学的に違います。
見る(観る)聞くということも、その差を理解して初めて、ホンモノになるということですね。よかったら、参考にしてください。(@^^)/~~~
私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
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2015年09月18日(金)更新
「深みのある話」をするために
== 質 問 ==
まわりの人からいつも「話に深みがない」と言われます。どうすれば石原先生のように深みのある話ができるのでしょうか?
== 回 答 ==
“話の組み立て”と“間の取り方”そして“たとえ話”が深みを作るヒントになると思いますので、その点を注意しながら、上手いなと思った人の話を分析すると、話はどんどん上手くなると思います。
== 解 説 ==
なるほど“話の深みですか?”・・・この話し方に関する質問はいろいろな方からされるので、深みに限らずですが、どうすれば深みも含めて上手く話せるようになるかを、この機会にわかりやすく解説してみたいと思います。
話が上手くなる方法で一番良いと思うのは、上手に話す人の話し方を観察するというか盗むことだと思いますが、その場合漠然と観察する(盗む)よりも観察するポイントがあった方がわかりやすいと思います。
具体的に解説すると、大事なのは“組み立て”と“間の取り方”と“たとえ話”の3つでしょう(*^^)v
講演会やセミナーで話を聞く時にこれを応用して、ウケている話し手の内容に集中して感心するよりも、なぜこの話し手の話は観客を引き込んでいるのか? などを、少し引いて聞きながら、その話し手の話の組み立てや間の取り方そしてたとえ話を観察するように聞く癖をつけると、うまく観察できるということです。
たとえば、私の勉強会に来る時も、私の話がどうして聞く人たちを引き込むのか観察するなんて感じで参加するのも良いと思います。
また、間の取り方で絶妙な、落語を聞くとか、こうなりたいなと思う方の動画などを何度も繰り返し見て、自分でも話してみるとかも良いですね。
今回の質問の“話の深み”も、たとえ話を上手に使うとこんな感じで“深み”が増すんだな~と、分かると思います。
見方や聞き方、観察の仕方が分かれば、上達はわりと早いと思います。参考にしてトライしてみてください(@^^)/~~~
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2015年08月28日(金)更新
クライアントの意識を変えるために大切なこと
== 質 問 ==
じつは私も経営コンサルタントをしておりますが、経営者の意識を変えてもらうことに四苦八苦しています。
勉強会などで石原先生のお話を伺っていると、自然に自分の意識が変わっていくのを感じるのですが、それはなぜなのか・・・ぜひその秘訣を教えてください。
== 回 答 ==
クライアントの意識を変えるためには、対立ではなく“相談の関係”を作ると良いのですが、そのためにはまず相手の状況や意識レベルを理解して、そこから話を進めると伝わりやすいと思います。
== 解 説 ==
こちらが正しいと思っていることを、そしてそれが正しければ正しいほど、それを相手に伝えようとする時には、乱暴になるとか、思いやりの気持ちが欠ける傾向になると思います。
なので、なぜ伝わらないのかと感情的になってしまったり、ならば教えようと力んでしまいがちで、そんな時こそ、相手の今の理解度や心境を知る努力をして、歩み寄ると良いと思います。
この時に私は、相手との関係を対立する関係から相談する感じに変えてくださいと良くアドバイスします。
「どうしてこれが分からないのですか?」というより「こういう時どんな感じで考えるんですか?」と聞いてみたり「こういう風にとらえるとしたら違和感ありますか?」という様に、質問して相手の気持ちを聞いてみる、そして、相手の反応に対して会話する・・・相手と話し合っている=相談している関係になるようにしてくださいとアドバイスします。
実は、講演やセミナーでも、たとえ話で「こういう風に考える人がいるんですが、こう聞いてみるとこんな質問が返ってきます・・・なので、こう話し合って理解の仕方をすり合わせると分かってもらえます」・・・などと言いますが、これは、講演やセミナーを聞いてくれている方と仮想で相談している感じを演出し、理解を深める展開を作っているのです。
なので、聞いてる方たちは、無理なく、自然に価値観を変えてくれるのだと思います。
こちらが、正しいと思っている事、理解していることも、知る前はまったく分かっていなかったわけですから、相手の立場になったら伝わら(=分から)なくて当然と思いますよ。参考にしてください(@^^)/~~~
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2015年06月05日(金)更新
トップダウンとボトムアップの目標のバランス
そんななか、私の著書『「成功曲線」を描こう。』のメインテーマになっている目標設定について寄せられた質問が届いたので、久々に取り上げてみました(^.^)
== 質 問 ==
目標設定する時トップダウンとボトムアップのバランスをどのようにしていったら良いのか知りたいです。先生のご著書『「成功曲線」を描こう。』の中で一番知りたいところです。
== 回 答 ==
目標に向かってスタートする時は、トップダウンの目標は羅針盤の役目で、ボトムアップの目標に集中するのが良いと思います。その後は成果が上がるにつれて、意識がトップダウンの目標の方に自然に向かうと思います。
== 解 説 ==
これは、私が教育の仕事をしている時に気付いたことですが、目標を設定して必ず達成する人と、うまくいったりいかなかったりする人とでは“目標設定の仕方が根本的に違っていて”ほとんどの目標を達成できるようになるのが、この本の中心テーマです。
その中で、将来こうしたいという大きな目標としてのトップダウンの目標と現状でそこに向かっていくためには何から取り組んだらいいかというボトムアップの目標を“成功曲線”を意識(イメージ)してバランスよく立てると達成の確率は上がると解説していて、その意識の持ち方についての質問を寄せてもらったということです。
この本では、“成功曲線”を中心テーマに、自分の人生を成功に導くために必要な知識や考え方、学習が全てこの一冊で分かる様になっているので、ぜひ読んでいただきたい一冊ですが、みなさんがこの“成功曲線”を意識して最初に目標を立てる時に考えてしまうのは確かにこのあたりのことなんだと思います。
より具体的に解説すると、目標に向かってスタートする時は、トップダウンの目標(将来こうなりたいという大きな目標)は羅針盤の役目と考えると良いと思います。
いつもこうなりたいという灯台の光と思ってもいいですが、その光があるので、目先の目標が上手くいかないとかという時でも自分の方向を失わないというわけですね。
この光を見ながら、ボトムアップの目標(将来の大きな目標に向かってやるべき目先の目標)に当初は集中するというのが良いと思います。
スタートは少しこれを意識して始める、その後は成果が上がるにつれて意識がトップダウンの目標の方に自然に向かうと思いますのでバランスも自然に取れてくるということですね。よかったら参考にしてください(@^^)/~~~
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2015年05月25日(月)更新
仕事とプライベートはきっちり分けるべきか
== 質 問 ==
唐突な質問ですが、自分の仕事とプライベート(オン、オフ)は分けていらっしゃいますか?
もちろん、休み中でも仕事のことを考えることはあると思いますが、人によっては“休みは休み”とはっきり分けている人もいると思います。
精神衛生上どんな休日の過ごし方をするとより気持ちよく仕事に向えるのでしょうか?
日々の過ごし方で何かもっと自分が変われるんじゃないかと思い質問しました。石原先生の休みの考え方など教えてください。よろしくお願いします。
== 回 答 ==
休みは心と体をリセットするために使うのが本来の目的だと思いますが、私が最近気に入っているのは、長期休暇の効用です。
== 解 説 ==
休日をなぜ取るかというと、効率的に仕事をするためには、肉体と精神を休めること(適切な休息)が必要だからですが、個人の嗜好によって違うこともあり、休日の過ごし方によって効果はかなり違うと思います。
また、仕事の内容によって、移動なども含めて体力をかなり必要とする仕事か、集中力が必要で精神をハードに使う仕事かによっても、体力を使う場合は反対にゆっくり読書するとか映画を見るとかの方が合うと思いますし、反対に精神を使う仕事の場合は、運動をして体を使った方が良いなど、当たり前と言えばそうですが、それぞれに違いがあると思います。
ただ、いずれの場合も休みをなぜ取るか? 取らないといけないか? というと、それは心と体のリフレッシュの他に“中断する”とか“切り替える”ことで、いろいろな事がかえって成果につながるからだと思います。
これは、忙しいからと言って休まずにずっと仕事を続けていると、あるタイミングを境に効率がガタっと落ちてしまうという現実を知ることで、理解できますよね(p_-)
ということで“中断”や“切り替え”の効用ですが、それは、一回行動を止めることで、今までやっていたことを再確認出来る、途中に休みを入れることで、やり方が微妙に変わったり思考に変化が生じて発見があるなど、偶然も含めてうまくいったりする・・・ことだと思います。
この、休みを取ることで生じる“中断”や“切り替え”の効果はとても面白いと思っていますので、仕事ばかりしている社長さんには強制的に休ませるとかも、とても重要なコンサルの指導だと思っているほどです。
そんな中で、私が最近気に入っているのが、ちょっと長めの休みを取ることです!
これは、なかば強制的にしないとできないと思っているので、休暇を兼ねてというわけではありませんが、現状の仕事を“中断する”“切り替える”手段としてポッドキャストの海外収録はとっても楽しいものであると同時に、仕事の成果を上げる上でも、とても重要なことだと体験を通して最近特に強く思うようになってきています。
強制的に一回仕事のサイクルを止めることで、次にちょっと曖昧な記憶をたどって仕事を元に戻す時に、絶対にそれまでやっていた仕事の仕方とちょっと違う要素が含まれて、思わぬ発見や気づきが生まれ、とても成果が上がるのです。
特に最近は、もしかしたら長く休めば休むほど記憶が曖昧になって良いのかもしれない・・・ナドと、本気で思うようになっています(*_*)
仕事柄なかなか日本では休めないので、こんな対抗策を思いついたのですが、休みの効用を思うに、いろいろな休日の過ごし方を研究してみたいと思います。
・・・今回は回答というより私の休み方みたいになってしまいましたが(笑)、参考になったら幸いです(@^^)/~~~
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2015年05月15日(金)更新
大勢の人とのコミュニケーションの場が苦手な方へ
基本的には、人は苦手なことをしなくてもよいと考えているのですが、経営者という立場上、そうも言っていられないシーンもありますよね。というわけで、私なりの裏ワザ(?)をご伝授しますので、参考にしてください。
== 質 問 ==
仕事で大勢の人と接する機会が多いのですが、複数の人たちとの会話で場を盛り上げるために効果的な方法を教えてください。1対1ならなんとかなりますが、大勢の人とのコミュニケーションの場が苦手です。
== 回 答 ==
場を盛り上げようとして、話題を自分が作ろうとすると難しいので、逆に質問をたくさんして会話が弾む潤滑油になると良いと思います。
== 解 説 ==
大勢の場所が苦手な方は多いと思います。私もかなり苦手で、どうしてもそこにいないといけない場合などは、正体をかなり消して壁とか周りと同化していたりします(-.-)
この方の場合はおそらくお仕事で大勢の方とミーティングをしたり、複数のお客様と同時に会話する機会等が多いと思われるのでアドバイスしますが、こちらが話題を作って場を盛り上げようとすると大変なので、いろいろ質問をして参加者に話してもらうと良いと思います。
もちろん、そのためには、事前に参加者のプロフィールなど簡単に確認してどんなことを聞くとその人も楽しく、参加者も面白いだろうかとか、最近の世間の話題とリンクしている内容は無いかなど、ちょっと調べておければベストだと思います。
調べることが無理なら、最初司会者みたいな位置づけに回って、自己紹介してもらって、そこから相手に話を振る・・・例えば、「さっきの自己紹介の時の〇〇の話って・・・なんですか?」というように質問してその場の会話をスタートさせると、良いと思います。
話題が一段落したら、じゃあ、「△△さんが話していた〇〇の話も聞きたいので、話してもらえますか?」といった感じで話題を次の方に振るなどしていくと、それをきっかけに会話が始まり、場が和んでいくと思います。
知らない人達との会話って初めが大変なんですが、勢いがつけばどんどん展開していきますので、後はこの人発言が少ないなって思ったら、その人に質問して発言を促すくらいで、どんどん良い雰囲気になっていくと思います。よかったら実行してみてください(@^^)/~~~
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2015年04月10日(金)更新
人にわかりやすく伝える技術
タイトルは同じく『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』ですが、シリーズ第6弾!『多様化するマーケットを読み解く力を身につけよう・編』として、装いも新たに生まれ変わりましたので、ぜひチェックしてください。
「あ! まだ購読してないや」・・・という方は、よかったらコチラからご登録くださいね(*^^)v
== 質 問 ==
私は人に何かを伝えるのがとても苦手です。どう伝えたらわかりやすいかと考えながら話すのですが、なかなか筋道をたてて話すことができず、回りくどい言い方になってしまったり、わかりづらくなったりしてしまいます。
<a href=“http://www.ishihara-akira.com/hint/”target=_“blank”>ポッドキャスト</a>やセミナーを聞いていると、石原先生は説明の天才だと思うのですが、何かを伝えるとき、話すとき、どのような点に気をつけていたり、意識したりしているのでしょうか?
また、説明能力を磨く方法を教えてください。よろしくお願いします。
== 回 答 ==
説明能力を高めるには、相手の理解力を計る能力を身につけることと、相手のレベルに合わせて表現(=説明)できるようになるために、言い回しや語彙の数を増やすことです。
== 解 説 ==
回答したように、相手に合わせた説明をするためには、相手の理解力を計る能力を磨くことと、その理解力に合わせて説明や表現することができるようになることですが、そのためには言い回しや語彙を増やすことだと思います。
まずレベルですが、理解力の速い相手にくどくど話しているとイライラして怒り出すし、分からない人に端折って話すと、途中からまったく説明に付いてこれなくなってちんぷんかんぷんになってしまいますよね(p_-)
また、できるだけ相手に短い時間で“ずばっと”本質を突いた説明ができると、いかにも“できる!”という印象を相手につけられたりするので、相手のレベル感を計ることはとても重要だと思います。
では、レベル感を計るコツですが“相手の話す速度を基準にする”と比較的分かりやすいと思います。
速い人は頭が良い、遅い人はそうでも無い・・・ってことで理解していただけると良いと思います。脳の回転が話す速度って感じですが、これはかなり当たっていると思います。普段ゆっくり話す方でも、いざとなった時の速度が速い人は頭がとても良い人です。
次に言い回しや語彙の数を増やす練習ですが、これは文学書や小説を読むなどしていろいろな表現の方法や言い回しを勉強するのがベストだと思います。
本をたくさん読む人でも、ビジネス書ばかりの方は言葉の数が足りなくて表現を磨けないという傾向があります。
これは、ビジネス書に使われる単語の数や言い回し、表現の数がとても少ないからです。
私たちは自分の知っている単語や表現で相手と会話するわけなので、語彙が少ないといくら相手のレベルが分かってもそのレベルに合わせた表現や説明がなかなか上手くできないということになりますよね。
人の感情や思考の深さなども文学書や小説とかを深く読まないと、なかなか分からないですよね(#^.^#) 参考にしてください。
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2015年03月26日(木)更新
仕事の質を上げるための上手なスケジュールの組み方
== 質 問 ==
スケジュールを組んでも、急ぎの仕事をこなして手一杯になってしまいます。先の仕事や、新しい仕事、取組み、質を上げる時期を確保するためには、どうやってスケジュールを組み、どうやって実行していけばよいか教えてください。
== 回 答 ==
スケジュールを上手く作るコツは何をするか、何をしないかをルール化し、1日のスケジュールを詰めすぎないで80%以内に抑えることだと思います。
== 解 説 ==
この質問の状況を考えると、スケジュールを上手く組めない一番の原因は、自分がすべき仕事としなくて良い仕事(=してはいけない仕事)の区別が上手くできていないことだと思います。
発生する仕事を・・・しかも発生順に全て自分でやろうとすると、流石に無理があるので“本来したいと思っていた仕事がまったくこなせなくなる”という状況に捕まってしまうと思います。
こういう場合にまず必要なことは、発生する仕事をすべて自分でやろうとしないで、しなくても良いと思われる仕事をピックアップし、やらない癖を付けることですが、そのやらなくて良い仕事を見つける方法は、数日間~10日位で良いので、一日の終わりに今日何をしたかを書き出して、実際にどんな状況で日々を過ごしているのかを確認するとよくわかると思います。
こういう形で冷静に自分のやっていることを眺めると、日々発生している仕事の中で、実はかなり優先順位の低い事柄までも、その時々で感情的になってしまってやっているとか、重要度を無視して行動してしまっていることなどがわかってくると思います。
そして、実はそういう仕事をしなくても結構体制に影響がないので、発生したからといってすぐにやらなくても大丈夫だろう・・・ということなどがわかってくると思います。
また、それとは逆にこういう仕事は発生したら大変なので、他を止めてでもすぐ取り掛かるべきだという項目も見えてくると思います。
やるべきこと、やらなくても良いことを確認したら次に意識することは、1日のスケジュールを実際に決める場面で、要件を持ち時間いっぱいまで詰めてしまわないこと・・・空き時間が無いほど予定を詰めてしまわないことです。
スケジュールを作るコツは、1日の予定をおおよそ80%までで止めておくこと・・・つまり20%はバッファとして時間を空けておくことです。
この20%の余裕が調整作用として働いて、優先順位が高い項目がいきなり発生しても余裕を持ってこなすことができるようになるということです。ぜひトライしてみてください(@^^)/~~~
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2015年03月13日(金)更新
仕事を上手に部下や他人に振る方法
== 質 問 ==
仕事を上手に部下や他人に振る(やらせる)方法を教えて下さい。相手に遠慮して自分の時間が確保できなくなることがあります。相手が手伝いたくなる言い方、お願いの仕方があったらぜひ教えてほしいです。
== 回 答 ==
仕事を相手に振る時の心構えで、往々にして間違っているのは“相手はそれを迷惑だと思っている”ということです。この気持ちを変えない限り、上手くまわりに仕事を振ることはできないと思います。
== 解 説 ==
仕事を部下や回りに振れない方の一番の問題は、仕事を振る事でまわりが迷惑するという思考です。なので、こちらの質問の方の書き方も仕事を振るのに遠慮するとか、お願いするって書いてありますよね(─_─)!!
また、ちょっと違ったパターンで“詰まる所自分が活躍したい”ので、とか“人が信用できない”ので、なかなか仕事を人に任せられないという方もいますが、こういう人にも詳しく聞いてみると、根底には結構仕事を頼むことに関して=相手に迷惑をかける・・・だから嫌われる・・・という感じにとらえている場合が多いようです。
実は、この仕事を頼む・振る事を相手の迷惑と考える思考が、そもそもの仕事を部下やまわりに依頼できないかなり大きな原因なのです。
では、どういう思考に切り替えたら良いか?ですが“仕事を振られた相手は実は凄く喜んでいる”もしくは“将来すごく喜ぶはず”と考えるべきです。
それから、仕事の振り方についてもこの思考に沿って考え方を変更するべきで、なるべく親切に振るよりも、言い方はストレートですが“乱暴に振った方がより喜ぶ”とかできる限り“丸投げした方が良い”と考えるべきです(*_*)
これ“え~!”っと思った方が多いと思いますが、実は部下や仕事を依頼する相手(・・・この括り(くくり)を一般的に言うと人間全般ということになりますが(#^.^#))は“基本人から誉められたい”とか“賞賛されたい“と考えていて、誉められる機会を潜在意識的には求めているからです。
それから“自分は結構凄いよな”とか“イケてるじゃん”と自らも思ってみたいので、そういう機会があると張り切って仕事をしようとする性質を心の底では持っているのです。
・・・これって、依頼した仕事を、イヤそうにやってる割にはできた時に誉めたりすると“これくらいならいつでも大丈夫ですよ”なんてカッコつけて喜ぶなんて時に垣間見られる行動や思考ですよね(p_-)
ということは、人は誉められたい、自分を認めてもらいたい、自分自身でも自分を認めたいと思っているということなので、仕事を振る=その機会を与えてあげている=相手が喜ぶ行為ということになるわけですね(#^.^#)
そしてこの行為は同時に、部下に成長の機会も与えていることになるので長期的にも、とっても良い上司ということになるわけです。
反対に、部下を思いやり、仕事を振らないで自分でやってしまう上司は=仕事を依頼してくれない=活躍する場所を与えてくれない=ヤナ上司ということになりますね(─_─)!!
なおかつ“こんなアバウトな依頼でも出来ちゃうんだ~!”とか“すごい!全部自分で考えて成果出しちゃったんだ!”みたいに、乱暴な依頼や丸投げでも・・・否、乱暴な依頼や丸投げの方がより賞賛が得られるわけですから、その方が相手は喜ぶということなんですね(@_@;) そのうえ、成長も早いですよね(#^.^#)
今回の回答、これ以上書くと結構長くなってしまう(え~と、本一冊位になったりして…笑)ので、思考のスタートやヒントと捉えてもらって、この問題について、ちょっと深く思考してもらうと面白いと思います。よかったら、参考にしてください。
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2015年02月23日(月)更新
中小企業の社長の「時間価値」~後編~
この内容、かなり面白いというか、重要な内容になると思うので、2回に分けてお答えすることにしたのですが、今回はその後編をお届けします。
== 質 問 ==
石原先生の「時間価値」のお話を聞いて目が覚めた思いなのですが、中小企業の社長、もしくは役員は、時間当たりのコストは平均でいくら位だとお考えでしょうか?
また、時間価値を個人的に上げていく習慣についても、何かアイデアがあれば教えてください。
== 回 答 ==
経営者の時間価値については人それぞれの資質や思考が違いますので、平均を出すのは難しいし、あまり意味が無いと思います。
時間価値を上げる方法は個人のパフォーマンス上げることですが、同じ能力ならば目先の利益でなく、将来の利益のために時間を使うようになれば上がると思います。
== 解 説 ==
前回の回答で、経営者の平均的な時間価値はいくらか?という問いを考えたり、回答することに、あまり意味はないということが分かったと思います。
経営者の時間価値は、その経営者(=その人それぞれ)の能力や置かれている状況・思考などによって千差万別なので平均値は無いし、もしそれが分かったとしても、それがあまり意味を持つとは思えません。
それよりも、その人一人ひとりが自分の時間価値を知り、何をすべきかを考え、それを意識した方が何倍も価値を発揮できると思いますので、思考を切り替えていただく方が良いと思います。
ということで、今回は最後の回答で、時間価値を上げるにはどうしたら良いかということに対する答えを続けます。
ビジネスマンであれば自分の時間を時間価値の高い仕事に集中させるところが重要で、もっと時間価値の高い仕事ができるようになることを意識してスキルアップのための時間を確保することです。
企業がスタッフの時間価値を意識し効率的活用するのであれば、時間価値の高い人間をその時間価値の高い仕事に集中させるような仕組みを作ることが重要です。
例えば、営業のスペシャリストをなるべく優良な顧客と面談させるようにシフトを組むとか、優秀な人間をより優秀にするために、時間価値の高い仕事ができる人間だけを集中して研修するなど、意識した教育制度の確立が重要です(*^^)v
一般的に多くの企業は能力の低い人を教育する場合が多いのですが、同じ費用と時間をかけるのであれば、優秀な人間を教育した方が効果や効率が高いわけですね。
もちろん、優秀な人間だけに大切な仕事を集中させるとか教育をするとなると、その他の人の成長が遅れるというリスクがあり、結果として組織の成長も弱まりますから、バランスを取って進める必要があります。ですから、経営者はその辺も考慮して収益と組織の成長を考えた経営をしていかないといけないわけですけどね(p_-)
さて、話は核心に迫りますが、経営者の時間価値を上げる方法として一番良いと思うのは、目先の問題や売上げに捉われないで、未来の価値に対して時間を使う習慣を付けることだと思います。
例えば、今月の会社の売上げに一番貢献しているのが経営者自身だということになると、自分の能力を目の前の仕事だけに投資していることになり、現在の貢献度は高いとしても将来を考えた場合には、価値が低い(=時間価値の低い)仕事に自分の能力を使ってしまっていることになります。
その能力を例えば・・・営業力・交渉力・想像力・企画力なりを、能力の高い人の採用に使ったり、今取引している会社よりももっと大きな会社との取引をスタートさせるために使う、あるいは未来のための新商品開発、事業開発のために使うように考えることで、結果が飛躍的に向上する=時間価値が飛躍的に大きくなるということです。
これ、とても当たり前のことで、普通に考えるとできそうなことなのですが、ほとんどの経営者の方が分かっているけどなかなかできないでいる問題でもあるのですね(―_―)!!
理由は、こういった“時間価値を向上させるための行動”をするためには超えないといけない精神的なハードルがあるからなので、それを少し解説して、今回のQ&Aの最終回答にしたいと思います。
経営者が自分の能力を時間価値の高い行動に使うことができない理由は、ズバリ目の前の仕事や状況を精神的になかなか手放せないからです。理性では目の前の仕事や状況よりも将来の価値を上げるための行動(=時間価値の高い仕事や物事)に時間を使う方が良いと理解しているのに、感情がその理性を打ち負かせてしまう場合がとても多いからです。
もちろん経営そのものが赤字であったり、危機的な状況や抜き差しならない問題を抱えているのならば、それに対処するために全力で目先の問題にあたらないといけないわけですが、経営者は現状が黒字化している、または経営的にさしたる問題が無い、またはかなり安定した状況にあるのであれば、将来の価値を作る仕事に自分を向けなければならないわけですが、目の前で起こる問題や儲かる話などに感情を取られてしまうことがとても多いのです。
ということで、頭で分かっていることを感情的に受け入れないことが、経営者が時間価値の高い仕事に就けない一番の理由だと私は考えています。したがって、経営者が自分の時間価値をもっとも向上させるためには理性を持って将来の価値あるモノゴトのために自分の時間を使うことを理性だけでなく感情的にも理解することだと考えています。
今回の回答もとても長くなってしまいましたが、参考にしていただければと思います(@^^)/~~~
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ボードメンバープロフィール
石原 明(いしはら あきら)氏
僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社
ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。
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