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2011年06月24日(金)更新

AKBに負けるな!? カップヌードル総選挙

今、「総選挙」というキーワードでネット検索すると、「AKB48選抜総選挙」関連のページがズラッと並びます(笑)。国民の関心事は、煮え切らない政権争いより、彼女たちの頑張る姿なのかもしれませんね(*^_^*)
 
顧問先の社長さんたちの間でも、「今回のAKB総選挙には、組織運営の大事な要素が全部入っていますよね」などと、かなり注目度が高かったようです。このあたりのことは、私の主宰する『高収益トップ3%倶楽部』の会員向け月刊誌「経営情報レポート」でも取上げてみたいと思っているんですが、そんなAKBに負けじとばかり、あのカップヌードルも「総選挙」してるのをご存じでしょうか?


 


 
 
 
 
正しくは「歴代カップヌードル復活総選挙」、カップヌードル発売40周年のキャンペーン企画です。これまで発売された中からすでに廃盤になっているレギュラーサイズのカップヌードル73種類に対して、毎日1人1票、投票できるようになっていて、上位3位までに入賞した商品は、数量限定・復刻版として発売されるみたいです。
 
時代のムードを読んだ、なかなかいい企画ですよね(*^^)v すでに投票は100万票を超えているようですが、6月5日の中間発表時点では、1972年発売の「天そば」が1位、2位は「スパイシーカレー」、3位に「チキンヌードル」と続きます。投票は今月末(2011年6月30日)締め切りです。果たしてどんな結果になるでしょう? ちょっと気になりますよね。
 
AKBもそうですが、今ドキのマーケティングには、「ファンを上手に巻き込むしかけ」が大事なキーになります。たとえどんなに売れているアイドルも、大ヒットを飛ばしている商品も、いつかは陳腐化していくものです。今は時代のスピードも速いですから、たとえどんなモノでも、陳腐化を阻止するのは至難の業なのです(――;)
 
陳腐化させない唯一の道・・・それは「変化」させることです。歴代のカップヌードルを見てみると、なかには「かなり冒険したなぁ~」なんて味もありますよね。たまに「えっ?」と思わせる商品を出すことも、40年間ファンを飽きさせないための戦略だったのかもしれませんが、全権をファンに委ねてしまう「総選挙」は、想像していないレベルの変化を起こすための絶好のしかけです。
 
これまでアイドルグループの編成などは、プロデューサーの腕ひとつにかかっていたわけですが、AKBというグループは、プロデュースの主導権をファンが握っているわけです。メンバーたちはその結果を真正面から受け止め、結果的にグループとして半永久的に進化を続けていくことになるでしょう。
 
そう考えると、「企業が売りたいモノを売る」時代は、とうの昔に終わっているのかもしれません。その道のプロになればなるほど、素人の意見を聞けなくなるものですが、「お客さんが本当に欲しがっているモノを提供する」という姿勢を持った企業にだけ、軍配の上がる時代になったようです。
 
あなたの会社でも「総選挙」と銘打って、自社商品の人気ランキングをお客様の投票で決める・・・なんて企画にチャレンジしてみてはいかがでしょうか? 意外にもその中から「次の一手」が見つかるかもしれませんよ(@^^)/~~~


2011年05月31日(火)更新

『ぴあ』首都圏版の休刊とマーケットの変化

先日、ちょっとさみしいニュースを目にしました。あの『ぴあ』の首都圏版が、ついにこの7月(2011年7月21日発売号)で休刊するというのです(――;) 
 
すでに昨年6月には中部版が、同10月には関西版が休刊しており、首都圏版が休刊すれば、39年の歴史を持つ情報誌『ぴあ』すべてが休刊することになります。
 




 
 
 
 
 
 
 


  
ちなみに上の画像は、1972年の『ぴあ』創刊号の表紙です。『ぴあ』は、当時まだ学生だった矢内廣社長らが創った、画期的なエンタメ情報誌でした。
 
インターネットなどまだない時代には、この『ぴあ』を頼りに、見たいライブや劇団のチケット発売日には、徹夜をしてプレイガイドへ並んだり、何度もリダイヤルしながら必死で電話予約をしたり・・・チケットをゲットするにも、たいそうな“努力”が必要だったのです。
 
また、『ぴあ』がオススメするマニアックな劇団などを、だまされたつもりで観てみたら結構面白かった、なんて経験をした人も多かったと思います。アングラ劇団などは、ある意味『ぴあ』が育てたと言えるかもしれません。
 
当時の学生にとって、『ぴあ』はデートのためのバイブルであり、若者文化の象徴であり、単なる雑誌を超えた“特別な”存在だったのです。その結果、『ぴあ』は就職したい企業ランキングに名を連ねる人気企業にもなりました。
 
月刊誌として誕生した『ぴあ』は、まもなくあの独特の表紙イラストを及川正通氏が描くようになってからますます人気が高まり、発行サイクルも隔週刊へ。一時は53万部まで部数を伸ばし、やがて首都圏版は週刊誌となります。
 
しかし、インターネットの登場で時代が変わったのです。ネットで情報が得られ、しかもチケット予約も簡単にできるようになったことから、最近の発行部数は、約6万部まで落ち込んでいたようですね。
 
もちろん同社も「@ぴあ」というネット事業も展開していますが、一時代を築いたある種のプライドのようなものが、媒体の移行に歯止めをかけたように見えます。
 
よく「世代間ギャップ」などと言いますが、私たち世代にとってはこれだけ思い入れの深い『ぴあ』でも、若い世代に「ぴあ、読んでる?」なんて聞こうものなら、「はっ?何のことですか??」なんて言われるのがオチです。
 
マーケットにおいては、たとえどんなに人気があるモノでも、ある年代で“ブツッ”と切れる、という現象はよく起こります。
 
そう考えると、企業は売れている商品があるうちから、第二・第三の選択肢を持って、対策を立てておかないとならないことがよくわかります。しかし、一世を風靡するような人気商品を持ってしまった企業は、得てして「次の一手」が遅れてしまうものなのです。
 
『ぴあ』休刊のニュースを見て、そんなことを考えてしまいました。「人の振り見て・・・」じゃないですが、経営者として肝に銘じたいものです(@^^)/~~~
 
 
 

2011年05月13日(金)更新

サムライ魂を世界へ発信!? 「サムライファクトリー」の企業文化

唐突ですが、下の画像、どこの写真だと思います?
 



 
 
 
 



温泉地にある老舗旅館のロビー? それともどこかの和食料理やさん?? ・・・いえいえ、れっきとした会社の「会議室」なのです。
 
この会議室には「砦(とりで)」という名前が付いているそうですが、会議室につながる通路にも、白い玉砂利が敷き詰められています。
 
こんな会議室を持つ会社は、「サムライファクトリー」。「ニンジャ・ツールズ」というホームページ運営支援サイトで、個人ユーザー向けにブログのテンプレートやアクセスカウンターなどのツールを提供し、230万人を超すユーザーを持つ最先端のIT企業です。
 
ちなみに下の画像は、ビジュアル系バンドのメンバー紹介ではありません(笑)。メイクとコスチュームをバッチリきめて、スタッフ紹介ページをつくる懲りようです。
 



 
 
 
 
 



さらに会社案内は「巻物」風につくられていて、「モノづくりの力で世界中に幸せと感動を届ける」という熱い思いが込められています。
 
同社の社員60名のうち、約1割が外国人だそうですが、日本の「サムライ」に興味を持つ外国人は多いですから、入社を希望するかはともかく、海外メディアからの取材なども結構来るんじゃないでしょうか?
 
進化し続ける情報化社会の中で、自分たちの思いを経営理念という「言葉」にしたり、会社案内やホームページから「文章」で発信することが“当たり前”になりつつある今、同社のように会社の『ビジュアル』を丸ごとつかって、自社の企業文化を発信していく姿勢はすばらしいと思います。
 
イメージ広告に多額の費用を投じるより、社屋の外装やオフィスの内装に凝るという選択肢もあるわけです。そこまでの費用を捻出できなくても、サイトの会社紹介ページや会社案内のパンフレットを作り替えるくらいなら、すぐにでも着手できるはず。
 
われわれ中小企業こそ、もっともっと“個性”を発信すべき時代です。この事例をよい刺激に、経営者の思いやユニークな発想を「ビジュアル(=視覚)」に落とし込んでみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~
 

2011年04月25日(月)更新

「プロボノ」という新しい社会貢献のかたち

突然ですが「プロボノ」ってご存じですか? 自分がこれまで仕事上で経験してきたことやその知識・技能を活かして行うボランティア活動のことで、ラテン語の「Pro Bono Publico(公益善のために)」を語源とした造語です。

もともとは、アメリカやイギリスの弁護士たちが始めた無料相談からはじまった活動のようですが、資金や人材不足に悩むNPOや社会起業家たちを、「自分の持っている能力で」支援しようという活動なのです。
 


 
 
 
 
 
 





こうして2000年代以降、欧米から広がったこの「プロボノ」は、金儲け主義への反発もあって世界的に拡大し、日本でも特定非営利活動法人である「サービスグラント」が、プロボノ希望者を募っているのですが、昨年(2010年)の登録者数は約650人と、前年の2.5倍に急増したそうです。
 
また、企業が積極的に「プロボノ」活動をするという動きも出てきているようで、NECでは昨年の夏よりプロボノチームを若手社員15人で編成し、採血による健康診断事業を展開する「ケアプロ」と、農業の収益性向上を目指す「オリザ」を支援しています。
 
ケアプロもオリザも、それぞれの業界内の構造改革を目指す社会起業家がつくったベンチャー企業ですが、NECチームは、ケアプロの顧客情報のデータベース化や、診断結果をグラフ化し、健康状態に応じて医療機関を紹介する携帯電話向けのプログラム開発などを行いました。
 
一方、オリザに対しては、休日に栽培現場を訪れて農業専門家たちにも取材を行い、ホームページを刷新するなどの支援を行いました。NECの社員さんたちも、自分の仕事が目の前でかたちになることに手ごたえを感じているようです。
 
同社の他にも、ゴールドマン・サックス証券が女性社員中心のチームをつくって、教育・子育て関連のNPOの財務面の見直しを支援したり、日本IBMが教育関連のNPOを支援したりという動きが広がっています。
 
大企業で働く人たちは、どうしてもエンドユーザーと接する機会が少ないですから、「自分のしたことで、目の前のお客さんが喜ぶ」という、仕事の喜びの本質に触れにくい部分もあるでしょう。そう考えると、この「プロボノ」の活動が、社員教育的な意味合いをも兼ね備えるかもしれません。
 
これまで「支援」というと、「資金援助」というかたちが一般的だったと思いますが、それぞれの専門家たちが自分の能力を出し合って社会に貢献できたら、すばらしいことだと思います。
 
今回の震災に対してもそうですが、何も「義援金」を募るばかりが社会貢献ではない、と私は考えています。究極の社会貢献は、企業が最大限の利益を上げて税金を払うことかもしれません。
 
それはともかく、「プロボノ」的な働き方は、今後の企業経営にも多いに参考になると思います。日本が大変な局面に立たされている今こそ、経営者は自社の存在意義を真摯に見つめ直すべきではないでしょうか(@^^)/~~~


2011年03月11日(金)更新

10万円のチャリティ枠!? 東京マラソンにみる黒字化の手腕

少し前の話題になりますが、先月(2011年2月)27日の東京マラソンをご覧になりましたか? 
今年で第5回を迎えたわけですが、回を重ねるごとにその人気を増し、フルマラソンと10キロメートルを合わせて、過去最高となる33万人以上の応募があり、参加への倍率は約9.6倍だったそうです。

以前、私のブログにも書いたことがあるのですが、昨年6月に東京都と日本陸連による組織委員会を発展的解消する形で「一般財団法人東京マラソン財団」が設立されました。

理事には、スポーツキャスターに転身した高橋尚子さんなども名を連ねていますが、今年の大会以降、東京マラソンは同財団の主催となり、これまでの主催者だった東京都と日本陸連は共催団体へ移行することになったのです。


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そこで今回初の試みとして、“つなぐ”をテーマに『10万円以上の寄付で大会に参加できるチャリティランナー枠』を設けたところ、707名からの応募があり、先に開催された「東京マラソンEXPO2011」で会場内に設置された募金箱分も含め、寄付金はなんと!7184万5000円にのぼったそうですよ(@_@;)

寄付金は「難病と戦う子どもと家族の支援」「森林再生プロジェクト」「難民支援」「障害者アスリート支援」の4分野で活用されるほか、大地震に見舞われ現在も救援活動が続けられているニュージーランドにも100万円が寄付されたようですが、それにしてもすごいですよね~(*^_^*)

ちなみにチャリティ枠で参加したランナーには「ゴールドゼッケン」が配られ、テレビ番組内で各人の思いなどが紹介されたそうですが、東京マラソンというイベントを「10万円払ってでも参加したい」価値あるイベントに育てた東京都は、本当にエライ!って感じです。

このモデルに影響されてか、今年秋(2011年10月30日)には「第一回大阪マラソン」が開催されます。このイベントが成功し、大阪の経済が少しでも活気づくことを期待したいところですね。

今のところ、東京マラソンのチャリティ枠は個人のみが対象で、同財団への寄付は、寄付金控除等の税制優遇の対象とはなっていないようですが、例えばチャリティ枠を法人にまで広げて、社員研修の一環としてマラソンに参加してもらうとか(笑)、税制優遇措置を検討するなどすれば、潤沢な運営資金を集めることも可能ではないでしょうか?

少子高齢化社会が進み、年々マーケットの縮小する日本において“黒字化”の道は「既成概念を超えたアイディア」の先にしかないと私は考えています。もちろん、マラソン大会と企業経営を同列に見るつもりはありませんが、世の中から常に刺激を受けるという意味で、ぜひ参考にしてください(@^^)/~~~

2010年07月30日(金)更新

アメーバピグの「ピグドーム」でライブイベントが大盛り上がり!

今年も「夏フェス」の季節になりました。「夏フェス」とは、Summer Festivalの略ですが、その昔から有名な「FUJI ROCK FESTIVAL」など、野外ライブが数箇所で行なわれるようです。

一方、灼熱の太陽の下とは真逆の空間で開催されるライブも、大いに盛り上がりを見せているのをご存じでしょうか? その「真逆の空間」とは、アメーバピグ内に開設された『ピグドーム』。インターネットの仮想空間を使って、ライブイベントが楽しめるエリアです。


aaa.jpg


先月(2010年6月)25日には、『ピグドーム』のこけら落とし公演として、アイドルグループのAAA(トリプル・エー)がライブを行ない、大いに盛り上がったようですよ(*^_^*)
このライブ会場に入るには、チケット代わりに300円のTシャツを買う必要があったのですが、1万枚近く売れたといいますから驚きです(@_@;) 単純計算すると、この仮想空間が300万円近い売上げを上げたってわけですが、Tシャツのほかにも、AAAのオリジナルピグアイテム3種類を販売したようですから、実際にはもっとでしょう。

また、AAAのライブでは、ファンが曲に合わせてタオルなどを振り回すのが“お約束”になっているそうですが、自分のアバターにタオルを持たせている人もチラホラいたようです。今後はこうした「コンサートグッズ」を充実させていけば、『ピグドーム』はますます“稼げる空間”になります。

この日は、実際に行なわれたライブイベントの映像の一部を動画配信したわけですが、盛り上がりに拍車をかけたのは、ライブ中にアーティスト本人のピグ(アバター)が登場したことです。

アーティスト本人(見えるのはアバターですが)と、ライブ映像を一緒に見たり、リアルタイムでチャットしたりできるわけですから、ファンとしては熱くならないわけにはいきませんよね。

「みんな盛り上がっていこうー!!」と、AAAメンバーがパソコンに打ち込むと、画面のアバターに吹き出しが現われ、数秒後にはファンの「いぇ~い!」といった吹き出しで画面が埋まるのです。ちょっと妙な感じもしますが(笑)、メンバーと直接リアルタイムで「つながってる」楽しさは格別なものがあるのでしょう。

実際、都内の別室では、AAAのメンバーたちがパソコン向かい、スタッフの読み上げるファンからのコメントに必死で答えていたそうですよ。

運営会社であるサイバーエージェントも、このこけら落とし公演の盛り上がりを受け、「今後はメンバーが操作している姿も同時配信するなど、ファンとより一体化できるライブに進化させたい」と考えているようです。

今後の運営の仕方によっては、リアルなライブを超える楽しさをファンに提供できる可能性もありますよね。また、ライブやコンサートに限らず、「人が集う」ことの意味が、根本的に変わっていく可能性さえ感じます。

たとえば、企業の新製品発表会や各種セミナーなども、仮想空間を使ったほうが効果を上げやすい時代が近いかもしれません。

時代のスピードは加速する一方ですが、経営者たるもの、常に“ミーハー心”を忘れずに、世の中を見ていて欲しいものです(@^^)/~~~

2010年01月15日(金)更新

中国人観光客を囲い込み!? 家電量販店の海外戦略

突然ですが、これ、何て読むかわかりますか?
       ↓
     「友都八喜」


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この画像を見ると、なんとなくイメージできるかもしれませんが、「友都八喜」とは、なんと!「ヨドバシ」カメラのことです。上のサイトは、昨年(2009年)7月にオープンした、ヨドバシカメラの中国人向け家電専門のネットショップなのです。
扱うのはデジカメや携帯音楽プレーヤーなどの小型製品が中心で、その品揃えは1,500~1,600点にのぼり、いずれも日本から発送するそうです。

同社は国内のネット通版で300億円以上を売り上げる実績を持つようですが、それを中国市場にも広げようと、他の家電店に先駆けての取り組みです。

サイトを通じて同社の知名度が上がれば、日本に旅行に来る際に来店してくれる可能性も高まるわけですが、それに加えて同社は注目すべき発言をしています。

それは、「日本の店で買った人が帰国してからネットで再び買うというケースもある」というコメントです。

今やネットの家電ショップは「価格競争」の世界ですから、同じ製品なら他社より1円でも安くしないとなかなか買ってもらえません。しかし、リアルの店舗をフォローするかたちでネットショップを運営するなら話は別です。

日本へ旅行した楽しい思い出とともに、帰国後に同社のサイトを覗く可能性は十分にありますし、「あの時は迷って買えなかったけど、ゆっくり考えたらやっぱり欲しい」なんて商品も出てくるかもしれません。

仮にサイトのコンテンツを「旅行客」向けに特化して、「秋葉原の穴場」とか「日本で行きたいとこランキング」みたいな内容を上手に発信すれば、「日本に行くならこのサイトを見ておいたほうがいいよ」なんて感じで、しだいにクチコミで広げていくことも可能です。

近年、ネットショップの運営は、しだいに難しくなっているみたいですが、ネットとリアルと融合できるならなるべくその方向性を追求する、もしそれが難しいのなら、単にモノを売るだけでなく、そこにどんな情報を付加すればお客さんに喜んでもらえるかを真摯に追求する・・・そうした姿勢で運営することがとても重要なのです。

年が明けても、まだまだ経済環境は厳しいですが、経営者の枠を超えた発想力と迅速な行動力で窮地は切り抜けられるはずです。ぜひ、経営者自ら“新しい情報”に触れる機会を大切に、明るい気持ちでがんばっていきましょう(*^^)/~~~

2009年11月27日(金)更新

問屋街にギャラリー!? 問屋と美大のコラボ 

最近、浅草橋、東神田、東日本橋、馬喰町界隈の「問屋街」を歩く客層が変化しているようです。やや古びたビルの立ち並ぶ町並みを、地図を片手に歩く20代の女性たちをみかけることもめずらしくないみたいです。

なぜかというと、このいわゆる「問屋街」地域では、街おこしイベントをきっかけに、アーティストたち工房や事務所を構えるようになり、それを目当てに感度の高い若者たちが集まっているのです。


ギャラリー


上の画像は、今年(2009年)4月にオープンした、武蔵野美術大学が運営する「ギャラリーαM」です。かつて麻雀店として使われ、長年借り手がつかずに廃墟と化していた地下1階部分を改装し、100平方メートル四方の真っ白な空間を作りました。
ここを若手の才能発掘のためのスペースと位置づけ、企画展やトークショーなどのイベントを開催しています。また、奥のスペースには、作家の資料や過去の活動を誰でも自由に閲覧できるライブラリーを設け、ここで多くの知識や意識の交流がなされることを期待しているそうです。

また、このビルの1階には、金細工ブランド「ノヤ オブ」の工房兼店舗があったり、近くにはおしゃれなカフェや雑貨を扱う店もあり、路地裏のちょっとしたところに、おしゃれなギャラリーがあったりするので、街を訪れた人たちは、宝探し的な楽しみも生まれます。

その理由には、物件の築年数が古いので、都心の半値近くで借りられる…といった事情もあるようですが、古い問屋街がこうした若者たちの力でよみがえる可能性を多いに感じます。

現に空き物件をかかえたビルのオーナーたちは、一様に胸をなでおろしているようですし、若いアーティストにしても、資材を集めやすい環境でもあり、まさに両者にとってメリットのあるムーブメントなのです(*^^)v
近い将来、各社の商品開発に若いアーティストたちを巻き込めるようになれでもば、ここから魅力的な新商品が生まれる可能性もありますよね。

1970年代以降、流通業態の変化で、問屋街はどこも活気を失っています。また、大型店の進出とともに、寂れていく商店街もめずらしくありません(――;)

しかし、発想しだいでは、まだまだできることがありそうですよね。この事例を参考に、若者に限らず「業界外の風を吹き込む」方法を、あれこれ考えてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~

2009年08月28日(金)更新

教習車はハーレー!? コヤマドライビングスクールの集客術

その昔、自動車教習所の教官といえば、失礼ながら「怖い」「感じ悪い」が当たり前でしたが、最近の教習所はすっかり様変わりしたようです。

女性の教官も増えたうえ、教習が始まる際には、教官が自ら車のドアを開けてくれて「どうぞこちらへ」なんて言うそうですよ(@_@;)


883r


近年、少子化や若者のクルマ離れの影響で、教習所はどこも入校者の減少が続いていますから、サービスを良くしないことには、過酷な競争に勝てないのでしょう。

そんななか、首都圏で自動車教習所を運営する「コヤマドライビングスクール」では、大型二輪用の教習車として、米ハーレーダビッドソンを導入しました。
今のところ、横浜市の綱島校だけのプランですが、「スポーツスター 883R」5台を使って教習をするみたいです。

同社では、「中高年に人気の車種で、30~50代の入校を促したい」としていますが、ハーレーに憧れを持つ中高年は多いですから、この集客作戦は結構期待できると思います(*^^)v

「ハーレーで教習」というのはかなり話題性もあり、それに伴う宣伝効果もありますから、設備投資と考えても、有効なお金の使い方だと思います。

“みんなの憧れ”を手の届く位置で提供する…この切り口は多いに参考になりそうです。この事例を刺激にして、ぜひ自社にも活かせるアイディアはないか、楽しく考えてみてください(@^^)/~~~

2009年08月07日(金)更新

「ダンス」を切り口にガムを売る!? ロッテのフィッツに学ぶ

今週、私のブログにも書いたのですが、ロッテのガム「Fit's(フィッツ)」がとてもユニークなマーケティグを展開しています。近年「ガム離れ」を起こしている若者たちに対し、『ダンス』という切り口でアプローチしたのです。そのアプローチは、みごとに当たりました!

人気タレントに印象的なダンスを躍らせるCMもさることながら、YouTubeと組んで行った『ダンスコンテスト』のしかけは秀逸です(*^^)v


fits


しかも、その広告戦略にはさらに続きがあって、今度はソニー・ミュージックエンターテイメントと組んで、音楽アーティストの発掘に乗り出したのです。その名も、「『歌のあるガム』プロジェクト」。

応募があった5,000組のアーティストのうち、ソニー・ミュージックによりすでに10組が選ばれているのですが、最終選考に進む5組のうちの1組を「Fit's(フィッツ)」購買者による一般投票で決めるのだそうです。
商品に印刷されたシリアルナンバーを、インターネット上の専用サイトに入力すると、10組のアーティストの楽曲のサビ部分が視聴できるようになっていて、9月30日までに指定のポイントを貯めた人は、自分の好きなアーティストに応募ができるようになっています。

さらに、応募者のなかから、毎週1,000名に着うたが当たったり、応募2回ごとに、最終選考のライブへの招待チケットが当たる抽選に参加できるという、かなり入念なしかけになっています。

なお、最終選考で選ばれた1組は、来年(2010年)の同社のCM曲に起用される予定だとか。自分たちで選んだアーティストなら、当然、ブログなどで話題にもするでしょう。このプロジェクトは、アーティスト発掘と話題になるしかけを同時に達成する賢いしかけだと思います。

今どきの若者たちは、もう「豪華景品」などには興味を示しません。この世代を巻き込んでいくには、これまでとはまったく発想をシフトしていく必要があるのです。

自社のマーケティングを見直す意味でも、ぜひ、参考にしてください(@^^)/~~~
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ボードメンバープロフィール

board_member

石原 明 氏

経営コンサルタント。日本経営教育研究所代表、僖績経営理舎株式会社代表取締役。

現在、「成功哲学」「売れるしくみづくり」「成長のための組織づくり」「プロ経営者の育成」などをテーマに中小企業から大手企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する『高収益トップ3%倶楽部』には全国延べ3,500社が参加。

2万人の読者を抱えるメールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです! 』や独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。毎週金曜日に配信する人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は年間ダウンロード回数が650万回を超えている。主な著書に『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)や『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです! 』(サンマーク出版)、『すべてが見えてくる飛躍の法則 ビジネスは、<三人称>で考える。』(アスペクト)、 『トップ3%の人だけが知っている仕事のルール』(中経出版)などがある。

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