石原明の「知的経営の切り口」 | 経営者会報 (社長ブログ)
企業を発展させるための経営のヒントについて、独自の切り口で紹介します。
2015年09月18日(金)更新
「深みのある話」をするために
== 質 問 ==
まわりの人からいつも「話に深みがない」と言われます。どうすれば石原先生のように深みのある話ができるのでしょうか?
== 回 答 ==
“話の組み立て”と“間の取り方”そして“たとえ話”が深みを作るヒントになると思いますので、その点を注意しながら、上手いなと思った人の話を分析すると、話はどんどん上手くなると思います。
== 解 説 ==
なるほど“話の深みですか?”・・・この話し方に関する質問はいろいろな方からされるので、深みに限らずですが、どうすれば深みも含めて上手く話せるようになるかを、この機会にわかりやすく解説してみたいと思います。
話が上手くなる方法で一番良いと思うのは、上手に話す人の話し方を観察するというか盗むことだと思いますが、その場合漠然と観察する(盗む)よりも観察するポイントがあった方がわかりやすいと思います。
具体的に解説すると、大事なのは“組み立て”と“間の取り方”と“たとえ話”の3つでしょう(*^^)v
講演会やセミナーで話を聞く時にこれを応用して、ウケている話し手の内容に集中して感心するよりも、なぜこの話し手の話は観客を引き込んでいるのか? などを、少し引いて聞きながら、その話し手の話の組み立てや間の取り方そしてたとえ話を観察するように聞く癖をつけると、うまく観察できるということです。
たとえば、私の勉強会に来る時も、私の話がどうして聞く人たちを引き込むのか観察するなんて感じで参加するのも良いと思います。
また、間の取り方で絶妙な、落語を聞くとか、こうなりたいなと思う方の動画などを何度も繰り返し見て、自分でも話してみるとかも良いですね。
今回の質問の“話の深み”も、たとえ話を上手に使うとこんな感じで“深み”が増すんだな~と、分かると思います。
見方や聞き方、観察の仕方が分かれば、上達はわりと早いと思います。参考にしてトライしてみてください(@^^)/~~~
私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
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2015年09月14日(月)更新
大規模修理を逆手に「弘前城」の人気高まる!?
本丸の石垣が外側に膨らむ「はらみ」がみられるとの理由で、天守真下から石垣の一部を修理するそうですが、すでに修理は昨年から始まっており、2023年までの10年という歳月をかけた、100年ぶりの“大規模修理”のようです。
その修理事業の最大の見ものが、高さ14.4メートル、総重量約400トンの天守閣を解体せずに移設する「曳家(ひきや)」です。石垣修理は天守の真下も行われるため、移動する必要があるわけですが、2カ月半ほどかけて、約70メートル離れた仮置き場所まで移動させるのだそうです。
そこで、弘前市は大型連休を含む2015年9月20日~27日を「曳家ウイーク」と名付け、市民や観光客に、天守が乗る台を実際に引いてもらう体験イベントの開催を決定! 一般公募や旅行会社の企画したツアー商品に組み込まれ、100人ずつ日に4回、計3,200人が参加する見通しだとか(@_@)
しかも、この様子をJR新宿駅の東口広場生中継し、東京でも仮想体験できるイベントを開く計画だと聞いて、ちょっと感心してしまいました(*^^)v
工事中は観光客が減ると考えて当然ですが、ピンチをチャンスに、マイナスをプラスに・・・発想しだいでビジネスはどこまでも広がりを見せるものです。とくに「今しかできない」「ここでしかできない」体験が価値を持つ時代です。「曳家ウイーク」は、ネットでもかなり話題になるんじゃないでしょうか。
この事例を参考に、自社にも「今しかできない」「ここでしかできない」体験はないか・・・楽しみながら、ビジネスの種を探してみてください(@^^)/~~~
2015年08月28日(金)更新
クライアントの意識を変えるために大切なこと
== 質 問 ==
じつは私も経営コンサルタントをしておりますが、経営者の意識を変えてもらうことに四苦八苦しています。
勉強会などで石原先生のお話を伺っていると、自然に自分の意識が変わっていくのを感じるのですが、それはなぜなのか・・・ぜひその秘訣を教えてください。
== 回 答 ==
クライアントの意識を変えるためには、対立ではなく“相談の関係”を作ると良いのですが、そのためにはまず相手の状況や意識レベルを理解して、そこから話を進めると伝わりやすいと思います。
== 解 説 ==
こちらが正しいと思っていることを、そしてそれが正しければ正しいほど、それを相手に伝えようとする時には、乱暴になるとか、思いやりの気持ちが欠ける傾向になると思います。
なので、なぜ伝わらないのかと感情的になってしまったり、ならば教えようと力んでしまいがちで、そんな時こそ、相手の今の理解度や心境を知る努力をして、歩み寄ると良いと思います。
この時に私は、相手との関係を対立する関係から相談する感じに変えてくださいと良くアドバイスします。
「どうしてこれが分からないのですか?」というより「こういう時どんな感じで考えるんですか?」と聞いてみたり「こういう風にとらえるとしたら違和感ありますか?」という様に、質問して相手の気持ちを聞いてみる、そして、相手の反応に対して会話する・・・相手と話し合っている=相談している関係になるようにしてくださいとアドバイスします。
実は、講演やセミナーでも、たとえ話で「こういう風に考える人がいるんですが、こう聞いてみるとこんな質問が返ってきます・・・なので、こう話し合って理解の仕方をすり合わせると分かってもらえます」・・・などと言いますが、これは、講演やセミナーを聞いてくれている方と仮想で相談している感じを演出し、理解を深める展開を作っているのです。
なので、聞いてる方たちは、無理なく、自然に価値観を変えてくれるのだと思います。
こちらが、正しいと思っている事、理解していることも、知る前はまったく分かっていなかったわけですから、相手の立場になったら伝わら(=分から)なくて当然と思いますよ。参考にしてください(@^^)/~~~
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2015年08月24日(月)更新
「変なホテル」はサービス業の未来を変える!?
そんななか、私が最近気になっているのが、長崎のハウステンボスに今年(2015年)7月にオープンした「変なホテル」、 “究極の生産性”を追い求めて「変り続けることを約束する」ホテルです。
開園以来18年間赤字続きだったこのテーマパークを、エイチ・アイ・エスが買収するや否や、翌期に経常黒字を計上するという奇跡的な再生劇を見せてくれた沢田社長いわく「変なホテルの『変』は、変化の『変』だ」そうですが、カタカナのホテル名が多い時代に、妙に心にひっかかる、このネーミングセンスはさすがだなぁと思います(*^^)v
で、このホテルのどこが『変』かと言えば、これまでホテル業の要であった「人」の姿が見当たらないところです。まず、フロントで出迎えるのは、こんな受付ロボット。
この人型ロボットのほかにあるもう1台は、テーマパークならではの「恐竜型」で、ガイダンスに従ってチェックインを済ませると、ロビーにあるロボットアームが、部屋まで荷物を運びながら案内してくれます。会話の代わりに、ロボットアームに組み込まれたモニターには、ハウステンボスの見どころなど、ガイド映像が流れるそうですよ。
また、各部屋は「顔認証システム」になっているためキーはなく、部屋に入るとベッドサイドにはハウステンボスのキャラクター「ちゅーりーちゃん」型のロボットがちょこんとすわっていて、話しかけると、照明を調節したり、モーニングコールをセットしたり、明日の天気を答えたりしてくれるのだとか(@_@)
こうしたロボットを活用することで、人件費を3分の1~4分の1に抑えられるそうですが、ロボットであればソフトの追加で多言語対応もすぐさま可能ですから、教育費をかけずに国際化を図れるメリットもありますよね。
さらに、こんなホテルに泊まったら、必ず写真を撮ってSNSなどに投稿したくなりますから、多額の広告宣伝費をかけずとも、話題性は加速度的に高まっていくのではいでしょうか?
しかし、そうは言っても、ホテルをはじめとしたサービス業が、すべてロボットに取って変わられるとは思えません。人間はかなり複雑な生き物ですから、価格の安さや、もの珍しさだけで満足することはないからです。
生産性の追求に対抗するには、「人ならではのサービス」を追及する必要があると思いますが、あなたなら「変なホテル」に対抗して、どんなホテルを建てますか? この事例を参考に、あれこれと楽しいアイデアを巡らせてみてください(@^^)/~~~
2015年08月07日(金)更新
LINE@の第一人者になりたい方へのアドバイス
連日の猛暑で夏バテ気味の方も多いかもしれませんが(笑)、今回は私のポッドキャスト番組のリスナーさんからの質問を取り上げてみました(#^^#)
== 質 問 ==
LINEの商用アカウントであるLINE@に大きな可能性を感じ、LINE@のセミナーや運用支援を行っている者です。石原先生のPodcast毎週聴いております。途中から聴き始めたので、第一回目からすべて聴き終わりました。
手前味噌ながら、今まで50回を超えるセミナーや講演を行い、LINE@のセミナーとしては、LINE本体を除き、恐らくダントツ日本一だと思います。
さらにこの動きを加速すべく、いろいろ仕掛けているところです。本を出すべく出版社にアプローチをしたり、ビジネス本の著者とコラボセミナーをやるといった具合です。
早川さんがPodcastの第一人者になったように、私もLINE@の第一人者になりたいと考えています。そのために、コレをすべきだということがありましたら、ぜひ、教えていただきたく思います。
== 回 答 ==
LINE@がどうか?という以前の問題で、何かの分野で第一人者になると考えるのであれば、それがどれ位強い分野か?寿命はどれ位あるのか?・・・ナド、しっかり考えてから決めた方が良いと思います。
== 解 説 ==
何かの分野で第一人者になることはとても重要だと思いますが、その場合に一番重要なのが、選ぼうとする分野の状況です。
特に、新しい分野を選ぶ場合には、マーケットでの評価や位置づけそして、何よりもその分野の寿命がどれ位あるかということです。
今は流行っているからと言って、その寿命が短命(ビジネス上5年は超短命です。実際にあっという間に過ぎてしまいます)である場合は、変に第一人者というブランドを作ってしまうと、その後に何かに移行しようとしても、そのブランドや印象が邪魔して「あ~〇〇の人ね・・・」って言われてしまって、移行しにくくなったりする危険性があるということです。
コンサルの話で言うと、以前に“〇〇専門コンサルタント”ブームがあり、いろいろなニッチマーケットで専門コンサルタントという名前を付けて仕事をしていた方が多くいましたが、そのほとんどがブームと一緒にいなくなりました。
その当時は「石原先生はどうして○○専門って付けないんですか?」って良く聞かれましたから覚えていますが「私はプロの経営コンサルタントなので、専門は付けないですね~」と説明していました(p_-)
そこで、今回の質問の方の件ですが、選ばれる分野が一企業のサービスである場合はちょっとその辺で心配な要素が多いと思います。
もちろん将来どうなるかは誰も分かりませんから、一概には言えませんが、例えば早川さんの分野であるポッドキャストなどは、コンテンツの総称なので、企業に依存が無く、寿命も無限に続く可能性がありますよね。
もし分野を決めて専門家として売り出すなら、そうした観点からもう少し分野を広げて、LINE@的なモノ全般の専門になるとか、もっと範囲を広げて別のくくりでブランド化するなどされたらどうでしょうか?
ちょっとその辺を考えてみることで、将来の展開や発展がそして、マーケットでの寿命がずっと長くなると思います。よかったら、参考にしてみてください(@^^)/~~~
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2015年08月04日(火)更新
東京ビアガーデン情報館~「ミニサイト職人」がつくる人気情報サイトとは!?~
暑中お見舞い申し上げます☆
連日の猛暑・・・みなさんお元気でお過ごしでしょうか? こう暑いと「仕事終わりに1杯」ってな気持ちにもなりますが(笑)、毎年この時期になると、月間150万を超えるアクセスを集める人気サイトがあるのをご存じでしょうか?
その名も「東京ビアガーデン情報館」。「ああ!」と思った方も多いかもしれませんが、このサイトはすでに10年も運営されていて、実際にそのビアガーデンを訪れて書いている生レポートは秀逸です(#^^#)
じつはこのサイト、大手企業ではなく、自ら「ミニサイト職人」を名乗る和田亜希子さんという女性が個人的に運営しているそうですが、彼女は他にも20ほどの情報サイトを運営し、その広告収入で生計を立てながら、世界中を自由に飛び回っているみたいですよ(*^^)v
ブログやSNSもそうですが、いざ企業が集客のためにWebコンテンツをつくろうとすると、得てしてつまらないモノになりがちです(笑)。なぜそうなってしまうのか・・・はっきり言えば、作り手側に読み手を満足させるだけの力量がないからです。
ネットに情報が氾濫するこの時代、読んでもらうためには、それなりの工夫とセンスが必要なことは言うまでもありません。「読者が知りたいと思っていることは何か?」を集中して考え抜けば、おのずとその答えが見えてくると思うのですが・・・。
同サイトの場合、「夜景がキレイ!」「飲み放題がある」「軽く1杯♪お一人様OK」「雨天対応」など、ビアガーデンを探している人の気持ちを汲み取ったカテゴリー分けがされているのはもちろん、お店側からのアピールではなく、管理人自らがお客さん目線でレポートしているからこそ、人気が出るわけです。つまり、書き手には「ビールへの愛」がある(#^^#)
この事例を参考に、自社の情報発信に「愛」があるか(笑)、それはともかく、読者の興味を引くコンテンツを発信できているか・・・今宵ビールを片手に、じっくり考えてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~
2015年07月24日(金)更新
経営判断に「好き嫌い」の要素を入れるべきか
== 質 問 ==
唐突な質問ですが、「好き嫌い」の要素を経営判断の中にどれくらい加味すればよいのか悩む場面の多い私です。商材の選択(好きじゃないけど儲かりそうとか)、付き合う人の選択(嫌なヤツだけど優秀だとか)の基準に「好き嫌い」は入れるべきか、入れないべきか・・・石原先生のお考えを教えてください。
== 回 答 ==
規模感や経営状態によって“経営に好き嫌いを入れるか入れないかの判断”は違いますが、成長を考えるのであれば“嫌い”なことや人も許容できるようになるのが良いと思います。
== 解 説 ==
これは、コンサルティングをしている時に良くされる質問ですから、最初に“経営に好き嫌いを入れて良いかどうか?”についてから回答したいと思いますが、これに関しては“厳密には正しい答えは無い”というのが私の回答であり見解です。
企業の目的は顧客の利益を考えることはもちろんですが、株主や投資家に最大の価値を返すために、また社員のためにも、投資対効果を追求するものなので、たとえ嫌いな商材や人についても儲かるモノやコトは扱ったりやった方が良いわけですが、私は会社がかなり儲かっていれば嫌いな仕事を敢えてしなくても許されるというのも十分ありだと思います(p_-)
また、企業によっては嫌いなことをしなかったからこそ、それがブランドになったり、またそれがビジネスモデルになったりして成功している場合もあるので、そういう会社にとっては“好き嫌いこそが経営の要”というケースもありますよね。
ちなみに、こういう“嫌いなことはしない系”の会社やビジネスモデルは話題になったり中小企業の理想や見本と言われたりすることもありますが、それも言い過ぎという感じがします(─_─)!!
“経営に好き嫌いを入れて良いかどうか”という判断は、企業の規模によってもかなり変わってきて、規模の小さい中小企業の場合だと、嫌いなことはやらないと決めてしまった方が、社内が団結して良い結果を残すことが多いですが、規模が大きくなり顧客の数も多くなってくると、好き嫌いを実行に移すと社会問題とかにもなりかねません(-_-;)
と、ざっと書いただけでも答えはまちまちになってしまいますので“経営に好き嫌いを入れて良いかについても答えは無い”というのが私の回答ですが、私的な意見を言わせてもらうと、好き嫌いを言っても大丈夫なほど経営状況を良くすれば、誰にも文句を言われなくなるので、経営をスタートさせたら、まず目指すべきはそんな会社と考えた方が良いと思っています。
それにしても、この質問、かなり面白い質問ですよね(#^^#) というか、かなり経営センスのある方の質問と思いますので、楽しく回答したいと思います。
もちろん、好きなことや簡単なことだけで成功すればそれに越したことはありませんが、ピンチがチャンス、チャンスがピンチという言葉がある通り、あまり良いことが続くと実力が付かないとか、いざという時や切羽詰まった時に“何も出来ない人や会社”になってしまう可能性があるので、簡単なことや好きなことばかりで経営することはあまりお勧めしません。
一年中暖かな赤道あたりの地域と違って、夏の暑さや冬の寒さ、四季折々の季節の変化が綺麗な日本の風景を作るように、人も会社も、たまには苦労する相手と対峙して身も心も擦り減ったり、どんなに頭を使っても解決できないくらいの問題に直面する方が良いと思います。
なので、儲かるけれど扱いたくない商材も稀には扱った方が良いし、優秀だけど性格的に合わない相手ともガチンコでビジネスをする機会を持った方が会社も人も良いと思います。
では、どれくらいの比率かというと(すごく私的な感覚ですが)全体の10%~20%くらいの比率で、人も会社も不自由な状況を作るのが成長のためには良いのではないかと思います。
私が企業のコンサルをする場合でもこの辺は意識していて、新規売上げがマーケティングで完全に回ってしまう会社の場合でも、わざと営業チームを残しておくとか、外注すれば簡単に済んでしまう仕事を外注しないで新人にさせるなどの指導をしています。
人も会社も、不自由を感じることが返って成長のチャンスになるということなので、比率を考えて取り入れれば、好き嫌いのキライが成長の糧になると考えてみてください(@^^)/~~~
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2015年07月10日(金)更新
クラウドファンディングの活用法を考える
== 質 問 ==
最近、新しく協会を立ち上げ、資金調達の方法としてクラウドファンディングを利用しています。ぜひ、効果的なCFの活用方法を教えてください。よろしくお願いいたします。
== 回 答 ==
クラウドファンディングという手法は新しいですが、マーケティングのセオリーなどは何ら変わらないので、起こっていることをしっかり観察すれば、成果につながると思います。
== 解 説 ==
クラウドファンディングに関する質問は今回が初めてですね(^.^)
時代がまたまた変わってきたということですが、ツールや手法が変わったからといって、人間の思考や行動が変わるわけではないので“そんなに焦ることはないですよ!”というのが今回の回答の肝ですね(*^^)v
確かにCF(って言うんですね(#^.^#))という手法は資金集めの方法としては新しいモノですが、マーケティング的に考えると商品提供者と顧客という関係は、資金を集める側とお金を提供する側という関係で成り立つわけですから、ビジネス的には何ら新しいわけではありませんよね。
なおかつ、他にもたくさんのCFがありかなりの効果で成立したり、あまり効果を上げていないという現実がたくさんあるわけですから、顧客の動向を探ることもかなり容易にできる環境がすでにあるということです。
マーケティングを行う上での鉄則は現状のリサーチなわけですから、こんなに分かり易く調べやすい(・・・CFのスタンドがあり、調査してくれと言わんばかりにいろいろなケースが並んでいるわけですからね)状況もあるので、まずはじっくりCF上の顧客の動向をリサーチするのが良いと思います。
というのも、おそらくCFに投資(出資)する方は一か所だけでは無く、複数にお金を出すケースが多いと思うので、たくさん出資を集めている事業体の出資者に対する投げ掛けや資料の作り方、情報の見せ方などをリサーチすれば、そこに集まる顧客の思考や行動の理由、方向性が見えてくるはずです。
なおかつ、CFのスタンドには毎日一定数の閲覧者があるわけですから、週一で告知の方法を変えるなどしてトライ&エラーを繰り返せる土壌もすでにあるわけですよね。
これってまさにマーケティングしてくれって感じで環境が整っているということです。
ということで、手法は新しくても、マーケティングの法則などは変わりませんから、冷静になって取り組んでいただければいいと思います。よかったら、参考にしてください(@^^)/~~~
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2015年07月06日(月)更新
「ニパ子」がけん引するプラモデル専用ニッパー市場
↑コレ、「ニパ子」というキャラクターなんですが、ゴッドハンドという会社が販売するプラモデル専用ニッパー「アルティメットニッパー」の公式応援キャラクターなんです。
ちなみに、アルティメットは「究極」という意味で、今や100円ショップでもニッパーが買える時代に3,000円前後もする高級ニッパーなんですが・・・“モデラー” や“プロモデラー”の間では、知らない人はいないみたいですよ(*^^)v
ちなみに、“モデラー”とはプラモデルなどの模型製作を趣味とする人のことで、趣味が高じて“プロ”となり、有名になっていく人たちも少なくないんです。
話を戻しますが、この「アルティメットニッパー」は、株式会社ツノダという新潟県燕市の作業工具メーカーのご子息が5年前に立ち上げた「ゴッドハンド株式会社」が販売している製品。会社設立にあたり、製品を広く告知するためには、どうしても「強烈なキャラクター」が必要だったのでしょう。
なんと! 新生ニパ子には、あの「ケロロ軍曹」など、数々の作画監督を手がけられたアニメーター小池智史氏を起用しているというのです(@_@) このあたりに、会社の本気度が伺えますよね。
プロダクトアウトの発想だと、どうしても「ニッパーの市場価格がこうだから…」という値決めをしてしまいがちですが、顧客ニーズを十分満たし、他で手に入らないものであれば、喜んでお金を出してくれるお客さんは必ずいるのです! 日本にいなければ、海外で探すのもアリですしね。
何も「キャラクターを作れ」という話ではありませんが、これぞ、中小企業の目指す道だと思いませんか? この事例を参考に、楽しみながら発想を拡げてみてください(@^^)/~~~
2015年06月26日(金)更新
ネットでの富裕層への売り方を考える
あなたなら、どうお答えになりますか?
== 質 問 ==
富裕層ビジネスを考えているのですが、ネットでの富裕層への売り方があるのかが知りたいです。
売っている商材はライバルが多いし、値下げ合戦になっていますが、そこでの生き残り方があるか、それとももっと高い商材を扱うべきか・・・でも、高いものが売れなければ、資産がショートするし・・・などと悩んでおります。
ぜひ石原先生のお知恵をお貸しください。
== 回 答 ==
ネットで富裕層への高額商品の販売ですが、最初はそんなに注力しないで、売れたらラッキー位の軽いトライで進んでいけばおもしろいと思います。
== 解 説 ==
できればネットで高額商品を富裕層に売りたいということですが、ネットの特徴、富裕層の購買の仕方などを良く考え工夫すれば、難易度は高いものの、可能は可能だと思います。
ただ、かなり難しいので、ここに経営資源を真剣に投入するとか、経営目標として真剣に取り組むということはお勧めしません。それよりも、もしできたらラッキー位の軽い気持ちでトライする方が良いと思います。
やり方ですが、ネットで勝つ方法はすでにハッキリしていて、ココにしかないか、値段が一番安いか、しかないので、値段勝負にしたくないわけですから、商品は特別なモノを作るしかありません。
これに特徴を持たせ、うんちくなどの情報を加えサイトを作り、社がネット広告をかけている商品の場合は広告費(できる範囲で)をかけて高級とか最高級とかのワードで表示させ、その商品で一番良いモノを買いたいと思っている顧客向けに露出させていくカタチになります。
また、最近はFBなどの広告もおもしろいのでお勧めですが、できれば、ネット以外の導線も考えた方が良いと思います。
ネット以外とは、雑誌やTVなどの告知、クチコミ等ですが、一番高いモノは広告というよりも、媒体によっては取材の対象になりますので、考えると結構おもしろいと思います。
また、商品は作って待っていると在庫になりますので、発注が来たら仕入れる・作るでOKです。
高いモノは、時間がかかる方が返って貴重に見えるので、ちょうどいいわけですね(^.^) これくらいの簡単なところから始めることをお勧めします。よかったら、参考にしてください。
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ボードメンバープロフィール
石原 明(いしはら あきら)氏
僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社
ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。
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