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2016年03月18日(金)更新

中小企業が「上場企業」を顧客にするために

いよいよ年度末が迫ってきました。来年度の戦略も具体化している頃かと思いますが、私は最近、中小企業が成功する方法は2つしかないと教えています。ひとつは「メディアが勝手に取材に来る」ような会社になること。そしてもうひとつは「上場企業を顧客にする」ことです。
 
私の主宰する『高収益トップ3%倶楽部』の勉強会でこの話を聞いた方から、こんな質問が届きました。あなたなら、この質問にどんなお答えを出しますか? よかったら一緒に考えてみてください(^_-)-☆
 
== 質 問 ==
 
どうしたら上場企業を顧客にできるか? 具体的にイメージが湧きません。何かヒントをいただけると助かります。とくに、大企業ネットワークに狙って入る方法を色々と教えていただけると嬉しいです。
 
== 回 答 ==
 
大企業を顧客にするためには、大企業出身者の方と仲良くなって、まずは組織の動き方や大企業の常識などの情報を聞くことからお勧めします。それでだんだんイメージができ、ビジネスの入り方が分かってくると思います。それにプラスして参考書として経済小説を読むこともお勧めですね。
 
== 解 説 ==
 
中小企業から見ると大企業は本当に分かり難い存在ですよね。そもそも組織図が複雑ですし、コンプライアンスや稟議書など中小企業から見たら不可解極まりないと思います。
 
ですので、大企業とビジネスをしたいのであれば、まずはその辺りの分からないことを事前に聞いて知っておく必要があると思います。
 
私は運よく最初に大企業に勤めた経験がありますし、監査法人系のコンサル会社にもいた経験があるので、そして今は多くの中小企業の経営者の方と一緒にビジネスプランを立てたりしているので、両者の違いがよ~く分かりますが、中小企業からは大企業が分からないし、大企業からは中小企業がまったく分からないというのが本当のところだと思います。
 
なので、中小企業の経営者が大企業とビジネスで関わりたいと思った時には、まずは、先ほど書いたように、身近な人で大企業に勤めていた方を見つけて、事前に大企業のビジネススタイルを学習する必要があるということです。
 
それから、実際に大企業とビジネスのやり取りをしている会社を見つけて、どんな風に関係を作ったのかなどをリアルに聞くのがよいと思います。
 
実はその際にとても役立つのが大手企業を題材にしたビジネス小説です。最近だとドラマで大ヒットした“半沢直樹”などが記憶に新しいと思いますが、小説の中で上司と部下が争ったり、他社と競ったりする内容から、大企業の仕事のやり方や組織の動き方、誰にどんな権限があるのかなどが分かってくると思います。まさに参考書として勉強になると思いますよ。
 
そこで使われる“単語の意味”が分かるようになると大企業とのビジネスの入り口に立てるようになると思います。よかったら、参考にしてください(@^^)/~~~
 
 
私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。 
 
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
 
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2016年03月07日(月)更新

服は“借りる”が常識!? 「エアークローゼット」が事業拡大

いつのまにか春が近づき、厚いコートを脱いで、オシャレを楽しむ季節になりましたが、これからの時代、洋服は“買う”より“借りる”が当たり前、という時代になるのかもしれません。
 
「airCloset(エアークローゼット)」は、月額6,800円の定額制で、プロのスタイリストが選んだ洋服を何度でも借りられるというファッションレンタルサービスですが、先ごろ約10億円の資金調達に成功し、倉庫やクリーニング業とも提携しつつ、事業を拡大していく意気込みのようです。
 



 
こうしたサービスは、「自分好みの服が手間なく借りられるのか」という部分が肝になると思いますが、同社は現在約30人の契約スタイリストを今年中に100人にまで増やす方針だとか。
 
ユーザーは届いた服の感想などをスタイリスト宛に送れるので、それをデータとして蓄積していけば、使い続けるほどに、自分の好みにピッタリな服が送られてくるようになるわけです。
 
しかも、返却時のクリーニングは不要で、送られてきたBOXに入れ、送料無料で返却するだけという手軽さです。1回につき3着が送られてくるようですが、自分の都合に合わせて好きなだけ借りておくことができ、それらを返却すると次の3着が送られてくるというシステムなのです。
 
そのうえ、気に入れば買い取りも可能。同社はメーカーからの委託品も含め、3~4万着の洋服を保有しているようですが、提携先の寺田倉庫には洋服の管理や発送業務を委託、またホワイト急便とも提携し、クリーニングの品質向上も目指していくといいます。
 
日本に住む以上、季節ごとの衣替えもしなくてはなりませんから、住宅環境を考えてみれば、多くの服を持つことは、昨今の「断捨離」や「ミニマリスト(持たない暮らし)」というトレンドとも真逆にある行動です。
 
そもそも、「人様が袖を通したものはイヤ」という感情のハードルさえなければ、服は“借りる”で十分なのかもしれませんね(#^^#)
 
その点、最近の若者層は「シェア」が当たり前の時代に育っています。所有ではなく共有に慣れた世代では、感情のハードルがわれわれとは明らかに違うことに気づいてください。
 
経営者たるもの、こうした消費者の感情的変化には、常に敏感になっておく必要があるのです。この事例を参考に、自社にも打てる手はないか・・・楽しみながら発想を拡げてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~
 
 

2016年02月19日(金)更新

信頼できるNO.2に恵まれない・・・ある中小企業経営者の悩み

なんとなく春の足音が聞こえ始めてきましたが、今回はとある中小企業経営者のお悩みに、私なりの視点でお答えしてみました。あなたなら、どんな回答を出しますか? よかったら、一緒に考えてみてください(#^^#)
 
== 質 問 ==
 
中小企業経営者ですが、後継者問題に悩んでいます。はっきり言って、信頼できるNO.2に恵まれず、他社からのスカウトも視野に入れているのですが、外から連れてきたNO.2と内部の軋轢が生まれないかと心配でなりません。こうした問題に対して、何かアドバイスをいただければ幸いです。
 
== 回 答 ==
 
基本的に後継者問題はなぜ起きるか? ですが、ほとんどの場合に経営者が実務を長くやりすぎて、仕事を受け渡すのが遅れたことが原因です。
 
今からでも遅くないので業務をどんどん自分以外の人間に渡してください。ほとんどの場合それでできる人が見つかります。万が一見つからなかったら、その時は迷わず外から連れて来ましょう。
 
== 解 説 ==
 
こういったNO.2不在や、それによる後継者問題がなぜ起きるのか?ですが、それは回答にも書いたように、経営者が実務をやりすぎて仕事を部下にやらせなかった、渡さなかったことが原因で起きています。
 
経営者は冷静になれば、いつかは自分が実務をこなせなくなることや、自分の寿命より会社の寿命の方が長いので、退かないといけない時が来ることは分かっているのですが、目の前の仕事を自分がする方が部下よりも上手くできると思うと感情が動いてしまい、なかなか実務を手放し部下を育成するということができなくなります。
 
また、ずっと社長でいたいとか、ずっと活躍していたいと思ってしまい、現場や実務を手離さないことがよくあります。
 
部下が育たないのは実はそれが本当の理由なのですが、そういう経営者の方に限って、優秀な部下に恵まれなかったとか、NO.2が育たないという相談をされることが多いです。
 
そんな時は“あなたがずっと活躍していたから、結果として部下が育成されなかったんですよ”と理解してもらい、なるべく早く実務を部下にやらせる決断をしていただくことにしています。
 
やらせた直後は、なぜ自分と同じようにできないのか? 成果を上げられないのか? あるいは教えたようにやらないのか?・・・etc.と不満だらけになると思いますが、赤字になって会社が倒産する様なことが無いのであれば、放置しないで関わりながら指導して、じっと成果が出るまで我慢する必要があります。
 
本来この過程はずっと前に・・・会社を立ち上げ、軌道に乗りかかってきた時にやらないといけないことだったわけですが、やって無かったのならこれからやるしか無いということです(-_-;)
 
この過程をしっかりやってそれでもダメだったときには、初めて外部から人を登用ということになりますが、その場合には内部に反発する人は結果としていないはずです。
 
ちなみに、外部から人を入れてもあなたがこれまでのまま(・・・実務を手放さないまま)だったら結果は上手く行きませんから、くれぐれもそこは気を付けてくださいね。参考にしてもらえるとうれしいです(@^^)/~~~
 
 
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2016年02月05日(金)更新

石原流 書籍出版の美学

立春も過ぎ、また志を新たにされた方も多いと思いますが、今回は昨年(2014年)秋に出た私の新刊『絶対儲かる「値上げ」のしくみ、教えます』の読者さんからいただいた質問にお答えしてみました。
 
== 質 問 ==
 
新刊を出された石原先生に、あえてお聞きします。先生が昔書かれた本で、時代の流れによって内容が古くなるとか書き直したいとかはないのでしょうか? 
 
先生の本の書き方はあきらかに他の著者と違うように感じるので、失礼を承知での質問ですが、本音をお聞かせいただければ幸いです。
 
== 回 答 ==
 
私が本を書く時には基本的に“何年経っても内容が古くならない”ことを基準に書くようにしています。これは、私が成長していった頃に読んだ本の著者の方達が普通にされていたことだと思いますが、最近では思わぬほど“新書”が売れたとかの影響もあってか、本の作り方が変わってしまって、そういう本は少ないですね。ちょっと残念な感じがします。
 
== 解 説 ==
 
おもしろい質問をいただき、さらに“本音の回答を”ということなので率直にお答えしますが、私には本を書く時の“美学”みたいなモノがあって、それは私が若い頃に自分を成長させるために必死に読んだ本の素晴らしい著者の方達の影響を受けて育ったものだと思います。
 
昔と言ってしまうとちょっと感覚的に分かり難いので、イメージ的にIT社会が全盛になる前という感じですが、その頃本を出版するということは本当に“ハードルの高い”難しいことだったと思います。
 
もちろん、今でも本を出版させてもらうということは、それなりに難しいことなのですが、当時の本の著者に対する世間の認識も今とは違って、かなりの特別感があったと思います。
 
その頃に私が読んで刺激され、自分を成長させてくれた本の著者は、さらにもっと前に書かれた方達だったわけですから、おそらく本を執筆するという作業そのものに“もっと神聖な気持ち”を持って作られていったのではないかと思います。
 
その証拠に、内容を読みながら、人間性まで刺激されるとか著者の哲学を強く感じる・・・ような素晴らしい書籍がたくさんありました。
 
ところで、みなさんは“文字”ってなぜ重要か考えたことがありますか?
 
そもそも、人類の歴史を飛躍的に成長させたのは、“文字”の発明であり開発だったわけで、この文字の伝達によって思考や情報の積み重ねが人類に起こり、文化・文明が創られていったわけですね。
 
ですから、その“文字をまとめて後世に思考や情報を残す大切な作業としての書物つくり”ということが、そもそもの本の起源なわけですから、とっても神聖であるべきものなのですが、その辺りの思考が本を作る側である出版社や編集者にも希薄になってしまったわけで、その辺にも大きな問題があるとは思います。
 
さて、私なりの本に対する“美学”ですが、それは“100年経っても色褪せない内容の書物を書きたい”ということです!
 
100年というのはもちろん長くという意味ですが、人類が今のように経済活動や社会活動をしているのであれば、その期間ずっと役に立つ内容である書物を書きたいと考えています。
 
前回、IT普及前の昔と書きましたが、その昔、書物はそれくらいの価値を持って書かれていたと思うので、書物とはそういう価値を持つものとして真摯に制作しないといけないと素直に考えています。
 
私がこんな気持ちを持てるようになったのも、私が成長する時に読んだ本の素晴らしい著者の方の影響で、まったく感謝以外のなにものでもありません。
 
とはいえ、そういった方々のおかげで様々なことに気付いたことを、感謝はすれども、先人には返せないわけで、ですから私は、後から生まれた後輩全体に返さないといけない、という感じで書いています。
 
最近の書物で気になることは、この正反対で、あからさまなマーケティングツールとしての本の書き方や使い方です。本をきっかけにセミナーに誘導したり、触りだけ書いて、もっと奥がありますよと高額なアップセルできる何かに誘導したりというのがとっても気になりますね。
 
この方たちは、どんな本を読んできたのでしょうか?
この方たちは本から何を学んできたのでしょうか?
本にどんな思いや感情があるのでしょうか?
と、本当に思ってしまいますよね(p_-)
 
また、本は半永久に残ったり、その人のレベルや人間性を如実に表現しているものだとは考えないのでしょうか? と、そんなことを常に感じています。
 
私の美学(勝手な美学ですが)は“100年経っても色褪せない内容の書物を書きたい”というものです。そういう観点で私の本を読んでいただけると、内容が色褪せていない・・・ということが分かっていただけると思いますが、例として取り上げる事例についても、なるべくも古く感じることがないような書き方をしていると思います。
 
また、何年か前に書いた本であっても、今日、手に取って読んでいただく人には“新刊本”ですから、新しい本として読んで欲しいと思っているので、そういった配慮はかなり考えてしています。
 
ちなみに、私が書物以外に作っている、ネット上のメルマガやブログなどのコンテンツ、そして、音声で配信しているポッドキャストなどもまったく同じ思考と哲学“=美学”で考えているので、何年経っても色褪せないモノにすべく、懸命に作っています。
 
なので、原則、私はこれまで書いた本の内容を書き換えたいと思ったことはありませんし、今後も内容を書き換えないといけないレベルの本は書かない努力をしようと思っています。
 
今回の回答は、“本音で”とのことだったので、こんな感じになっちゃいましたが、何かを感じていただけると嬉しいです(#^^#)
 
 
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2016年02月01日(月)更新

競争が激しい業界や商品とオンリーワンの場合の戦略の違い

早いもので、1月も月末です。2016年の滑り出しは順調でしょうか? 今回は、年頭に届いた、少々気合の入った質問にお答えしてみました(#^^#) あなたなら、どうお答えになりますか? よかったら、一緒に考えてみてください。
 
== 質 問 ==
 
今年は大きく前進したいと、マーケティング戦略を入念に練っております。たとえば、競争が激しい業界の商品とオンリーワンの業界や商品では、「見込客フォロー」に関する相違点、注意点などあるのでしょうか? ご指導いただけると幸いです。
 
== 回 答 ==
 
集客した見込客に対して、定期的に情報を送り購買客へと育てて行くのが見込客フォローのやり方ですが、競争の激しい業種での見込客フォローは、最初に渡す情報の量を厚くしてこちらに向いてもらうステップが特に重要になります。
 
== 解 説 ==
 
ビジネスは、同一エリア内での他社との競争なので、当然競争の激しい業界とそうでない業界ではそれぞれのステップにおける手法は違います。
 
見込客フォローも同様で、集客した見込客に対して定期的に情報を送り購買客へと育てていくのが見込客フォローのステップですが、競争の激しい業種・業界・マーケットでは、この見込客フォローの最初の段階で、かなりの量のまとまった情報を見込客に送るなどすることをお勧めしています。
 
送り方や見せ方、読ませ方ですが、たとえば小冊子・文章ファイル・動画・音声を送るとか、サイト上に掲載して読んでもらう・見てもらう、などですが、競争の激しい業種・業界・マーケットでは、様々なライバル会社が顧客にアプローチしていて見込客自身もどれを読んだらいいか分からない、という状況にある場合が多いので、まずこの会社の情報は重要なので“ここから来たモノを優先にする”という意識付けができるかどうかがとても重要になるのです。
 
その場合の注意事項ですが、まとまった見込客フォローの情報は売込みでは無く“あくまでも顧客の側に有益な情報”であることが前提です。
 
競争の激しい業界・業種・マーケットでは、特に売込み合戦になっている場合が多いので、まとまった有益な情報を見込客に送ることで、あなたの会社がとても親切な会社であるという新鮮な印象付けができるという効果も出せると思います。
 
内容は分かっていただけたと思いますので、コンテンツをしっかり作ってくださいね。健闘を祈ります(^_-)-☆
 
 
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2016年01月22日(金)更新

社長のクラブ活動から大ブレイク!? ふりかけ「ゆかり ペンスタイル」

今日は「社長のあるべき姿」を考えさせられる話題をお届けしたいと思います(#^^#)
 
昔からある赤しそのふりかけ「ゆかり」をご存じない方はいないと思いますが、その「ゆかり」がパッケージを変えたことで、昨年末から大ブレイクしているのをご存じでしょうか?
 
その名も「ゆかり ペンスタイル」!
 



 
コレ、広島市にある三島食品株式会社が、一昨年(2014年)の11月に発売した商品でして、もともとは同社社長の「ゆかりを持ち歩きたいんだけど、袋だとかさばるんで、何かいい入れ物はないかな?」という発言から、社員がみつけてくれた容器だったそうです。
 
静岡のお茶屋さんが粉末のお茶を持ち歩くために企画した容器みたいですが、当初は工場の空いたスペースで手作業で詰め替えていたらしく、生産量は1日100個程度。東京銀座にある広島県のアンテナショップと、広島県内にある「道の駅舞ロードIC千代田」の2カ所で販売するのみだったとか。
 
それが突如、昨年(2015年)のクリスマス前からネットで話題になり、わずか半日で約1カ月分の注文が入り、その後は1日800個程度まで生産量を上げたものの、出荷すればすぐに売り切れる状態が続いたようです。
 
今日現在の楽天ショップでは、「次回受注再開を2016年2月15日(月)正午以降で計画しております」とあり、「お一人様30本まで」と赤字で但し書きがありました。
 
それにしても、何をきっかけにブレイクしたと思います? じつは、きっかけは「社長の夜のクラブ活動」だったそうですよ(笑)。
 
 
焼酎にゆかりを入れて飲むのがお好みだった社長が、とあるクラブでいつものように、おもむろにポケットから「ゆかり ペンスタイル」を取り出して、焼酎グラスにふりかけたところ・・・隣でそれを見ていた接客の女性が「なにこれ~!」と反応し、SNSに投稿したのだそうです。
 
するとまもなく、「どこに売ってるの?」「ネタに最適!」「私も欲しい~」などと拡散が続き、前述のとおり、翌日同社の通販サイトにアクセスが集中したというわけ。価格は1本500円(税別)で、通販だと送料もかかるわけですが、今どきの消費者は、欲しいとなったら、そんなこと気にしませんよね。
 
中身の商品はなにひとつ変わっていないのに、パッケージを変えただけで、いきなり「欲しくてたまらない」商品になる・・・じつに興味深いと思いませんか? 
 
日頃から私は、「経営者は現場を捨てて外に出よ!」と教えていますが、社長のフィールドワークが功を奏した絶好の事例でもあります(笑)。この事例を参考に、自社の可能性をもっと広げる手段はないか、楽しみながら発想を拡げてみてください(@^^)/~~~
 
 

2016年01月08日(金)更新

常に自分を成長させるために

2016年も本格的にスタートを切りました!
あらためまして・・・あけましておめでとうございます。
 
年頭にあたり、経営者のみなさんは、今年一年の目標や計画を人前でお話しになる機会も多いんじゃないかと思いますが、私は今年を【これまで準備したことがカタチになる年】と捉えていて、それこそ昨年までの100倍以上の成長と変化を遂げる一年になるのではないかとワクワクしているところです(#^^#)
 
私を取り巻くプラットフォームもより充実し、社会的な影響力も広がり、これまで以上に大きな貢献ができると思いますので、どうぞ本年もよろしくお願いいたします(#^^#)
 
と、挨拶が長くなってしまいましたが(笑)、今回はこんな質問にお答えしてみました。
 
== 質 問 ==
 
先日、石原先生が「今年は自分が一番成長した年」とおっしゃっていたのをお聞きして、身の引き締まる思いでした。常に自分を成長させるために、何かヒントをいただければと思います。
 
石原先生のお言葉をお借りすれば、やはり見たがり聞きたがりですかね(笑)。よろしくご指南ください!
 
== 回 答 ==
 
成長のためのヒントを、見たがり聞きたがりということで言えば、見方を深め聞き方を磨くことだと思います。
 
これが相手から本音や本心、そして他の人には言っていない情報を聞きだすことに繋がり、それがあなたを成長させることになると思いますが、そのためには、会う方の時間当たりの価値をしっかり認識することから始めることだと思います。
 
== 解 説 ==
 
ちょっと難しい回答をしてしまいましたが、この方のいうように、人間の成長について言えば、周りの人や、その中でも特に成功している人を観察したり、そういった人達からいろいろなことを聞いたりすることで、確かに大きな成長の機会を得ることができると思います。
 
なので、自分よりも成功している人の側に行ったり、話を聞いたりすることは、素晴らしい成長の機会になると思います。
 
ということで、どんどんそういった人を探して、見たり(観たり)聞いたりすべきなんですが、ここで一つとても大切な注意事項があります。
 
それは、そういった人に会う時の礼儀として、少なくとも、会いたいと思う方の時間当たりの価値を調べたり考えたりすべきということです(※時間あたりの価値とは、時間給では無く、その人が集中して仕事をした場合に稼ぐであろう最大の売上げや利益を意味します)。
 
これを考えないで、その人の行動を観察したとしても全然本質をつかめないと思いますし、仮に質問するという機会を得たとしても、まったく深さの無い質問をしかねないと思います。
 
また、そういう質問をしている時に相手が凄い勢いでキャッシュアウトしているということもまったく気付かないという、怖い現実を作ってしまいかねないですよね(─_─)!!
 
現実社会(資本主義社会という事ですね)における、個人の時間あたりに稼ぐ金額の差は時給ベース(時間給)で働く方達と能力によって稼ぐ(能力給)方達の差、そして、交渉などにより未来を創造する方達の差は天文学的に違います。
 
見る(観る)聞くということも、その差を理解して初めて、ホンモノになるということですね。よかったら、参考にしてください。(@^^)/~~~
 
 
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2015年12月25日(金)更新

2016年は“コラボレーション”の年!? 数社共同で商品開発する場合の注意点とは

早いもので、2015年最後のブログとなりました(#^^#) 今年一年のご愛読に感謝し、来年を視野に入れた話題をお届けしようと思うのですが、先日開催した、私の主宰する『高収益トップ3%倶楽部』の東京勉強会は、「2016年、勝ち組経営者は“コラボレーション”をキーワードに人脈を切り開け!」というテーマでお話しました。そんななか、ちょっとおもしろい質問が届いたので、あなたならどうお答えになるか・・・よかったら、一緒に考えてみてください(*^^)v
 
== 質 問 ==
 
数社共同で商品開発をする場合の注意点を教えて下さい。共同で商品開発をする場合、商品に対する権利や利益分配など難しい問題があると思いますが、うまく進めるコツなどあれば、ぜひ教えて下さい。
 
== 回 答 ==
 
共同で商品を開発する場合や共同でビジネスをする場合は、事前の話し合いや取り決めがとにかく大切で、それをしっかり契約書としてまとめることです。
それを、人間関係が崩れるとか、嫌われたくない等で曖昧にすると、絶対に上手く行きませんから気をつけてくださいね。
 
== 解 説 ==
 
最近、こういう質問を良くされますが、商品やサービスを開発するよりも、むしろ契約書を作る方が難しいというのが、正直な感想です(p_-)
 
それくらい気をつけて交渉を行わないと、結果が上手く行きませんから、絶対に気を付けて話し合いや取り決めを何度も納得いくまで繰り返し行って、それを契約書にまとめてからスタートするようにしてください。
 
これは、あなたのためということもありますが、結果としては関係する全ての会社・関係者のためにもなることですから、敢えて、めんどうくさい嫌われる役を務めるようにしてください。
 
このようによく話し合い、役割や権利を決め、契約書を完成させてから、実務に入るのが一番良い進め方です。
 
その際の注意事項ですが、絶対にモノ分かりの良い人にならないことです。また嫌われたくないとか人間関係が崩れるとか、空気を読む等で、言うべきことを言わない・言えないナドということが無いようにすることです。
 
それから、押しが弱いと条件が不利になることが多いですから、押しに負けないこと、関係者を性善説で決して見ないことなども重要です(─_─)!!
 
・・・なんだかこういう感じで書いていくと、とても性格の悪い人間になる様に勧めているようですが、契約というのは、通常こういう感じで進めないといけないモノだと認知してください。
 
他には、中立的に弁護士(資格の無い第3者ではダメです)を立てる、自分が押しが弱かったら別の人間を交渉の窓口に立てる・・・などの方法もありますが、将来的に考えて経営者ならばこういった交渉事は、絶対に逃げては通れない道でもあるので、今回のトライでコツをつかんでいただければと思います。ぜひ、がんばってくださいね(@^^)/~~~
 
 
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2015年12月21日(月)更新

スマホで「大祓(おおらえ)」!?

いよいよ年の瀬が迫ってきましたが、古来から神社で行われてきた、人形(ひとがた)でその年のけがれを祓う「大祓(おおらえ)」をスマホから申し込めるサービスもあると聞き、ちょっとビックリしてしまいました(@_@)
 
運営するのは、商品デザインなどを手がける岡山県のナショナルデパート株式会社。社長が知り合いの神社から再建の相談を受け、アイデアを出して立ち上げたサービスだそうです。
 
 



日本には古くから、神社と氏子というコミュニティが存在していましたが、しだいにその関係性が薄れ、とくに地方では、人口流出による氏子の減少で、お社を維持していくことさえ困難な神社が多いというのが現状です。
 
この『おおはらえ』には、スマホ上に表示された人形で体をこすって、罪やけがれを人形にうつして送信!する無料タイプと、人形を購入してケガレをうつしてから神社に返送するふたとおりのエントリー方法があるようですが、この夏に募集した第一回のお祓いには、10日間で約1万件もの申し込みがあったようです。
 
また、同サイトでは、従来は陶製であった神具を、差し替え可能な紙製にすることで、お祀りする場所を選ばないコンパクトな神棚や、それをより小さくした「ていのり」なる商品も販売しています。
 
 

 
 
 
古くから伝わるしきたりをIT化するこうしたサービスは、とかく非難を受けがちですが、Webサービスが神社の維持に貢献できるなら、それはそれで意味のあることじゃないかと思います。
 
とかくストレスの多い現代社会には、癒されたい人がたくさんいるのはまぎれもない事実ですし、お清めグッズや開運グッズの人気は、日増しに高まっているようです。
 
この事例を参考に、自社にも日本文化の維持発展に貢献できる道はないか・・・忙しい中だからこそ、ゆったりした気持ちで発想を拡げてみてください(@^^)/~~~
 

2015年12月14日(月)更新

自社の強みを見極める!

いよいよ今年もあと半月。経営者のみなさんは、来たるべき年に向け、いろいろと思いを巡らせていることと思いますが、そんな中、ちょっとおもしろい質問が届きました。考え方の参考として、ぜひお役立てください。
 
== 質 問 ==
 
食品メーカーですが、どのように強みを強化してゆくべきかを考えています。結局のところ、自分の会社の強みがはっきり見えていない、ということなのかもしれません。
自社の強みを見極めるために、まずやるべきことがあれば教えてください。
 
== 回 答 ==
 
会社の強みは、いろいろと考えることはできますが、誰を顧客にするかでまったく変わってしまいます。ですので、この状況であれば顧客の選別から入り強みを考える方が良いと思います。
 
== 解 説 ==
 
会社の強みを考える時に大切なのは、まずどのマーケットをターゲットとしてビジネスを行っているか?(あるいは行くか?)ということです。
 
たとえば、今のビジネスが、大手スーパーを通して価格勝負の商品を扱っているのなら、そこをターゲットに24時間フル操業して大量生産できることが強みになりますが、上級のカテゴリースーパーに多品種を少量で納めるというのなら、一度に大量に作れることはまったく強みにはならないわけです。
 
熟練したスタッフが手作りで〇〇を作っていると言っても、手作りを価値と感じないマーケットに対してビジネスを展開しているのであれば、それもなんら強みにならないですよね(─_─)!!
 
これまでにされている仕事の方向が(例えば、大手スーパーに・・・と)決まっていて、強みを考えているなら、そのターゲットに合わせて考えると良いわけですが、どうも、質問の状況を捉えると、そこがイマイチはっきりしていないので、強みを見出すことや作ることに戸惑いがありそうですね。
 
なので、この状況でしたら、自社の強みを考える前に、まず、誰をターゲットにどんな商品を売りたいか、提供していきたいかを、原点に立ち戻って考えてみられたらいかがでしょうか?
 
先ほども書いたように、これを考えないで、漠然と強みは何かと考えていても、努力の方向が見出せないと思います。よかったら、参考にしてくださいね(@^^)/~~~
 
 
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ボードメンバープロフィール

board_member

石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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