石原明の「知的経営の切り口」 | 経営者会報 (社長ブログ)
企業を発展させるための経営のヒントについて、独自の切り口で紹介します。
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2010年03月26日(金)更新
ネット販売・進化系・・・「プチギフト」&「おねだり機能」
おもしろいのが、「相手のメールアドレスさえわかればOK」というところ。運営するのは、株式会社メールdeギフトという会社です。
サイトに相手のメールアドレスを入力すれば、相手に「◎◎さんからこんなギフトがきました」といったメールが届き、受け取りたい場合には、そこで自分の住所を入力するとその品物が届く・・・というしくみです。このしくみなら、相手の携帯アドレスやニックネームしか知らない場合でも、相手にプレゼントが贈れるというわけです(*^^)v
これって、今の人間関係を、みごとにマーケティングに活かしてますよね。特に若い世代では、個人情報保護のために、学校でも住所録が配られなくなりましたから、友達と言っても、相手のアドレスしか知らない・・・なんてことがふつうにあるみたいです。
また、わざわざ住所を調べたり、いちいち入力したりするのも手間がかかりますから、相手のアドレスだけで、思い立ったらプレゼントが贈れるという手軽さもいいですね。「当日」でも間に合うそうですから、このあたりも、時代のスピード感覚にマッチしていると思います。
もうひとつおもしろいと思ったのが、「おねだり機能」を付けた下着メーカー「トリンプ」の通販サイトです。女性が自分で選んだ商品を、彼におねだりできるしくみなんです(*^_^*)
こちらも、彼のアドレスをサイトに入力すると、トリンプから「◎◎さんからおねだりされています」みたいなメールが届き、いやなら「却下」もできるしくみなんですが、なんと!79%の男性が「おねだり」を聞き入れているそうです。驚異的なコンバージョン率ですよね(@_@;)
たとえば、ホワイトデーのお返しや、クリスマスプレゼントなんかにも、このしくみはかなり有効だと思います。男性としても、ヘタなプレゼントをして自分の評価を落とすなら、相手から「おねだり」されたほうが、よっぽど楽かもしれませんね(笑)。
消費不況と言われる中でも、こうしたネットならではの“しかけ”で、着実に売上げを伸ばしている会社もあります。人間のちょっとした心理がわかれば、ネット販売をも進化させることができるのです。ぜひ、参考にしてください(@^^)/~~~
2010年03月12日(金)更新
増える「自転車通勤」をターゲットにした仕掛け人は・・・
その名も「ファンライドステーション プラス ランステ」。自転車1台分の駐輪スペースとロッカーの使用料で、月額2万3千円。シャワーや着替えのためのスペースも用意されています。
私の事務所は、皇居から近いところにあるのですが、今、皇居の周りには「ランナー」たち向けのこうした施設がたくさんあります。ですが、まだ「自転車通勤者」向けの施設は、目新しい感じがします。ちなみに、「自転車通勤者」のことを「ジテツウ」と呼ぶらしいですよ。
満員電車には乗らず自転車で通勤して、この施設でシャワーでも浴びて、スーツに着替えていざ会社へ・・・などというライフスタイルが、これから増えてくる予感がしますよね。
通勤のストレスからも解放され、運動不足も解消され、なんたって「エコ」だし、そのうえちょっとカッコイイし・・・そう考えると、なんだかイイコトずくめです(*^_^*)
「どこが仕掛けたのかな」と調べてみると、なんと!その仕掛け人は出版社でした。
「アールビズ」が同社で出版する自転車雑誌「ファンライド」と連携してつくった施設で、今後は自転車通勤に関するセミナーや新モデル試乗会などのイベントとも連携していく計画だそうです。
つまり、出版社が読者に対して「リアルなサービスとコミュニティ」を提供した、ということです(*^^)v
今週、当社の会議でも話題になったのですが、デジタルブックの進化が著しい時代に、「本」はどうなっていくんだろう…と。本を印刷しなくなると、大量の木を伐採しなくてもいいわけで、そのうえ、倉庫もいらず、物流もしなくていい・・・「これって究極のエコ?」なんて会話まで飛び出しました。
ご存じのように、今、出版各社は、デジタルコンテンツに対抗すべく「おまけ」を付ける作戦に出たり、昔懐かしい「パラパラマンガ」を本にしたりと懸命です。
結局、デジタルに対抗できるのは「リアル感」しかないわけです。実際に「手」に取り、触れることのできる「おまけ」を付けるのはもっともわかりやすいパターンですし、「パラパラマンガ」復活にしても、「手」でページを繰るという「身体性」に着目してのことです。
本好きの私としては、出版業界の今後がかなり心配ですが(-_-;)、当面は、この事例のように「アレもコレも」の精神を持ち、雑誌もウェブもリアル店舗もイベントも…というふうに、「自社内メディアミックス」のような感覚でチャレンジしていくことから、活路が見出せるのかもしれません。
そうした意味では、この「経営者会報ブログ」も、「自社内メディアミックス」ですね。これからも応援しますので、ぜひ出版社の成功モデルを築くべく、頑張ってください(@^^)/~~~
2010年01月29日(金)更新
「100円レンタカー」というビジネスの切り口
同社では、昨年(2009年)8月に埼玉県ふじみ野市で、11月には東京都中央区で試験的にサービスを始めたところ好調な結果を得たため、年末には加盟店を募ってのチェーン展開に踏み切ったようです。
このところ、下取りした中古車を販売できない店舗も多いようですが、その「在庫」をレンタカーとして活用できれば、中古車販売店にとってもありがたい話です。利用者がその車を気に入れば、販売にも応じるといいます。
また、自動車販売店だけでなく、ガソリンスタンドやビジネスホテルなどの異業種からも加盟店を募り、今春には50店舗、3年後には500店舗にまで拡大する計画だそうです。
以前、ブランド品の「レンタル」が伸びているという話題をブログでも取上げたことがありますが、きっかけは不況であるにしろ、一度消費者から「所有する」という意識が薄れたら、たとえ景気が戻ってもその意識はなかなか変わらないと思います。
「借りたほうが得!」と気づいた賢い消費者たちは、今後も「買うもの」と「借りるもの」を上手に分けていくでしょう。経営者としては、その消費者意識の変化を十分理解しておく必要があります。
また、「時間を細切れにする」という感覚も大切です。時代のスピードがますます速くなっている今、「半日」「1日」といった単位はまったく長すぎますし、もはや「時間」単位でさえも長すぎる感があります。その点、「10分」という単位を採用した同社のセンスはかなりのものです。
さらに「100円レンタカー」というネーミングも秀逸ですよね(*^^)v 波及していく商品やサービスには、これくらいインパクトのある「名前」が必要なのです。
こんなふうにこの事例を見ていくと、大いに参考になると思います。私は『世の中は自分のお金を出して実験してくれている』という感覚で世の中を見ることを教えていますが、この事例もまさにそうです。
「100円レンタカー」というビジネスのなかには、100円均一ショップが登場したときのインパクトや、近頃好調な「カーシェアリング」の要素が上手に組み込まれています。そういえば、最近では「社用車」を持たずに、カーシェアリングを利用して商品を配達する会社もあるみたいですよ。
それはともかく、経営者の“ビジネス脳”がますます問われる時代になっています。楽しくアイディアを出しながら、常に新しい切り口を持って、ビジネスを展開していきましょう(@^^)/~~~
2010年01月08日(金)更新
ポッドキャスト番組『経営のヒント+(プラス)』を始めた理由
ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、私が昨年末から始めた“新しい試み”があります。ポッドキャストで『経営のヒント+(プラス)』という番組を持ったのです(*^^)v
このブログと同じく、これから毎週金曜日に配信していく予定ですので、ぜひ楽しみにしていてください。
今回は、私がこの番組をスタートした理由についての質問を取り上げてみました。今や、ほとんど費用をかけずに、一企業が「メディア」を持てる時代です。ぜひ、参考にしてください。
== 質 問 ==
ポッドキャストの番組をはじめた理由と今後の展望について勉強会の中でも触れていただきましたが詳しく聞きたいです。
== 回 答 ==
映像と違って、耳からの情報収集は“ながら”で出来るので便利なのと、コミュニケーションツールとして人柄や人間性(?)を臨場感をもって伝えられると思ってトライしました。
あ、もちろん「iTunes」のメディアとしての可能性も意識しています。
== 解 説 ==
実は学習のツールとして本などの文章、そしてDVDやビデオといった映像と、今回の「iTunes」のような音声データを比べると、圧倒的に音声の方が学習機会を多くできるいうことで、まず使い勝手が良いと思います。
また、臨場感を伝えることについては、文章は不向きです。DVDが一番適していますが、音声でもかなりカバーできるという点で、優れたツールだと思っています。
学習機会を増やせる、とはどういうことかと言うと、文章やDVDなどの映像は、読んだり見たりということなので、それにしか向かえないという弱点を持っているのに対して、音声ならば通勤の途中(映像も可能ですが、乗り換えの時とかは映像は不向きです)や車を運転している最中とかにも聞き流すことが出来るので、いろんなところで学習できるということです。
音声が口コミで広がるってなかなかいいですよね(*^_^*)
臨場感を伝えるということに関して言うと、前々から自分のイメージとコンサルタントというどっちかというと堅い仕事のイメージがアンマッチだなと思っていたので、情報を出す時に私の人柄(とってもフランクで柔らかいですよ(*^_^*))、とか親しみやすさとかを伝えられたら良いなって思っていました。
講演会で私の話を聞いた方の第一印象は、「すごく親しみやすくてやさしい感じですね」とか「本の内容から、もっと恐い人だと思っていましたが、全然違うんですね」なんですよね(ーー;)
また、今回は早川さんとの掛け合いみたいな番組構成で、その場でいろいろな質問に答えたりしているので、私のコンサルを受ける時ってこんな感じでやり取りがされるのかってことも伝えやすいと思っています。
それから、何でも実験する自分の性質として、ビジネスモデルやマーケティングの情報やセンスを身に付けるためには、
「世の中は自分のためにお金を出して実験してくれている」
という感覚で世間を眺めること、また、日頃から、
「経営はいろんな技術が進歩しているので、時間と共に簡単になっている」
と、言っていますが、今回はまさに、世の中が進歩して、「メディア」を持てるようになったことの実験としてトライしています。
まだお聞きでない方は、毎週コンテンツを追加していきますので、ぜひ、一度お聞きになってみてください。 ↓ ↓ ↓
http://j.mp/ishihara-pod
私の発行する週刊メールマガジン、『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです! 』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があればぜひ覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
2009年12月25日(金)更新
「おもしろ旅企画ヒラタ屋」開店!? カリスマ添乗員が担う日本旅行の未来
日本旅行では、カリスマ添乗員として名高い平田進也さん(52歳)に陣頭指揮を任せた新部署「おもしろ旅企画ヒラタ屋」を、先月(2009年11月)、西日本営業本部内に立ち上げました。
平田さんは、ユニークなトークと変身術(上の写真の金髪の美女?が平田さんです)を駆使して、約15年「おもしろ企画」のようなものを1人で対応してきた方ですが、20名のお客様からはじまり、今では2万2000名の「ファンクラブ」を持つ、まさに“カリスマ”なのです。
その平田さんのインタビュー中の発言が印象的で、「僕らは不況になればなるほど売れます」と彼はキッパリと言い切っています(*^^)v
「不況の時は、選ばれる商品しか売れないからです。なぜ選ばれるかいうたら、僕らの商品は付加価値があるからです。観光は光を観ることであり、光があればお客さんは来てくれます。僕らが光を放つことができたから来てくれたんやと思います」
どうです? かなりカッコイイですよね。
消費不況が叫ばれる昨今、旅行業界でもご多分にもれず「安売り」合戦が繰り広げられているわけですが、安売りの道に未来はありません(――;)
同部署では、国内外のツアーを年間50本ほど売り出すほか、イベントや講演会などを開く予定だとか。また、協賛企業を募り、共同販促を手がける計画もあるそうです。
平田さんの知名度を生かして他社との差別化を図ったうえで「固定客」を増やす作戦で、2012年度には、同部署だけで30~40億円の取扱高を目指す意気込みのようです。
これからの時代、突出した個人に、その才能を存分に発揮してもらえるような会社が伸びていくのではないかと私は考えています。
そのためには、経営者の度量も問われます。最後には自分が責任を取る覚悟で、全てを任せる・・・そうすることで、稀有な才能はますます伸びていくのです。
来たる年も、まだまだ厳しい環境が続くと思いますが、「光のあるところ」「あたたかいところ」「楽しいところ」にしか人は集まりません。ぜひ、経営者自身が明るい気持ちを持って、良いお年をお迎えください(@^^)/~~~
2009年12月11日(金)更新
仕事しながらエステ!? “ながら発想”が女性のハートをキャッチ
この質問にすぐに答えられた社長さんは、かなりの情報通かもしれません(*^^)v
正解は、パナソニック製の「デイモイスチャー ナノケア」(実勢価格17,000円)という美容器具です(#^.^#)
この直径16センチの球体の噴射口から、ナノサイズの水の微粒子イオンが発生し、50センチ以内の場所にいるだけで、微粒子イオンが肌の表面をコーティングしてくれて、お肌の潤いを保ってくれるんだそうです。乾燥が気になるこの季節、最適な商品ですよね。
つまり、これをデスクに置いて、「仕事しながらエステ」してもらおうという商品なわけですが、水蒸気ではなくナノイーなので粒子が目に見えませんから、周囲の人に気づかれずに仕事をしながらこっそりうるおい肌をキープできちゃう・・・というのがウリみたいです。
先日、電車のドアにこの商品の広告シールが貼ってあったのを偶然目にしたのですが、「上司の許可を得てから使ってください」みたいなフレーズが書いてあり、思わず笑ってしまいました。
早速、うちの女性社員に「これ、使いたい?」と聞いてみたら、「もちろんです!私たちは1日の中で、オフィスにいる時間が一番長いんですから」とキッパリ言われてしまいました(笑)。
もしかしたら、「デスクにナノケア完備」なんてフレーズが、求人広告のウリになる時代が来るかもしれませんが、それはともかく『ながら美容』というコンセプトを打ち出した同社の着眼点はかなりいいと思います。
「デイモイスチャー」の前には、“寝ながらエステ”を打ち出した「ナイトスチーマー ナノケア」という商品が人気を呼んでいたようですが、その第二弾として“お昼仕様”にしたのがこの商品です。
現代の女性は、仕事が終わっても、趣味や遊びでかなり忙しいみたいですから、「どうせデスクワークするなら、その時間を使ってキレイになれればなおうれしい」わけですね。
どうやら男性には、あまり「ながら」発想がないようですが、経営者としては、こうした女性心理にも精通しておく必要がありそうです。この事例を参考に、自社商品を「○○しながら、使ってもらう」シーンを、あれこれ発想してみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~
2009年11月13日(金)更新
「3行レシピ」が人気!? 時流を読んだ情報発信とは
最近では、その「3行レシピ」というキャッチーな言葉が一人歩きをし、KIRINのサイトには「おつまみ道場~3行ビアつま」として、簡単に作れる「ビールのおつまみ」を検索できるようなページもあります。(下の画像をクリックしてみてください)
おつまみレシピの火付け役とはったのは、平成19年に発売された「おつまみ横丁」ですが(なんと! 累計57万部も売れたそうです)、その後続々とおつまみレシピ本が出版され、ついには市販の缶詰を使って、3つ以内の工程でできるおつまみ集「缶つま」なる本も登場しました。
また、「クリエイターのための3行レシピ」なんて本を出している出版社もあり、「3行レシピ」という言葉自体が一人歩きしている感もあります。
ネット社会の進化で、今や企業も個人も情報発信に懸命です。しかし、氾濫した情報の中だからこそ、「3行レシピ」のように、“サクッ”と読める情報が好まれるという側面もあるのです(*^^)v
また、今どきの若者たちのお酒の飲み方も変わってきているようです。これまでの「家飲み」といえば、夕食と一緒に飲む「晩酌」がほとんどでしたが、今は「食後にくつろぎながらお酒を飲む」というスタイルが主流になってきているのです。
そうしたマーケットを狙って、「家飲み用ワイン」を販売するサイトや、焼酎と割って楽しめる飲料を販売するメーカーも増えています。
いずれにしても、経営者が時流に敏感でないと、生きた情報発信はできません。「酒=おやじ=赤ちょうちん」という構図は、もう遠い過去のものみたいです(*^_^*) 最近は、「おつまみ本」をつまみに、家でお酒を飲む男性も増えているようですよ(笑)。
この事例を参考に、自社の情報発信の切り口を、楽しく見直してみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~
2009年10月23日(金)更新
「カワイイ」は世界共通語!? 「なんちゃって制服」海を渡る
制服のない都立高校でも、制服風ファッション、いわゆる「なんちゃって制服」を愛用する生徒が多いらしく、某都立高の入学式では、半数が「なんちゃって制服」を着ていた…なんて話もあるくらいです(@_@;)
東京原宿の竹下通りには、「なんちゃって制服」の殿堂とも呼べる制服アイテム専門店「CONOMi(コノミ)」があり、海外の女の子たちも、その店を目指して来るみたいですよ。
そういえば、先日、こんな出来事がありました。私の主宰する「高収益トップ3%倶楽部」の会員向け月刊誌「経営情報レポート」の今月号にも書いたのですが、新御茶ノ水駅で若い外国人カップルが、駅員さんに何か尋ねているんです。
偶然通りかかった私は、「サクラホテル」という言葉を耳にしたので、思わず「そこ、知ってますよ」と声を賭けてしまいました(*^_^*) そのホテル、私の会社のすぐ近くにあるのですが、駅員さんをはじめ日本人にはちっとも有名じゃないのに、外人客でいつもにぎわっている不思議なビジネスホテルなのです。
そのホテルへ案内する道々、黙っているのもちょっと気まずいので、「どこから来たの?」なんて聞いてみると、なんとイタリアだと言うのです。
そこからは互いにカタコトの英語で会話することになったのですが、カップルの女性が美人だったので、「キュート!」「ビューティフル!」などと言ってみてもいまいち反応が薄い・・・そこで「カワイイ!」と言ってみたら、すっごく喜んでくれたんです(*^^)v 今や「カワイイ」は世界共通語なんですね。
ところでみなさん、NHKの「東京カワイイTV」を見てますか? 私は最近「この番組を見てない経営者は失格です」とまで言って推奨している番組なんですが、この番組を見ていると、「カワイイ」は世界へ向けて発信されているメッセージであることがよくわかります。
今年(2009年)2月には、外務省が海外に最新の日本文化を売り込もうと、ファッションの分野で活躍する3人を「ポップカルチャー発信使(通称カワイイ大使)」に任命したのですが、そのファッションの一つに選んだのがこの「なんちゃって制服」だったのです。
同省によると、フランスなど欧州で開かれる日本紹介イベントには、「なんちゃって制服」の若者が多く訪れるのだそうです。マンガやアニメに並んで、「制服」も日本文化の一つとして、しっかり海を渡っているわけですね!(^^)!
いつも言いますが、これからの日本は少子高齢化社会になるわけです。どのマーケットであっても、ふつうにしていれば縮小傾向を止めることは難しいでしょう。そんななか、「外国人マーケット」に目を向けた企業には、明るい未来が待っているように思います。
海外には、日本のアニメやカワイイファッションに憧れて、日本を訪れたいと思っている若者がたくさんいるはずなんです。
そんなマーケットに向けて、あなたの会社なら、どんな商品やサービスを提案できますか? ぜひ、楽しみながらあれこれ考えてみてください(@^^)/~~~
2009年09月25日(金)更新
新しい葬儀のスタイル!? 日比谷花壇の「おくりばな」プラン
なかでも、日比谷花壇が今年(2009年)6月に始めた、通夜や告別式を行わず近親者らによる火葬のみで故人を見送る「直葬(ちょくそう)」と呼ばれるサービスが反響を呼んでいるみたいです。
この新プランは『おくりばな』という、どこかで聞いたことのあるような名前なんですが(笑)、スタッフが火葬場や自宅に出向き、故人に白装束を着せ、お棺にバラやコチョウランなどを敷き詰めて美しく飾る儀式「おくりばなの儀」を行った後、荼毘(だび)に付すというものです。
基本料金は、343,610円。同社はこれまでも葬儀ビジネスを手がけていましたが、従来の葬儀プランより3割以上安い価格設定だそうです。
この直葬サービスを手がける背景には、高齢化社会が進んだことに加え、近年は地縁・血縁関係が薄れる傾向にあり、葬儀の参列者が減っているという現状があるようです。また、自ら「簡素な送り方」を望む声も多く、このプランを「生前予約」する方も少なくないそうですよ。
まずは都内近郊からスタートしたこの「おくりばな」プランですが、こうした社会背景を加味すると、かなり将来性のあるビジネスという感じがします。
とは言うものの、100人以上の参列者を集める大規模な葬儀に比べると利幅も少ないので、大手の葬儀会社はほとんど手がけない分野のサービスです。
このサービスがストレートに売上げに貢献するかはともかく、同社の本業が花屋さんであるからこそ出来るサービスですし、このプランをきっかけに、同社の葬儀ビジネスが世間から注目されることを考えれば、賢い選択ではないでしょうか。
いつも言うとおり、これからの日本は、少子化傾向が止まらない限り、どのマーケットも縮小の一途をたどることは目に見えています。また、ひとつのビジネスのサイクルも年々短くなっていますから、どこの企業も、常に新たなビジネスモデルを模索する必要があるのです。
そうした意味では、この事例はかなり参考になるはずです。葬祭場に花を届けるばかりでなく、葬儀そのものを請負うという展開は、自社の強みを活かした賢い選択だと思います。ぜひ、参考にしてください(@^^)/~~~
2009年09月11日(金)更新
「山歩き女子」急増中!? ブームの兆しをマーケットに変えるもの
女性登山家の田部井淳子さんも、今年(2009年)20~40代の女性にもっと山と親しんでもらおうと、ネットワーク『MJリンク』を発足させ、ネットで仲間入りを呼びかけています。
山歩きには、自然に触れ合って癒されるとか、体が鍛えられるとか…いろいろな「効用」があると思いますが、このブームの兆しを安定した「マーケット」に成長させるためには、“ファッション”の力を借りるしかないと私は考えています(*^^)v
失礼ながら、「山歩き」って、中高年の趣味って感じしませんか? ですから、ショップで見かける山歩きファッションも、中高年テイストのものが主流です。
そこにファッションリーダーみたいな存在が表れて、かわいい山歩きファッションを提案すれば、ガゼン山に行きたがる若い女性が増えると思います。ちょうど「走る」女性が増えて、おしゃれなランナーズファッションが続々と誕生したようなイメージですね。
またもうひとつの作戦としては、私の先輩世代ならよくご存じの「合ハイ(合同ハイキング)」を復活させる作戦です。昭和の中ごろまでは、大学生が今で言う「合コン」のノリで、一緒にハイキングに行っていたみたいです。
昨年、私のブログで「ゴルコン」の話題を取り上げたことがありますが、山歩きもゴルフと同じように、相手のタフさや思いやりがよくわかりますから、「相手選び」に結構向いているかもしれません(*^_^*)
それはともかく、「ファッション性」や「ネーミング」は、ブームを安定したマーケットに変えるためのとても大事なポイントです。
あなたなら、どんなアイディアがありますか? ぜひ楽しみながらあれこれ考えてみてください(@^^)/~~~
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ボードメンバープロフィール
石原 明(いしはら あきら)氏
僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社
ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。
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