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2018年01月24日(水)更新

成功していく会社の見分け方 IPOの条件を考える ~ その1~

大寒が過ぎ、一年でもっとも寒い時期となりました。実際に都内でも、まだまだ大雪の影響が残っているようですので、どうぞお気をつけてお過ごしください(#^^#)
 
そんな中でも、経営者は常に思考を未来へ飛ばし続けなければなりません。昨年あたりから、私のまわりには「IPO(新規上場)」を狙う経営者が集まってきているのですが、今回からこんな質問を取り上げてみますので、ぜひ一緒に考えてみてください(*^^)v
 
== 質 問 ==
 
ズバリ! IPOの条件とは何でしょうか? 時代のスピードがますます加速するなかで、みるみるうちに大きく成功していく会社と、そうでない会社の違いが気になります。
 
== 回 答 ==
 
私が考えるIPOの条件ですが、それは、最終的には“経営者の思考が転換点を超えているか?”ということになると思います。よい機会ですので、この辺りを今回は少し詳しく解説してみましょう!
 
== 解 説 ==
 
今回はIPOに向かう企業とは?という質問ですが、最近私の勉強会などでの自己紹介は、以前とかなり変わってきていて、「中心にブレインコピーという能力を持ちながら、経営から事業継承に至るまでのコンサル業務とIPO支援、それから教育のシェアリングをしています」というように話すようになったので、こんな質問も来るようになったのだと思います。
 
この質問への回答は、IPOに関わる金融系の専門家の方に聞いたらいろいろ詳しく教えてくれるので、また、それ系の本にも詳しく書いてあるので一般的な回答では無く、私なりの独自の視点からの回答をしたいと思います。
 
その回答の中心になるのが“経営者の思考が転換点を超えているか?”ということですが、その前に、IPOする会社の経営の仕方についても、回答の前振りとして、少し解説しておきたいと思います。
 
まず会社の経営のやり方には、大きく分けて3つのタイプがあります。最初が多くの中小企業が行っている経営のやり方で、自己資本を中心に経営し売上げ・利益を基に、徐々に規模を大きくして行くというやり方です。
 
発展より安定、冒険よりも危険を冒さないで安全性を重視した経営で、儲かったら人を採用しようという感じですから、最初の採用に5年~10年かかることもあるといった経営の進め方ですね。イメージですが、中小企業の70~80%がこのような経営をしていると思います。
 
2番目の経営のやり方が、銀行など金融機関から融資を受けて会社の発展を目指すという経営のやり方です。このやり方は最初の自己資金のみで会社を経営して行くやり方よりもずっと速く規模の拡大が目指せますので、勝てるビジネスモデルを中心に安定よりも前向きな発展を重視するという経営のやり方となりますね(p_-)
 
もちろん、このやり方は当然として毎月借り入れをした銀行等に返済をしていかなければなりませんし、発展と共に借り入れも多くなって行きますので、ある種ブレーキをかけながら経営するという状況になって行くのが特徴です。
 
その上、経営の状態を常に健全に保ち業績を良くしておかないと融資がストップしてしまいますので、現場を回しつつ将来の発展に向かうという経営スタイルとなりますね。
 
このやり方をする場合には“経営者は金融機関からの借り入れの責任を負う”形になるのが通常なので、発展に伴う経営のリスクは当然大きなモノとなるわけですが、これが、優良中小企業の経営のやり方と言ったら良く分かると思います。
 
また、優秀な経営者であればできる、可能な経営スタイルということになるわけですね(^_^)/
 
最後のIPOする会社の経営のやり方は、この2つの経営のやり方とまったく違います。またそのやり方が一般的な経営のやり方と全然違うので、中小企業の経営者の方はかなり驚いたりするわけですが、その辺りを含めて次回解説したいと思います。楽しみにしていてください(@^^)/~~~
 
 
私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。 
 
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
 
また、オフィシャルマガジン『石原明の不定期情報通信』をご希望の方はコチラから読者登録ができますので、ぜひこの機会にご登録ください。様々な切り口から“経営脳”に刺激を与える内容を配信しています(*^^)v

2018年01月12日(金)更新

LINEを積極的に使うことで、今後のビジネスはどう変わる!? ~ その3 ~

そろそろ正月気分も抜けてきた頃かと思いますが(笑)、今回も引き続き「LINEをビジネスにどう活かすべきか」というテーマを取り上げます。
 
LINE Business Partners株式会社の代表取締役社長である長福 久弘氏には、私のポッドキャスト『経営のヒント+(プラス)』の特別ゲスト版にご出演いただいたこともありますので、まだお聴きでない方は、ぜひ【コチラ】からチェックしてください♪
 
== 質 問 ==
 
これまで、メールマーケティングの専門家としてリストが取得できないLINEを「淘汰」していたところがありましたが、今日の勉強会に参加し、その考えすら手放し、広い視野で物事を考えたいと思いました。
 
 LINEを積極的に使うことで、今後のビジネスはどう変わっていくのか、石原先生の率直なご意見をお聞かせください。
 
== 回 答 ==
 
ビジネスのベース(環境)はコミュニケーション手段で構成されていて、その手段が進化するとビジネスが飛躍的に加速するということが分かると、LINEの本質が見えてくると思います。
 
== 解 説 ==
 
今回でこの質問への回答の最後になりますが、これまでの回答で、コミュニケーション・ツールの進歩がビジネスを広げたり加速させるということを説明してきました。
 
前回前々回で、言葉や文字の発明~紙を使うようになり郵便制度を考えたり・・・これらのコミュニケーション・ツールがビジネスの基盤となって広がりや速度をどんどん加速させてきたという話をしましたよね(^.^)
 
その観点から、メールとLINEの違いを考えてみると、アドレスが取れないLINEの強さや活用の方法、そしてマーケティング上の価値が見えてくるということです。
 
その強さは何かと言うと、それはズバリ!“活動している人をその場で捕まえてコンタクトが取れる・動かすことができる”ということですね。
 
これ、詳しくお話すると、メールはPC時代に開発されたコミュニケーション・ツールで、ネットにつながったPCの前に来た人に読んでもらうツールなので、いくらスマホで読めるとしても、その背景をそのまま引き継いでいるわけですね。
 
だから、速度がゆっくりというか、動いて・止まって・動いて・止まって、みたいな感じで、オンタイムのスマホ時代から考えると、かなり古風なマーケティング・ツールになってしまったという感があります。
 
それに比べて“LINE”は、ネットに24時間つながった、まさにスマホ時代のマーケティング・ツールで、メッセージを送った相手がすぐ見て行動に移れる、返信できるという特性がばっちり備わっています。
 
特に“既読”という機能は凄くって、既読になれば読んでいる=内容が伝わっている・・・ということなので、それを基準にこちらも行動に移れる・・・というように、オンタイムでのやり取りが可能となり、24時間オンタイムでコミュニケーションが取れるツールとなっています。
 
私が、フランスに行った時に体験したことをお話すると、シャルルドゴール空港が大きくて複雑だったのですが・・・“着きました”“何処ですか?”“〇〇が見えます“あ、分かりました。向かいます”・・・といった、LINEのやり取りで無事に落ち合うことができ、“うわ~これ便利!!”と、つくづく思ったんです!(^^)!
 
まさに“メールがポストに届く手紙”なのに対して“LINEは配達人がトントンとドアを叩い、届きましたよって言って届けてくれる電報(文章が短いことも似ていますよね)”って感じですよね(^.^)
 
LINEのやり取りは電報のやり取り・・・みたいな感じで行動しながら、相手とのやり取りが可能、顧客をオンタイムで捕まえて、やり取りを繰り返すことで、 捕まえ続ける・・・購買などの行動を促せるツールと考えると、その利便性やマーケティング上の威力が分かると思います。
 
ということで“アドレスが取れないレベルの次元では無い!”くらいの利便性を持っていると思います。なので、私は“LINE”を日常的に使うようになっているということですね。よかったら参考にしてください(@^^)/~~~
 
 
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2018年01月09日(火)更新

LINEを積極的に使うことで、今後のビジネスはどう変わる!? ~ その2 ~

あけましておめでとうございます。本年も実りある一年でありますように☆
 
さて、今回も引き続き「LINEをビジネスにどう活かすべきか」というテーマを取り上げますが、じつは、LINE Business Partners株式会社の代表取締役社長である長福 久弘氏には、私のポッドキャスト『経営のヒント+(プラス)』の特別ゲスト版にご出演いただきました!
 
まだお聴きでない方は、ぜひ【コチラ】からチェックしてください♪
 
== 質 問 ==
 
これまで、メールマーケティングの専門家としてリストが取得できないLINEを「淘汰」していたところがありましたが、今日の勉強会に参加し、その考えすら手放し、広い視野で物事を考えたいと思いました。
 
 LINEを積極的に使うことで、今後のビジネスはどう変わっていくのか、石原先生の率直なご意見をお聞かせください。
 
== 回 答 ==
 
ビジネスのベース(環境)はコミュニケーション手段で構成されていて、その手段が進化するとビジネスが飛躍的に加速するということが分かると、LINEの本質が見えてくると思います。
 
== 解 説 ==
 
前回の振り返りからお話すると、この質問は『高収益トップ3%倶楽部』の定例勉強会に参加された方からの質問で、この方はメールマーケティングの専門家ということで、アドレスの取れないLINEにはちょっと抵抗があったようですが、私の説明でLINEを利用することの可能性が広がったようです。
 
そもそも私がなぜ勉強会のテーマに、この“LINEを取上げたのか?”ということですが、別に“LINE”さんと関係があるとか、株主というわけでもありません。
 
元グーグルでマネージメントチームの教育・育成・研究をされていたピョートル氏が書いた著作『世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか』(SB Creative)の48Pに私が登場「・・・僕のビジネスパートナーである経営コンサルタントの石原明先生は、顧客との打ち合わせ中、LINEを使って、今考えている仮説などを色々な人たちに確認しています・・・(かなり省略)」 ・・・という文章が載せられたので、いろいろな方から「先生もLINEするんですね~?」とか「メール見ないんですか?」などと、いっぱい質問やら話題やらが来たのでそれにお答えするような感じで、勉強会で取り上げたという経緯でした・・・と、前回書きましたよね。
 
この勉強会でお話した内容をちょっと解説すると、私が話始めたのが“メールとLINEの違いとかでは無く、ビジネスを広げたり加速させるベースとなるモノ(手段)は何だと思いますか?”ということでした。
 
・・・ということで、「これ、みなさん、何だと思いますか?」「一緒に考えてみてください」という質問をして前回は終わっていましたよね。
 
ということで、今回はこの質問の回答になりますが、“ビジネスを広げたり加速させるベースとなるモノ(手段)は何か?”というと、それは“コミュニケーション・ツール”ということになります。
 
コミュニケーション・ツールって何か?ということですが、大昔はこのツールが無かったので、どんなに才能がある人がいたとしても(ツールが無かったので)リアルに彼のまわりでしかビジネスは広がらなかったはずです。
 
あ、その前にコミュケーションに付いて解説しますが、私たちは“意志の疎通を確認できる”ことで、まわりの人とコミュニケーションを取っていますよね。
 
これ、大昔、言葉が無かった時代はとても大変だったと思います。そうです。意志の疎通を表情とか身振り手振りで確認するってことでしたからね(p_-)
 
そこに言葉が発明されて、意志の疎通が可能になるわけですが、言葉だけがツールだった時代は、さっきの彼のようにどんなに優秀でも、リアルに彼のまわりでしかビジネスは行われなかったということです。
 
そこに文字というツールが発明されて“意志の疎通が広がりと時間をまたいでも行える”ということが可能になるわけですよね(^_^)/
 
ちなみに・・・石に書いた文字は現代の人間も読むことができるので、当時の人の思いも汲み取れるわけですから、文字の発明は本当に時空を超えて偉大なことだったと思いますよね。
 
彼の話に戻りますが、彼は自分の村で商売をしていますが、手紙を隣村のお客様に出すことで、同時に隣村とのビジネスも可能になりました。
 
・・・・あ、こうなるまでには、文字の発明と書くものが石から竹や木や動物の毛皮になり、紙(パピルス?)の発明があり、飛脚や馬車を使った昔々の郵便制度らしきモノが発明されてという過程が割愛されていますから、その辺は、解釈として理解してくださいね。でないと本が一冊書けてしまいます(─_─)!!
 
ということで、この質問の回答はさらに次回に続くことになります(@^^)/~~~
 
 
私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。 
 
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
 
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ボードメンバープロフィール

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石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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