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2014年09月12日(金)更新

大学の図書館支援で読書好きを増やせ!?

今年も秋がやってきました。本好きの私としては、若者の本離れが進むなかで、「読書の秋」という言葉が死語にならないことを願うばかりですが(笑)、丸善CHIホールディングス傘下で書籍関連事業を担う「編集工学研究所」が、大学図書館の運営支援に力を入れているようです。
 



 
上の画像は、東京都八王子市にある帝京大学の図書館ですが、一瞬、都心のおしゃれな書店に見えませんか? 同社との契約で、図書館内の一部を改装したりもしたようですが、書棚には黒板の素材を使っていて、そこに書かれたカラフルな文字やイラストが目を引きます。
 
民間企業が大学図書館の運営を支援するのは、非常にめずらしいケースだと思いますが、同社が推進するのは「共読」という切り口。学内に「共読サポーター」を募り、黒板の素材を使った本棚に、本の感想や推薦文が自由に書き込めるようになっているんです。
 
これって、図書館の中を「リアルSNS」にしたってことですよね(@_@。 運営3年目の今年は、40人以上のサポーターが活動しているようですが、自分がすすめた本を誰かが借りてくれると、とても嬉しいみたいです(*^_^*)
 
また、普段は図書館に足を運ばない人たちへのきっかけづくりとして、本を一冊借りると、女優の蒼井優さんや、モデルの知花くららさんに1つ質問ができるというイベントを企画したり、学生に読書習慣をつけてもらうための「読書術コースウェア」という有料講座を展開したりしています。
 
昨年(2013年)度は、664名の学生が受講したそうですが、5~10人でひとつのグループをつくり、本の読みあわせをしたり、キーワードを抽出したり、感想を話し合ったり、本の内容を要約したりして、読書の基礎力を鍛えるそうです。
 
講座終了後には、自らが考えたフレーズを本の帯として印刷してもらえるようで、なかでも評価の高かった作品は、図書館の本の帯として陳列されるんだとか。これって、結構感動しますよね(*^^)v
 
あなたなら、どんな方法で、若者たちに本を好きになってもらうでしょうか? この事例を参考に、秋の夜長、楽しみながら発想を拡げてみてください(@^^)/~~~