ブログ個人トップ | 経営者会報 (社長ブログ)
企業を発展させるための経営のヒントについて、独自の切り口で紹介します。
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2014年04月11日(金)更新
福島~栃木の温泉地を巡る100キロトレランで復興支援
しだいに陽気もよくなり、ランナーにとっては最高の季節が到来しましたが、来たる6月28日、東日本大震災復興支援の一環として、福島から栃木の温泉地を巡る100キロトレイルランニングレースが開催されるようです。
近年、経営者の中でも「趣味は走ること」と公言する方が増えていますが、とかく具体性にかける復興支援策も目立つなか、時代の空気感にマッチした、なかなか期待値の高い企画ではないでしょうか。
大会名には「東北復興の架け橋FUKUSHIMA-NASUロングトレイル~羽島、二岐、甲子、那須、板室~」といういささか長い名前が付いていますが(笑)、福島・栃木両県の観光協会などで構成する実行委員会が主催し、関東でのロングトレイルレースは初の試みとなる模様。
温泉地への「前泊を条件に参加者を募る」といいますが、参加費(宿泊費別)は一人2万円。18歳以上の男女800人を募集する意気込みなので、大会運営予算は1,600万円ということになります。選手を応援する家族や友人を入れると、温泉地への経済効果はそれなりのものになるでしょう。
東日本大震災以降、復興支援を名乗るイベントや施策は数々ありますが、実際に成果を上げたものはどのくらいあったでしょうか・・・。その点、この企画には具体性があるように感じます。
近年のランニングブームは東京マラソン他で実証済みですし、フルマラソンに飽き足らず、海外の100キロレースを目指すランナーも増加傾向にあると聞きます。実際、私が仲良くさせていただいている経営者の中にも、100キロレースの経験者が何人かいらっしゃいます(*^_^*)
もちろん、初年度から成果は上がらないかもしれませんが、こうしたレースは毎年続けることで、しだいに認知され、情報発信の仕方によっては、海外からも参加希望者が押し掛けるような名物レースに育たないとも限りません。
最近私のもとには、過疎地の打開策といった相談が持ち込まれることがありますが、設備投資に大金がかからないトレイルランニングレースなどは、ひとつのアイデアとしてアリだと思います。この大会が日本の景勝地や温泉地の勝ちパターンとなるかどうか・・・レースの行方とともに、大会運営の行方にも注目していきたいと思います(@^^)/~~~
2010年07月16日(金)更新
「プチ社会貢献」が購買動機に!? ビールを飲んで地元に寄付を
同社ビールの一部商品を対象に、「1本飲むと1円が地元に寄付できる」という取り組みで、第3回にあたる今年春のキャンペーンの成果としては、4億1570万円を超える金額を、47都道府県の自然や環境保護、文化財の保全などに役立てるのだそうです。
1回あたり2~3ヶ月の期間限定キャンペーンを行なうようですが、その間の都道府県ごとの販売数に応じて、寄付額を算出するしくみになっていて、これまでも、「新潟県トキ保護募金」を通じてトキの野生復帰のための活動に寄付したり、「おきなわアジェンダ21県民会議」に寄付して、危機に瀕しているサンゴ礁の保護活動に役立ててもらったり…といった活動をしています。
このような「寄付付き商品」の先駆けとなったのは、ミネラルウォーター「ボルヴィック」の『1L for 10L(ワンリッター フォー テンリッター)』プログラムですが、このキャンペーンからは、これまでに約1億5000万円をユニセフに寄付し、そのお金はアフリカ・マリ共和国での井戸の開発に使われたそうです。
もちろん、こうした「世界視野」の取り組みも重要ですが、寄付したからには、そのお金が「どう使われたか」を知りたいものですから、結果を上手に「見せる」姿勢も、企業に問われていると思います。
その点、47都道府県の売上げ別に寄付額を決めるというアサヒビールの発想は、日本の消費者の「良心」と、ちょうどよい距離感を見つけ出したように思います。
日頃、わざわざ寄付をしようとは思わなくとも、飲んだビールの代金が少しでも地元に貢献するなら、なんとなくうれしいですからね(*^_^*)
消費不況が叫ばれて長いですが、今どきの消費者としては、「せっかく自分が使うお金にプラスアルファの価値が生まれるなら」と、こうした「寄付付き商品」を歓迎している向きがあります。
われわれ中小企業も、上手に「しくみ」を作り、“一石二鳥方式”で社会に貢献する道を探せないものでしょうか…。たとえば、「町内」など、思いっきり小さいところに目を向けて、そこから始めてみるのもいいかもしれません。
「規模感」さえ間違わなければ、結構うまくいくんじゃないかと思います。この事例を参考に、ぜひ、あれこれとアイディアを絞ってみてください(@^^)/~~~
2008年07月11日(金)更新
ご当地“ハチミツ”にブームの兆し!?
その彼と、しばし「ハチミツ談義」で盛り上がっていたところ、うちの女性スタッフから「今、銀座のビルの屋上でもハチミツを作っていて、結構話題になってるみたいですよ」などという情報も入手!気になって調べてみると、「銀座ミツバチプロジェクト」なる団体が積極的に活動しているようです。
そんなアンテナを立てていたら、先日(08年6月26日)の朝日新聞に、「品川区の中延商店街でも、今春からミツバチを飼い始めた」というニュースが、結構大きく取り上げられていました。自分にアンテナがあると、こんなふうに欲しい情報が自然と集まってくるものです(*^^)v
中延商店街で、養蜂の中心になっているのは、「NPOバリアフリー協会」の専務理事を務める沢田さんという方です。この協会は、商店街に「街のコンシェルジュ」と名付けた事務所を置き、高齢世帯の困りごとを、有償ボランティアが支援する事業を手がけているようです。
ハチミツ作りを始めようと思ったきっかけは、06年から銀座で養蜂を始めたNPO関係者と知り合ったことからだそうです。指導をお願いし、今年4月初めに、商店街振興組合の3階建てのビルの屋上に、ニホンミツバチの蜂箱を2つ置いて養蜂をスタート。
ミツバチの数は、7,000~8,000匹だそうですが、目黒川沿いの桜並木や戸越公園など、片道2キロ圏内を飛び回って蜜を集めてくるようで、これまでに約8キロの蜜を運んできたのだとか。この蜜を原料に、商店街の5店が、パンやお菓子の新製品開発を始めたと言います。
完成したのは、菓子店のロールケーキ、豆店の甘納豆、2軒のパン屋さんでは、ロールパンとフレンチトースト、喫茶店のアイスサンデーだそうですが、商店街では「ここにしかない商品。客寄せの目玉にしたい」と、この「七夕セール」で、堂々お披露目されたみたいです。
集まった蜜を、単に「ハチミツ」として売ろうと考えるのではなく、それを使って商品開発しようと考えたところがいいですよね。オリジナリティ溢れる商品が増えれば、商店街も活気づきます。
さらにおもしろいのが、1人100gのハチミツをもらえるのを条件に、コンシェルジュの会員のなかから「ハチの世話係り」を募集したところ、65歳以上の会員さん10人が手を挙げたというのです。全員が養蜂未経験者だったみたいですが、銀座の様子を見学したり、養蜂業者の指導を受けたりしながら、曜日ごとに担当を決めて、ハチの世話に当ったそうです。
ご当地ハチミツを作ることで、商店街が活性化するばかりでなく、地元のお年寄りたちに楽しみを提供していることを目の当たりにすると、こうした取り組みには、企業経営者である私たちも、かなり学ぶべきヒントがあるように思えます。
また、ハチミツ作りが「屋上緑化」に関心を寄せてもらうきっかけになりやすいという面もあることから、今後は、行政とも協調して、地元の人たちに広く「ハチのサポーター」として参加してもらいたいと考えているようです。
農業と違い、広大な土地を必要としない養蜂業は、意外にも都心に向いている産業なのかもしれません。地元活性化のヒントは、思わぬところにあるものですね。
環境問題や食の安全に向けた関心が高まるなか、今後、全国に「ご当地ハチミツ」がどのくらいのスピードで増えていくのか…しばし注目していきましょう(@^^)/~~~