ブログ個人トップ | 経営者会報 (社長ブログ)
企業を発展させるための経営のヒントについて、独自の切り口で紹介します。
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2020年02月10日(月)更新
「デザイン」に投資するメリットを考える
== 質 問 ==
デザインは大切だと考えていますが、私自身がデザインの良し悪しを判断できない上に、どうしてもデザイン費は高いというイメージがあります。
お金を払ってまでデザインに投資するメリットはどう考えたら良いのでしょうか?
またこういう場合に間違わない方法はありますか? アドバイスをお願いします。
== 回 答 ==
これからの経営者の資質として、芸術性やデザイン性は必要不可欠と言うほど、重要になっていくと思います。なので、ご自身に自信が無いというのであれば、なるべく早く磨くことをお勧めします。
デザインを見て本物と偽物の違いが分かったり、値段の違いが分かる経営者になってください。
== 解 説 ==
人は意識と潜在意識の両方で物事を判断しています。例えば商品の購入を決める場合も、値段や性能の他に全体感や色合い、調和、質感なども含めたデザイン性を無意識に感じて購入を決めています。そういう意味でもデザインは重要だと考えた方が良いと思います。
また、経済が発展する過程においては、機能(内容)重視で商品開発が行われますが、機能等は時間が経てばほぼ同じになってしまうために、最後は顧客の好き嫌いの判断での購入となります。
これだけ経済が進んでしまっている日本や世界でビジネスをしようと考えるのであれば、同様にデザインのセンスは重要というか、もはやデザインで勝負していると言っても過言では無い程、経営には重要なセンスであり能力となっていると思います。
あなたが経営者であれば、顧客は、あなたの商品やサービスの名前、会社名やロゴ、パンフレットを単独で見ているわけでは無く、当然として関係する他社と比べたり、もっと言うと意識・無意識的に、全然違う業種や、TVや街で目にするあらゆるものから刺激を受けた感覚で見ているという事をもっと知った方が良いと思います。
では、どうすれば良いかですが、それはまずあなた自身が一流のデザインやアートに触れて、創れなくても良いので、判断できる目や感覚を養うことです。
これには、少し時間がかかるかもしれませんが、経営にはデザインセンスは重要と認識を変えて取り組めば、思ったよりは案外簡単ではないかと思います。早速今日からスタートしてください(@^^)/~~~
私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
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2013年10月11日(金)更新
機能と情緒を両立した“世界一カッコイイ”医療プロダクト!?
じつは、今年のグッドデザイン賞を受賞した世界最軽量の松葉杖、「ドライカーボン松葉杖」という商品なんです!
こんなカッコイイ松葉杖の産みの親は、株式会社メディカルチャープラスという会社。同社は「デザインやアイデアの力で医療・福祉プロダクトに情緒的な物語を+(プラス)する。」をコンセプトにした企業です。
思えば私も今年初め、雪の日にホームで転倒という思わぬアクシデントに見舞われたことから、松葉杖を使って生活した期間が少しだけあったのですが、軽量でこれだけかっこいい松葉杖があったら、すぐにでも使っていただろうなぁ~と、ちょっぴり残念に思います(*^_^*)
それにしても、同社のコンセプトは素晴らしいですよね。その昔から「病は気から」という言葉もあるとおり、病気やケガは、患者さんの気持ちを変えることで、回復に向かう場合も多いと思います。
機能だけでなく、「デザイン」を追求しているところがステキです。そもそも「デザイン」には、人の心を動かすパワーがあるのです。こういう会社、つい応援したくなっちゃいますよね(*^_^*)
私は常々、日本人には、もともと「人の心を揺さぶるデザイン力」が備わっているのだ…と話してきましたが、四季折々の自然を愛で、旬の食べ物を感謝していただきながら暮らしてきた日本人には、稀有な美意識が備わっているはずです。
その感覚を、積極的に世界に発信していくべきだと思っているのですが、そう考えると、「デザイン」で注目される日本企業がもっと増えてもいいはずなんです。
みなさんのまわりには、「もっとデザインが良ければ使いたいのに…」という商品はありませんか? チャンスはどこにでもころがっているものです。この事例を参考に、ぜひ身の回りに“アンテナ”を立ててみてください(@^^)/~~~
2013年06月07日(金)更新
浮かんだアイディアを形にする方法
そこで、今回はそんな質問を取り上げ、私なりの視点で回答してみました。よかったら参考にしてください(*^^)v
== 質 問 ==
本や勉強会などで浮かんだモヤッとしたアイディアを形にしていくのに、良いトレーニングや考え方があれば教えてください。
== 回 答 ==
一人で考えないで、浮かんだアイディアを誰かに話してみることです。相手を選んだ方がいいと思いますので、選別は重要ですが、センスの良い相手とディスカッションすることで、アイディアはかなり具体的になっていくと思います。
== 解 説 ==
本を読んだり、勉強会に参加したり、あるいはTVを見たりしていると、いろいろなアイディアが湧いてきますよね。
経営者であれば、その他、街を眺めているだけでも、いろいろなアイディアが湧いてきたりしないといけないわけですが、そういったアイディア(質問の方はモヤッとしたって書いていますが)を、発展させて、自社に使えるものに変える、あるいは新しいビジネスへと成長させて行くのに一番良いのは、そのアイディアを誰かに話してみることだと思います。
アイディアは誰かとデスカッションや意見交換することで、発展することがとても多いので、日常的に話し合える仲間を数人作っておくと良いと思います。
私の顧問先でもこのディスカッションの相手になって欲しいということで、私に顧問の依頼をされた社長さんは結構たくさんいます。
・・・私の活かし方(活用法?)としてはとってもいい方法だと思います(*^_^*)
こういう社長さん達はみなさん、信頼できる人とアイディアを交換して話し合う環境を持つことは、経営者として必須と考えているようです。
こういうお話をすると、話し合えるセンスの良い相手がなかなか見つからないという方もいますので、その方達に対してのアドバイスですが(また、経営者の方の中には、誰にも話さないでじっくり考えるタイプの人も結構多いので、そういう方にも参考にお話ししますが)、相手と理解力や能力差があっても、いえ、あった方が、返ってアイディアをその相手に分かるように説明しようとすることで、驚くほど、そのアイディアが発展する場合があるのです。
これって怪我の功名って感じでもあるのですが、考えていることを誰かに分かってもらおうと努力することで、脳が急に高速回転しはじめて、活発に動き出すからです。
アイディアは経営上の秘密でもありますので、もちろん相手は選ばなければなりませんが、ちょっと参考にして、トライしてみてください。きっと意外な発見があると思います。
いかがでしょうか? あなたはどうお考えになりますか(^^♪ 私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
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2012年05月25日(金)更新
デザインやアート感覚をどうビジネスに取り入れるべきか
2011年02月10日(木)更新
一流どころからオファー殺到!? 「コレジャナイロボ」の不思議な魅力
なんでも、「貧乏な家の子がおもちゃ屋さんでロボットを眺めていた。その姿を見た父親が手づくりしてプレゼントしたら、その子が『これじゃない!』って怒って泣いてしまった」みたいな、多かれ少なかれ身に覚えのあるような経験を表現したらおもしろいんじゃないか・・・という妄想から生まれたシリーズらしいです。
気になってちょっと調べてみると、もともと「コレジャナイロボ」は、2001年に現ザリガニワークスの社長さんが、半ば趣味に近いカタチで「工作」し、販売を始めた木製のロボットでした。赤、白、青の色使いは、あの「ガンダム」を思わせるものがありますが(笑)、あくまで独自の「世界観」で、お客さんと一緒に遊び方や思い出をたくさんしゃべれる商品、をコンセプトにつくられたようです。
その後、2004年に大学の先輩とつくった会社が「ザリガニワークス」ですが、その頃、熱心な勧誘を受けてネットショップに出品すると、当時普及しはじめた「ブログ」の格好のネタとなり注文が殺到! 納品が3ヶ月待ちになったこともあったみたいです。
しかし、「コレジャナイロボ」は、一時のブームで終わらなかったのです。翌05年には玩具メーカーの「セガ」からソフトビニール製の商品が発売されたり、ヤフーのウェブマガジンでの連載が始まったり、06年になるとアニメソングの帝王と呼ばれる水木一郎さんが主題歌を歌うCDが発売されたり、08年にはアートディレクターの佐藤可士和さんが「グッドデザインエキスポ」で「私の選んだ一品」に選出し、みごと「グッドデザイン賞」を受賞したり…。
こうしてじわじわと快進撃を続けてきた「コレジャナイロボ」は、09年になると大企業からオファーを受けるまでになりました。あの「ペンタックス」から「変なカメラをつくりたい」とコラボレーションを持ちかけられ、できた商品がコレです。
ペンタックスのオンラインショップで発売された限定100台は、99,800円という価格にもかかわらず、わずか10分あまりで完売したそうですよ(@_@。 そして今現在も、子ども服をはじめとするアパレル系ブランドからも、続々と提携のオファーが続いているらしいです。
いかがですか? このセンス。きっと「わかるようなわかんないような」微妙な感じだと思いますが(笑)、注目すべきは、たった一人の人間が趣味に近いカタチで具現化した世界観が、思いも寄らぬ大きなマーケットをつくってしまう可能性のある世の中になったのだ、という事実です。
私は昔から「300人に1人が使えば大ヒット商品だ!」と言ってきました。みなさん経営者になると、「なんとかヒット商品をつくらねば」と躍起になりますから、うっかり「国民の半分が知っている商品」をつくりたがるものですが、もし中小企業で仮にそんな商品が開発できたとしても、その後必ず大手が参入してきて、散々な結果に終わることは目に見えています。
私たちとっては「300人に1人が知っている」くらいのマーケットを着実に取っていくほうが、明らかに賢い戦略ですし、単純計算ではそれでも日本国内で、約40万個も売れることになります。
しかも、ネットの登場で、今はその「300人に1人」がとっても探しやすくなっています。その人たちに向けた情報発信の“質”さえ間違っていなければ、必ずやあちらから集まって来てくれるものです(*^^)v
もしかしたら、あなたの会社にも、第二、第三の「コレジャナイロボ」を生み出せる人材が眠っているかもしれませんよ。経営者としては、たった一人の人間の妄想を大事にできる余裕とセンスを持ちたいものですね。
この「コレジャナイロボ」を見ていて、思わずそんなことを考えてしまいました。このデジタル化時代に、思いっきり「アナログ」な世界観によって癒されている人は、思いのほかたくさんいるんじゃないかと思います。この発想とセンス、なかなかいいヒントになると思いませんか(@^^)/~~~
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