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2018年04月23日(月)更新

日本の空き家問題を考える

早いもので4月も残り一週間! まもなくゴールデンウィークですが、今年はどんなご予定でしょうか? 中にはご実家へ帰るという方もいると思いますが、今回は日本の地方都市が抱える「空き家問題」について考えてみたいと思います。あなたなら、どんなアイデアを出せますか? よかったら、一緒に考えてみてください(#^^#)
 
== 質 問 ==
 
地方の空き賃貸アパート群の再生法を考えています。本質的には過剰、不要と思いつつも、地域、大家にとっても受け入れやすい解決法がないものかと検討しております。石原先生は、日本の空き家問題をどうお考えでしょうか?
 
== 回 答 ==
 
不動産は基本バリューのある物件に人気が集まるようになっているので、現状のままで全体を再生するのは難しいと思います。ヒントはありますので、参考にしてください。
 
== 解 説 ==
 
地方の空き家問題はかなり深刻になっています。理由は簡単と言えば簡単で、住む所を必要としている住民の数と供給されている不動産物件数のバランスで、供給過多の状況になっているからです。
 
このような状況では、地方の空き家問題を全て解決するのは基本的には困難で、例えば空いている物件をリノベーションして住む人を入れたとしたら、その人がこれまで住んでいた物件が空くということの繰り返しになってしまいます。
 
この問題を根本的に解決するには、余っている物件を人が住む以外の用途に使うなどして、需要と供給のバランスを整えることだと思いますが、それにしても日本中の地方物件の供給過多を救うのはかなり難しいと思います。
 
人が住む以外で不動産を有効利用する方法を考えるというヒントを活かして、アイデアを探していくと良いと思います。
 
今回はあっさりした回答になってしまいましたが(笑)、ぜひ楽しみながら、発想を拡げてみてください(^_-)-☆
 
 
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2006年05月25日(木)更新

銀座のビル 高さ66mに制限

景気が悪い時には、みんなこぞってやめていたものが、このところ順番に復活してきています。

旅行なんかもそのひとつですが、最近では、美術品のオークションも活気を取り戻し、バブル後の最高額の取引が出たりしているそうですから、本当に景気が戻ってきたんだなぁと実感します。

銀座服部時計店

不動産業界はどうでしょうか?不動産というのは物理的なものですから、ある意味「限られた」ものなわけです。今はもう都内に開発する場所はなく、都市開発の対象は郊外へと移っていますが、3~4年前に山手線の中を開発した会社が、今どう言っているかというと、
「あと3年待てば、倍の価格で売れたのにぃ~」
と悔しがっているんです。

でも、あと10年もたてば、都内にも建て替え需要が生まれますから、また都心から開発が始まるという、不動産業界というのは、マーケットが循環している業界なんですね。

そんな中、東京都中央区は、銀座地区でビルなどを新増築する場合、看板などを含めて高さ66メートルを上限とする方針を正式に発表しました。今後老朽化したビルの建て替えが相次ぐと予想されるため、銀座の街並みや景観保全を目指してのことだそうです。

ちなみに、66mってどのくらいの高さだかイメージできますか? ちょっと例えは古いですが、あの霞ヶ関ビルは、36階建てで、156mだそうです。

今の時代からいったら、だいぶ厳しい規制のようにも思えますし、現にある百貨店がそれ以上の高さのビルを建てようと計画していたなんて話もありますが、66mという数字が出たことで、私はそこに「66mまでは建てていいですよ!」という新しいマーケットが生まれると思っています(*^^)v

銀座では、老舗の松坂屋と三越、そして歌舞伎座の3件の大型開発構想も進んでいるようですし、もともとブランド価値の高い街ですから、例えば今5階建のビルは、残りの高さ分の潜在的な価値を持っていると考えられるわけです。

そこに眠るマーケットにいち早く気付いた人は、もうアプローチを始めているかもしれませんね(~o~)