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2011年07月08日(金)更新

サマータイム導入で変わるビジネスの時間軸

福島の原発事故の影響で今年の夏は「節電」ムード一色ですが、そんな中、早朝の涼しい時間帯から仕事を始める『サマータイム』を導入する大手企業が増えているようです。
 
森永乳業はもっとも早い3月28日からその導入を決めたようですが、始発電車でも間に合わないケースを除き、始業を朝8時・終業を午後4時半と、通常より1時間早めました。
 
またKDDIでは、6月27日よりサマータイムと在宅勤務を組み合わせたシフトを実施しているそうです。朝早くから会社で勤務し、電力需要ピーク時に備えて午後からは帰宅、午後3時以降に自宅で仕事を再開してもらう、といったスタイルも取り入れているみたいです。
 




 
 
 
 
 
こうした動きにいち早く反応したのが、外食産業です。「16時~18時まで生ビール半額!」なんてサービスを見かけることもめずらしくありません。いまや「アフター5」は死語になりつつあり、サービスの中心は『アフター4』に移っているようですね(*^_^*)
 
中小企業では、取引先との関係もありますから、なかなか独自の時間軸で仕事をすることは難しいかもしれませんし、大手の休みが分散した分、中小は24時間・年中無休体制で仕事をしなくてはならなくなった・・・などという話も漏れ聞こえてきますが、要は経営者がこの時代の「変化」をどう捉えるかにかかっているんじゃないかと思います。
 
たとえば京王プラザホテルでは、プールのフリーパスを発行し、6月25日~9月4日までの期間中、16,000円で平日午後3時~8時までなら何度でも利用できるようにして、ホテル利用の敷居を下げる作戦に出ました。
 
また、語学学校のベルリッツが、平日のオンライン英会話レッスンを6時15分からのスタートに変えたり、早朝の出勤客を見込んで、開店時間を早めるオフィス街のカフェなども増えているようです。
 
日本人のいいところは、変化を受け入れる柔軟性に富んでいるところでもありますから、サマータイムにも割合すぐに順応し、時間軸の変化がそのまま「商機」につながっていくんじゃないかと思います。
 
経営者はこうした世の中の変化を敏感に察知し、自社の勤務形態も見直してみるとか、サービスの提供時間を見直してみるとか・・・前向きに、そしてスピーディーに反応してほしいと思います(@^^)/~~~