ブログ個人トップ | 経営者会報 (社長ブログ)
企業を発展させるための経営のヒントについて、独自の切り口で紹介します。
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2011年07月08日(金)更新
サマータイム導入で変わるビジネスの時間軸
福島の原発事故の影響で今年の夏は「節電」ムード一色ですが、そんな中、早朝の涼しい時間帯から仕事を始める『サマータイム』を導入する大手企業が増えているようです。
森永乳業はもっとも早い3月28日からその導入を決めたようですが、始発電車でも間に合わないケースを除き、始業を朝8時・終業を午後4時半と、通常より1時間早めました。
またKDDIでは、6月27日よりサマータイムと在宅勤務を組み合わせたシフトを実施しているそうです。朝早くから会社で勤務し、電力需要ピーク時に備えて午後からは帰宅、午後3時以降に自宅で仕事を再開してもらう、といったスタイルも取り入れているみたいです。
こうした動きにいち早く反応したのが、外食産業です。「16時~18時まで生ビール半額!」なんてサービスを見かけることもめずらしくありません。いまや「アフター5」は死語になりつつあり、サービスの中心は『アフター4』に移っているようですね(*^_^*)
中小企業では、取引先との関係もありますから、なかなか独自の時間軸で仕事をすることは難しいかもしれませんし、大手の休みが分散した分、中小は24時間・年中無休体制で仕事をしなくてはならなくなった・・・などという話も漏れ聞こえてきますが、要は経営者がこの時代の「変化」をどう捉えるかにかかっているんじゃないかと思います。
たとえば京王プラザホテルでは、プールのフリーパスを発行し、6月25日~9月4日までの期間中、16,000円で平日午後3時~8時までなら何度でも利用できるようにして、ホテル利用の敷居を下げる作戦に出ました。
また、語学学校のベルリッツが、平日のオンライン英会話レッスンを6時15分からのスタートに変えたり、早朝の出勤客を見込んで、開店時間を早めるオフィス街のカフェなども増えているようです。
日本人のいいところは、変化を受け入れる柔軟性に富んでいるところでもありますから、サマータイムにも割合すぐに順応し、時間軸の変化がそのまま「商機」につながっていくんじゃないかと思います。
経営者はこうした世の中の変化を敏感に察知し、自社の勤務形態も見直してみるとか、サービスの提供時間を見直してみるとか・・・前向きに、そしてスピーディーに反応してほしいと思います(@^^)/~~~
森永乳業はもっとも早い3月28日からその導入を決めたようですが、始発電車でも間に合わないケースを除き、始業を朝8時・終業を午後4時半と、通常より1時間早めました。
またKDDIでは、6月27日よりサマータイムと在宅勤務を組み合わせたシフトを実施しているそうです。朝早くから会社で勤務し、電力需要ピーク時に備えて午後からは帰宅、午後3時以降に自宅で仕事を再開してもらう、といったスタイルも取り入れているみたいです。
こうした動きにいち早く反応したのが、外食産業です。「16時~18時まで生ビール半額!」なんてサービスを見かけることもめずらしくありません。いまや「アフター5」は死語になりつつあり、サービスの中心は『アフター4』に移っているようですね(*^_^*)
中小企業では、取引先との関係もありますから、なかなか独自の時間軸で仕事をすることは難しいかもしれませんし、大手の休みが分散した分、中小は24時間・年中無休体制で仕事をしなくてはならなくなった・・・などという話も漏れ聞こえてきますが、要は経営者がこの時代の「変化」をどう捉えるかにかかっているんじゃないかと思います。
たとえば京王プラザホテルでは、プールのフリーパスを発行し、6月25日~9月4日までの期間中、16,000円で平日午後3時~8時までなら何度でも利用できるようにして、ホテル利用の敷居を下げる作戦に出ました。
また、語学学校のベルリッツが、平日のオンライン英会話レッスンを6時15分からのスタートに変えたり、早朝の出勤客を見込んで、開店時間を早めるオフィス街のカフェなども増えているようです。
日本人のいいところは、変化を受け入れる柔軟性に富んでいるところでもありますから、サマータイムにも割合すぐに順応し、時間軸の変化がそのまま「商機」につながっていくんじゃないかと思います。
経営者はこうした世の中の変化を敏感に察知し、自社の勤務形態も見直してみるとか、サービスの提供時間を見直してみるとか・・・前向きに、そしてスピーディーに反応してほしいと思います(@^^)/~~~
2011年06月10日(金)更新
通勤電車の中ですることは!? 通勤学習の効果
先日、ちょっとおもしろい調査結果に目が留まりました。以前このブログでも取上げたことのある会社、携帯電話ゲームを手がける「コロプラ」が、今年(2011年)4月、都内に電車通勤する1都6県の823人にインターネットで調査を行い、「通勤電車で何をして過ごすか」を調べたのです。
その結果、驚くべきことに約6割にあたる59.4%の人が「携帯電話(スマートフォン含む)でゲーム、ネット、メールなどの操作をしている」と答えたのです。新聞(紙媒体)を読むのは10.1%、雑誌(同しく紙媒体)を読む人は8.7%という結果になったようです(@_@;)
その他の回答としては、「音楽を聴く」が45.4%、「読書」が42.4%、「睡眠」が41.9%と続きます。混雑の激しい朝の車内では、新聞や雑誌を広げにくいといった事情もあるのでしょうが、もはや現代人は、携帯電話ナシの生活は考えられなくなっているようですね。
また、同じアンケートに注目すべき調査結果があったのですが、「通勤時間を仕事や学習に使っているか」という質問に対しては、「時々」も含めると70.8%の人が「使っている」と答え、「それによって良い結果を得た経験があるか」という質問には、「どちらかというとある」を含めて、「ある」が81.8%に上ったというのです。
私自身の体験でお話すると、2009年12月にスタートしたポッドキャスト『石原明の経営のヒント+(プラス)』は、すでに30万近いダウンロードがあり、「読書する時間はなくても、音声なら車の運転中など、すきま時間に聴けます」とおかげさまで大変好評なのです(*^_^*)
やはり忙しい現代人に勉強してもらうには、こうした「すきま時間学習」に適した教材を提供していくしかないようです。そう確信した私は、この度、上記の無料版を進化させたカタチで、有料版ポッドキャスト『石原明の経営のヒント プレミアム』をリリースしました。
この番組では、「コレ知っといたら絶対にプラスになるよね」という、人生の根幹にかかわるような大事なことを、しっかりとお話していくつもりです(*^^)v 表現は難しいですが、いわば現代版「帝王学」のようなものをイメージしていただいてもいいと思います。
『これを知って日々活動してくれれば、時間が経ったときにすごく効果があるもの』という視点で、内容を吟味してお話していくつもりですから、「今すぐに役に立つ」というスタンスとは全く違う、人生の根幹にかかわる大事なことをお伝えできるはずです。
今後、毎月27日に新番組をリリースしていく予定ですが、毎回約1時間の番組になっていて、待望の第一回のメインテーマは、「ビジネスを成功に導きリスク管理にも役立つ『石原流人脈ポートフォリオ』の作り方、あなたの人脈はどれほどの資産価値がありますか?」という、いささかシビアなものですが、早速大きな反響がありました(*^_^*)
続く「注目の企業 ビジネスモデルトレンド紹介」のコーナーでは『制服販売のCONOMi』を、「今月の一冊」のコーナーでは『できる社員はやり過ごす』という本を紹介しています。
自分で言うのもなんですが(笑)、かなり聴き応えのある内容に仕上がっているので、経営のヒントとして、ぜひ一度ご自分の耳でお確かめいただければと思います。
なお、毎週金曜日に配信している無料版ポッドキャスト『石原明の経営のヒント+(プラス)』では、毎週リスナーの方からの質問にお答えする「Q&A形式」でお届けしています。
この機会に聞いてみたいことや、番組で取り上げて欲しいテーマ、また番組への感想やご質問なども随時受け付けています。
いただいたお便りにはすべて目を通していますので、お気軽にあなたの声をこちらまでお寄せいただけると嬉しいです(@^^)/~~~
その結果、驚くべきことに約6割にあたる59.4%の人が「携帯電話(スマートフォン含む)でゲーム、ネット、メールなどの操作をしている」と答えたのです。新聞(紙媒体)を読むのは10.1%、雑誌(同しく紙媒体)を読む人は8.7%という結果になったようです(@_@;)
その他の回答としては、「音楽を聴く」が45.4%、「読書」が42.4%、「睡眠」が41.9%と続きます。混雑の激しい朝の車内では、新聞や雑誌を広げにくいといった事情もあるのでしょうが、もはや現代人は、携帯電話ナシの生活は考えられなくなっているようですね。
また、同じアンケートに注目すべき調査結果があったのですが、「通勤時間を仕事や学習に使っているか」という質問に対しては、「時々」も含めると70.8%の人が「使っている」と答え、「それによって良い結果を得た経験があるか」という質問には、「どちらかというとある」を含めて、「ある」が81.8%に上ったというのです。
私自身の体験でお話すると、2009年12月にスタートしたポッドキャスト『石原明の経営のヒント+(プラス)』は、すでに30万近いダウンロードがあり、「読書する時間はなくても、音声なら車の運転中など、すきま時間に聴けます」とおかげさまで大変好評なのです(*^_^*)
やはり忙しい現代人に勉強してもらうには、こうした「すきま時間学習」に適した教材を提供していくしかないようです。そう確信した私は、この度、上記の無料版を進化させたカタチで、有料版ポッドキャスト『石原明の経営のヒント プレミアム』をリリースしました。
この番組では、「コレ知っといたら絶対にプラスになるよね」という、人生の根幹にかかわるような大事なことを、しっかりとお話していくつもりです(*^^)v 表現は難しいですが、いわば現代版「帝王学」のようなものをイメージしていただいてもいいと思います。
『これを知って日々活動してくれれば、時間が経ったときにすごく効果があるもの』という視点で、内容を吟味してお話していくつもりですから、「今すぐに役に立つ」というスタンスとは全く違う、人生の根幹にかかわる大事なことをお伝えできるはずです。
今後、毎月27日に新番組をリリースしていく予定ですが、毎回約1時間の番組になっていて、待望の第一回のメインテーマは、「ビジネスを成功に導きリスク管理にも役立つ『石原流人脈ポートフォリオ』の作り方、あなたの人脈はどれほどの資産価値がありますか?」という、いささかシビアなものですが、早速大きな反響がありました(*^_^*)
続く「注目の企業 ビジネスモデルトレンド紹介」のコーナーでは『制服販売のCONOMi』を、「今月の一冊」のコーナーでは『できる社員はやり過ごす』という本を紹介しています。
自分で言うのもなんですが(笑)、かなり聴き応えのある内容に仕上がっているので、経営のヒントとして、ぜひ一度ご自分の耳でお確かめいただければと思います。
なお、毎週金曜日に配信している無料版ポッドキャスト『石原明の経営のヒント+(プラス)』では、毎週リスナーの方からの質問にお答えする「Q&A形式」でお届けしています。
この機会に聞いてみたいことや、番組で取り上げて欲しいテーマ、また番組への感想やご質問なども随時受け付けています。
いただいたお便りにはすべて目を通していますので、お気軽にあなたの声をこちらまでお寄せいただけると嬉しいです(@^^)/~~~
2011年04月08日(金)更新
B級グルメがNYで人気!?
震災以後の日本は、いろいろな意味で世界各国から注目される存在となっていますが、ここ最近、ニューヨークで人気を集めている“日本食”をご存じでしょうか?
日本でも「B級グルメ」「ご当地グルメ」などと呼ばれて親しまれている、やきそば・焼き鳥・うどんなどなど・・・“日本発のファーストフード”が流行に敏感なニューヨーカーたちの熱い支持を受けているというのです(@_@;)
国内でもB級グルメの人気は高く、「B級ご当地グルメでまちおこし団体連絡協議会(通称:愛Bリーグ)」が2006年から開催している「B級グルメグランプリ(通称B-1グランプリ)」は、回を重ねるごとに白熱し、昨年(2010年)の厚木大会では、その経済効果が36億円あったと算出されているようです。
その人気がニューヨークに飛び火したかのように、今、讃岐うどんの「温や」、博多の人気ラーメン店「一風堂」、炉端焼きの「アブリヤ キンノスケ」などのお店には、周辺の企業のニューヨーカーたちが続々と来店するのだそうです。
近年、世界的な健康志向の高まりから、ヘルシーなイメージの高い日本料理は注目を集めてはいましたが、懐石料理のような繊細な味付けを、失礼ながら外国の方が本当に理解できるのだろうかという点には、疑問を抱かずにいられませんでしたよね(――;)
しかも、どの国でも日本料理店はそれなりに高価です。大都市ニューヨークでも、リーマンショック以後、高級日本料理店は軒並み打撃を受けているそうですよ。
そこでタイミングよく登場したのが「B級グルメ」というわけですが、そもそも「B級グルメ」こそ、本来ニューヨーカーたちに愛されるべき味ではなかったのだろうかと思えてなりません。そのうえ、お財布にもかなりやさしいですしね(*^^)v
ここしばらく、日本国内での大規模イベントは開催しづらい状況になりますから、このピンチをチャンスに変えるべく、今こそ日本文化としての「B級グルメ」を、もっと積極的に輸出すべきなのかもしれません。
「縁日」のような日本っぽいイベントも、海外では相当ウケると思います。誰か勇気を持って「B級グルメイベント in NY」を試してみる人はいないでしょうか?
それはともかく、こういう時期こそ経営者は視野を拡げ、屈強な大和魂を持って、積極的なチャレンジを続けてほしいものです(@^^)/~~~
日本でも「B級グルメ」「ご当地グルメ」などと呼ばれて親しまれている、やきそば・焼き鳥・うどんなどなど・・・“日本発のファーストフード”が流行に敏感なニューヨーカーたちの熱い支持を受けているというのです(@_@;)
国内でもB級グルメの人気は高く、「B級ご当地グルメでまちおこし団体連絡協議会(通称:愛Bリーグ)」が2006年から開催している「B級グルメグランプリ(通称B-1グランプリ)」は、回を重ねるごとに白熱し、昨年(2010年)の厚木大会では、その経済効果が36億円あったと算出されているようです。
その人気がニューヨークに飛び火したかのように、今、讃岐うどんの「温や」、博多の人気ラーメン店「一風堂」、炉端焼きの「アブリヤ キンノスケ」などのお店には、周辺の企業のニューヨーカーたちが続々と来店するのだそうです。
近年、世界的な健康志向の高まりから、ヘルシーなイメージの高い日本料理は注目を集めてはいましたが、懐石料理のような繊細な味付けを、失礼ながら外国の方が本当に理解できるのだろうかという点には、疑問を抱かずにいられませんでしたよね(――;)
しかも、どの国でも日本料理店はそれなりに高価です。大都市ニューヨークでも、リーマンショック以後、高級日本料理店は軒並み打撃を受けているそうですよ。
そこでタイミングよく登場したのが「B級グルメ」というわけですが、そもそも「B級グルメ」こそ、本来ニューヨーカーたちに愛されるべき味ではなかったのだろうかと思えてなりません。そのうえ、お財布にもかなりやさしいですしね(*^^)v
ここしばらく、日本国内での大規模イベントは開催しづらい状況になりますから、このピンチをチャンスに変えるべく、今こそ日本文化としての「B級グルメ」を、もっと積極的に輸出すべきなのかもしれません。
「縁日」のような日本っぽいイベントも、海外では相当ウケると思います。誰か勇気を持って「B級グルメイベント in NY」を試してみる人はいないでしょうか?
それはともかく、こういう時期こそ経営者は視野を拡げ、屈強な大和魂を持って、積極的なチャレンジを続けてほしいものです(@^^)/~~~
2011年02月25日(金)更新
英国で「ネット質屋」が人気!? 意外な客層にビジネスのヒントを見た
最近「えっ??」と思ったことのひとつに、英国で世界初のネット専業質屋「ボロー」が人気を呼んでいる・・・というニュースがあります。
未だリーマンショックの影響が色濃く残る英国では、近年「質屋」が急増しており、2003年の500店から1800店舗にまで増えたのだそうです(――;)
そんななか、2008年に創業した「ボロー(Borro)」は、ネット上の質屋のシェア75%を占め、今話題の「Facebook」などにも投資する複数のベンチャーキャピタルが、合計で1000万ポンド(約13億2000万円)の資金を提供するほどの企業になっているのです。
日本で「質屋」というと、昨年(2010年)の人気ドラマ「ゲゲゲの女房」にも出てきたように、生活に困った人たちが駆け込む場所でしたよね。最近でこそ、一見ブランドショップと見紛うほどのお店もありますが、どちらかと言うと低所得者層がお客様、という構図で来ている業界だと思います。
ところが、この英国ボローには、いわゆる「富裕層」と呼ばれるお金持ちたちが、宝石やら高級時計やら絵画やら骨董品やらを預けているというのです(@_@;)
与信履歴が傷つかない短期の高額融資が人気を呼んでいるそうですが、顧客の中には、バブル期に不動産投資にのめり込んだ人たちやヘッジファンドのオーナーたちもいるみたいで、なかにはスポーツカーやヨットを担保に差し出す人もいるのだとか。
ボローが賢い点は、4つの質入方法を用意したことです。一般的には翌日着の郵便で担保品を送れば、査定後すぐに口座にお金が振り込まれるというものですが、1000ポンド(約13万円)以上なら、予約の上で事務所を訪れて手渡すこともできます。
さらに1万ポンド(約132万円)以上の品物なら、当日着の宅配便も利用でき、送料はボローの負担で、紛失に備えて保険もついているようです。
3万ポンド(約396万円)以上の場合は、鑑定士の自宅出張サービスも可能。ボローの鑑定士は、サザビーズやクリスティーズなど英国のオークションハウスで働いた経験のある、選りすぐりの目利きみたいですよ。
最高100万ポンド(約1億3200万円)の品物まで質入できるそうですが、こうしたきめ細かいサービスを用意した上で、ネット専業なら24時間、人目も気にせず利用できるわけですから、一度利用した富裕層たちは、必ずリピーターになってくれるんじゃないでしょうか(*^^)v
私は常に「名簿の価値がビジネスを決める」と教えていますが、「質屋」というビジネスで富裕層のリストが集まるとは、さすがにイメージしていませんでした(笑)。たとえ景気が回復しても、ボローは次の一手として、富裕層に特化したサービスを開発できれば一生安泰です。
こうした事例を見るにつけ、経営者は、常に思考の枠を外していく努力をしなければならないことを痛感します。ぜひ、参考にしてください(@^^)/~~~
未だリーマンショックの影響が色濃く残る英国では、近年「質屋」が急増しており、2003年の500店から1800店舗にまで増えたのだそうです(――;)
そんななか、2008年に創業した「ボロー(Borro)」は、ネット上の質屋のシェア75%を占め、今話題の「Facebook」などにも投資する複数のベンチャーキャピタルが、合計で1000万ポンド(約13億2000万円)の資金を提供するほどの企業になっているのです。
日本で「質屋」というと、昨年(2010年)の人気ドラマ「ゲゲゲの女房」にも出てきたように、生活に困った人たちが駆け込む場所でしたよね。最近でこそ、一見ブランドショップと見紛うほどのお店もありますが、どちらかと言うと低所得者層がお客様、という構図で来ている業界だと思います。
ところが、この英国ボローには、いわゆる「富裕層」と呼ばれるお金持ちたちが、宝石やら高級時計やら絵画やら骨董品やらを預けているというのです(@_@;)
与信履歴が傷つかない短期の高額融資が人気を呼んでいるそうですが、顧客の中には、バブル期に不動産投資にのめり込んだ人たちやヘッジファンドのオーナーたちもいるみたいで、なかにはスポーツカーやヨットを担保に差し出す人もいるのだとか。
ボローが賢い点は、4つの質入方法を用意したことです。一般的には翌日着の郵便で担保品を送れば、査定後すぐに口座にお金が振り込まれるというものですが、1000ポンド(約13万円)以上なら、予約の上で事務所を訪れて手渡すこともできます。
さらに1万ポンド(約132万円)以上の品物なら、当日着の宅配便も利用でき、送料はボローの負担で、紛失に備えて保険もついているようです。
3万ポンド(約396万円)以上の場合は、鑑定士の自宅出張サービスも可能。ボローの鑑定士は、サザビーズやクリスティーズなど英国のオークションハウスで働いた経験のある、選りすぐりの目利きみたいですよ。
最高100万ポンド(約1億3200万円)の品物まで質入できるそうですが、こうしたきめ細かいサービスを用意した上で、ネット専業なら24時間、人目も気にせず利用できるわけですから、一度利用した富裕層たちは、必ずリピーターになってくれるんじゃないでしょうか(*^^)v
私は常に「名簿の価値がビジネスを決める」と教えていますが、「質屋」というビジネスで富裕層のリストが集まるとは、さすがにイメージしていませんでした(笑)。たとえ景気が回復しても、ボローは次の一手として、富裕層に特化したサービスを開発できれば一生安泰です。
こうした事例を見るにつけ、経営者は、常に思考の枠を外していく努力をしなければならないことを痛感します。ぜひ、参考にしてください(@^^)/~~~
2011年01月28日(金)更新
「ファミマ×TSUTAYA」に見る完成されたビジネスの行方
先月(2010年12月)、コンビニのファミリーマートと、CD・DVDレンタルのTSUTAYA(ツタヤ)が東京港区のオフィスビル「品川フロントビル」の一画に初の一体型店舗を出店したのをご存じでしょうか?
両社はこれまでも、一部のファミマ店舗に「TSUTAYA・BOX」なるものを設け、コンビニで買い物するついでに、CD・DVDレンタルや返却をしてもらおうという戦略を実験的に行ってきたようですが、それにいよいよGO!サインが出た、ということでしょう。
一方、同じくコンビニのローソンは、芸能事務所やプロダクションなどとの連携を加速させ、エンターテイメント事業に本格参入する計画だそうです。
全国に約9千近くある店舗を、タレントやアーティストの売り込みの場として活用したり、関連商品やコンサートチケットの販売拠点にするほか、ローソン自身がタレントをつくることも視野に入れ、“コンビニ発のアイドル”誕生を目指しているのだとか(@_@;)
なるほど、同社が昨年、HMVジャパンを傘下におさめたり、オリコンと資本・業務提携をしたりといった動きをしていたのは、こうした戦略があってのことだったのかと、妙に納得してしまいました。
それにしてもコンビニのように、いわば完成されたビジネスが、「その後、どこに行くか」でかなり四苦八苦しているだろうことが、これらの事例からも見て取れます。
おもしろいもので、生まれたてのビジネスは、「効率化」という旗を振りながら、どんどんブラッシュアップしつつ成長していくものなのですが、あまりに効率化が進み「最適化」されてしまったビジネスは、逆に行き場がなくなってしまうんですよね(――;)
車のハンドルにも“遊び”がないと危ないように、ビジネスもあまりに研ぎ澄ましてしまうと、一瞬、天下は取れても、その後は「勝った理由で負けていく」みたいなことがよく起こるのです。
要は経営者のさじかげん、ということなのですが、周りからは優柔不断に見えても、右に行ったり左に行ったりしながら、“いい塩梅”を探していく・・・みたいなことが、真の経営者に望まれているような気がしてなりません。
世間では、今年後半からぐんぐん景気が回復すると見る向きもあるようですが、私は「いよいよ本格的な淘汰の時代」が来るように感じています。効率化も結構ですが、これからの経営者は心と時間にもっとゆとりを持って、“いい塩梅”で進んで行くことを目指してみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~
両社はこれまでも、一部のファミマ店舗に「TSUTAYA・BOX」なるものを設け、コンビニで買い物するついでに、CD・DVDレンタルや返却をしてもらおうという戦略を実験的に行ってきたようですが、それにいよいよGO!サインが出た、ということでしょう。
一方、同じくコンビニのローソンは、芸能事務所やプロダクションなどとの連携を加速させ、エンターテイメント事業に本格参入する計画だそうです。
全国に約9千近くある店舗を、タレントやアーティストの売り込みの場として活用したり、関連商品やコンサートチケットの販売拠点にするほか、ローソン自身がタレントをつくることも視野に入れ、“コンビニ発のアイドル”誕生を目指しているのだとか(@_@;)
なるほど、同社が昨年、HMVジャパンを傘下におさめたり、オリコンと資本・業務提携をしたりといった動きをしていたのは、こうした戦略があってのことだったのかと、妙に納得してしまいました。
それにしてもコンビニのように、いわば完成されたビジネスが、「その後、どこに行くか」でかなり四苦八苦しているだろうことが、これらの事例からも見て取れます。
おもしろいもので、生まれたてのビジネスは、「効率化」という旗を振りながら、どんどんブラッシュアップしつつ成長していくものなのですが、あまりに効率化が進み「最適化」されてしまったビジネスは、逆に行き場がなくなってしまうんですよね(――;)
車のハンドルにも“遊び”がないと危ないように、ビジネスもあまりに研ぎ澄ましてしまうと、一瞬、天下は取れても、その後は「勝った理由で負けていく」みたいなことがよく起こるのです。
要は経営者のさじかげん、ということなのですが、周りからは優柔不断に見えても、右に行ったり左に行ったりしながら、“いい塩梅”を探していく・・・みたいなことが、真の経営者に望まれているような気がしてなりません。
世間では、今年後半からぐんぐん景気が回復すると見る向きもあるようですが、私は「いよいよ本格的な淘汰の時代」が来るように感じています。効率化も結構ですが、これからの経営者は心と時間にもっとゆとりを持って、“いい塩梅”で進んで行くことを目指してみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~
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