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2018年04月03日(火)更新

衰退産業化する縮小マーケットに打つ次の一手

今年は例年より早く満開を迎えた桜に彩られ、新年度が華やかにスタートを切りました♪ オフィス街で見かけるフレッシュマンたちの姿も微笑ましいですが、今回は私の主宰する『高収益トップ3%倶楽部』の会員さんからの質問にお答えしてみました。よかったら参考にしてください(#^^#)
 
 
== 質 問 ==
 
衰退産業化する縮小マーケットの中でも、最後の数社に残れば生き残れると言われていますが、ありがたいことに、弊社もその中の一社です。しかし、残存者利益で儲けているうちのような会社に、本当の意味で明るい未来はあるのでしょうか? 
 
いつまでも現状に甘んじているだけではいけないように思えてなりませんが、なかなか次の一手を打てずにおります。
 
今後の展開について、石原先生から背中を押していただきたくて、質問を送らせていただきました。 よろしくお願いいたします。
 
== 回 答 ==
 
個人も企業も、調子の良い時に先を見越して、次なる行動を起こさないといけないわけですが、次なる行動の中で一番重要なのは、資本主義社会的に考えると、事業で上げた利益を投資に回し、働かなくても生きていける(存続していける)ように準備することです。なので、次なる一手は投資の準備ということになりますね。
 
== 解 説 ==
 
企業経営で考えないといけないことは、上手くいっている時に先の準備をすることですが、この準備の中に投資という選択(思考)が入っていないケースがとても多いことは、日本の経営者にとって、かなりの問題と考えています。
 
特に衰退している地域で会社を経営をしていたり、事業自体が衰退産業化しているという状況を考えるとなおさらで、余裕のある内に早めに投資という選択を経営の中に持つべきです。
 
これ、順を追って説明すると、マーケットが拡大するとか事業が上手く発展しているといっても、いつかはマーケットが縮小するタイミングが来るわけです。また、事業の発展もどんなに努力を積み重ねても、いつかは鈍化する・・・止まる可能性があります。
 
日本のマーケットは人口減少に伴って、全ての業種で縮小傾向になるわけですから、良い時に生み出された利益を早めに投資に回し、会社の中にもう一つの収益のエンジンを作っておくべきということなんですね。
 
・・・じつは、上場している会社はそれが分かっていますので、どんどんキャピタルを進めていて、収益の60%が投資によって得られている会社も相当数に上っているんですよ(p_-)
 
投資の方法は、今ある利益によって色々ですが、まずはそういった思考を持つことが重要です。ということで、次の一手として、投資という選択を持つことをお勧めします(@^^)/~~~
 
 
私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。 
 
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
 
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2018年03月12日(月)更新

60歳を超えてからでも頭を柔らかくする方法

3月も半ばを迎え、すっかり春めいてきました(*^_^*) 春は新しいことを始めるのに絶好の時期ですが、私のポッドキャストのリスナーさんからも、ちょっとおもしろい質問が届きました。今回は「年齢を問わず頭を柔らかくする方法」について、マジメに考えてみたいと思います♪
 
== 質 問 ==
 
石原先生のポッドキャストを拝聴したり、勉強会に参加させていただくたびに、その思考の柔軟さには敬服するばかりです。
 
私自身は年齢的に「今からでは遅すぎるか…」と思ったりもするのですが、もし60歳を超えてからでも頭を柔らかくする方法があれば、ぜひご教授ください。
 
== 回 答 ==
 
思考の柔軟性や頭を柔らかくする方法は、環境的には常に新しい刺激の中にいること、手法としては年齢を忘れることが秘訣だと思います(笑)。
 
== 解 説 ==
 
人が年を取るのは年齢のためではなく、新しい刺激や人との関係性が無くなるからだと、先日NHKのTEDで大学教授がプレゼンしていましたが、私もこのプレゼン内容に大賛成です。
 
企業に勤めていた方が退職後に一気に老けてしまうなども、この刺激と人との関係性が無くなるからだと思います。ですので、思考の柔軟性を保つには常に新しい情報や刺激を求めて行動する事が重要だと思います。
 
知らないことを知ることで、感動したり、驚いたり、自分はまだまだ何にも知らないんだなぁ~と実感したり、またそのことをもっと知りたいと質問したりすることで、思考はどんどん柔らかく、柔軟になっていけると思います。
 
具体的には、何をしたら良いかというと、刺激や情報は人に付随するモノなので、新しい情報や刺激を発信する人に会うことや、そういった人の集まりに参加することが良いと思います。
 
今は、いろいろなカンファレンスや勉強会、学会などもありますので、面白いと思ったら参加する、そこにいる人達と交流する、一度ではなく何度も参加して常連化する、できたら手伝う、主催者側に加わるなどがお勧めです。
 
これ、勝手にボランティアする感じでされたら、人との関係性ができて行きますから“TED”の説からすると、老化防止に対して、何倍も得することになると思います。
 
また、実行レベルでの私の年を取らない秘訣、お勧めは・・・“絶対に自分の年齢を忘れてしまうこと”だと思っています。
 
私の顧問先の社長さん達を簡単にリサーチしても、全くその通りで、若々しく行動している方達は、年を聞いても絶対に“知らない!”“忘れた”“25歳”ナドという返事をします(笑)。よかったら、参考にしてくださいね(@^^)/~~~
 
 
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2018年02月23日(金)更新

会社のスリム化(特に人の問題)を考える ~ その2~

平昌オリンピックでは、数々のドラマが繰り広げられ、私たちに感動と勇気を与えてくれています。私たちも、ビジネスを通して、世の中に感動と勇気を与えたいところですが、これから東京オリンピックまでの2年間は、日本の社会も大きな変化を遂げていくことになると思います。
 
とくに、雇用の問題も含めた「働き方」は、大きく変わっていくだろうということで、前回から、こんな質問を取り上げています。よかったら、一緒に考えてみてください(#^^#)
 
== 質 問 ==
 
40代の2代目経営者です。会社を継承して8年経ちました。今後の社会情勢を見据えて会社のスリム化(特に人です)を真剣考えています。
 
具体的に言うと人員の整理というか余剰となっている人員、これからのビジネス展開を考えた時にアンマッチと思われる人、戦力と言えない人達に辞めてもらう・・・という感じです。
 
経営上これは非常に難しい問題と思いますが、こうした時に良いアドバイスはありませんか? 先生のご意見をお聞きしたいです。よろしくお願いします。
 
== 回 答 ==
 
なかなかストレートな質問でちょっとびっくりですが、真剣さに刺激されて回答してみたいと思います。というのも、今このタイミングは「人を放出する絶好のチャンス」というか、千載一遇のチャンスで、このタイミングを逃すと非常に難しくなるからです。
 
== 解 説 ==
 
前回もお伝えしたとおり、じつは、この質問を寄せていただいた社長さんに、その真意を直接電話で聞いてみました・・・なので、この回答を書こうと思ったわけですが、この方は素晴らし経営者で、今後自社のマーケットの縮小と国が進めている“働き方改革”や“AI&ロボット化”今後ますます増えるであろう“海外からの低額な労働力流入”など、真剣に考えて、会社のスリム化という課題に真摯に向き合っている社長さんでした。実際この辺りの問題は深刻で、日本の働き方は・・・かなり変わって行きそうです。
 
今の仕事量は真剣に考えてスリム化すれば、30%位の人員はいらなくなるとシュミレーションしていて、その時の会社の利益率ならば絶対に今のマーケットで生き残れる・・・その場合に残った方達の給与や福利厚生なども良くすることができるので、絶対にやりたいと思っているという状態でした・・・。
 
と、ヒアリングした結果共感の持てる経営者の方でした。こういった状況だったので、私はあるアドバイスをしたわけですが、それはいったいどんな内容だったと思いますか?・・・・これ考えてくださいね。ということで、前回は終わったわけですが、みなさんどんな回答を考えられたでしょうか?
 
ヒントはそうです!“日本の雇用全体を考えた時に今が千載一遇のチャンス”でしたね。
 
ではザクッと回答に入りますが、それは、ここ十数年で一番採用が大変な今だからこそ!じつは社員さんの整理には最適なタイミングとも言えるわけで、絶対に積極的に入れ替えや、こちらの会社のケースだと「アンマッチ」となってしまいそうなスタッフの退社を目標とした人員削減をするべきだと伝えたわけです。
 
な~んだ、そんなことかと思わないでくださいね。この回答には、理由がしっかりあるのです。
 
その理由とは、今、採用の難しさはピークに達していて、さらに大企業が一斉に新卒採用を強化したことから、中小企業に新卒が一切回らないというくらいの状況です。
 
この状況から、新卒採用のコンサル会社が軒並み業務そのものを停止する(コンサルの仕事はたくさん取れても説明会にすら新卒が来ないので採用できず、業務を請け負えない)というありさまですからね。
 
中小企業の場合、新卒は内定が決まっても“辞退”が60%と言われていますが、現実はもう少し深刻な状況だと思います。
 
これにつられて、中途採用、経験者の採用も軒並み難しくなり、人材どころか、人手が圧倒的に足りないという状況から、今はほとんどの転職希望者が現在の会社よりも良い会社に、今よりもずっと良い待遇で採用が決まる可能性が非常に高いと言えるからです。
 
もっと言うと、通常は絶対に無理と思える上場企業にも採用が決まる可能性すらかなりあるという状況だということです。
 
一般的に企業と雇用者の立場は圧倒的に雇用者が強く、なかなか上手く社員をやめさせることはできないわけですが、やめた方が得というこの特異な環境ならば、かなり無理なく退社を促すことができる・・・辞めた社員も喜ぶ・・・ということで、人員の整理もつけやすいというわけです。
 
質問をくれた経営者は、凄くやる気になって頑張っているようです(#^^#)
 
ちなみに、この特異な環境はそう長く続きません。おそらく東京オリンピックが終わる頃には、全然別な状況になると思います。決断と行動は早い方が良いと思いますよ(@^^)/~~~
 
 
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2018年02月19日(月)更新

会社のスリム化(特に人の問題)を考える ~ その1~

平昌(ピョンチャン)では冬季オリンピックが開幕し、連日熱い戦いが繰り広げられていますが、これから東京オリンピックまでの2年間は、日本の社会も大きな変化を遂げていくことになると思います。
 
とくに、雇用の問題も含めた「働き方」は、大きく変わっていくと思うのですが、ちょうどこんな質問が届いたので、取り上げてみたいと思います。あなたなら、この質問にどうお答えになりますか? よかったらご一緒に考えてみてください(*^^)v
 
== 質 問 ==
 
40代の2代目経営者です。会社を継承して8年経ちました。今後の社会情勢を見据えて会社のスリム化(特に人です)を真剣考えています。
 
具体的に言うと人員の整理というか余剰となっている人員、これからのビジネス展開を考えた時にアンマッチと思われる人、戦力と言えない人達に辞めてもらう・・・という感じです。
 
経営上これは非常に難しい問題と思いますが、こうした時に良いアドバイスはありませんか? 先生のご意見をお聞きしたいです。よろしくお願いします。
 
== 回 答 ==
 
なかなかストレートな質問でちょっとびっくりですが、真剣さに刺激されて回答してみたいと思います。というのも、今このタイミングは「人を放出する絶好のチャンス」というか、千載一遇のチャンスで、このタイミングを逃すと非常に難しくなるからです。
 
== 解 説 ==
 
じつは、この質問を寄せていただいた社長さんに、その真意を直接電話で聞いてみました(#^^#)
 
この方は素晴らし経営者で、今後自社のマーケットの縮小と国が進めている“働き方改革”や“AI&ロボット化”今後ますます増えるであろう“海外からの低額な労働力の流入”など、真剣に考えて、会社のスリム化という課題に真摯に向き合っている社長さんでした。
 
今の仕事量は真剣に考えてスリム化すれば、30%位の人員はいらなくなるとシュミレーションしていて、その時の会社の利益率ならば絶対に今のマーケットで生き残れる・・・その場合に残った方達の給与や福利厚生なども良くすることが出来るので、絶対にやりたいと思っているという状態でした。
 
そこで問題になるのが、今いる不要と思われるスタッフで、彼らはイメージ1人分の仕事はしている?が、会社を豊かにするとか、貢献度が高いとか?は言えないと思うのだそうです。
 
また(これ!真剣に言ってましたが)彼らの仕事をフルに作ってあげられないので、余った時間がいっぱいある人もいて、かわいそうとも思っているようです。
 
これ、どういうことですか?と聞いたら、中にはその人のレベルが低くて、普通に仕事させたらできないので、できそうな仕事を見つけては渡しているそうですが、そんな仕事が毎回あるわけでもなくてヒマにさせていることがかなりあるのだとか。
 
日本企業は、一度社員を雇ったら労基法の関係でなかなか辞めてもらえないわけですが、話を聞いていてこんなに大変なのかとちょっとびっくりしてしまいました(p_-)
 
さて、みなさんは、この経営者の方の悩みについて、どんなアドバイスをしますか?
 
じつはこの社長さん、私のアドバイスで、活き返ったように元気になり“ある計画を実行”することになりました。
 
次回まで時間があるので考えてみてくださいね。ヒントは“日本の雇用全体を考えた時に今が千載一遇のチャンス”です(@^^)/~~~
 
 
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2018年02月09日(金)更新

成功していく会社の見分け方 IPOの条件を考える ~ その3~

寒さ厳しき中でも、思考だけは明るい未来に飛ばそうということで、前々回から、「IPO(新規上場)の条件」について、私独自の見解を述べてきましたが、前回に続き、いよいよ最終回です(*^^)v
 
== 質 問 ==
 
ズバリ! IPOの条件とは何でしょうか? 時代のスピードがますます加速するなかで、みるみるうちに大きく成功していく会社と、そうでない会社の違いが気になります。
 
== 回 答 ==
 
私が考えるIPOの条件ですが、それは、最終的には“経営者の思考が転換点を超えているか?”ということになると思います。よい機会ですので、この辺りを今回は少し詳しく解説してみましょう!
 
== 解 説 ==
 
今回も回答の続きですが、毎回振り返りをすると長くなってしまうので(笑)、前回、前々回の振り返りは、ご自身でバックナンバーを読んでくださいね。
 
IPOする会社の経営のやり方って凄いというか? おもしろいというか? 通常の企業経営とまったく違うということが良く分かったのではないかと思います。
 
その迫力を伝えたくて、前回の最後に・・・
「ここまでの解説をもっと臨場感あふれるストレートな言い方にアレンジすると、IPOを目指すベンチャー起業家は、まず限られた手持ちの資金で自らのアイディアを実現させるのに“必要な資金を集められるところまで進む”、その場合は資金を1円でも無駄に使いたくないのでオフィスは当然無し、人も必要なら最小限の人間を説得しタダ同然で雇い(極端な場合は、だまして連れてくる? とも言いますが・・・)着の身着のままで昼も夜もなく働く、という感じになりますが、これが、ほぼ正しい表現と言えると思います(─_─)!!」
・・・と、書きました。
 
IPOを目指すベンチャー起業家は、一心不乱にこの資金調達ができるレベルまで、例えばシステムの開発やサービスアイディアの確立、テストマーケティングのトライ&エラーなどを繰り返し、ビジネスのブラッシュアップを進めて行きます。
 
IPOに向けた資金調達というのは、資本金の調達となるわけですので、前回も述べたように資本家に返済しなくて良いお金を出していただくわけですから、経営を加速度的に進めて行けるわけです。しかもそうやってビジネスを進めた結果IPOに成功すれば資本主義社会的に考えて相当な金額のお金を自らも手にするわけですね。
 
経営者が“思考の転換点を超える”というのはどういうことか?
 
私は、IPOに向けて努力しているベンンチャー経営者が、少しずつ・・・資本が集まったら自分の思うビジネスを、こんな良い条件で思いっきり進めることができる・・・もしビジネスのアイディアが確立しそのアイディアに共感してくれた資本家が集まり、自分に資金を出すという決断をしてくれたら“自分はどんなに幸せな人間か?”というように、感謝できる思考が少しずつ芽生えてくると、そのベンチャー経営者が人間的にもIPOできるレベルへと成長してきているなと考えます。
 
もちろん、感謝の念だけでIPOするわけではありませんが、ビジネスのレベルアップとこの経営者の思考的な成長が共に起こってこないと、IPOすることはできないと思っています。
 
資金が集まったらその資金を使って、いよいよ、いろいろな投資が始まるわけですが、その、さらなる成長のための一番大切な投資が人材の採用ということになりますが、経営者にこの感謝の念が備わっていないと、優秀な人材を集めることもできなければ、その優秀な人材を企業の急拡大に向けてまとめあげ、リードしていくことは絶対にできないと考えるからです。
 
もし機会があれば、IPOした素晴らしい経営者の方に会えると良いですね。そして、どこで自分の性格や考え方が変わったかと質問してみてください。きっと素晴らしい“思考の転換点を超えた”話が聞けるはずです。
 
ということで、3回に渡ってIPOする経営者の特質などを解説しました。参考になると思いますので、ぜひ活かしていただければと思います(@^^)/~~~
 
 
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