ブログ個人トップ | 経営者会報 (社長ブログ)
企業を発展させるための経営のヒントについて、独自の切り口で紹介します。
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2012年07月27日(金)更新
企業の「舞台裏ツアー」でアジアから観光客を呼ぶという発想
近年、工場見学がちょっとしたブームのようになっています。この夏休みも、子どもたちの見学を受け入れる工場が増えているようですが、その一方で、企業のオフィスや管理施設といったバックヤードを見学してもらう“大人向け”のツアーが注目を集めているようです。
少し前になりましたが、神奈川県鎌倉市でも、新たな観光資源創造を目指した「みんなの鎌倉遠足」事業の一環として、「大人だってのぞいてみたい!鎌倉の人気会社訪問」と題したツアーが開催され、なかなかの人気ぶりだったとか(*^_^*)
※画像はイメージです。
このツアーは、委託を受けたJTBが企画したようですが、鎌倉市内にある人気企業、米アウトドア用品のパタゴニア日本支社、インターネット企業のカヤック、シャツ専門店のメーカーズシャツ鎌倉の3社を巡り、同社の役員や社員が案内役を務めたといいます。
ちなみに、自らを“面白法人”と名乗る株式会社カヤックの柳澤大輔社長は、私のポッドキャスト『石原明の経営のヒント+(プラス)』のゲストにお招きし、特別番組をリリースしたばかりです。とてもユニークな社長でしたので、ぜひお聴きになってみてください♪
ちょっと話は逸れましたが、こうした「社内見学ツアー」、自社のPRになることはもちろんですが、”顧客フォロー”にこそ向いているように感じます。特別なお客様に会社や社員を深く知ってもらう、という目的で開催するのです。顧客と楽しい関係性を構築するのに、最適だと思いませんか?
もうひとつが、こうしたツアーそのものを、日本の「観光資源」にするという発想です。私の主宰する『高収益トップ3%倶楽部』の6月の東京勉強会に、「地球の歩き方」のダイヤモンド・ビッグ社、代表取締役社長 藤岡比左志氏をお招きして講演していただいたのですが、彼の発想はかなり刺激になりました(*^^)v
藤岡社長は、少子高齢化に向かうこれからの日本が生き残る道は「インバウンド戦略」、つまり海外から日本に人を呼ぶしかない、と明言していらっしゃいました。現在、海外から日本への観光客は約600万人だそうですが、それを2000万人規模にまで拡大できたなら、それだけで日本経済は潤うというわけです。
しかし、そこには大切な視点があります。これまで海外からの観光客といえば欧米人をイメージしてきましたが、これからは「アジアからの観光客が主流になる」という視点です。アジア人の興味は得てして「歴史」にはありません。つまり、奈良・京都ではニーズを満たせないのです(―_―)!!
アジアの人たちが興味を持っているのは、「最先端の日本」。だとしたら、工場見学や企業見学は、絶好の観光資源となるのではないでしょうか。こんなふうに発想を変えれば、景気回復の近道が見つかりそうな気がします。寝苦しい真夏の夜ではありますが、夜な夜な発想を拡げてみてくださ~い(@^^)/~~~
少し前になりましたが、神奈川県鎌倉市でも、新たな観光資源創造を目指した「みんなの鎌倉遠足」事業の一環として、「大人だってのぞいてみたい!鎌倉の人気会社訪問」と題したツアーが開催され、なかなかの人気ぶりだったとか(*^_^*)
※画像はイメージです。
このツアーは、委託を受けたJTBが企画したようですが、鎌倉市内にある人気企業、米アウトドア用品のパタゴニア日本支社、インターネット企業のカヤック、シャツ専門店のメーカーズシャツ鎌倉の3社を巡り、同社の役員や社員が案内役を務めたといいます。
ちなみに、自らを“面白法人”と名乗る株式会社カヤックの柳澤大輔社長は、私のポッドキャスト『石原明の経営のヒント+(プラス)』のゲストにお招きし、特別番組をリリースしたばかりです。とてもユニークな社長でしたので、ぜひお聴きになってみてください♪
ちょっと話は逸れましたが、こうした「社内見学ツアー」、自社のPRになることはもちろんですが、”顧客フォロー”にこそ向いているように感じます。特別なお客様に会社や社員を深く知ってもらう、という目的で開催するのです。顧客と楽しい関係性を構築するのに、最適だと思いませんか?
もうひとつが、こうしたツアーそのものを、日本の「観光資源」にするという発想です。私の主宰する『高収益トップ3%倶楽部』の6月の東京勉強会に、「地球の歩き方」のダイヤモンド・ビッグ社、代表取締役社長 藤岡比左志氏をお招きして講演していただいたのですが、彼の発想はかなり刺激になりました(*^^)v
藤岡社長は、少子高齢化に向かうこれからの日本が生き残る道は「インバウンド戦略」、つまり海外から日本に人を呼ぶしかない、と明言していらっしゃいました。現在、海外から日本への観光客は約600万人だそうですが、それを2000万人規模にまで拡大できたなら、それだけで日本経済は潤うというわけです。
しかし、そこには大切な視点があります。これまで海外からの観光客といえば欧米人をイメージしてきましたが、これからは「アジアからの観光客が主流になる」という視点です。アジア人の興味は得てして「歴史」にはありません。つまり、奈良・京都ではニーズを満たせないのです(―_―)!!
アジアの人たちが興味を持っているのは、「最先端の日本」。だとしたら、工場見学や企業見学は、絶好の観光資源となるのではないでしょうか。こんなふうに発想を変えれば、景気回復の近道が見つかりそうな気がします。寝苦しい真夏の夜ではありますが、夜な夜な発想を拡げてみてくださ~い(@^^)/~~~
2012年07月13日(金)更新
新人だけが働く居酒屋!? 『新卒ダイニングRookies』の目線
早いもので、新人が入社して3ヵ月が経とうとしていますが、みなさんの会社の新人さんたちは、すくすくと成長していらっしゃるでしょうか?
今年4月に、大阪の繁華街「北新地」にオープンした『新卒ダイニングRookies(ルーキーズ)』では、業績もことのほか好調に推移し、早くも複数の店長候補が現れたと聞きます(*^^)v
その名のとおり、新入社員だけで運営する居酒屋なのですが、こんなユニークな発想の持ち主は、レストラン経営の「きちり」。最近ではあのタニタとパートナーシップを組み、「タニタ食堂」を大ヒットさせている仕掛人でもあります。
なんでも同店は、関西地区採用の9人が、内定の段階から共同で企画したそうで、指示を仰ぐ上司のいない中、提供する料理、価格設定、内装までを、すべて新人だけで考えたのだとか。もちろん、相談に乗るコーチ役の先輩社員はいたようですが、会社は同店を“人材育成の場”として捉え、“新人のうちに思いきった失敗をさせる場”をつくりたかったのだそうです。
これまで同社の新人は、本社で短期間の研修を受けた後、所属する店が決まり、店長のもとで働きながら訓練を受ける体制だったようですが、思い切って採算を度外視し、研修用の店舗を出したというわけです。もちろん、新人研修に付き合われるお客さんとしてはどうなのか…とちょっと心配になったりもしますが、その点「北新地」に出店したあたりは、さすがだと思います。
北新地は、大阪では割とお客さんの年齢層も客単価も高い地区。北新地で飲んでいる方の中には、経営者や企業幹部なども少なくないので、わが社の新人を見るようなあたたかい視線で応援してもらえるだろう・・・という、多少の読みもあったのではないでしょうか(*^_^*)
そんな北新地で、新人たちが決めたこの店のコンセプトは「おっちゃんたちのディズニーランド」。店は以前の鳥料理店を居抜きで使ったようですが、1階30席、2階42席の広さで、売上高は月間400万円と、ほぼ見込み通りの数字で推移しているようです。
私はこの店の存在を知った時、思わず笑ってしまったのですが、一見無謀に見えて、じつはかなり賢い戦略ですよね。 考えてみると「マイナス」がひとつもないのです!(^^)!
今どき居酒屋のオープンくらいでは、どこのメディアも取り上げてはくれませんが、現に同店のメディア露出は多く、来店したお客さんも、ブログやSNSに、おもしろがって投稿してくれます。
その上、多少の段取りの悪さがあっても「新人だから…」とお客さんから大目に見てもらえるでしょうし、同社のグループ店で、仮にこの店より業績の悪い店があったとしたら「新人に負けるな!」と、ハッパをかける絶好の材料にもなるでしょう(笑)。
もちろん、この店で働く新人たちも、座学の研修を何十時間受けるより、貴重な経験をたくさん積むことで、驚くべきスピードで成長していくと思います。同社の狙い通り、とかく失敗が許されにくい今の社会で「失敗してもいいから、思いっきりやってみろ!」と言われる環境に身を置けることは、将来的にも他に代えがたい財産となることでしょう。
新人だけに居酒屋を任せるなんて、一見突飛な発想に見えますが、じつは冷静に考えると利点のほうが多いわけです。これからの時代、経営者はこのくらいの高さと広さを持った目線で発想できないと、勝ち残っていけないように思えます。
この事例をよい刺激に、自社の経営課題を一挙に解決する“奇策”はないか・・・楽しみながら発想を拡げてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~
今年4月に、大阪の繁華街「北新地」にオープンした『新卒ダイニングRookies(ルーキーズ)』では、業績もことのほか好調に推移し、早くも複数の店長候補が現れたと聞きます(*^^)v
その名のとおり、新入社員だけで運営する居酒屋なのですが、こんなユニークな発想の持ち主は、レストラン経営の「きちり」。最近ではあのタニタとパートナーシップを組み、「タニタ食堂」を大ヒットさせている仕掛人でもあります。
なんでも同店は、関西地区採用の9人が、内定の段階から共同で企画したそうで、指示を仰ぐ上司のいない中、提供する料理、価格設定、内装までを、すべて新人だけで考えたのだとか。もちろん、相談に乗るコーチ役の先輩社員はいたようですが、会社は同店を“人材育成の場”として捉え、“新人のうちに思いきった失敗をさせる場”をつくりたかったのだそうです。
これまで同社の新人は、本社で短期間の研修を受けた後、所属する店が決まり、店長のもとで働きながら訓練を受ける体制だったようですが、思い切って採算を度外視し、研修用の店舗を出したというわけです。もちろん、新人研修に付き合われるお客さんとしてはどうなのか…とちょっと心配になったりもしますが、その点「北新地」に出店したあたりは、さすがだと思います。
北新地は、大阪では割とお客さんの年齢層も客単価も高い地区。北新地で飲んでいる方の中には、経営者や企業幹部なども少なくないので、わが社の新人を見るようなあたたかい視線で応援してもらえるだろう・・・という、多少の読みもあったのではないでしょうか(*^_^*)
そんな北新地で、新人たちが決めたこの店のコンセプトは「おっちゃんたちのディズニーランド」。店は以前の鳥料理店を居抜きで使ったようですが、1階30席、2階42席の広さで、売上高は月間400万円と、ほぼ見込み通りの数字で推移しているようです。
私はこの店の存在を知った時、思わず笑ってしまったのですが、一見無謀に見えて、じつはかなり賢い戦略ですよね。 考えてみると「マイナス」がひとつもないのです!(^^)!
今どき居酒屋のオープンくらいでは、どこのメディアも取り上げてはくれませんが、現に同店のメディア露出は多く、来店したお客さんも、ブログやSNSに、おもしろがって投稿してくれます。
その上、多少の段取りの悪さがあっても「新人だから…」とお客さんから大目に見てもらえるでしょうし、同社のグループ店で、仮にこの店より業績の悪い店があったとしたら「新人に負けるな!」と、ハッパをかける絶好の材料にもなるでしょう(笑)。
もちろん、この店で働く新人たちも、座学の研修を何十時間受けるより、貴重な経験をたくさん積むことで、驚くべきスピードで成長していくと思います。同社の狙い通り、とかく失敗が許されにくい今の社会で「失敗してもいいから、思いっきりやってみろ!」と言われる環境に身を置けることは、将来的にも他に代えがたい財産となることでしょう。
新人だけに居酒屋を任せるなんて、一見突飛な発想に見えますが、じつは冷静に考えると利点のほうが多いわけです。これからの時代、経営者はこのくらいの高さと広さを持った目線で発想できないと、勝ち残っていけないように思えます。
この事例をよい刺激に、自社の経営課題を一挙に解決する“奇策”はないか・・・楽しみながら発想を拡げてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~
2012年06月29日(金)更新
泡立て機能付きビールジョッキ!? 「おもしろさ」が波及する時代
早いもので、来週はもう7月に入ります。今年もいつのまにか、ビールのおいしい季節になりましたね(*^_^*) 最近は「家飲み派」も増えているようですが“自宅で生ビール気分”を味わえる、ちょっとおもしろい商品に目が留まりました。
その名も『ジョッキアワー』。タカラトミーアーツから発売された商品ですが、プラスチック製ジョッキの取っ手内部にレバーが内臓されていて(画像の黄色い部分です)、その先はバネ付きの小さなハンマーにつながっているんです。
レバー上部を親指で押し下げると、ハンマーがジョッキの底をパチンとたたき、泡をつくるという何ともシンプルなしかけ(笑)。瓶や缶から注いだビールに細かい泡が立ち上がり、生ビール風の見た目になるのです。電池なども不要なので、キャンプなどアウトドアでも楽しめます。
容量は390ml、価格は1,575円ですが、何とも“今っぽい”商品ですよね。商品開発の発想が、完璧に「モノ」から「コト」にシフトしているのを感じます。何気なくジョッキに注いだビールが、目の前でモクモク泡を立て始めたら・・・かなりおもしろいですよね。
自ら「バーベキュー合コン」を企画して、このジョッキを使ったら・・・あなたはその合コンのヒーローになれるかもしれない。そんなふうに「一発ウケる」ことが、もうそれだけで「商品価値」なのです(*^^)v
そこには、注いだビールがおいしく飲めるとか、いつまでも冷たいとか、グラスの薄さや重さとか、はたまた価格とかetc・・・ビールジョッキとしての「機能」を追求する視点はまるでありません。開発者が「単純なおもしろさ」を追求しているからこそ、そのおもしろさに反応した人が、いち早く「それ、絶対欲しい!」となるのです。
私はつい、おもしろい商品に出会うと、その商品の企画会議の場を想像してしまうのですが、このジョッキも、会議の場で相当ウケ、会議はとてつもなく盛り上がったはず。商品の機能や品質を追求する冷静な会議とは、その場の「空気」は大違いでしょう。
これからの時代、勝ちに行きたい中小企業には、このセンスが不可欠だと思っています。まじめなものづくりも結構ですが、ユーザーの感情を動かすからこそ、ものが売れるのです。特に「楽しい」とか「おもしろい」という感情は、強烈に伝播していきます。
もっといえば、「欲しいけどなかなか手に入らない」なんてことになれば、もっと感情が高まります。そして手に入れた暁には、ブログやSNSで思いっきり自慢してくれることでしょう。こうして話題のヒット商品になっていくわけです!(^^)!
この事例を参考に、たまにはビールでも飲みながら、自社商品を見つめ直してみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~
2012年06月15日(金)更新
コンビニがカフェに!? ライバルは異業種からやってくる
今、コンビニ各社が「カフェ」に力を入れ始めているのをご存じでしょうか? ローソンは「MACHI café」と銘打って、「あなたのマチが、どこでも、カフェになる。」作戦を決行中。2013年2月期末までに、「カフェスタイル」の店舗を、現在の2.5倍にあたる2500店舗にまで増やす意気込みだそうです。
三菱商事とともに、ブラジルなどの農園から独自に豆を調達。コーヒー専門チェーンさながらに、店員がマシンを操作し、入れたてのコーヒーを提供するのです。
一方、セブン-イレブン・ジャパンでは、アートディレクターの佐藤可士和氏とタッグを組み、豆や焙煎方法の見直しを行うほか、佐藤氏デザインのマシンや紙コップに切り替えて「セブンカフェ」を展開する構えだとか。この夏までに、まずは北海道で試験導入する計画だそうです。
その他、ミニストップなどでも、抽出マシンを設置。スリーエフにいたっては最大8種類のコーヒーを用意し、カップに自分で好きなコーヒーを注いでから代金を支払うシステムを取り入れたため、数種類を混ぜてオリジナルブレンドを楽しむこともできるといいます。
こうした背景には、コンビニが得意とする緻密なマーケティングリサーチがあります。コーヒーは、「たばこ」に代わる継続買いが見込める新商材として期待されているのです。
そうは言っても、若い世代の女性たちは「缶コーヒー」では満足しません。お弁当やお菓子はコンビニで買っても、コーヒーは「スタバ」で・・・と予想していたところ、意外とそうでもない事実が判明したのだとか。
なんと、「マクドナルド」で買ったコーヒーを持って、コンビニでパンやお菓子だけを買う女性客が増えていたのです(@_@。
思えばマクドナルドには、新たな集客の武器とするため、2008年にコーヒーの味を全面的に刷新した、という経緯があります。それまで4年間の販売数量は6.6億杯だったのが、見直し後の4年間は10億杯に増えたというデータもあります。
オフィス街にあるマクドナルドでは、無料でコーヒーを配るなど、相当な努力をして「マックなら格安で美味しいコーヒーが飲める」ことをアピールしてきましたよね。「だったらウチでもできるんじゃないか!」と、コンビニ各社が立ち上がった格好です。
最近スイーツ類にも力を入れているコンビニですから、ここに美味しいコーヒーがあれば、他店に流れる客を取り込めます。そう考えると、カフェ戦争では、もともと扱う商材の多いコンビニが、俄然有利に見えてきます。カフェチェーン各社も、さぞや青くなっていることでしょう。
こんなふうに、「ライバルは異業種からやってくる」というのが、ここ最近の傾向です。右肩上がりの時代はとうに終焉を迎え、日本のマーケットは縮小の一途にあるわけですから、「陣取り合戦」は、ますます過酷になっていくのです。
しかし、この事例に見る「コーヒー」のように、マーケットのキーとなる商品やサービスは必ず存在します。そんな視点で、自社のマーケットを、今一度冷静に見つめ直してみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~
三菱商事とともに、ブラジルなどの農園から独自に豆を調達。コーヒー専門チェーンさながらに、店員がマシンを操作し、入れたてのコーヒーを提供するのです。
一方、セブン-イレブン・ジャパンでは、アートディレクターの佐藤可士和氏とタッグを組み、豆や焙煎方法の見直しを行うほか、佐藤氏デザインのマシンや紙コップに切り替えて「セブンカフェ」を展開する構えだとか。この夏までに、まずは北海道で試験導入する計画だそうです。
その他、ミニストップなどでも、抽出マシンを設置。スリーエフにいたっては最大8種類のコーヒーを用意し、カップに自分で好きなコーヒーを注いでから代金を支払うシステムを取り入れたため、数種類を混ぜてオリジナルブレンドを楽しむこともできるといいます。
こうした背景には、コンビニが得意とする緻密なマーケティングリサーチがあります。コーヒーは、「たばこ」に代わる継続買いが見込める新商材として期待されているのです。
そうは言っても、若い世代の女性たちは「缶コーヒー」では満足しません。お弁当やお菓子はコンビニで買っても、コーヒーは「スタバ」で・・・と予想していたところ、意外とそうでもない事実が判明したのだとか。
なんと、「マクドナルド」で買ったコーヒーを持って、コンビニでパンやお菓子だけを買う女性客が増えていたのです(@_@。
思えばマクドナルドには、新たな集客の武器とするため、2008年にコーヒーの味を全面的に刷新した、という経緯があります。それまで4年間の販売数量は6.6億杯だったのが、見直し後の4年間は10億杯に増えたというデータもあります。
オフィス街にあるマクドナルドでは、無料でコーヒーを配るなど、相当な努力をして「マックなら格安で美味しいコーヒーが飲める」ことをアピールしてきましたよね。「だったらウチでもできるんじゃないか!」と、コンビニ各社が立ち上がった格好です。
最近スイーツ類にも力を入れているコンビニですから、ここに美味しいコーヒーがあれば、他店に流れる客を取り込めます。そう考えると、カフェ戦争では、もともと扱う商材の多いコンビニが、俄然有利に見えてきます。カフェチェーン各社も、さぞや青くなっていることでしょう。
こんなふうに、「ライバルは異業種からやってくる」というのが、ここ最近の傾向です。右肩上がりの時代はとうに終焉を迎え、日本のマーケットは縮小の一途にあるわけですから、「陣取り合戦」は、ますます過酷になっていくのです。
しかし、この事例に見る「コーヒー」のように、マーケットのキーとなる商品やサービスは必ず存在します。そんな視点で、自社のマーケットを、今一度冷静に見つめ直してみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~
2012年06月01日(金)更新
顧客を守れ!? 喫煙具メーカー元林が「スモーキングカフェ」オープン
昨今、禁煙エリアの拡大で、愛煙家にとっては「とかくこの世は住みにくい…」といったムードになっていると思いますが、そんな中、老舗喫煙具メーカーの元林が「喫煙カフェ」の展開に乗り出しました。
『スモーキングカフェ ブリケ』の第1号店は、(2012年)4月27日、埼玉県越谷市のショッピングセンター「イオンレイクタウン」にオープン。カフェには喫煙具売り場も併設されています。ちなみに「ブリケ」とは、フランス語でライターを意味するそうです(*^_^*)
店頭には「全席喫煙席となっておりますので、たばこの臭い、煙が苦手なお客様は入店をお控えください」と一風変わった注意書きがしてあります。今どき「全席禁煙」のカフェは当たり前でも、「全席喫煙」のカフェはめずらしいですよね(笑)。
茶色を基調にシックに統一された42席のカフェスペースでは、コーヒーなどとともに、サンドイッチやオムライスなどの軽食も提供し、もちろん「たばこ」を存分に楽しめます。通常の「紙巻きたばこ」の他に「刻みたばこ」も置き、フィルターと紙を買えば「手巻きたばこ」も楽しめるようですよ。
同社としては、全くの新規事業だそうですが、とりあえずの月商目標は約700万円。この1号店が成功すれば、郊外のショッピングセンターや駅ビルでの多店舗展開を視野に入れているのだとか。今や堂々とたばこが吸える場所には希少価値がありますから、結構イケるかもしれません!(^^)!
これからの時代、ビジネスの寿命はどんどん短くなっていきますから、私は最近社長さんたちに「ひとつの会社で、5業種くらいは当たり前にやってください」と教えているのですが、「さて、何をやりましょう?」となった時に、「自社の顧客を守る」とか、「自らマーケットを生み出す」みたいな発想からスタートすると、自然とアイデアが湧いてくるんじゃないでしょうか。
喫煙具メーカーが自ら喫煙スペースを提供する・・・ごく自然な流れですよね(*^^)v
どんどん肩身の狭くなっていく愛煙家たちの味方であることを上手にアピールすれば、同社を応援する人や企業も増えてくると思います。他の人の迷惑にならないよう、「一か所に集まって吸ってもらう」のは、とてもいいアイデアのように思えます。
そういえば、昔読んだ筒井康隆の小説に『最後の喫煙者』というのがありましたが、ふと思い出してしまいました(笑)。魔女狩りレベルの排斥運動となってしまった嫌煙権運動と愛煙家たちの闘いをユニークな視点で描いた小説なんですが、確か最後は愛煙家が動物園みたいなところに入れられてしまうようなお話ではなかったでしょうか…。
それはともかく、この事例を参考に、自社の新規事業のアイデアをあれこれ楽しみながら発想してみてくださ~い(@^^)/~~~
『スモーキングカフェ ブリケ』の第1号店は、(2012年)4月27日、埼玉県越谷市のショッピングセンター「イオンレイクタウン」にオープン。カフェには喫煙具売り場も併設されています。ちなみに「ブリケ」とは、フランス語でライターを意味するそうです(*^_^*)
店頭には「全席喫煙席となっておりますので、たばこの臭い、煙が苦手なお客様は入店をお控えください」と一風変わった注意書きがしてあります。今どき「全席禁煙」のカフェは当たり前でも、「全席喫煙」のカフェはめずらしいですよね(笑)。
茶色を基調にシックに統一された42席のカフェスペースでは、コーヒーなどとともに、サンドイッチやオムライスなどの軽食も提供し、もちろん「たばこ」を存分に楽しめます。通常の「紙巻きたばこ」の他に「刻みたばこ」も置き、フィルターと紙を買えば「手巻きたばこ」も楽しめるようですよ。
同社としては、全くの新規事業だそうですが、とりあえずの月商目標は約700万円。この1号店が成功すれば、郊外のショッピングセンターや駅ビルでの多店舗展開を視野に入れているのだとか。今や堂々とたばこが吸える場所には希少価値がありますから、結構イケるかもしれません!(^^)!
これからの時代、ビジネスの寿命はどんどん短くなっていきますから、私は最近社長さんたちに「ひとつの会社で、5業種くらいは当たり前にやってください」と教えているのですが、「さて、何をやりましょう?」となった時に、「自社の顧客を守る」とか、「自らマーケットを生み出す」みたいな発想からスタートすると、自然とアイデアが湧いてくるんじゃないでしょうか。
喫煙具メーカーが自ら喫煙スペースを提供する・・・ごく自然な流れですよね(*^^)v
どんどん肩身の狭くなっていく愛煙家たちの味方であることを上手にアピールすれば、同社を応援する人や企業も増えてくると思います。他の人の迷惑にならないよう、「一か所に集まって吸ってもらう」のは、とてもいいアイデアのように思えます。
そういえば、昔読んだ筒井康隆の小説に『最後の喫煙者』というのがありましたが、ふと思い出してしまいました(笑)。魔女狩りレベルの排斥運動となってしまった嫌煙権運動と愛煙家たちの闘いをユニークな視点で描いた小説なんですが、確か最後は愛煙家が動物園みたいなところに入れられてしまうようなお話ではなかったでしょうか…。
それはともかく、この事例を参考に、自社の新規事業のアイデアをあれこれ楽しみながら発想してみてくださ~い(@^^)/~~~
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