ブログ個人トップ | 経営者会報 (社長ブログ)
企業を発展させるための経営のヒントについて、独自の切り口で紹介します。
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2012年10月26日(金)更新
あの「はとバス」が“老・若”ペアガイド戦略を展開!?
同社が永きにわたって愛され続けているのは、常に世の中の動向に敏感で、定番ツアーに加え、思いっきりトレンドを意識したユニークなツアーを企画する力によるものだと思って見ているのですが、最近は『“老・若”ペアガイド』制を導入していると聞き、思わず笑ってしまいました(*^_^*)
同社は、2010年より特定のツアーガイドに、OGの再雇用を始めたのですが、団塊世代の大量退職により、利用者にシニア層が増えることをにらんでの戦略だったのでしょう。その上で昨春からは、若い世代のバスガイドとの「ペアシステム」を導入したのです。
つまり、1台のバスに、祖母と孫ほども年齢差のある2人のバスガイドが同乗するわけですが、これが意外なほどにウケているようですよ!(^^)!
今どきのシニアは、最先端の情報に敏感な方も多く、20代のガイドさんから、六本木の人気スポットのレクチャーを受けたりして喜んでいるのだそうです。もちろん、その陰には、年配ガイドの豊富な知識や経験によるアシストがあるのですが、彼女たちは自然と、若いガイドの教育係的な役割をも果たしているわけですね。
しかし、シニア層のガイドだけでは、どうしても弱くなりがちなのが安全面です。その点、若手ガイドなら、バスの誘導なども機敏にこなしますよね。つまり、ペア制は世代間格差を逆手に取り、互いの弱点を補完しつつ、最大限のメリットを生み出す賢い戦略になっている、ということです(*^^)v
この事例は、他業界でも、かなり参考になるのではないでしょうか? シニア世代をワークシェアリング的に活用すれば、人件費は単純に倍にはなりませんし、「ペア営業」を上手にしくみ化すれば、それだけで売上げを伸ばせる会社も出てくるはずです。
自社にもマネできる “一粒で何度もおいしい”しくみはないか・・・秋の夜長、楽しみながらアイデアを絞ってみてください(@^^)/~~~
2012年09月28日(金)更新
白洋舎に学ぶ新規事業展開の視点
古き良き時代には、ひとつの商売で3代が食べていけたのかもしれませんが、今やどんな業種でも、1社で複数の事業展開を持つことが必須となっています。そんな中、クリーニング最大手である「白洋舎」の新規事業展開に着目してみました(*^^)v
同社の今年(2012年)上半期の連結最終損益は、2億6800万円の黒字だったようですが、売上げの増加ペースが鈍っていることに多少の危機感を感じているのか、「法人向けユニフォームレンタル事業」に注力する方針を打ち出したのです。
中でも食品関連メーカーへの営業を強化していく戦略で、そのため昨年(2011年)、大規模クリーニング工場では初めて食品安全管理の「ISO22000」を取得。衛生管理基準の高い企業をターゲットに、ユニフォーム事業で年間2億円の増収を見込んでいるのだとか。
レンタル用の白衣には、バーコードラベルとICチップを取り付け、部署や氏名はもとより、洗浄や仕分けの方法、入出庫履歴、クリーニング回数まで自動的に記録できるシステムをつくったようですから、相当本気で勝ちに行ってますよね(^_-)-☆
近年、食品業界ではとくに衛生に対する意識が高まっていることに加え、レンタルであれば社内でユニフォームを管理する手間もなく、常に全員が清潔な白衣を着用できるわけですから、かなり的を得た戦略のように思えます。
さらに同社は、高齢化社会の到来でニーズの高まっているクリーニングの集配事業や提案型営業、マットやモップのレンタル事業、さらにはふとんやカーテンなどを含めたハウスクリーニング&リフォーム事業なども手掛けています。本業が元気なうちに、周辺ビジネスを広げていこうという同社の意気込みが見えますよね。
長きに渡って右肩上がりの時代を経験してきた多くの日本企業は、新規事業の立ち上げを不得意とする会社が多いようで、最近私のところにも、その手の相談が多く舞い込むのですが、「白洋舎」の新規事業モデルは、新規事業が本業の支援にもなっているという点で、秀逸だと思います!(^^)!
売上げの増加ペースが落ちてきているクリーニング業が、レンタル事業に後押しされる可能性は高いでしょう。この事例を参考に、本業の周辺にビジネスチャンスはないか…あれこれ発想を拡げてみてください(@^^)/~~~
2012年09月14日(金)更新
賃貸なのに好きな壁紙が選べる!? 技術の進歩と発想の転換
レオパレス21の『マイコレプラン』もそのひとつですが、契約時に全60種類の壁紙から自分の好みのものを貼ってもらえる上に、この壁に限っては、棚を取り付けたり、画鋲やテープはもとより、ステッカーや落書きも自由自在だというのです(@_@。
最近の若者たちは特に「自分だけの空間」に価値を感じることから、このプランはことのほか好調で、以前は空室が目立っていた中古物件が、今や40人待ちといった物件まで出てきているようですよ。
また、自分好みにカスタマイズした部屋には愛着が湧きますから、更新率の伸びも期待できるのだとか。その上、退去時に原状復帰の義務はなく、そのまま出られるというのも、ウケている理由のひとつです。
しかし、カスタマイズにかかる費用分、物件オーナーの利益が減るのでは…とちょっと心配になってしまいますが、それを助けてくれるのが、壁紙の進化なのです。近年、特殊な接着剤が開発されていて、貼ってある間はしっかりと粘着性が保たれているのに、剥がず時には跡を残さずキレイに剥がれる壁紙もあるんだそうです。
また、実状から言えば、ワンルームの壁紙のリフォーム代だったら、2年契約で家賃を1割程度アップすれば、十分回収できるのだとか。「壁紙カスタマイズ」の物件だったら、少し割高にしても入居希望者は集まりそうですよね(*^^)v
しかも、よくよく考えれば、前の契約者が出ていったら、どっちみち壁紙は取り替えるのでしょうから、そのタイミングを少しずらしただけとも言えます。
どのみちやらなくてはいけないことに対して、「カスタマイズ」という付加価値を持たせたことで、契約者が喜び、物件の価値も上がり、結果、物件オーナーも喜ぶことになるわけです。このプランなら、中古物件が新築に負けずとも劣らぬ価値を持つ可能性もあります。
これはほんの一例ですが、世の中にはこれに似た現象がたくさんあるように思います。様々な分野での技術進歩は目覚ましいですから、以前は高かったものが、今や意外なほど安い値段になっている場合もありますよね。
経営者の情報感度さえ高ければ、いち早くそんな技術や商品を探し出し、自社のお客さんに「付加価値サービス」として提供できるかもしれません。競争が激化する昨今、他社との差別化を図るためには、経営者にこうした視点こそが必要なのです。
さらに、「退去時の原状復帰は当たり前」といった業界の常識や慣習を捨て去ることで、新たなマーケットを開拓できる可能性もあるわけです。この事例を参考に、自社にももっと打つべき手はないか、楽しみながら発想を拡げてみてください(@^^)/~~~
2012年08月31日(金)更新
渋谷ヒカリエ 3色のブレスレットで理想の接客を実現!?
最近、都内に話題の商業施設が次々と誕生しています。今年(2012年)4月に開業した「渋谷ヒカリエ」ものひとつですが、特に30~40代の大人の女性を中心に、人気スポットとしてかなりの高評価を得ているようです(*^_^*)
中でも、化粧品売り場のスタイルが注目を集めているのですが、ヒカリエの化粧品売り場では『3色のブレスレット』を用意し、お客さん側が意思表示するのです。
どういうことかというと、「白=急いでいます」「ピンク=自由に見ています(声をかけないで)」「緑=カウンセリング希望」という意思をブレスレットの色で表現するわけですが、これが「接客」と言えるのかはいささか疑問ですよね(笑)。
しかしながら、やたらと声をかけてくる店員がウザイと思っているお客さんも少なくないようで、この手法が女性たちの支持を得ているのは確かな事実なのです。
先にもこのブログで紹介しましたが、今年新宿ルミネの中にできた伊勢丹の化粧品売り場でも、ブランドごとの枠組みを外し、メーカーごとの美容部員を立たせずに、新しいタイプの売り場をつくりました。そんな時代なんですね…。
そもそもお客さんのそぶりから、そのニーズを汲み取るのがプロの接客業ではないだろうか、と思わず首をかしげる社長さんもいらっしゃるはずですが、これも最近よく耳にする「コミュニケーション力低下現象」の一例ではないかと思えてしまいます。
しかし、これを経営側の視点で見ると、プロの販売員の育成にお金をかけるかわりに、こうした「しくみ」で売り場の問題を解決した苦肉の策のように思えませんか? 善し悪しはともかく、起こった問題を「違うレベルの視点」で解決した事例として、頭の中にストックしておいてもいいかもしれませんね(@^^)/~~~
2012年08月10日(金)更新
『すべてが見えてくる飛躍の法則 ビジネスは、〈三人称〉で考える。』
先日、読者の方から、こんなメールをいただきました(*^_^*)
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“ワクワクよりも、ゾクゾクが勝って背筋が寒くなるビジネス書”
お世話になっています。昨日は、久しぶりに『高収益トップ3%倶楽部』に参加させていただき、朝になっても興奮冷めやらぬで、イキイキと仕事に臨めそうです。講演、ありがとうございました。
『すべてが見えてくる飛躍の法則 ビジネスは、〈三人称〉で考える。』の読後の感想を述べさせていただきます。表現下手で、上から目線的表記になるかもしれないので、ご容赦ください。
率直にこの内容はヤバいです。ライバルには絶対知られたくない。そこそこの資本力があって、この本に書いてある通り実践されてしまうと、突き抜ける会社が続出すること間違いなし・・・・・。
衰退産業の中で生き残った者勝ちを狙っているウチの会社としてはあんまり突き抜ける会社が出て欲しくない(ものすごーく一人称的>考え方なのですが・・・)。英訳本なんか出た日には、発狂しそうです。世界にとっては良いことなんでしょうが・・・。ワクワクよりも、ゾクゾクが勝って背筋が寒くなるビジネス書というのは初めてで、ショッキングな内容満載でした。
ただ、暗くなっているわけではなくて、「人称」は、是非、社内に広げたい(昨日のセミナーの後で、早速、「それ人称低いねー」とか会話しちゃいました(笑))。その辺は、少し、工夫が必要ですが、まずは、何回か本を読みながら自分自身で実験と実践を繰り返して身につけていこうと思います。
また、具体的に成功事例が出来たら、報告させていただきます。石原先生、素敵な本を執筆・出版いただき、誠にありがとうございました!
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ちなみに、この方のメールにある『高収益トップ3%倶楽部』の勉強会の様子は、ダイジェスト版でサイトからご覧いただけるので、合わせて参考にしていただければと思います。
私はよくコンサルの場面で「社長、もっと引いてかんがえてみてください!」とか「その決断は、5年後、10年後も正しいと言えますか?」と言った投げかけをしますが、言葉とは意外に抽象的なものなので、人によってその解釈が違っていたのも事実でした。
それを何とかわかりやすく伝える方法はないかと、コンサルの現場で試行錯誤を繰り返していたのですが、ある時、認知心理学の用語である<人称>という言葉に出会い、直観的に「これだ!」と閃いたのです。
案の定、この<人称>という言葉を使って教え始めたところ、その成果には目を見張るものがあり、とりわけマネジメント層へは、まるで“特効薬”のように作用し始めたのです(@_@。
今回、この<人称>という言葉を使って、未来を見据えた判断、思考、対応をいかにして身につけたらよいのかなどを、もっともわかりやすく解説したのが本書です。そういう意味では、この本はズバリ!私、石原明の頭の中身そのものとも言えますね(*^^)v
まずは経営者にお読みいただき、経営陣⇒管理職⇒一般社員と、その思考を広げていただくと、やがては<人称>が社内での共通語になっていきます。そうなれた組織は最強なのです!
現に、そのことに気づいた社長さんからは「社員全員分、欲しいので70冊送ってください」とか、「年末に、講演会をお願いします」などという依頼が飛び込んできたりしています。
オリンピックが終わってからでもいいので、ぜひ真夏の寝苦しい夜には、この本を読んで“ゾクゾク”していただければと思います。あっ、もっと眠れなくなるかもしれませんが…(笑)。そして、もしよかったら、読後の感想も教えてくださ~い@^^)/~~~
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