ブログ個人トップ | 経営者会報 (社長ブログ)
企業を発展させるための経営のヒントについて、独自の切り口で紹介します。
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2014年07月18日(金)更新
社外役員の活かし方
== 質 問 ==
地方の有名企業の三代目です。先生が考える社外役員の活かし方について教えてください。
創業者の時代から常に何人かの社外役員がいるのですが、正直、役割などがよく分かっていないので、人選の基準やそもそも必要なのかも考えているところです。よろしくご指導ください。
== 回 答 ==
社外役員の役割は、広く社外から見て当社が向かおうとしている方向が正しいかどうかをフィードバックしてもらうこと、営業や将来のビジネス発展のために人脈を広げてもらうこと、人事面では、主に上位役職者である部長や役員の人事が適正かなどをフィードバックしてもらうことだと思っています。
== 解 説 ==
社外役員の仕事は何かという質問ですが、回答したように、経営面ではビジネスの方向性が正しいかの意見をもらう、実際の業務に即しては、人脈を繋げてもらう、人事面では上位役職者の適正についてフィードバックしてもらうなどが良いと思います。
経営者の立場だと、事業や人に思い入れがあるために、本当はしなければいけない経営判断がなかなか進まないという問題が起きますから、そこに歯に衣を着せない意見をぶつけてもらえる人を当てられると良いと思います。
経営者同士なら、他人事だとはっきり良い悪いが分かるし、言えるので、友人同士でお互いに社外役員になりあうなどの関係が作れると良いかもしれませんね。
また、役割もいろいろあるので、各部門を担当してもらうことを前提として、何人かの社外役員を置いて、経営に協力してもらえると良いと思います。
社外役員制度について、私が以前コンサルした会社で上手く使っているなと思った事例を紹介すると、人事面で上位役職者の昇格・降格人事に際して意見を言ってもらうという使い方です。
このレベルになると一線級の経営者を社外役員にしておかないと説得力が無いので人選には注意が必要ですが、引導を渡す役割も担当していましたね(@_@;)
もちろんこの場合は、経営会議にも常に参加してもらうことが条件ですが、先ほども言ったように、こういう関係を信頼のおける経営者同士で相互にするというのも良い案だと思います。
ちなみに、私も現在顧問先や出資している会社を中心に、数社の社外役員をしていますが、その役割もいろいろで経営者の方としっかり話し合いながら担当しています。よかったら、参考にしてください(@^^)/~~~
私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
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2014年04月04日(金)更新
経営は「理論」か「体験」か
== 質 問 ==
理論からだけでは分からない、実際の経営を通して初めて知ったことや、体得できたものなどありましたら、教えてください。
== 回 答 ==
理論は目安なので、実際の仕事に合わせて全てチューニングする感じで取り組んだ方が良いということを実際にやってみて学びました。
== 解 説 ==
理論はとっても大事ですが、理論通りに物事が進むことはほぼ無いと思っています。
というのも、理論は仮説を基に作られたり、誰かが何かをやってこうなったから正しいということで後付けで作られていきますが、実際のマーケットは感情を持った人の集団行動を基に動いているわけですから、同じことをタイム差でやったとしても全く同じような結果にはならず、完全に失敗に終わることもしばしばあるからです。
よく・・・本を読んでやってみたけど、全然上手く行かなかった、だから本なんて役に立たないってやつですね(─_─)!!
理論通りにやってみて上手くいかないケースをもう少し解説すると、誰かがやったことをそっくりそのままやってもうまく行かない理由に、マーケットがその方法に慣れてしまうということがあります。
こういうのを「二番煎じ」と言いますが、二番煎じとはよく言ったもので、その手法なり方法が顧客から見ると新しさがまったくないという状況になってしまったということです。
ところが、その飽きてしまったはずの方法や手法でも、ちょっとひねってやり方をほんの少し変えてみただけで、最初にやった時よりも効果が上がるなんてこともあったりするわけです。
理論は大切ですが、その通り使ってもなかなか上手くいくものでは無いということを、私はこんな繰り返しの中で学んだと思います。
なので、今でもいろいろな理論を知ろうとはしますが、それがそのまま役に立つとは思っていない・・・何か変更を加えることで、変化する時代やマーケットに合わせて使うので成果が上がるということも同時に理解しています。
本を読むことはとっても大切ですが、本の通りにやってみたけれど全然ダメだった=役に立たない、なんて言わないで、理論にはアレンジが必要と覚えておいてください(*^_^*)
いかがでしょうか? あなたはどうお考えになりますか(^^♪ 私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。
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2014年02月19日(水)更新
経営者にとって、仕事より大切なもの
雪の夜にそんなこと考えていると、ちょっと哲学的になったりするものですが(笑)、今回は、『学生・社会人との一問百答』に寄せられた過去の質問を取り上げ、「仕事より大切なもの」について考えてみました。よかったら、参考にしてください(*^_^*)
== 質 問 ==
経営者の皆さんにとって、会社や仕事は生きがいと思いますが、その会社よりも、仕事よりも大切なものがあるとすれば、それは、なんなのでしょうか? もしあればですが、教えてください。
== 回 答 ==
仕事というのがどこまでを指すのか? 例えば、収入を得る?得ない?とかの区別をどう考えるかなど・・・、この質問の回答はかなり難しいと思いますが、会社とか仕事とかと人生を比べると人生の方が圧倒的に長いスパンですよね。ですので、人生レベルで考えると会社や仕事よりも大切なものが見えてくると思います。
== 解 説 ==
学生さんからすると、純粋にこんな内容が疑問として浮かんでくるので聞きたいということだと思いますが、この質問の回答はかなり難しいですよね(p_-) 皆さんはこんな問題を考えたことありますか?
では、回答しますが、まず、経営者の方に会社や仕事よりも大切なものは何か? と聞くと、おそらく社会貢献とお答えになる方が多くいると思います。
自分が生きていることへの感謝ということで、ある程度成功した経営者の方ならば、会社よりも仕事よりも大切な項目にこの貢献をあげるわけですが、会社はともかく仕事をどういう定義で考えるかという時に、利益を上げる行為が必ずしも仕事と定義されるわけではありませんので、そういう意味では仕事=社会貢献と位置づけられる方もいるわけで、それよりも大切なことは無いということになってしまいます(^.^)
と、このロジックで言うと、経営者(=人間)にとって一番大切なものは会社や仕事(社会貢献含む)になってしまいますが、果たしてそうなのでしょうか?
意外と思われるかもしれませんが、私は最終的に一番大切なものは会社や仕事では無いと最近考えています。・・・というか考えるようになりました。
これは、多くの経営者の方と触れ合って、また、その中でも一流の方達と触れ合ったことから感じるようになったことでもありますが、それは、最後まで自分を必要としてくれる身近な人達の存在だと思っています。
この答えに至った理由の一つに、会社や仕事の長さと人生の長さを比べて考えてみたということがあります。・・・というか、優れた方達がそう考えていて、結果教えられました。
その中で、結構びっくりした質問は「会社や仕事も大切だけど、仕事はいつかやめなければならなくなるし、いつまでも会社にはいられないわけだけど、そんな、いつか終わるものだけを大切にしていて大丈夫なの・・・?」という質問がありました(@_@;)
こんなことを聞かれたことが無かったので、驚きましたけどね~(p_-)
それから、いろいろ考えるようになり、今の私なりの答えが、人生サイズで考えると、会社より仕事より大切なのは、自分を必要としてくれる人達の存在なのかな~と思うようになったということです。
あ、これって仕事も何にもしなくなった自分を必要としてくれる人達ってことですよ!
経営者として、お金をたくさんくれるから必要とか、この人といて得するから必要とか利用できるからとか・・・そんなんじゃなく、役立たずになった自分をそれでも必要と思ってくれる人達って感じでしょうか?
そう思うようになってから、仕事などを通して触れ合う人に対する考え方も接し方もかなり変わりました。
自然に、この人は自分をどんな理由で必要としているのかな~って、考えるようになったり、ですね(p_-) そして、もちろん誰と仕事をしようかという選択の基準もハッキリ明確に変わったと思います。
また、その人達と、年を取って引退した時に「あの時は面白かったね~」とか「死にそうになったけどやってよかったよね・・・」などと話し合えるように、いろいろな出来事を通していろいろな思い出を作りながら、生きていくのが大切だと思って仕事をするようになりました。
人を選び、人生を豊かにしたいと心から思います(^.^) 今回は、ちょっと深いお話になってしまいましたが、何らかのヒントになったらうれしいです。
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2013年12月20日(金)更新
現代人をゆらゆら癒す!? 「チンアナゴ」が大人気
経営者のみなさんは、年末で何かと忙しい日々をお過ごしだと思いますので、今日は「癒しネタ」をお届けしたいと思います(*^_^*)
突然ですが、コレ↓なんだかわかります?
・・・コレ、今ブレイク中の「チンアナゴ」なんです! その生態をしばし【動画】でお楽しみください。
「チンアナゴ」は、日本近海の熱帯の海に住むアナゴの一種で、ダイバーの間では古くから知られていたようですが、あくまでも一部の人にだけ知られる“日陰モノ”でした。
ところが、2010年10月22日にYoutubeにアップされた『ちんあなごのうた』というユニークな動画をきっかけに、徐々に知名度を上げていき、今や“水族館のアイドル”的存在になっているのです。
シンガーソングライターの渡部 絢也さんと、イラストレーターのいせき あいさんが製作したこの動画はロック調のパンチのある歌とキュートなイラストが話題となり、現在までに30万回近く再生されているみたいですが、この動画をきっかけに「チンアナゴ」が“全国区”になったわけですね(*^^)v
「チンアナゴ」が見られる水族館のひとつである東京スカイツリータウンの「すみだ水族館」には、「チンアナゴ」目当ての来場者も多く、中には「何度も逢いたい!」と年間パスポートを買ってしまう人も多いと聞きます。
また、その形状にちなんで11月11日が「チンアナゴの日」に認定されたようですが、同水族館がそれを記念して開催した「ゆらゆらチンアナゴナイト」には、ふだんの5倍にあたる約1,500人の来場者が押し掛けたのだとか(@_@。
チンアナゴの起き上がりこぼしに色を塗るワークショップや、自作の起き上がりこぼしで戦う相撲大会なども催し、館内は親子連れやお孫さん連れのシニア層でにぎわったみたいですよ。
「くらげ」などもそうですが、“ゆらゆら”するのものには、人を癒す力があるようですね。昔は社会科見学の場所だった「水族館」が、今や「大人の癒されスポット」になっているわけです。それだけ現代人は疲れてるってことでしょうか・・・(―_―)!!
それはともかく、こうしたブームを見たときに、ただ「へぇ~」と思うのではなく、「どうしてコレが人気なのか?」を自分の感性で判断してみることが大事だと思います。経営の感度はこうして磨かれていくのです。よかったら参考にしてください(@^^)/~~~
2013年10月04日(金)更新
社長は「365日24時間 年中無休」!!?
秋は思考を深め「哲学する」のにもってこいの季節ということで、今回も、かつての「学生・社会人との一問百答」の中からこんな質問を選び、あらためて考えてみました。みなさんは、どんなふうにお考えでしょうか?
== 質 問 ==
社長は「365日24時間年中無休」という考え方がありますが、 率直に言って、どのようにお考えになられますか?
== 回 答 ==
これまで出会ってきた社長さんたちをイメージしてお答えすると、“365日24時間年中無休”で活動して上手く行っている社長さん(会社)はほとんどないと思います。
== 解 説 ==
休息も仕事である・・・なんて解釈の仕方もあるので結構この質問に対する回答は難しいのですが“365日24時間年中無休”という、この言葉からイメージするような・・・それも現場で働き詰めの社長さんが成功することはほぼ無いと思います。
理由は、そんな会社で働きたいと思う社員がいるのか? 実際にやろうとすると赤字になる、また、こういう生き方は周りの人を巻き込んで不幸にする・・・など、いろいろあるのですが、マーケットや社会全体がサービスや効率性を追いかける時代から、多様性を考えないといけない時代へと変化しているからです。
・・・さらにこの時代に効率を追いかけると大手との競争になってしまうので、中小企業では絶対に太刀打ちできないわけですから、マーケットを「多様性=富裕層」に向けてシフトさせないといけないわけです。
ということで、最近、富裕層向けの仕事をしたいと話す社長さんは多いのですが、富裕層向けの仕事をしようと思っている社長さんが実際には“365日24時間年中無休”で働いているなんていうのであれば、絶対に富裕層の方の気持ちや、どこに満足を感じるかなんて分かるわけがありませんよね(ーー;)
社長自らが同じ様なライフスタイルを過ごすことで、その雰囲気がサービス全体に伝わって初めて富裕層が安心するサービスができ上がるということです。
だからこそ、現実的に社長が“365日24時間年中無休”では、かなりまずいということになります。
また、これは時代を通して言えることで、会社を発展させる一番の方法は、経営者が自分よりもランクの高い方と触れ合って、今の自分のレベルでは知ることができない情報に触れることだと思いますが、“365日24時間年中無休”なんてやっていたら、そんな貴重な情報に触れることなく、一生ビジネスが過ぎていくということなので、会社の発展は絶対に望めないと思います。
中小企業の経営者が一番好きなことは、今と同じ事を一生懸命やる(=変化を怖がってさらに成長する可能性があることを拒否する、知らないことを素直にやってみようとしない)ことなので、きっと“365日24時間年中無休”という言葉はバッチリハマってしまうのだと思いますが、ある意味とっても危険な言葉だと思います。
ちなみに付け加えますが、これまで出会ってきた社長さん達は成功している度合いが強ければ強いほど、事実として、休みをたくさん取ったり、仕事以外のことに時間をたくさん使っている方たちばかりでした。ぜひ参考にしてください(*^_^*)
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