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2008年02月01日(金)更新

ユニークな“福利厚生”で魅力ある会社へ

今や、日本は空前のペットブームで、子供同然にペットをかわいがる人もめずらしくありません。そんななか、ついにペットを対象に「扶養手当」や「慶弔金」を出す会社が現れました。

動物用医薬品メーカーの共立製薬では、犬か猫を飼っている社員を対象に、毎月一律千円を支給する「ペット扶養手当」を、昨年12月から開始したそうです。社員290人のうち、約80人に適用されているみたいです。


ペット


同社では、配偶者に1万円、子供1人当たり5千円の扶養手当を出しているようですから、金額は人間並みとはいかないまでも、将来的にはその飼育年数に応じて、表彰金や特別休暇の創設も検討中で、ペット購入時には、手当として1万2千円を支給する制度も整えるそうです。
一方、ペットフードメーカーの日本ヒルズ・コルゲートでも、2年前から慶弔手当として、購入時と死んだ時にそれぞれ1万円を支給しているようです。死んだ時においては、「社長名で香典が届くほか、忌引休暇が1日与えられる」そうですから、ペット愛好家にはありがたい制度ではないでしょうか。

ここ数年、中小企業を取り巻く「人材採用事情」は、ますます厳しいものになってきているようですが、こうしたユニークな福利厚生を持つことで、マスコミに取り上げられたり、応募者増加につながる可能性もあります。

私の主宰する「高収益トップ3%倶楽部」の会員向けに毎月発行している「経営情報レポート」で以前取り上げたこともありますが、登山を趣味とする人をメインに採用しているビルメンテナンス会社があるんです。

東京墨田区にある「エーファイブサービス」や、文京区の「スカイブルーサービス」という会社では、山を趣味とする人を多く採用し、そのロッククライミングで鍛えた技や体を駆使して、ゴンドラが使えない複雑なデザインをした高層マンションの窓拭きなど、ビルメンテナンスの仕事を請け負っているのです。

こうした仕事は、登山家たちの格好の“トレーニング”にもなりますし、社員は自由に数か月の休暇を取って、海外登山に挑戦してもいいという制度まで設けていたりしますから、山を趣味とする人たちにとっては、なんとも魅力的な会社ですよね。

こんなふうに、人の嗜好や趣味をベースに社内の仕組みを整えることで、優秀な人材を集めることも可能なんです(*^^)v ペット関連会社のように、その仕組みが自社の商品やサービスに関連したものなら、なおいいですね。

この事例を参考に、自社で実現できそうな「ユニークな福利厚生制度」について、いろいろとアイディアを出してみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~

2007年03月08日(木)更新

内定辞退を防ぐ研修プログラム

来月には新入社員を迎える企業も多いと思いますが、今年は景気回復の影響から、新人研修の会場に使われるホテルなどはどこも予約がいっぱいで、需要をまかないきれない状況なんだそうです。

不景気の時代に、企業が自社の研修施設を売却してしまった反動だそうですが、同時に内定を辞退する学生も相次ぎ、採用予定数を確保できない企業も増えているようです。そんな中、内定辞退を防ぐ研修プログラムが注目を集めています!(^^)!


naiteisya


企業は内定者を一人確保するために、60~80万円程度の採用コストをかけていると言われていますが、大企業では約2割、中小企業になると約半数の内定者が辞退してしまうんだそうです。内定辞退をしたことのある学生は、なんと全体の63%にものぼるそうですから、ちょっとびっくりしてしまいます(@_@;)

そうした現状を改善するべく、企業研修などを手がけるJTBモチベーションズでは、「内定者動機づけシステムプログラム」の営業を始めました。
内定者向けに集合研修を行うプログラムなんですが、研修を通して仕事の意欲を高めたり、コミュニケーションや問題解決のスキルを身につけさせたり、はたまた自社商品やサービスをテーマにしたテレビCMやPRビデオを作成させることで、会社への理解を深めさせていくそうです。

また、人事部がメールマガジンなどで情報発信を積極的に行うとともに、ブログを開設して、内定者同士のコミュニケーションを円滑にし、就職に対する不安を解消する手助けもするようです。

費用は50人規模の研修で100万円弱だそうですが、あなたはこの金額をどう判断するでしょうか?

最近では、「内定辞退」という第一関門を突破して無事に入社しても、3年以内に辞めてしまうケースも多いと言います。要は受け入れる企業の体制が整っているかどうかが大きな問題なのです。

当社のコンサルティングメニューの中でも、人事評価制度が好調に推移しているのは、こうした社会背景の影響もあると思っているんですが、内定者や新入社員に向けた研修を行うと同時に、管理職や先輩社員たちが各自の能力を存分に発揮して、やりがいを感じながら働いているかどうかについても、丁寧に確認してください。

研修を終えて、やる気まんまんで職場に配属された新人が、ギャップを感じて戸惑ってしまうようでは、研修費用をドブに捨てたも同然です(――;)

経営者には、社員の気持ちを敏感に感じ取る感性とともに、広い意味での職場環境を整える能力がますます求められる時代になってきたようです(@^^)/~~~

★『成長主義人事制度』についてはこちらで詳しく解説しています。
  http://www.ckplat.co.jp/kadai/hyoka1.htm

2006年09月25日(月)更新

優秀な実習生に『入社パス』を発行する会社

会社を経営していく上で、「優秀な人材の確保」はビジネスの生命線にも関わる重要な問題ですが、たいへんユニークな方法で、優秀な人材を集めている会社があるのでご紹介しようと思います。

東京・港区が本社のIT企業ワークスアプリケーションズという会社ですが、この会社では、インターンシップに参加した学生の中から成績優秀者に対し、3年ないし5年の間ならいつでも入社できるパスを与えるというのです。おもしろいことを考えましたよね(*^^)v


入社パス


8月1日~25日までの期間、今年の第3期インターンシップ生となる300人近い学生が、間仕切りのない約850平方メートルの広さの部屋に集められ、プログラミングの入門書と、ネットにつながっていないパソコンが各自に1台与えられた上で実習がスタート。

この期間の実習課題は「ホテルの業務管理システムを構築する」というもので、期間中は日給1万円が支払われるものの、参加者は実習期間中盤で、社員相手に自分の開発した製品を売り込み、そこで認めてもらえなければ直ちに実習終了となるそうです。

次の段階に進めた人も、最後にもう一度社員に営業活動をして、入社パス取得者が決まるのだとか。若干の辞退者もいたそうですが、最終日を迎えられた学生は174名ほどだったといいます。
そもそもインターシップを受けるには、まず説明会に参加し、筆記試験をパスする必要があり、昨年は約1万人が説明会に参加、1,240名がインターンシップに進み、そのうち470名に入社パスを発行したそうです。

パス発行は今年で5年目で、これまでパス発行者の約半数が入社しているそうですから、なかなかの確率ではないでしょうか。一度他の会社で働いたり、起業したものの、思い直して入社してくるなんてケースもあるみたいです。

この会社が学生の何を見ているかというと、決して技術や知識ではなく、論理的な思考能力や問題解決能力、発想力などの資質です。こうした資質は、筆記試験や面接だけではなかなか見抜くのは難しいものです。

学生にも実際の体験を通して、この会社でやっていけるかを良く見極めてから入社を決めてもらった方が、お互いの幸せのためにいいですから、本当にうまいやり方を考えたものだと思います!(^^)!

このワークスアプリケーションズの今年6月期の売上高は、約142億円ですが、ざっと計算しても、このインターンシップに数億円単位の経費をかけていることがわかります。ソフト開発の会社ですから、人材こそ企業成長の決め手であることをよくわかっているのでしょう。

この事例を参考に、あなたの会社は採りたい人にとって魅力的か、採用したい人に向けてのメッセージは十分発信されているか、また採用のやり方に見直すべき点はないかなど、じっくり考えてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~

2006年07月06日(木)更新

ホームページを使った採用を考える

ここ数か月間にわたり準備を進めていた、わが日本経営教育研究所のコーポレートブランド「CK PLAT( Concept&Knowledge Platform )」のホームページが、遂に7月5日オープンを迎えました(*^^)v

今回のサイトは、コンサルティングはもちろんですが、『評価制度の普及』と『サイトでの採用』を目的として作りましたので、採用ページにはかなり力が入っています。ぜひ参考にしてみてください。

評価制度にしても、採用にしても、問い合わせをもらう前に、うちの会社に関するきちんとした情報を知っておいてもらいたいので、原稿も私自ら、それはそれは真剣に書きました。ページ数もかなりのボリュームです!(^^)!

私は、常々「話して人に影響を与えた言葉は、それを文章にして届けても、相手に読んでもらえさえすれば、同じ効果を発揮する」ということを、顧問先のみなさんにアドバイスしているのですが、今回のCK PLATのサイトは、その最たるものです。

確かに文章化するのはたいへんでしたが、このレベルで書いておけば、もう二度と同じことをしゃべらなくていいと思ってるんです。前々回のブログ記事「経営者の読書術」のところでも書きましたが、サイトの存在も全く同じで、今後私は、このサイトによって、大きな時間の節約ができるわけです。

このサイトで、どんな人材が採用できるかは乞うご期待! ですが、私たち中小企業にとって、「採用」はますます難しい問題になってきています。景気の回復に伴い、大手企業の大量採用がはじまり、各企業が新卒採用で必要な人員を確保するのが難しくなったため、中途採用の枠を拡大するケースも増えているようです。

採用の風景

そんな背景もあって、人材サービスのインテリジェンスは、この9月をめどに、企業が自社の中途採用業務をネットで一括管理できるシステムの無料提供を始めます。

利用できるのは、インテリジェンスの人材紹介や、転職サイトの顧客企業で、このシステムを使うと、企業側は、応募者の個人情報や、採用活動の進捗状況などを管理しやすくなるんだそうです。職種別に採用状況を一覧できたり、応募者ごとの選考結果が検索できたりと、なかなか便利に使いこなせそうです。
顧客企業は、インテリジェンスの専用サイトを通じて、このサービスを利用するわけですが、これって逆から見れば、インテリジェンスには各企業の採用状況が丸見えだってことですよね。まさに、「インフラを作ったものの勝ち」っていう世界ですね。

現に、採用ビジネスでは、インフラ構築の競争が起きています。この業界では、みなさんご存じのリクナビが業界トップなわけですが、このリクナビに、平均で1社500万円くらいはかけていると思います(ちょっとした企業だと、平気で1,000万円くらい払っているかもしれませんね)。

1社500万円×7,000社と考えると・・・なんと、350億です!

ちょっとびっくりしませんか?(@_@;)

いくらお金を払ってでも、優秀な人材確保が企業存続の大事な要素なわけですが、採用が自社サイトでできるってことは、こうした面から考えても、すごいことですよね。みなさんの会社のホームページは、「採用」を意識して作ってますか?

真剣に考えてみる価値があると思います(@^^)/~~~
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