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2013年05月31日(金)更新

新潟発の大阪名物!? 行列のできる「ハッピーターン」

私の主宰する『高収益トップ3%倶楽部』では、毎月1回東京・大阪・名古屋で勉強会を開催しているので、私も毎月大阪へ通っているわけですが、今“大阪土産”としてブレイク中のお菓子をご存じでしょうか?
 
昨年秋にリニューアルオープンした阪急百貨店うめだ本店にある新潟の亀田製菓の主力商品「ハッピーターン」の高級版『Happy Tune’s(ハッピーターンズ)』の売り場には、連日行列ができているんです(@_@;) 休日には3時間半待ちなんてこともあったみたいですよ。
 





 
昔からある「ハッピーターン」を並んで買うなんて・・・ちょっと不思議な気持ちもしますが、高級版の「ハッピーターンズ」は「大阪・梅田発の手土産を発信したい」という阪急側の提案を受け、約1年かけて開発したものだそうで、「メープル」「木イチゴ」「カマンベールチーズ」「抹茶」「和三盆」「黒糖」「紫芋」7種類の“魔法の粉”が使われている特別バージョンなのです。
 
もちろん、パッケージや売り場のデザイン性も高く、私も実際食べてみたのですが、味もかなりおいしいです! 東京でも期間限定ショップが出ることはあるようですが、基本的に常設店は大阪だけなので、今、東京の人が旅行や出張で大阪に行く際には「ハッピーターン買ってきて」と頼まれることも多いんだとか(笑)。
 
気になる価格は、上の画像にある7個入りが368円、12個入りが525円、30個入りが1,575円、60個入りが3,150円と完璧に「ギフト」を狙った設定になっています。従来の袋入りの「ハッピーターン」からするとかなり高めの価格設定ですが、デザイン性や品質を高めたうえで値上げすることで、新たなマーケットを広げたよい事例だと思います(*^^)v
 
そういえば、来月の私の勉強会のテーマは『即時・即刻、値上げの勧め!-ビジネス成功の秘訣は値上げにある-』です(笑)。ちょっと衝撃的な話をする予定なので、ぜひご参加ください。<<詳細はコチラより>>
 
それはともかく、今どこの会社も頭を悩ませているのが新商品開発ですが、成熟した消費社会では「全く新しいもの」を生み出すのはほぼ不可能です。しかし「新しさ」ばかりを追求する必要はなく、この「ハッピーターン」のように、「もともと売れているものをリメイクする」ほうが、成功の確率はグッと高まるはずです!(^^)!
 
そのほうが「知ってる? あのハッピーターンが、今、こんなにオシャレになってるのよ!」などと、女性たちのクチコミにも乗りやすいですよね。事実、この「ハッピーターンズ」は、ネットでもかなり話題になっています。
 
この事例を参考に、自社のかつてのヒット商品をリメイクする道はないか・・・楽しみながら、脳みそに汗をかかせてみてください(@^^)/~~~


2013年05月17日(金)更新

「いつ買うか? 今でしょ!」・・・神出鬼没の「ハッピークレープ」が好調

今週末、東京浅草は「三社祭」で相当な賑わいをみせると思いますが、お祭りの出店(でみせ)って、大人になっても惹かれるものがありますよね(笑)。そんな“出店”作戦で、話題を呼んでいるクレープ屋さんがあるのをご存じでしょうか?
 
その名も『ハッピークレープ』。100円(税別)という買いやすい値段で、JR東日本や私鉄の駅構内に、1~2週間ごとに売り場を変えながら展開しているのですが、運営会社は、福岡で化粧品販売業を営む「Boo cosmetics Japan(ブー コスメティックス ジャパン)」という会社。本業の業績が伸び悩む中、「副業として思いついた」のだそうです(*^_^*)
 



 
地元福岡以外には常設店を持たず、「エキナカ」の催事スペースへ出店しているわけですが、常に3~5店舗がどこかでオープンしているみたいです。その場所はホームページやブログ、twitterなどで告知されるので、お客さんとしても「出会ったら、今買わなきゃ!」と思うわけですね。
 
また、接客にも独自の工夫をしているようで、劇団員や芝居経験のある人を多く採用しているんです。通常2人配置する販売員のうち、どちらか一人が劇団経験者になるようローテーションを組んでいて、劇団仕込みのよく通る声でお客さんを呼び込んだり、積極的に話しかけたりするみたいです(*^_^*)
 
とくに「クレープを買おう」と思っていない人でも、通りがかりに話しかけられて、ついつい買ってしまった…なんてことも多いんじゃないでしょうか? 今や「何を買うか」より「誰から買うか」が重要な時代になっているとも言えます。お客さんはみな、買い物を通して“楽しい体験”がしたいのです。
 
この事業スタイルは、福岡時代の経験に基づくもので、常設店と催事からスタートした同社が、移動販売スタイル」を始めたのが2012年6月。1日あたりの売上高は、催事や移動販売が常設店の4倍近くになることもあり、その中でも劇団員の活躍が目覚ましかったのだそうです。
 
こうした「事実」に裏打ちされたビジネスは強いですよね。「いつもある」より「今しかない」に弱い・・・経営者に人間心理を読み解く力さえあれば、売るものを変えても成功するという、よい事例ではないでしょうか(@^^)/~~~


2013年04月26日(金)更新

メイドインジャパンのスウェットに海外から熱い視線が!?


いつのまにか、新緑が美しい季節になりました。陽気がよくなると、無性にからだを動かしたくなるものですが、このところ、メイドインジャパンの高級スウェット「ループウィラー」が、海外からの熱い視線を集めているのをご存じでしょうか?





仕掛人は、もともと大手アパレルの下請け業だった「ミスズ」の鈴木諭社長。取引のあった和歌山県の工場に「つり編み機」が世界で唯一現存することに着目し、「いいチームを組めば世界No.1の製品ができる」と1999年より同じく下請け3社に声をかけて“世界一のスウェット”の生産に乗り出したのです。
 
ご存じのように、アパレル業界を取り巻く環境には厳しいものがあり、中国などへの生産シフトが進むなか、転廃業する協力会社も少なくありません。そんな悲しい状況を見るにつけ、「国内繊維産業の火を消してはならない」と勇気をもって立ち上がったわけです(^o^)/
 
もともと日本のメーカーには技術がありますから、高い志のもとにその技術力を結集すれば、従来の製品とは一線を画したものができ上がるはず。そんな努力の甲斐あって、2008年にはナイキとのコラボ商品も誕生しています。なんでも、ナイキ米本社のデザイナーが、ものづくりの姿勢に共感してのことだそうですよ。
 
ところで、先の「つり編み機」1台が1時間に生産できるのはわずか1m。高速のシンカー編み機だと1時間に24m以上生産できるそうですから、生産効率だけみれば“非効率極まりない”わけですが、円錐の糸のかたまりから負荷をかけずに給糸し、ゆっくりと空気を取り込んで編み上げたスウェット生地は、何度洗ってもふんわりした肌触りを保てるんだそうです。
 
今年(2013年)ブランド設立80周年を迎えるラコステは、そのスウェット素材を使ったドレスの記念発売を決めました。仏ラコステ本社が定めるコラボのハードルをクリアした日本のメーカーは、過去にコムデギャルソンしかないと聞くと、ちょっと感動的ですよね(*^_^*)
 
東京・千駄ヶ谷にある「ループウィラー直営店」で、外国人旅行客の姿を見かけることは珍しくないようですし、そればかりかこの製品に魅了され、同社で働き始めた外国人もいると聞きます。
 
低価格商品が増えるなか、ジッパー付パーカが15,750円~という価格帯ですから、製品の良さを「どう伝えるか」がキーになってくるはずですが、海外での評価が高まれば、それに刺激されて国内消費も増える可能性があります。
 
いずれにしても、日本の技術力を守るモデルとして、同社の姿勢は高く評価すべきだと思います。よかったら参考にしてください(@^^)/~~~






2013年04月12日(金)更新

商品は「大きく」すると人が集まり、「小さく」すると話題が集まる

突然ですが、コレ↓ 何だと思います?
 


 
 
正解は! スマホやタブレット画面の“お掃除ロボット”。先月(2013年3月27日)タカラトミーから発売された商品で、電源を入れるとタブレットなどの液晶画面上を自動で動きながら、内蔵された不織布(取り替え可能)が指紋などの汚れを拭き取ってくれるという、直径7cmの小型ロボットなんです。
                                                           
気になる価格は1,575円。単三電池1本を入れると連続で約3時間使用でき、スマホなら約4分、タブレット端末なら約8分かけて自動でお掃除してくれるんです。説明では「スマホなどから落下しないよう、画面の端まで移動すると自動的に方向転換できる機能付き」となっていますが、うちのスタッフが使ってみたら、たまにコテンと落下したりもするそうで、そこがまたカワイイなんて言ってました(笑)。
 
多くの方がもうお気づきでしょうが、これって人気の「ルンバ」など、自動床掃除用ロボットの小型版ですよね(*^_^*) じつは「サイズを変える」は、人気商品をつくる上でのテッパン手法なのですが、大きくするか、小さくするか・・・それを思い切ったスケールで実現するのがポイントです。
 
大きくした例でわかりやすいのが、お台場のガンダム。まぁ実際には「原寸大」なわけですが、日頃「ガンプラ」を見慣れていると、18メートルは衝撃の大きさで、ガンダムファンならずとも、そばに行くとそのカッコよさにすっかり魅了されてしまいます。こんなふうに「大きくする」と、人を集める効果はバツグンなわけですね(*^^)v
 
反対にこのお掃除ロボットのように、「小さく」すると、とたんにカワイイ!商品になります。今や「カワイイ」は世界中で通じる日本語ですが、とくに若い女性の場合「カワイイ」ものを見つけたら友達に教えずにはいられませんから、「小さくする⇒かわいくなる⇒みんなが話題にする⇒ヒットする!」という好循環が生まれやすくなるのです。
 
ものづくりにおいて、「小型化」は日本がもっとも得意とする分野ですが、ここにデフォルメの手法なども駆使してかわいさが加われば、もはや海外マーケットにおいても“向かうところ敵なし”ではないでしょうか?
 
以前私のブログでも「分ける」という発想について触れたことがありますが、これから1週間、「大きくする」「小さくする」をテーマに、できるだけたくさんのアイデアを出してみてはいかがでしょうか? 楽しく訓練を続けることで、“アイデアを出す力”が、どんどん磨かれていくはずです(@^^)/~~~


2013年03月29日(金)更新

「富士フィルム」が法人向け写真のデジタル化事業へ

今年の桜は一気に咲きましたが、ふと気がつけば、年度末(>_<) 来週からは4月のスタートです 

経営者としては新年度の展望が気になるところですが、時代のスピードがますます加速しているこの時代、どんな業界でも、できるだけ本業が元気なうちに、次なる事業展開を考えておく必要があるでしょう。

 

そんな中、大手の「富士フィルム」がついに、写真のデジタル化事業に乗り出しました。近年、写真のDPE市場が縮小に向かっていることは、みなさんもお感じになっているとおりです。

 

 

 

 

考えてみれば、最近写真を現像に出した記憶があるでしょうか? デジカメどころか、携帯やスマホがカメラに取って代わった世の中では、「写真を紙焼きして見る」という行為自体が消滅しつつあると言っても過言ではありません。

 

現に2000年には約6,000億円規模だったDPE市場は、12年には約1,200億円まで縮小しているようですが、プロカメラマンや写真を趣味とする人は別として、今後この流れに歯止めがかかることはないでしょう。あなたがもしこの業界にいたら、次の収益の柱として、どんな手を打つでしょうか? 

 

昨年(2012年)11月には、プラザクリエイトが「おもいで玉手箱」というネーミングで、アルバムのデジタル化事業に本格参入しました。宅配便でアルバムやネガフィルムを送ると写真をそっくりデータ化してくれる、というサービスです。

 

この分野では先行しているカメラのキタムラは、アナログ写真のデータ化だけで月に1万件の受注があるそうですが、同社が運営する画像をクラウド上で保管できる「マイフォトボックス」の利用者は、約11万人もいるようです(@_@

 

たしかに、先の東日本大震災のときも、家族のアルバムは命に次ぐ財産であるといったエピソードがたくさん報道されましたから、危機管理の上からも、「アナログ資産のデジタル化」は、今後ますます大事な事業になっていくと思います。

 

そうした背景があって、富士フィルムもついにデジタル化事業に乗り出したわけですが、個人向けサービスとは別に、法人をターゲットにして、「専用BOXに写真やフィルムを詰められるだけ詰めて宅配便で送る」という方式で、1箱あたり、94,500円という均一料金制を採用したところは、ちょっとおもしろいですよね(*^^)v

 

どこの会社にも、過去の写真はたくさんたまっていて、それなりにスペースを取っていると思いますが、写真のデータ整理といった緊急性のない仕事は、ついつい後回しになってしまうものです。そこに「手間いらずの法人向けデジタルデータ変換サービス」が紹介されれば、年末や年度末などには、それなりの需要を見込めるかもしれません。

 

この事業の行く末はともかく、この話は決して他人事ではありません。DPE市場の事例を参考に、自社の新規事業展開についても、明るく知恵を絞ってみてください(@^^)/~~~

 

 

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