ブログ個人トップ | 経営者会報 (社長ブログ)
企業を発展させるための経営のヒントについて、独自の切り口で紹介します。
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2016年03月18日(金)更新
中小企業が「上場企業」を顧客にするために
いよいよ年度末が迫ってきました。来年度の戦略も具体化している頃かと思いますが、私は最近、中小企業が成功する方法は2つしかないと教えています。ひとつは「メディアが勝手に取材に来る」ような会社になること。そしてもうひとつは「上場企業を顧客にする」ことです。
私の主宰する『高収益トップ3%倶楽部』の勉強会でこの話を聞いた方から、こんな質問が届きました。あなたなら、この質問にどんなお答えを出しますか? よかったら一緒に考えてみてください(^_-)-☆
== 質 問 ==
どうしたら上場企業を顧客にできるか? 具体的にイメージが湧きません。何かヒントをいただけると助かります。とくに、大企業ネットワークに狙って入る方法を色々と教えていただけると嬉しいです。
== 回 答 ==
大企業を顧客にするためには、大企業出身者の方と仲良くなって、まずは組織の動き方や大企業の常識などの情報を聞くことからお勧めします。それでだんだんイメージができ、ビジネスの入り方が分かってくると思います。それにプラスして参考書として経済小説を読むこともお勧めですね。
== 解 説 ==
中小企業から見ると大企業は本当に分かり難い存在ですよね。そもそも組織図が複雑ですし、コンプライアンスや稟議書など中小企業から見たら不可解極まりないと思います。
ですので、大企業とビジネスをしたいのであれば、まずはその辺りの分からないことを事前に聞いて知っておく必要があると思います。
私は運よく最初に大企業に勤めた経験がありますし、監査法人系のコンサル会社にもいた経験があるので、そして今は多くの中小企業の経営者の方と一緒にビジネスプランを立てたりしているので、両者の違いがよ~く分かりますが、中小企業からは大企業が分からないし、大企業からは中小企業がまったく分からないというのが本当のところだと思います。
なので、中小企業の経営者が大企業とビジネスで関わりたいと思った時には、まずは、先ほど書いたように、身近な人で大企業に勤めていた方を見つけて、事前に大企業のビジネススタイルを学習する必要があるということです。
それから、実際に大企業とビジネスのやり取りをしている会社を見つけて、どんな風に関係を作ったのかなどをリアルに聞くのがよいと思います。
実はその際にとても役立つのが大手企業を題材にしたビジネス小説です。最近だとドラマで大ヒットした“半沢直樹”などが記憶に新しいと思いますが、小説の中で上司と部下が争ったり、他社と競ったりする内容から、大企業の仕事のやり方や組織の動き方、誰にどんな権限があるのかなどが分かってくると思います。まさに参考書として勉強になると思いますよ。
そこで使われる“単語の意味”が分かるようになると大企業とのビジネスの入り口に立てるようになると思います。よかったら、参考にしてください(@^^)/~~~
私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
また、オフィシャルマガジン『石原明の不定期情報通信』をご希望の方はコチラから読者登録ができますので、ぜひこの機会にご登録ください。様々な切り口から“経営脳”に刺激を与える内容を配信しています(*^^)v
私の主宰する『高収益トップ3%倶楽部』の勉強会でこの話を聞いた方から、こんな質問が届きました。あなたなら、この質問にどんなお答えを出しますか? よかったら一緒に考えてみてください(^_-)-☆
== 質 問 ==
どうしたら上場企業を顧客にできるか? 具体的にイメージが湧きません。何かヒントをいただけると助かります。とくに、大企業ネットワークに狙って入る方法を色々と教えていただけると嬉しいです。
== 回 答 ==
大企業を顧客にするためには、大企業出身者の方と仲良くなって、まずは組織の動き方や大企業の常識などの情報を聞くことからお勧めします。それでだんだんイメージができ、ビジネスの入り方が分かってくると思います。それにプラスして参考書として経済小説を読むこともお勧めですね。
== 解 説 ==
中小企業から見ると大企業は本当に分かり難い存在ですよね。そもそも組織図が複雑ですし、コンプライアンスや稟議書など中小企業から見たら不可解極まりないと思います。
ですので、大企業とビジネスをしたいのであれば、まずはその辺りの分からないことを事前に聞いて知っておく必要があると思います。
私は運よく最初に大企業に勤めた経験がありますし、監査法人系のコンサル会社にもいた経験があるので、そして今は多くの中小企業の経営者の方と一緒にビジネスプランを立てたりしているので、両者の違いがよ~く分かりますが、中小企業からは大企業が分からないし、大企業からは中小企業がまったく分からないというのが本当のところだと思います。
なので、中小企業の経営者が大企業とビジネスで関わりたいと思った時には、まずは、先ほど書いたように、身近な人で大企業に勤めていた方を見つけて、事前に大企業のビジネススタイルを学習する必要があるということです。
それから、実際に大企業とビジネスのやり取りをしている会社を見つけて、どんな風に関係を作ったのかなどをリアルに聞くのがよいと思います。
実はその際にとても役立つのが大手企業を題材にしたビジネス小説です。最近だとドラマで大ヒットした“半沢直樹”などが記憶に新しいと思いますが、小説の中で上司と部下が争ったり、他社と競ったりする内容から、大企業の仕事のやり方や組織の動き方、誰にどんな権限があるのかなどが分かってくると思います。まさに参考書として勉強になると思いますよ。
そこで使われる“単語の意味”が分かるようになると大企業とのビジネスの入り口に立てるようになると思います。よかったら、参考にしてください(@^^)/~~~
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2016年02月19日(金)更新
信頼できるNO.2に恵まれない・・・ある中小企業経営者の悩み
なんとなく春の足音が聞こえ始めてきましたが、今回はとある中小企業経営者のお悩みに、私なりの視点でお答えしてみました。あなたなら、どんな回答を出しますか? よかったら、一緒に考えてみてください(#^^#)
== 質 問 ==
中小企業経営者ですが、後継者問題に悩んでいます。はっきり言って、信頼できるNO.2に恵まれず、他社からのスカウトも視野に入れているのですが、外から連れてきたNO.2と内部の軋轢が生まれないかと心配でなりません。こうした問題に対して、何かアドバイスをいただければ幸いです。
== 回 答 ==
基本的に後継者問題はなぜ起きるか? ですが、ほとんどの場合に経営者が実務を長くやりすぎて、仕事を受け渡すのが遅れたことが原因です。
今からでも遅くないので業務をどんどん自分以外の人間に渡してください。ほとんどの場合それでできる人が見つかります。万が一見つからなかったら、その時は迷わず外から連れて来ましょう。
== 解 説 ==
こういったNO.2不在や、それによる後継者問題がなぜ起きるのか?ですが、それは回答にも書いたように、経営者が実務をやりすぎて仕事を部下にやらせなかった、渡さなかったことが原因で起きています。
経営者は冷静になれば、いつかは自分が実務をこなせなくなることや、自分の寿命より会社の寿命の方が長いので、退かないといけない時が来ることは分かっているのですが、目の前の仕事を自分がする方が部下よりも上手くできると思うと感情が動いてしまい、なかなか実務を手放し部下を育成するということができなくなります。
また、ずっと社長でいたいとか、ずっと活躍していたいと思ってしまい、現場や実務を手離さないことがよくあります。
部下が育たないのは実はそれが本当の理由なのですが、そういう経営者の方に限って、優秀な部下に恵まれなかったとか、NO.2が育たないという相談をされることが多いです。
そんな時は“あなたがずっと活躍していたから、結果として部下が育成されなかったんですよ”と理解してもらい、なるべく早く実務を部下にやらせる決断をしていただくことにしています。
やらせた直後は、なぜ自分と同じようにできないのか? 成果を上げられないのか? あるいは教えたようにやらないのか?・・・etc.と不満だらけになると思いますが、赤字になって会社が倒産する様なことが無いのであれば、放置しないで関わりながら指導して、じっと成果が出るまで我慢する必要があります。
本来この過程はずっと前に・・・会社を立ち上げ、軌道に乗りかかってきた時にやらないといけないことだったわけですが、やって無かったのならこれからやるしか無いということです(-_-;)
この過程をしっかりやってそれでもダメだったときには、初めて外部から人を登用ということになりますが、その場合には内部に反発する人は結果としていないはずです。
ちなみに、外部から人を入れてもあなたがこれまでのまま(・・・実務を手放さないまま)だったら結果は上手く行きませんから、くれぐれもそこは気を付けてくださいね。参考にしてもらえるとうれしいです(@^^)/~~~
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== 質 問 ==
中小企業経営者ですが、後継者問題に悩んでいます。はっきり言って、信頼できるNO.2に恵まれず、他社からのスカウトも視野に入れているのですが、外から連れてきたNO.2と内部の軋轢が生まれないかと心配でなりません。こうした問題に対して、何かアドバイスをいただければ幸いです。
== 回 答 ==
基本的に後継者問題はなぜ起きるか? ですが、ほとんどの場合に経営者が実務を長くやりすぎて、仕事を受け渡すのが遅れたことが原因です。
今からでも遅くないので業務をどんどん自分以外の人間に渡してください。ほとんどの場合それでできる人が見つかります。万が一見つからなかったら、その時は迷わず外から連れて来ましょう。
== 解 説 ==
こういったNO.2不在や、それによる後継者問題がなぜ起きるのか?ですが、それは回答にも書いたように、経営者が実務をやりすぎて仕事を部下にやらせなかった、渡さなかったことが原因で起きています。
経営者は冷静になれば、いつかは自分が実務をこなせなくなることや、自分の寿命より会社の寿命の方が長いので、退かないといけない時が来ることは分かっているのですが、目の前の仕事を自分がする方が部下よりも上手くできると思うと感情が動いてしまい、なかなか実務を手放し部下を育成するということができなくなります。
また、ずっと社長でいたいとか、ずっと活躍していたいと思ってしまい、現場や実務を手離さないことがよくあります。
部下が育たないのは実はそれが本当の理由なのですが、そういう経営者の方に限って、優秀な部下に恵まれなかったとか、NO.2が育たないという相談をされることが多いです。
そんな時は“あなたがずっと活躍していたから、結果として部下が育成されなかったんですよ”と理解してもらい、なるべく早く実務を部下にやらせる決断をしていただくことにしています。
やらせた直後は、なぜ自分と同じようにできないのか? 成果を上げられないのか? あるいは教えたようにやらないのか?・・・etc.と不満だらけになると思いますが、赤字になって会社が倒産する様なことが無いのであれば、放置しないで関わりながら指導して、じっと成果が出るまで我慢する必要があります。
本来この過程はずっと前に・・・会社を立ち上げ、軌道に乗りかかってきた時にやらないといけないことだったわけですが、やって無かったのならこれからやるしか無いということです(-_-;)
この過程をしっかりやってそれでもダメだったときには、初めて外部から人を登用ということになりますが、その場合には内部に反発する人は結果としていないはずです。
ちなみに、外部から人を入れてもあなたがこれまでのまま(・・・実務を手放さないまま)だったら結果は上手く行きませんから、くれぐれもそこは気を付けてくださいね。参考にしてもらえるとうれしいです(@^^)/~~~
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2016年02月05日(金)更新
石原流 書籍出版の美学
立春も過ぎ、また志を新たにされた方も多いと思いますが、今回は昨年(2014年)秋に出た私の新刊『絶対儲かる「値上げ」のしくみ、教えます』の読者さんからいただいた質問にお答えしてみました。
== 質 問 ==
新刊を出された石原先生に、あえてお聞きします。先生が昔書かれた本で、時代の流れによって内容が古くなるとか書き直したいとかはないのでしょうか?
先生の本の書き方はあきらかに他の著者と違うように感じるので、失礼を承知での質問ですが、本音をお聞かせいただければ幸いです。
== 回 答 ==
私が本を書く時には基本的に“何年経っても内容が古くならない”ことを基準に書くようにしています。これは、私が成長していった頃に読んだ本の著者の方達が普通にされていたことだと思いますが、最近では思わぬほど“新書”が売れたとかの影響もあってか、本の作り方が変わってしまって、そういう本は少ないですね。ちょっと残念な感じがします。
== 解 説 ==
おもしろい質問をいただき、さらに“本音の回答を”ということなので率直にお答えしますが、私には本を書く時の“美学”みたいなモノがあって、それは私が若い頃に自分を成長させるために必死に読んだ本の素晴らしい著者の方達の影響を受けて育ったものだと思います。
昔と言ってしまうとちょっと感覚的に分かり難いので、イメージ的にIT社会が全盛になる前という感じですが、その頃本を出版するということは本当に“ハードルの高い”難しいことだったと思います。
もちろん、今でも本を出版させてもらうということは、それなりに難しいことなのですが、当時の本の著者に対する世間の認識も今とは違って、かなりの特別感があったと思います。
その頃に私が読んで刺激され、自分を成長させてくれた本の著者は、さらにもっと前に書かれた方達だったわけですから、おそらく本を執筆するという作業そのものに“もっと神聖な気持ち”を持って作られていったのではないかと思います。
その証拠に、内容を読みながら、人間性まで刺激されるとか著者の哲学を強く感じる・・・ような素晴らしい書籍がたくさんありました。
ところで、みなさんは“文字”ってなぜ重要か考えたことがありますか?
そもそも、人類の歴史を飛躍的に成長させたのは、“文字”の発明であり開発だったわけで、この文字の伝達によって思考や情報の積み重ねが人類に起こり、文化・文明が創られていったわけですね。
ですから、その“文字をまとめて後世に思考や情報を残す大切な作業としての書物つくり”ということが、そもそもの本の起源なわけですから、とっても神聖であるべきものなのですが、その辺りの思考が本を作る側である出版社や編集者にも希薄になってしまったわけで、その辺にも大きな問題があるとは思います。
さて、私なりの本に対する“美学”ですが、それは“100年経っても色褪せない内容の書物を書きたい”ということです!
100年というのはもちろん長くという意味ですが、人類が今のように経済活動や社会活動をしているのであれば、その期間ずっと役に立つ内容である書物を書きたいと考えています。
前回、IT普及前の昔と書きましたが、その昔、書物はそれくらいの価値を持って書かれていたと思うので、書物とはそういう価値を持つものとして真摯に制作しないといけないと素直に考えています。
私がこんな気持ちを持てるようになったのも、私が成長する時に読んだ本の素晴らしい著者の方の影響で、まったく感謝以外のなにものでもありません。
とはいえ、そういった方々のおかげで様々なことに気付いたことを、感謝はすれども、先人には返せないわけで、ですから私は、後から生まれた後輩全体に返さないといけない、という感じで書いています。
最近の書物で気になることは、この正反対で、あからさまなマーケティングツールとしての本の書き方や使い方です。本をきっかけにセミナーに誘導したり、触りだけ書いて、もっと奥がありますよと高額なアップセルできる何かに誘導したりというのがとっても気になりますね。
この方たちは、どんな本を読んできたのでしょうか?
この方たちは本から何を学んできたのでしょうか?
本にどんな思いや感情があるのでしょうか?
と、本当に思ってしまいますよね(p_-)
また、本は半永久に残ったり、その人のレベルや人間性を如実に表現しているものだとは考えないのでしょうか? と、そんなことを常に感じています。
私の美学(勝手な美学ですが)は“100年経っても色褪せない内容の書物を書きたい”というものです。そういう観点で私の本を読んでいただけると、内容が色褪せていない・・・ということが分かっていただけると思いますが、例として取り上げる事例についても、なるべくも古く感じることがないような書き方をしていると思います。
また、何年か前に書いた本であっても、今日、手に取って読んでいただく人には“新刊本”ですから、新しい本として読んで欲しいと思っているので、そういった配慮はかなり考えてしています。
ちなみに、私が書物以外に作っている、ネット上のメルマガやブログなどのコンテンツ、そして、音声で配信しているポッドキャストなどもまったく同じ思考と哲学“=美学”で考えているので、何年経っても色褪せないモノにすべく、懸命に作っています。
なので、原則、私はこれまで書いた本の内容を書き換えたいと思ったことはありませんし、今後も内容を書き換えないといけないレベルの本は書かない努力をしようと思っています。
今回の回答は、“本音で”とのことだったので、こんな感じになっちゃいましたが、何かを感じていただけると嬉しいです(#^^#)
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== 質 問 ==
新刊を出された石原先生に、あえてお聞きします。先生が昔書かれた本で、時代の流れによって内容が古くなるとか書き直したいとかはないのでしょうか?
先生の本の書き方はあきらかに他の著者と違うように感じるので、失礼を承知での質問ですが、本音をお聞かせいただければ幸いです。
== 回 答 ==
私が本を書く時には基本的に“何年経っても内容が古くならない”ことを基準に書くようにしています。これは、私が成長していった頃に読んだ本の著者の方達が普通にされていたことだと思いますが、最近では思わぬほど“新書”が売れたとかの影響もあってか、本の作り方が変わってしまって、そういう本は少ないですね。ちょっと残念な感じがします。
== 解 説 ==
おもしろい質問をいただき、さらに“本音の回答を”ということなので率直にお答えしますが、私には本を書く時の“美学”みたいなモノがあって、それは私が若い頃に自分を成長させるために必死に読んだ本の素晴らしい著者の方達の影響を受けて育ったものだと思います。
昔と言ってしまうとちょっと感覚的に分かり難いので、イメージ的にIT社会が全盛になる前という感じですが、その頃本を出版するということは本当に“ハードルの高い”難しいことだったと思います。
もちろん、今でも本を出版させてもらうということは、それなりに難しいことなのですが、当時の本の著者に対する世間の認識も今とは違って、かなりの特別感があったと思います。
その頃に私が読んで刺激され、自分を成長させてくれた本の著者は、さらにもっと前に書かれた方達だったわけですから、おそらく本を執筆するという作業そのものに“もっと神聖な気持ち”を持って作られていったのではないかと思います。
その証拠に、内容を読みながら、人間性まで刺激されるとか著者の哲学を強く感じる・・・ような素晴らしい書籍がたくさんありました。
ところで、みなさんは“文字”ってなぜ重要か考えたことがありますか?
そもそも、人類の歴史を飛躍的に成長させたのは、“文字”の発明であり開発だったわけで、この文字の伝達によって思考や情報の積み重ねが人類に起こり、文化・文明が創られていったわけですね。
ですから、その“文字をまとめて後世に思考や情報を残す大切な作業としての書物つくり”ということが、そもそもの本の起源なわけですから、とっても神聖であるべきものなのですが、その辺りの思考が本を作る側である出版社や編集者にも希薄になってしまったわけで、その辺にも大きな問題があるとは思います。
さて、私なりの本に対する“美学”ですが、それは“100年経っても色褪せない内容の書物を書きたい”ということです!
100年というのはもちろん長くという意味ですが、人類が今のように経済活動や社会活動をしているのであれば、その期間ずっと役に立つ内容である書物を書きたいと考えています。
前回、IT普及前の昔と書きましたが、その昔、書物はそれくらいの価値を持って書かれていたと思うので、書物とはそういう価値を持つものとして真摯に制作しないといけないと素直に考えています。
私がこんな気持ちを持てるようになったのも、私が成長する時に読んだ本の素晴らしい著者の方の影響で、まったく感謝以外のなにものでもありません。
とはいえ、そういった方々のおかげで様々なことに気付いたことを、感謝はすれども、先人には返せないわけで、ですから私は、後から生まれた後輩全体に返さないといけない、という感じで書いています。
最近の書物で気になることは、この正反対で、あからさまなマーケティングツールとしての本の書き方や使い方です。本をきっかけにセミナーに誘導したり、触りだけ書いて、もっと奥がありますよと高額なアップセルできる何かに誘導したりというのがとっても気になりますね。
この方たちは、どんな本を読んできたのでしょうか?
この方たちは本から何を学んできたのでしょうか?
本にどんな思いや感情があるのでしょうか?
と、本当に思ってしまいますよね(p_-)
また、本は半永久に残ったり、その人のレベルや人間性を如実に表現しているものだとは考えないのでしょうか? と、そんなことを常に感じています。
私の美学(勝手な美学ですが)は“100年経っても色褪せない内容の書物を書きたい”というものです。そういう観点で私の本を読んでいただけると、内容が色褪せていない・・・ということが分かっていただけると思いますが、例として取り上げる事例についても、なるべくも古く感じることがないような書き方をしていると思います。
また、何年か前に書いた本であっても、今日、手に取って読んでいただく人には“新刊本”ですから、新しい本として読んで欲しいと思っているので、そういった配慮はかなり考えてしています。
ちなみに、私が書物以外に作っている、ネット上のメルマガやブログなどのコンテンツ、そして、音声で配信しているポッドキャストなどもまったく同じ思考と哲学“=美学”で考えているので、何年経っても色褪せないモノにすべく、懸命に作っています。
なので、原則、私はこれまで書いた本の内容を書き換えたいと思ったことはありませんし、今後も内容を書き換えないといけないレベルの本は書かない努力をしようと思っています。
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2015年12月14日(月)更新
自社の強みを見極める!
いよいよ今年もあと半月。経営者のみなさんは、来たるべき年に向け、いろいろと思いを巡らせていることと思いますが、そんな中、ちょっとおもしろい質問が届きました。考え方の参考として、ぜひお役立てください。
== 質 問 ==
食品メーカーですが、どのように強みを強化してゆくべきかを考えています。結局のところ、自分の会社の強みがはっきり見えていない、ということなのかもしれません。
自社の強みを見極めるために、まずやるべきことがあれば教えてください。
== 回 答 ==
会社の強みは、いろいろと考えることはできますが、誰を顧客にするかでまったく変わってしまいます。ですので、この状況であれば顧客の選別から入り強みを考える方が良いと思います。
== 解 説 ==
会社の強みを考える時に大切なのは、まずどのマーケットをターゲットとしてビジネスを行っているか?(あるいは行くか?)ということです。
たとえば、今のビジネスが、大手スーパーを通して価格勝負の商品を扱っているのなら、そこをターゲットに24時間フル操業して大量生産できることが強みになりますが、上級のカテゴリースーパーに多品種を少量で納めるというのなら、一度に大量に作れることはまったく強みにはならないわけです。
熟練したスタッフが手作りで〇〇を作っていると言っても、手作りを価値と感じないマーケットに対してビジネスを展開しているのであれば、それもなんら強みにならないですよね(─_─)!!
これまでにされている仕事の方向が(例えば、大手スーパーに・・・と)決まっていて、強みを考えているなら、そのターゲットに合わせて考えると良いわけですが、どうも、質問の状況を捉えると、そこがイマイチはっきりしていないので、強みを見出すことや作ることに戸惑いがありそうですね。
なので、この状況でしたら、自社の強みを考える前に、まず、誰をターゲットにどんな商品を売りたいか、提供していきたいかを、原点に立ち戻って考えてみられたらいかがでしょうか?
先ほども書いたように、これを考えないで、漠然と強みは何かと考えていても、努力の方向が見出せないと思います。よかったら、参考にしてくださいね(@^^)/~~~
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食品メーカーですが、どのように強みを強化してゆくべきかを考えています。結局のところ、自分の会社の強みがはっきり見えていない、ということなのかもしれません。
自社の強みを見極めるために、まずやるべきことがあれば教えてください。
== 回 答 ==
会社の強みは、いろいろと考えることはできますが、誰を顧客にするかでまったく変わってしまいます。ですので、この状況であれば顧客の選別から入り強みを考える方が良いと思います。
== 解 説 ==
会社の強みを考える時に大切なのは、まずどのマーケットをターゲットとしてビジネスを行っているか?(あるいは行くか?)ということです。
たとえば、今のビジネスが、大手スーパーを通して価格勝負の商品を扱っているのなら、そこをターゲットに24時間フル操業して大量生産できることが強みになりますが、上級のカテゴリースーパーに多品種を少量で納めるというのなら、一度に大量に作れることはまったく強みにはならないわけです。
熟練したスタッフが手作りで〇〇を作っていると言っても、手作りを価値と感じないマーケットに対してビジネスを展開しているのであれば、それもなんら強みにならないですよね(─_─)!!
これまでにされている仕事の方向が(例えば、大手スーパーに・・・と)決まっていて、強みを考えているなら、そのターゲットに合わせて考えると良いわけですが、どうも、質問の状況を捉えると、そこがイマイチはっきりしていないので、強みを見出すことや作ることに戸惑いがありそうですね。
なので、この状況でしたら、自社の強みを考える前に、まず、誰をターゲットにどんな商品を売りたいか、提供していきたいかを、原点に立ち戻って考えてみられたらいかがでしょうか?
先ほども書いたように、これを考えないで、漠然と強みは何かと考えていても、努力の方向が見出せないと思います。よかったら、参考にしてくださいね(@^^)/~~~
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2015年12月07日(月)更新
「大手でBtoBで既存客」の値上げは可能か
いよいよ師走に突入しました(#^^#) 経営者のみなさんは、いつのも増してお忙しい日々をお過ごしのことでしょう。そんななか。私の主宰する『高収益トップ3%倶楽部』の勉強会にご参加くださった方から、質問が届きました。よかったら参考にしてください(*^^)v
== 質 問 ==
『高収益トップ3%倶楽部』の勉強会に参加した者です。先生の値上げのお話をお聞きして、ぜひ質問させていただきたいのですが「大手でBtoBで既存客」の場合、一番難しいと思います。
2年かけて値上げの準備を進めても、景気の波でどうなるかわかりません。そのところをもう少し詳しく教えていただけないでしょうか? よろしくお願いいたします。
== 回 答 ==
一番難しい値上げにわざわざトライするのは止めて、まずは新規客に対する値上げをしてください。そうすれば、自社にも既存顧客にも新しい値段が普通になって、値上げをすることができるようになります。
== 解 説 ==
BtoB、BtoCを問わず、既存客への値上げは、基本的に最初からやるのは得策ではありません。理由は、最新刊『絶対儲かる「値上げ」のしくみ、教えます』にも書いたように、今の経営そのものが不安定になるからです。
顧客の側になってみても、今まで購入していた商品やサービスの値段を何も変えない(私の本の肝はこの何も付加しない値上げの方法ですからね・・・)で突然値上げすると言われても、困惑するばかりでしょうから、意味が伝わらないどころか、もめるのは目に見えています。
なので、まずは新規客に対して商品やサービスの見え方を変える。つまり、情報を付加して、価値を伝えることで変えていき、その上で値上げすることからスタートしてください。
そうすることで、新規に値上げした値段での取引が実際にスタートし、それが一般化すれば既存の取引先にも値上げの交渉ができるようになり、結果として既存客にも値上げが可能になります。
ということで、これが既存客への一番早く確実な値上げの方法になります。ご理解いただけたでしょうか?
これ以外の方法で・・・既存の顧客に内容を変えないで(あるいは内容を変えたとしても)値上げを要求することは、かなりのハードルになりますから、現場が混乱して大変なことになってしまいますので、絶対にやらない方が良いと思います。
ココからは、ちょっと感想ですが・・・・値上げの本を書いていろいろな方の感想や質問をいただきますが、みなさん自分の思考の枠が結構強くて、経営の努力の方向が自分の思う一方向にしか動いていない方が多い気がします(p_-)
この質問の方もそうですが、何もわざわざ“既存客の値上げ”という大変なことに向かわなくても、値上げして売上げや利益を上げ、会社を良くするための努力はいろいろな方向に向かってできますよね(^.^)
それと思う方向や方法で頑張ってみるのはいいことですが、それがうまく行かない時はなるべく早く別の方向や方法でトライすることをお勧めします。
「押してもだめなら引いてみな」って、良く言いますが、やっぱりいろんな意味で柔軟性があると良いですよね(^.^) ぜひ頑張ってトライしてみてください(@^^)/~~~
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== 質 問 ==
『高収益トップ3%倶楽部』の勉強会に参加した者です。先生の値上げのお話をお聞きして、ぜひ質問させていただきたいのですが「大手でBtoBで既存客」の場合、一番難しいと思います。
2年かけて値上げの準備を進めても、景気の波でどうなるかわかりません。そのところをもう少し詳しく教えていただけないでしょうか? よろしくお願いいたします。
== 回 答 ==
一番難しい値上げにわざわざトライするのは止めて、まずは新規客に対する値上げをしてください。そうすれば、自社にも既存顧客にも新しい値段が普通になって、値上げをすることができるようになります。
== 解 説 ==
BtoB、BtoCを問わず、既存客への値上げは、基本的に最初からやるのは得策ではありません。理由は、最新刊『絶対儲かる「値上げ」のしくみ、教えます』にも書いたように、今の経営そのものが不安定になるからです。
顧客の側になってみても、今まで購入していた商品やサービスの値段を何も変えない(私の本の肝はこの何も付加しない値上げの方法ですからね・・・)で突然値上げすると言われても、困惑するばかりでしょうから、意味が伝わらないどころか、もめるのは目に見えています。
なので、まずは新規客に対して商品やサービスの見え方を変える。つまり、情報を付加して、価値を伝えることで変えていき、その上で値上げすることからスタートしてください。
そうすることで、新規に値上げした値段での取引が実際にスタートし、それが一般化すれば既存の取引先にも値上げの交渉ができるようになり、結果として既存客にも値上げが可能になります。
ということで、これが既存客への一番早く確実な値上げの方法になります。ご理解いただけたでしょうか?
これ以外の方法で・・・既存の顧客に内容を変えないで(あるいは内容を変えたとしても)値上げを要求することは、かなりのハードルになりますから、現場が混乱して大変なことになってしまいますので、絶対にやらない方が良いと思います。
ココからは、ちょっと感想ですが・・・・値上げの本を書いていろいろな方の感想や質問をいただきますが、みなさん自分の思考の枠が結構強くて、経営の努力の方向が自分の思う一方向にしか動いていない方が多い気がします(p_-)
この質問の方もそうですが、何もわざわざ“既存客の値上げ”という大変なことに向かわなくても、値上げして売上げや利益を上げ、会社を良くするための努力はいろいろな方向に向かってできますよね(^.^)
それと思う方向や方法で頑張ってみるのはいいことですが、それがうまく行かない時はなるべく早く別の方向や方法でトライすることをお勧めします。
「押してもだめなら引いてみな」って、良く言いますが、やっぱりいろんな意味で柔軟性があると良いですよね(^.^) ぜひ頑張ってトライしてみてください(@^^)/~~~
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