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2019年04月08日(月)更新

「M&A」で、会社を売る側・買う側が押さえておくべきポイント ~ その3 ~

先週の都内は花冷えの一週間となりましたが、そのおかげで、今年の桜は長く楽しめますね(*^^)v それでは今回も、私の主宰する『高収益トップ3%倶楽部』の勉強会の参加者から寄せられたちょっとシビアな質問への回答の続きです。

== 質 問 ==

今後、日本でもM&Aがますます増えていきそうですが、M&Aについて、押さえておくべきポイントを教えてください。

== 回 答 ==

ご質問の通り、これから中小企業を中心にM&Aは相当な数で起きると思います。今回の質問の主旨は、そんな環境の中で、これからM&Aをする側、される側がどんなところを押さえておいたら良いか、ということだと思います。何事にも言えることですが、特にM&Aは売る方も買う方も準備が重要ですので、そこを重点的に解説したいと思います。

== 解 説 ==

前回は「経済的な基盤をどう構築するか」についての解説をしました。
事業の永続性を図るために、どんな「投資(=お金を働かせる行為)」をしたら良いかですが、投資初心者であれば、まずは不動産への投資、そしてその次が株式への投資という順番になると思います。

と、この辺りの解説をすると、お金を投資・運用する時に、レバレッジという考え方を知っておくことが重要です。不動産はとてもレバレッジの効く投資ということになるので、まずは企業経営で得た利益をさらに増やすのに最適といえます。

レバレッジというのは、持っているお金以上で投資するということですが、私達がリスクをあまり取らずに、レバレッジを効かせた投資ができるのが不動産ということになります。

理由は、購入する不動産そのものに既に価値があるので、その価値を見越して金融機関からの融資が得られ、持っているお金(=投資出来る金額)の8~10倍位の金額の不動産を購入でき、それを売却した場合の利益が、持ち金の数倍になる可能性があるからです。

2,000万円の手持ち資金で、金融機関の融資1億8,000万円を得て2億円の不動産を購入し、家賃収入を得ながら良いタイミングでその物件を2億3,000万円で売却できたとすると、1億8,000万円+金利を返済しても、十分な利益が残ることになりますよね。これは、かなり理想的な事例ですが、こんなことも可能ということです。

最初に自社ビルを買うか、投資用の不動産を買うか? これは個人の場合も同じで、最初に自宅を買うか投資用の不動産を買うか?・・・は、結構重要な選択となります!

なんかこの展開、最初に思っていたよりもかなり重要な内容になりそうですね。ということで、回答は次回も続きます。一週間楽しみに待っててくださいね(@^^)/~~~ 


私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。 
 
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
 
また、オフィシャルマガジン『石原明の不定期情報通信』をご希望の方はコチラから読者登録ができますので、ぜひこの機会にご登録ください。様々な切り口から“経営脳”に刺激を与える内容を配信しています(*^^)v
 

2019年04月01日(月)更新

「M&A」で、会社を売る側・買う側が押さえておくべきポイント ~ その2 ~

都内は満開の桜と共に、新年度のスタートを切りました。新元号もまもなく発表となりますが、日本は今、様々な意味で“大変革期”を迎えています。

今をピンチとお感じの方も、今こそチャンスと捉え直し、ぜひ今期は大きくステップアップしてください(*^^)v


それでは今回も、私の主宰する『高収益トップ3%倶楽部』の勉強会の参加者から寄せられたちょっとシビアな質問への回答の続きです。

== 質 問 ==

今後、日本でもM&Aがますます増えていきそうですが、M&Aについて、押さえておくべきポイントを教えてください。

== 回 答 ==

ご質問の通り、これから中小企業を中心にM&Aは相当な数で起きると思います。今回の質問の主旨は、そんな環境の中で、これからM&Aをする側、される側がどんなところを押さえておいたら良いか、ということだと思います。何事にも言えることですが、特にM&Aは売る方も買う方も準備が重要ですので、そこを重点的に解説したいと思います。

== 解 説 ==

前回は売る側の心構えや準備について回答しましたが、今回は買う側についての解説をしたいと思います。

M&Aで売る方と買う方どちらが難しいかというと、その答えは“圧倒的に買う方が難しい!”ということになります。恐らく・・・初めてM&Aをする場合の成功率は10~15%位ではないでしょうか。

初めての成功率がこんな感じですから、全体の成功確率(買収してから数年で業績を伸ばす)もそれほど高くなく、(これも私の感覚ですが)良くて30%位ではないかと思います。

なぜ、それほど難しいかというと、会社の買収金額は現在の売上利益や将来の売上利益の見込みによるわけですが、会社というのは人がいて初めて会社となるので、買収後にその売上利益を作っていた社員が辞めてしまったら中味のない空(カラ)の入れ物を買っただけになってしまうからです。

もちろん、自社で使える顧客名簿や、大手との取引口座、資産価値となる事柄などはあるにしても、社員が辞めてしまったのでは、なかなか活かしにくいということになりますよね。

しかも、この売上利益を上げている社員との接触が“買収後までほぼできない”というのが通例で、社員と買収側の社長や役員との相性なども考えるとM&Aは本当に難しいと言えるのです。

この辺りの内容をもう少し詳しく解説すると、M&Aは経営者同士で話をつけるわけですが、不調に終わる場合も当然あるので、売却する側の立場に立ってみると、相当リスクの高い話になります。

例えば「あの会社売りに出ているよ」と話が漏れたら大変で、取引先は心配するし、ライバルに知られては話があっという間に広がり、社員においては不安になって退社する人間が出てきてしまいます。

そうなると、収拾がつかなくなりますから、超極秘で進めなければならないわけですね(無論、買収側としても社員が辞めてしまうリスクは極力避けたいですからね)。

なので、M&Aは経営者同士で売上利益を予測して話し合うということになりますが、そこで実態がどれ位掴めるか? どれだけ戦力になる社員がいるか? その社員が辞めない保証はあるか? などを相手の社長の話から想像しなければならないわけです(p_-)

どうですか? M&Aは買収する側にとって、かなり難解な作業になるということです(-_-;) このM&Aにおける買収側の話はもう少し詳しくやらないと分からないと思いますので、次回に続きます。ぜひ、次回を楽しみにしていてください(@^^)/~~~ 


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2019年03月18日(月)更新

「M&A」で、会社を売る側・買う側が押さえておくべきポイント ~ その1 ~

早いもので今年もまもなく年度末を迎えます。来年度の計画も具体化していることと思いますが、そんな中、今回は私の主宰する『高収益トップ3%倶楽部』の勉強会の参加者から寄せられた、ちょっとシビアな質問にお答えしてみました。

「M&A」は、我々中小企業にとっても、決して他人事ではありません。実際に行動に移すかどうかは別として、経営のひとつの視点として、ぜひ一緒に考えてみてください(#^^#)

== 質 問 ==

今後、日本でもM&Aがますます増えていきそうですが、M&Aについて、押さえておくべきポイントを教えてください。

== 回 答 ==

ご質問の通り、これから中小企業を中心にM&Aは相当な数で起きると思います。今回の質問の主旨は、そんな環境の中で、これからM&Aをする側、される側がどんなところを押さえておいたら良いか、ということだと思います。何事にも言えることですが、特にM&Aは売る方も買う方も準備が重要ですので、そこを重点的に解説したいと思います。

== 解 説 ==

まず、会社を売る側から順番にその準備や心構えを解説すると、以下の3つが重要なポイントとなります。

 1) 会計的な面がしっかりまとまっていて、分かりやすい状態になっていること。
 2) 顧客リストや見込客リストなどがしっかり管理されていること。
 3) ビジネスのフロー図や業務マニュアル等がしっかりできていて、説明しやすく
   なっていること。

さらに言うと、事業計画書や理念等がしっかりまとまっていることも重要です。

その理由は、会社を買収する側から見て考えれば分かると思いますが、会計情報はもちろんのこと、顧客リストがしっかり管理されていることで、そのリストを活かせる会社から見ると非常に価値のある会社(=高い値段で買っても良い会社)になるということです。

一昔前に外資系証券会社が日本の証券会社を凄い値段で買っていた時期がありましたが、彼らは、会社を買うというよりも、顧客データや顧客の情報を高い値段で買っていたと話していました。

そして、ビジネスのフロー図やマニュアルについてですが、これらは企業のレベルやスタッフのレベルを如実に物語っています。仮に会社を売ると決めたら、まずは焦らず売る時期を決めて、こういった項目をしっかり完成させることが重要だと思います。

同じ業種で業績、例えば売上利益でも、一方は優秀な企業に高い値段で売れ、一方は買い手すら付かない、というケースに分かれるのは実はこういった項目がしっかりまとまっているかいないかで決まるということです。

特に、上場会社が企業の買収に入る場合は、絶対にこういった項目をしっかり見ますので高い値段で自社を売りたい場合は必須です。これらは、とても重要ですので、必ず参考にしてくださいね。買う方の準備は、次回解説しま~す。(@^^)/~~~ 


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2019年02月25日(月)更新

グローバル社会における日本人の宗教観について

早いもので2月も最終週となりました。春はもうすぐそこまで来ている感じがしますが、今回は私の主宰する『高収益3%倶楽部』の勉強会に参加してくれた方からの質問にお答えしてみました。あなたなら、この質問にどうお答えになりますか? よかったら一緒に考えてみてください(#^^#)

== 質 問 ==
唐突ですが、今の日本人の宗教観について、先生はどう思われますか? ますますグローバル化される社会の中で、いつまでも「無宗教」では通らない時代が来ると思うのですが・・・難しいテーマではありますが、石原先生のご回答を楽しみにしております。

== 回 答 ==

海外である程度以上の仕事の成功や立場を手に入れたいと思ったら「無宗教=神を信じていない人=信用できない・・・⇒ 野蛮人?」と思われてしまうので、確かに問題になると思います。

また、これから日本に海外の方がたくさん来るのでこういった思考の違いを知ることはとても重要になると思います!

== 解 説 ==

日本人は戦後教育の問題(ココに触れると長くなるので書きません)で、信仰や宗教についての理解や感覚を世界標準に比べるとかなり違った形で身につけてしまった感があります。それで、神や仏を信じない方が今風でカッコ良いと考える人が、かなり多くいると思います。

それに比べて、海外では最近でこそネットの普及などで“無宗教”の方も少しは増えているようですが、生活と信仰や宗教は、切っても切れないほど強い関係となっています。

例えば、日本の場合は政治と宗教は相容れないものですが、アメリカでは新しい大統領は就任時に聖書に手を置いて宣誓しますよね(p_-)

イスラム教の場合はコーランの教えは絶対ですし、食べ物にハラールという規制も普通に存在しています。
※中東に行ったらイスラム教の教えに反すると、犯罪者とみなされマジに捕まるので気をつけなければなりません。

社会学でも歴史でも、宗教観から哲学が作られ、その哲学から社会観や文化ができ上がるというのは周知の事実ですから、私達の生活の中には当然“信仰や宗教観”から自然に起こる感情や習慣があるのは当然です。
 
しかしながら、そういった自分の感情が信仰や宗教観から起こっていると感じていない方も多いのではと思います。そして、こういった方が自分は無宗教と言ったりしているのが今の日本の現状だと思います。
※最近では米津玄師「Lemon」が流行っていますが、何となくこの歌はいいよね!という感情も実は信仰や宗教観から自然に感じていたりするわけで、(自然と)歌詞やメロディーが心情を揺さぶるわけですね。

これ、質問の方の指摘の様に日本では全然問題になりませんが、海外に出て一歩間違うと“かなりな誤解を生むケースにもなる”ので、注意した方が良いと思います。

特にビジネスで成果をあげたいとかそれなりの地位の方とコミュニケーションを取りたいと思う場合は、気をつけた方が得策です。

理由は神(や仏)を信じていないということは、動物と同じで野蛮な人=理性では無く感情で動く危険性があるので信じられない人、と捉えられる危険性があるからです。

人間と動物の差は、理性があるかどうかで決まりますが、どんな宗教でも神を信じることで理性が生まれ、犯罪や殺人といった野蛮な行為をしたら神から罰を受けるので(信仰を持っている人は)罪を犯さない、と思ってもらえるということです。

どうですか? このロジックで言うと“無宗教の人とは”「神を信じていない人=神を恐れず、動物と同じで感情で殺人や犯罪を犯す可能性があり、とっても怖い人」となりますよね。海外に出る時は、必ずこのことを思い出してくださいね。
 ※また、これから海外の方がたくさん日本に来るようになるので、こうした認識は重要になると思います。

転ばぬ先の杖的な話ですが、とっても重要な内容です!! よかったら、参考にしてください(@^^)/~~~ 


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2019年02月18日(月)更新

メーカーとして流通モデルをどうつくるべきか

寒さの中にも、少しずつ春の足音が聞こえてきました♪ 来期の計画も固まってきている頃かと思いますが、今回はとあるメーカーの方からの質問を取り上げてみました。みなさんなら、どんな回答を出しますか? よかったら一緒に考えてみてください(#^^#)

== 質 問 ==

メーカーとして、現在の卸ビジネスモデルの在り方をどうしていくべきか悩んでおります。大手小売自体が衰退する中、メーカーはこれまで卸主体で、自らがマーケットを作り上げていくには力が不足しているのではないか? で、あればむしろ卸と組まないで、大手小売とパートナーを組んだほうが良いのでは? などと思うのですが、石原先生はどうお考えでしょうか?

本音を言えば、メーカーとしてビジネスモデルを再構築したいのですが、旧態依然とした流通業界で、果たしてそんなことができるでしょうか? 率直なご意見をお聞かせください。

== 回 答 ==

基本的に販売網については、その時一番良いと思うルートの選択が良いと思います。メーカーとしてもっと大切なことは、B to B・B to Cを問わず、エンドユーザーにとって最適な商品を提供することで、商品に力があれば販売ルートの選択もやりやすいと思います。

== 解 説 ==

今回は、メーカーの方からの質問ですが、質問の内容からは何を作っているかが分からなかったので、若干一般的な内容となりますが、回答させていただきます。

ビジネスを考えた時に、メーカー・販売会社・サービス会社などいろいろありますが、それぞれの立場で本来一番大切にしなければならない事があり、メーカーであればそれは商品開発(顧客の望む商品を顧客の望むであろう価格内で販売できるように開発すること)です。それが一番で、その後に販売戦略がついてくるというのが、順番です。

卸会社が弱体化している現状で、卸主体ではなく販売店と直接契約した方が良いのでは?と考えているのが今回の事例なわけですが、こういった選択ができるのも、実は“商品が強い”ということが条件となります。

商品が強いということは、販売戦略を必要としない(直販もできるし世界中から売らせて欲しいと卸も販売店もいろいろな企業から問い合わせが来ます)ということで、商品が良ければそれだけで世界中に広がるということを、かつてアップルのジョブズ氏が証明しましたが、それ位の意気込みで商品を開発している企業が残念ながら日本にはなかなか見当たりませんよね(p_-)

先ほども書きましたが、こちらから、卸が良いか? 販売店との契約が良いか? という選択ができるということは、商品がかなり良いということがそもそも前提となります。
(※御社の販売形態が現状卸という、エンドユーザーから遠い所にいるので、なおさらこの思考は大切な感じがします)

ということで、今回の回答としては、まずは商品力から見直すことが最善ということです。参考にしていただければと思います(@^^)/~~~ 


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