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2010年04月16日(金)更新

石原流「ビジネスモデル」の思考法

このところ肌寒い陽気が続いていますが、みなさんの元気でお過ごしでしょうか? 今回は、保険代理店の方からの質問を取り上げ、私流の思考法をご伝授したいと思います。思考はトレーニングです。ぜひ、参考にしてください。


== 質 問 ==

現在、保険代理業(生保、損保)を行っているので、この業界でのビジネスモデルとしてはどのようなアイディアがあるのか、例があれば教えて頂きたいです。


== 回答 ==

ビジネスの特性や置かれている環境そして構造などを考えて、一回保険のビジネスが、そもそもどんなビジネスなのかを考えてみるといいですね。
どんな仕事もそうですが、そうすれば結構、客観的な視点で解決策が見えてきます。

== 解 説 ==

今回は、ビジネスそのものの相談ですが、保険の方はかなり苦労しているようですね(*^_^*)大手保険会社さんからも結構相談や講演・コンサルの依頼が私のところには来ています。

こういう相談に直接お答えしている関係で、この質問には直接的な回答(実はこうすれば絶対にいけるという答えはあり、実際に実行していただいてかなりの成果に繋がっています)はできませんが、いい機会なので、こういうビジネスを見直すときの考え方を回答したいと思います。

コレなら、保険の仕事以外の方も参考になると思います(*^^)v

それは、今、見(考え)ているよりももっと広い範囲に視野を広げて、その仕事の特性や置かれている環境、構造などを一回整理して考えてみることです。

例えば、「保険ってそもそもどんな成り立ちをして業そのものができたのか?」とか、「生きてる人全員にとりあえず必要ってことは、会う人はみんな見込客なんだなぁ~」とか、「コンプライアンスが一番キツイ業界、特に最近では商品が横並びで尚且つ複雑、普通の人にはまったく違いや特徴が分からない」・・・とかですね(*^_^*)

それから、「環境的にはネットの関係で、非常に危うい状況になっているなぁ~」などですが、考えると、結構いろいろ出てきますよね。

こういう事項を今度は、くっつけたり、並び替えたり、どっか別の仕事でこんな感じの仕事はないかなぁ~とか思考して、もっと視野を広げて行ったりするのもいいですが、こんな項目を客観的に見ていきながら、答えを導いていく感じですね。

そうすると、突然! 「あ!コレ、行けるかも!!」って答えが出てきたりします。

もちろん、一回でこの答えが見つかるほど簡単なビジネスはどこにもありませんから、わたしの場合は、このリストを毎日見て思考・毎日見て思考・・・を繰り返して行きます。
保険の答えを出す時は、確か一週間くらい考えていたと思います(ってことは「最低コレくらいは考えてね」ってことです)。

そうすると、潜在意識などもフル動員した面白いアイディアが出てきたりします。秘訣は、答えや、答えのヒントが見つかり、気分が楽しくなる状態を早く作ることですね。
ということで、一生役立つ思考のトレーニング方法にもなります。ぜひ、トライしてみてください。

いかがでしょうか? あなたはどうお考えになりますか(^^♪ 私の発行する週刊メールマガジン、『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです! 』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。

これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があればぜひ覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~

2010年04月09日(金)更新

携帯ゲームで集客!? GPSと情報をリンクする威力

突然ですが、「イチゲー」ってご存じですか? 一芸じゃないですよ(笑)、全地球測位システム(GPS)を使った「位置ゲーム」のことで、地図情報サービスのマピオンが運営する「ケータイ国盗り合戦」は、かなり有名ですよね。

今、電車に乗ると、半分以上の人が携帯電話をいじっているように思いますが、この「位置ゲー」が、みごとに「ネット」と「リアル」をつなぐ役目を果たしているようで、出張族の中には、この「ケータイ国盗り合戦」にハマッている人も多いと聞きます。


位置ゲーム


最近では、この「位置ゲー」が、集客ツールとして大活躍しているのです。同名の「位置ゲー」を運営する「コロプラ」では、ゲームと店舗との提携をすすめており、ユーザーたちの間では、買い物することで得られる通常では手に入らない「レアアイテム」を求めて、わざわざ地方まで買い物に出かける…なんてことがふつうに行われているみたいです。
ちなみに「コロプラ」とは、仮想通貨「プラ」でアイテムを買い集め、自分のコロニー(居住地)の人口が増えるのを楽しむというゲームです。さらに移動先でしか買えない仮想「お土産」を集めたり、別の参加者と交換したり、近くに滞在する参加者と交信できたりするというしかけがウケて、2008年10月の会社設立後、ユーザーは順調に伸び続け、今では約100万人に達する勢いなのだとか(@_@;)

このゲームに昨年(2009年)から新たに加わったのが、カードを使った実店舗との連携システムです。ユーザーが提携店で買い物をすると、購入金額に応じたカードを受け取ることができるのですが、そこに記載された番号を登録すると、通常では入手できない「レアアイテムのお土産」が買える、というしかけです。

このレアアイテムは、ゲーム内で仮想通貨を使って高値で売買されることもあるため、交通費をかけてまで、わざわざ買い物に出かける・・・なんて現象が起きているわけです。
それに対する賛否はともかく、GPSと情報を上手にリンクさせることで、ネット社会の住人を、リアル社会へ連れ出すことができるわけですね。

ちなみに、提携店舗は、買い物をした利用者に渡したカードの金額の20%を、集客の謝礼として運営会社に支払う仕組みになっているため、初期費用や固定費用はかからないみたいです。

これって、格安ツアーに組み込まれているお土産やさんと、旅行代理店の関係と同じ図式ですよね(――;) 土産店の集客が携帯ゲームで行われるようになったとは…今っぽいというかなんというか…。

マピオンやコロプラは、地方の活性化に留まらず、法人向けのサービスにも積極的な動きを見せています。マピオンは今月(2010年4月)1日から、ANAの携帯サイトにゲームを導入し始めました。

全国の空港や観光地で、携帯電話から位置情報を取得すると、スタンプが溜まっていくしくみです。つまり、携帯を使った「スタンプラリー」みたいなものですね。

一方、コロプラが東京メトロと組んで発売する「1日乗車券」(710円)は、新宿など首都圏の27の駅の定期券売場で買えるそうですが、駅の外に出て携帯電話から位置情報を取得すると、駅ごとに異なるバーチャル食材がもらえます。

「1日乗車券」の番号を入力すると、ゲーム内に料理人が現れ食材を調理してくれて、ゲームが進行するというしかけです。さらに今月17日から10月16日までは、東京メトロ全駅で、ゲーム内アイテムも配信するそうですよ。

こうした事例からもわかるとおり、情報化社会は限りなく進化を遂げています。「ネットもよくわからないのに、今度はGPSか…」などと言わず、経営者のアイディアしだいでどんどん集客が楽になっていく社会だと、歓迎の気持ちを持って、ぜひ前向きに捉えてみてください(@^^)/~~~

2010年04月02日(金)更新

twitterを使い始めて思うこと

早いもので4月がスタートしました。新年度をお迎えの会社も多いかと思いますが、こうした節目には、これまでの結果を見直し、新しいコトを取り入れるには絶好の機会です。
今回は、私が最近始めた「twitter」についての質問を取り上げてみました。みなさんの中にも、ユーザーが多いと思いますので、ぜひご意見・ご感想をお寄せください(*^_^*)


== 質 問 ==

先生もアカウントをお持ちですが、twitterの活用について考えておられますか? もしくは企業がtwitterを使っていることをどう考えられますか?


== 回答 ==

twitterに付いては、始めてみたばかりなので何とも言えない部分もありますが、現時点での感想は新しく加わった通信手段という感じです。ネットの普及で個人が簡単にメディアを持つ時代が来ると思っていましたが、それが一気に加速した感じです。

== 解 説 ==

twitterの活用法に付いては現在模索中なので試行錯誤しながら書き込みをしていますが、現時点で感じているのは、ネット上に持てる個人のメディア(情報発信ツール)ということです。

twitterはフォローしてくれる人に向かって、情報を発信することができる・・・というものなので、こういう考え方ができると思いますが、お金や時間はたまたシステム構築など何も投資することなしに、こんな媒体を使えるようになってしまったのですから、世の中、なんと便利になったことかと思ってしまいます。

また、ネットにPCから画像や動画も配信できるとなると、本当にメディアが持ててしまった感じですが、中でも、twitterは「情報の連鎖」という面で非常におもしろいと最近感じています。

とは言いながら、たまにパスワードを忘れたりする感じで(ーー;)、ゆる~くtwitterを活用(実験・検証)している私ですが、twitterなどネットの出現でちょっとビックリしたことがあるので、このQ&Aの回答の参考になると思って少しその話をします。

それは、私が最近「成功曲線セミナー」を8年ぶりに復活させ、セミナー集客のために中身を知ってもらいたいと無料のオリエンテーションを企画し、それを告知しようと考えて、このメルマガに掲載したり、号外を出したり、ブログに書いたりしたなかでの気づきです。

実際にオリエンテーションを開催した時に感じたのですが、twitterをはじめ、かなり多くの書き込みがネット上に掲載されたようですね(*^_^*)

こんなことは8年前にセミナーを開催していた時には絶対になかったことなので、かなり新鮮でしたし、あらためて「集客が楽になったな~」とビックリしながら強く感じてしまいました。

こういったネット上のクチコミを一気にやりやすい形で連鎖させていくのがtwitterだと思うので、工夫次第ではかなりのことが起こせる感じがしています。

このtwitterに関しては、今後もいろいろ試行錯誤しながら感想をレポートさせていただきます。・・・と、今回はQ&Aとはちょっと違う感じになってしまいましたが、参考にしていただければと思います。

ちなみに、私のtwitterIDは「IshiharaAkira」です。よかったらフォローして、私のつぶやきを受け取ってください(*^_^*)
 
いかがでしょうか? あなたはどうお考えになりますか(^^♪ 私の発行する週刊メールマガジン、『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです! 』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。

これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があればぜひ覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~

2010年03月26日(金)更新

ネット販売・進化系・・・「プチギフト」&「おねだり機能」

今、「プチギフト」がちょっと流行っているみたいです。「お疲れさま」とか「ありがとう」という気持ちを伝えるために、500円から1000円くらいの品物を、「メール」と一緒にちょこっと贈るというものです。

おもしろいのが、「相手のメールアドレスさえわかればOK」というところ。運営するのは、株式会社メールdeギフトという会社です。


puti


サイトに相手のメールアドレスを入力すれば、相手に「◎◎さんからこんなギフトがきました」といったメールが届き、受け取りたい場合には、そこで自分の住所を入力するとその品物が届く・・・というしくみです。このしくみなら、相手の携帯アドレスやニックネームしか知らない場合でも、相手にプレゼントが贈れるというわけです(*^^)v
これって、今の人間関係を、みごとにマーケティングに活かしてますよね。特に若い世代では、個人情報保護のために、学校でも住所録が配られなくなりましたから、友達と言っても、相手のアドレスしか知らない・・・なんてことがふつうにあるみたいです。

また、わざわざ住所を調べたり、いちいち入力したりするのも手間がかかりますから、相手のアドレスだけで、思い立ったらプレゼントが贈れるという手軽さもいいですね。「当日」でも間に合うそうですから、このあたりも、時代のスピード感覚にマッチしていると思います。

もうひとつおもしろいと思ったのが、「おねだり機能」を付けた下着メーカー「トリンプ」の通販サイトです。女性が自分で選んだ商品を、彼におねだりできるしくみなんです(*^_^*)


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こちらも、彼のアドレスをサイトに入力すると、トリンプから「◎◎さんからおねだりされています」みたいなメールが届き、いやなら「却下」もできるしくみなんですが、なんと!79%の男性が「おねだり」を聞き入れているそうです。驚異的なコンバージョン率ですよね(@_@;)

たとえば、ホワイトデーのお返しや、クリスマスプレゼントなんかにも、このしくみはかなり有効だと思います。男性としても、ヘタなプレゼントをして自分の評価を落とすなら、相手から「おねだり」されたほうが、よっぽど楽かもしれませんね(笑)。

消費不況と言われる中でも、こうしたネットならではの“しかけ”で、着実に売上げを伸ばしている会社もあります。人間のちょっとした心理がわかれば、ネット販売をも進化させることができるのです。ぜひ、参考にしてください(@^^)/~~~

2010年03月19日(金)更新

ある「振り回し型」の社長の場合・・・

昔から「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、来週にはもう東京の桜の開花が予想されているそうです。春は新しいことを始めるのにも、最適な季節です。なかなか捨てられない“自分のクセや習慣”を見直すチャンスでもあります。

というわけで今回は、私の著書の読者さんからの質問を取り上げてみました。みなさんの中にも、思い当たるフシがある方もいらっしゃるかもしれません。ぜひ、参考にしてください。


== 質 問 ==

先生の著書『うちの社長はなぜ「ああ」なのか?』を読みました。大変参考になりました(*^_^*)診断の結果、自分は「振り回し型」でした。

だからでしょうか、将来的に大切な仕組み作りなどが苦手なので、ついつい後回しになってしまいます。直すのに何かいい方法はありますか?それから先生にもそういうことはあるのですか? 教えてください。


== 回答 ==

目の前の事に振り回されないで、仕組み作りなど、将来に関わる大切なことをしっかりやるためには、目線を先にのばすのが一番良いのではないかと思います。

経営においてはいろいろなことが大切なのですが、その物事がどれ位大切かどうかは立っているスタンスの違いに拠ると思います。なので、目線を先にすれば将来のウエイトが増し意識が変わりますので、ぜひ経営の目線を先にのばしてみてください。

== 解 説 ==

本、読んでいただいてありがとうございます。私の本にはそれぞれ書いた意図や理由があるのですが、経営者の最後(というかもっとも大事な)の課題は自分の性格や考え方の問題点に気付いてそれを変えることなので、今そういうご自身の問題に気付かれたとしたらとっても良かったと思います。

「振り回し型」の経営者を変えていくヒントは本の中に詳しく書いていますので、今回は質問の内容の仕組みつくりなどが後回しにされないようにするにはどうすれば良いか?という問いに答えたいと思います。

そこで冒頭の回答になるわけですが、こういう場合の解決策は“経営の目線を先にのばす”ということが一番良いのではないかと思います。

目線をのばすというのはどういうことかというと、経営者が経営を考える時の思考のスタンスを今月や来月あるいは今年いっぱいといった目先に合わせるのではなく、最低2年~3年先、できれば3年~5年先に合わせて考えるというスタンスになることです。

冒頭の説明のように目線をのばすと考え方の視点が変わりますので、結果、物事に対する思考のウエイトが変わりますから、目先のことよりも先のことの方が大切に見えてきますよね。だから、この方法が良いということです。

もちろん、経営の状況などもありますので、一概にスタンスを先にはのばせない場合もありますが、経営的に問題がないのであれば、ぜひ視点を先にのばすことをお勧めします。そうすれば、結果として仕組み作りなど将来大切なことに経営のウエイトが変わってくると思います。

最後に私の場合ですが(ーー;)

私もアイディアがどんどん先行するタイプなので、ともすると目線が、超・至近距離になる場合があるので、経営は出口を考えて行う!なんてことをしっかり思い出すようにしています。逸る自分を抑えるのにはこれが一番良いと思っています。


いかがでしょうか? あなたはどうお考えになりますか(^^♪ 私の発行する週刊メールマガジン、『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです! 』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。

これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があればぜひ覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
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