ブログ個人トップ | 経営者会報 (社長ブログ)
企業を発展させるための経営のヒントについて、独自の切り口で紹介します。
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2011年09月09日(金)更新
中古車リースが月額1万5000円!? 「レンタス」に学ぶ商売の極意
中古車を使った激安レンタカーを展開する「レンタス」が、いよいよ来春から「中古車リース」を始めるようです。
同社は2008年12月に設立され、「ニコニコレンタカー」として12時間2980円(登録会員は2520円)で展開している会社ですが、レンタカーの価格破壊もここまで来るとちょっとすごいですよね。
安さの秘密は「中古車」を使っているからですが、中古車流通で特に人気のない車種はオークションに出しても買い手がつかないので、このビジネスモデルは、スクラップされていく車の有効利用でもあるわけです。
そして来春からは、同じモデルを「中古車リース」でも展開するわけですね(*^^)v 法人・個人向けに車両のタイプにかかわらず、1ヶ月1万5000円程度の均一料金で貸し出す方針なのだとか…。
こちらも安さの秘密は、走行距離15万キロを超えた中古車を使うことにあるわけでが、なぜそれが可能になるかと紐解くと、同社のFCの8割が「ガソリンスタンド」だから、というところに行き着きます。
ガソリンスタンドのスタッフには車好きも多いですし、 自動車整備士の資格保有者も少なくないので、自社で整備点検ができるというメリットがあるのです。
また、近年業績悪化に苦しむスタンドも多いため、副業としてレンタカー事業やリース事業を持ちかければ、多くのスタンド経営者が同意するのではないでしょうか。同社はFC店舗数をこの2年半で3倍にすると意気込んでいるようです。
それにしても、バブルの頃は「どんな車に乗っているか」がステイタスでしたが、今どきの若者は、車に関心を持たないといいます。といっても、重い荷物を運ぶ時など、車があると便利な場面もあるわけで、そうなると「激安レンタカー」で十分ですよね。車のニーズは、ファッションから機能にシフトしているように感じます。
一方、企業も厳しい時代には社用車にかかる経費を減らしたいと考えているでしょうから、安全面さえクリアできれば、激安リースに飛びつく会社もあると思います。
車に対する消費者感覚の変化や中古車流通の実体をリサーチしたことで、このビジネスが生まれているわけですが、やはり「ガソリンスタンドと組もう」と発想したところが勝因だと思います。
この事例を参考に、自社が組むべき相手は誰か、あれこれ発想を広げてみてください(@^^)/~~~
同社は2008年12月に設立され、「ニコニコレンタカー」として12時間2980円(登録会員は2520円)で展開している会社ですが、レンタカーの価格破壊もここまで来るとちょっとすごいですよね。
安さの秘密は「中古車」を使っているからですが、中古車流通で特に人気のない車種はオークションに出しても買い手がつかないので、このビジネスモデルは、スクラップされていく車の有効利用でもあるわけです。
そして来春からは、同じモデルを「中古車リース」でも展開するわけですね(*^^)v 法人・個人向けに車両のタイプにかかわらず、1ヶ月1万5000円程度の均一料金で貸し出す方針なのだとか…。
こちらも安さの秘密は、走行距離15万キロを超えた中古車を使うことにあるわけでが、なぜそれが可能になるかと紐解くと、同社のFCの8割が「ガソリンスタンド」だから、というところに行き着きます。
ガソリンスタンドのスタッフには車好きも多いですし、 自動車整備士の資格保有者も少なくないので、自社で整備点検ができるというメリットがあるのです。
また、近年業績悪化に苦しむスタンドも多いため、副業としてレンタカー事業やリース事業を持ちかければ、多くのスタンド経営者が同意するのではないでしょうか。同社はFC店舗数をこの2年半で3倍にすると意気込んでいるようです。
それにしても、バブルの頃は「どんな車に乗っているか」がステイタスでしたが、今どきの若者は、車に関心を持たないといいます。といっても、重い荷物を運ぶ時など、車があると便利な場面もあるわけで、そうなると「激安レンタカー」で十分ですよね。車のニーズは、ファッションから機能にシフトしているように感じます。
一方、企業も厳しい時代には社用車にかかる経費を減らしたいと考えているでしょうから、安全面さえクリアできれば、激安リースに飛びつく会社もあると思います。
車に対する消費者感覚の変化や中古車流通の実体をリサーチしたことで、このビジネスが生まれているわけですが、やはり「ガソリンスタンドと組もう」と発想したところが勝因だと思います。
この事例を参考に、自社が組むべき相手は誰か、あれこれ発想を広げてみてください(@^^)/~~~
2011年09月02日(金)更新
公共事業への新規参入を考える
早いもので、今年も9月に入りました。台風の影響で大雨に見舞われている地域もあるかと思いますが、みんなで「実りの秋」を迎えられるよう、やるべきことに集中していきましょう。
そんな中、公共事業への新規参入にトライする社長さんからの質問が届きました。考え方のヒントにしていただけると嬉しいです(*^_^*)
== 質 問 ==
公共事業へのアプローチを試みているのですが、公共事業の新規営業について質問させてください。公務員はどうしてもいままでのやり方を踏襲してしまい、新規参入しようとする我々のような業者の提案に聞く耳を持とうとしません。ですので、どうしても既存の業者に偏る傾向があります。
また、既存業者は商品の囲い込みをして、新規参入業者への見積金額を吹っかけてくるような部分もあります。なかなか新規参入できないのですが、どうしたら既存業者の壁を打ち破ることができますか? ぜひ、ご指導お願いします。
== 回 答 ==
質問の文面から察するに、基本的に相手(関わる組織や企業)に対して敵対的な感情を持っているようですね。なので、このままではマーケティングは難しいと思います。
良くいうところの「相手の立場に立って・・・」ですが、まずはその気持ちになってフラットな感情から現状を分析すると、何らかの糸口が見えてくるのではないでしょうか?
== 解 説 ==
確かに、こういう公共事業などへのアプローチの場合は、ある種特殊な関係や事情みたいなことがあり、なかなか新規参入者への扉が開かれないと思いますが、質問の文章を見ていて最初に気が付いたのが、関係者や現状に対して、何か怒っているような感情です。
感情はエネルギーになりますので、通常は、怒りだとしても、たいていは“見返してやる!”みたいな感じでプラスになりますが、ビジネスでの交渉や営業の相手に対してそうした種類の感情を持ってしまうと、モノゴトの成果や解決にはマイナスになると思います。
特に、この質問のように、アプローチをかけて行こうとする相手に対してマイナスの感情を持ってしまうと、何かに付けて“やっぱり”とか、“どうせ・・・”みたいな感じで予測なども前向きに出来なくなってしまいます。
なので、一度感情をリセットして、相手の立場に立ち、相手がなぜそういう考えをしているのかとか、そういう仕組みが出来てしまった経緯とかを考えたり出来るように、情報を取ってみるといいと思います。
この場合で言うと、なぜ今までのやり方を踏襲してしまうのか? とか、新規参入者に聞く耳を持たないか・・・などですね(ーー;)
予測ですが、これまでにもあなたと同じようにいろいろアプローチをしてきた企業がいっぱいあったけど、ぜんぜんコチラ(公務員サイド)のことが分かっていない頓珍漢で、言いたいことを言われたとか・・・苦労したとか、いろいろあると思いますよ。
特に公務員の方は権限の中で生きているので、その批判を自分にされても・・・なんてことがいっぱいあったと思います。
また、既存業者がなぜ商品の囲い込みをしているのかとか、どうやって今の仕事を獲得して行ったのか・・・・などもしっかり聞いてみると良いと思います。
おそらく、そういう聞き方をしていくと相手の立場になって現状を考えていけるようになると思います。敵対的な気持ちのままで進んでも、良い営業の切り口やアイディアは生まれないと思います。ぜひ参考にしてみてください。
いかがでしょうか? あなたはどうお考えになりますか(^^♪ 私の発行する週刊メールマガジン、『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
また、オフィシャルマガジン『石原明の不定期情報通信』をご希望の方は、コチラから読者登録ができますので、ぜひこの機会にご登録ください。様々な切り口から“経営脳”に刺激を与える内容を配信しています(*^^)v
そんな中、公共事業への新規参入にトライする社長さんからの質問が届きました。考え方のヒントにしていただけると嬉しいです(*^_^*)
== 質 問 ==
公共事業へのアプローチを試みているのですが、公共事業の新規営業について質問させてください。公務員はどうしてもいままでのやり方を踏襲してしまい、新規参入しようとする我々のような業者の提案に聞く耳を持とうとしません。ですので、どうしても既存の業者に偏る傾向があります。
また、既存業者は商品の囲い込みをして、新規参入業者への見積金額を吹っかけてくるような部分もあります。なかなか新規参入できないのですが、どうしたら既存業者の壁を打ち破ることができますか? ぜひ、ご指導お願いします。
== 回 答 ==
質問の文面から察するに、基本的に相手(関わる組織や企業)に対して敵対的な感情を持っているようですね。なので、このままではマーケティングは難しいと思います。
良くいうところの「相手の立場に立って・・・」ですが、まずはその気持ちになってフラットな感情から現状を分析すると、何らかの糸口が見えてくるのではないでしょうか?
== 解 説 ==
確かに、こういう公共事業などへのアプローチの場合は、ある種特殊な関係や事情みたいなことがあり、なかなか新規参入者への扉が開かれないと思いますが、質問の文章を見ていて最初に気が付いたのが、関係者や現状に対して、何か怒っているような感情です。
感情はエネルギーになりますので、通常は、怒りだとしても、たいていは“見返してやる!”みたいな感じでプラスになりますが、ビジネスでの交渉や営業の相手に対してそうした種類の感情を持ってしまうと、モノゴトの成果や解決にはマイナスになると思います。
特に、この質問のように、アプローチをかけて行こうとする相手に対してマイナスの感情を持ってしまうと、何かに付けて“やっぱり”とか、“どうせ・・・”みたいな感じで予測なども前向きに出来なくなってしまいます。
なので、一度感情をリセットして、相手の立場に立ち、相手がなぜそういう考えをしているのかとか、そういう仕組みが出来てしまった経緯とかを考えたり出来るように、情報を取ってみるといいと思います。
この場合で言うと、なぜ今までのやり方を踏襲してしまうのか? とか、新規参入者に聞く耳を持たないか・・・などですね(ーー;)
予測ですが、これまでにもあなたと同じようにいろいろアプローチをしてきた企業がいっぱいあったけど、ぜんぜんコチラ(公務員サイド)のことが分かっていない頓珍漢で、言いたいことを言われたとか・・・苦労したとか、いろいろあると思いますよ。
特に公務員の方は権限の中で生きているので、その批判を自分にされても・・・なんてことがいっぱいあったと思います。
また、既存業者がなぜ商品の囲い込みをしているのかとか、どうやって今の仕事を獲得して行ったのか・・・・などもしっかり聞いてみると良いと思います。
おそらく、そういう聞き方をしていくと相手の立場になって現状を考えていけるようになると思います。敵対的な気持ちのままで進んでも、良い営業の切り口やアイディアは生まれないと思います。ぜひ参考にしてみてください。
いかがでしょうか? あなたはどうお考えになりますか(^^♪ 私の発行する週刊メールマガジン、『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。
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2011年08月26日(金)更新
裏方体験付き演劇チケット!? 劇団キャラメルボックスのインターンシップ
近年中小企業でも、学生のインターンシップを受け入れる会社が増えてきたようですが、人気劇団である「演劇集団キャラメルボックス」では、この夏の公演で、劇団の裏方仕事が体験できる『インターンシップチケット』を販売しました。
チケット販売の「ぴあ」がウェブサイトのみで扱いましたが、高校生・専門学校生・大学生を中心に、通常の学生割引より500円安い3500円でという価格です。
このチケットには、演劇界で著名な製作総指揮者の加藤昌史氏による劇団の仕事内容の説明やスタッフミーティングへの参加、公演パンフレットの配布やアンケートの回収業務などの『体験』が含まれているようですが、公演チケットに『体験』をプラスして販売するという発想は、なかなかおもしろいと思います(*^^)v
この企画について加藤氏は「演劇って、高校生や大学生にとっては敷居の高いイメージがあると思います。演劇を志す人が直接、劇団運営のノウハウなどを体験し、プロに聞く機会になればと思って始めました」と語っていらっしゃいますが、今年で創立26年になる同劇団も、エンターテイメントが多様化する中、演劇界の未来を考えているのだと思います。
もちろんインターシップを体験して、将来は演劇の道に進もうと考える人も出てくるでしょうが、もっと広い意味で言えば、こうした取り組みで若者たちに演劇への関心を高めてもらうことが、将来的な観客層の開拓にもつながるのではないでしょうか。
最近「工場見学」なども流行っているようですが、一度会社の「中」に入れてもらうと、なんとなく“身内感覚”が生まれ、その企業に対してこれまでにない親近感を持つことになるのです。また、ネット社会が進めば進むほど、リアルな『体験』こそが価値を増す、という側面もあると思います。
この事例を参考に、あなたの会社の商品に『体験』をプラスして売る方法はないか、あれこれ楽しみながら考えてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~
チケット販売の「ぴあ」がウェブサイトのみで扱いましたが、高校生・専門学校生・大学生を中心に、通常の学生割引より500円安い3500円でという価格です。
このチケットには、演劇界で著名な製作総指揮者の加藤昌史氏による劇団の仕事内容の説明やスタッフミーティングへの参加、公演パンフレットの配布やアンケートの回収業務などの『体験』が含まれているようですが、公演チケットに『体験』をプラスして販売するという発想は、なかなかおもしろいと思います(*^^)v
この企画について加藤氏は「演劇って、高校生や大学生にとっては敷居の高いイメージがあると思います。演劇を志す人が直接、劇団運営のノウハウなどを体験し、プロに聞く機会になればと思って始めました」と語っていらっしゃいますが、今年で創立26年になる同劇団も、エンターテイメントが多様化する中、演劇界の未来を考えているのだと思います。
もちろんインターシップを体験して、将来は演劇の道に進もうと考える人も出てくるでしょうが、もっと広い意味で言えば、こうした取り組みで若者たちに演劇への関心を高めてもらうことが、将来的な観客層の開拓にもつながるのではないでしょうか。
最近「工場見学」なども流行っているようですが、一度会社の「中」に入れてもらうと、なんとなく“身内感覚”が生まれ、その企業に対してこれまでにない親近感を持つことになるのです。また、ネット社会が進めば進むほど、リアルな『体験』こそが価値を増す、という側面もあると思います。
この事例を参考に、あなたの会社の商品に『体験』をプラスして売る方法はないか、あれこれ楽しみながら考えてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~
2011年08月19日(金)更新
経営者の器はどうしたら大きくなるか
お盆休み明け、そろそろ通常のペースが戻ってきた頃でしょうか。今年は夏休みを長く取る会社も多いようなので、もしかしたらまだお休み中の方もいらっしゃるかもしれません。
さて、今回は「経営者としての自分の器を大きくするには」というストレートな質問にお答えしてみました。みなさんのお考えもお聞かせいただけると嬉しいです(*^_^*)
== 質 問 ==
経営者としての自分の器を大きくするために、取り組まれていること、または、良い方法があれば教えてください。
== 回 答 ==
器とは自分の思考の大きさと捉えることも出来るので、やりたいことのサイズを大きくすれば、基本広がると思います。それにサイズを大きくして行けば必ず、個人の欲望を超えた目標に行き着きますよね。
== 解 説 ==
経営者の方はもちろんですが、ビジネスマンや学生さんからも、自分の器を大きくしたいけれどどうしたらイイか? という質問は沢山来ます。ですので、今回はこの質問を取り上げますが、私は「器とはその人の思考の広さである」と考えられると思っています。
肉体を自分と捉えるか? 思考を自分と捉えるか? というのは結構難しい問題ですが、私はその人がどんな人かは、その人がどんな事を考えているかとイコールと捉えていて、器の大きさもこれに比例すると考えています(というか、その方が分かりやすいと思っています)。
例えば、自分中心にモノゴトを考えている人は器もそのサイズなので結構小さい、それが、まわりの人のことも含めて考えていると器もそれに比例して広がる・大きくなる、そして業界全体とか社会とかを考えているともっと大きくなるという感じですね。
また、思考は立場に比例しますので、課長なら課全体のことを考えられる器=思考が必要、部長なら部全体を考えられる器=思考が必要、世の中を預かる方達もその責任に比例する器=思考が必要と考えていますが、そこには当然、思考してもよい能力も伴わないといけないわけですから、思考の裏づけとなる技能や能力も共に高めていかないと器は広がって行かないと思います。
こうしたいと思うのは自由ですが、実際に出来る可能性が伴わないと独りよがりなだけで、器は広がらないということです。会社の経営でいうと、理念がこれ(思考)にあたりますが、経営者の思いが単に利益を上げることだったりすると、まだ理念が無い(器の狭い)会社ですが、仕事を通して経営者の方が成長し、いろいろな思いを持つようになるとその思考が理念に変わっていき、会社の器も大きくなっていくと思います。
・・・私の言わんとしていることが、だんだん分かってきましたか?
もちろん、そういう器を広げる生き方をするには、理念を持って生きた人の考えや思考に触れることが大切(近道)なので、あなたの身近なところでも構わないし、歴史の中で紹介されている方などでも良いので、彼らが世の中のためとか社会のためにどんなふうに生きたのか、自分を超えた目標を持って困難に際してどう真剣に生きていったのかなどを、なるべく肌で感じるように勉強されるといいと思います。
その方たちは「通常の仕事だけで大変で」とか「世の中がこんなだから」・・・なんて、けっして言ってないですよね(^_-)-☆ 参考にしてみてください。
いかがでしょうか? あなたはどうお考えになりますか(^^♪ 私の発行する週刊メールマガジン、『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があればぜひ覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
また、これまでクローズで配信を続けてきた『石原明の不定期情報通信』の読者も、広く募ることになりました。コチラから読者登録ができますので、ぜひこの機会にご登録ください。様々な切り口から“経営脳”に刺激を与える内容を配信しています(*^^)v
さて、今回は「経営者としての自分の器を大きくするには」というストレートな質問にお答えしてみました。みなさんのお考えもお聞かせいただけると嬉しいです(*^_^*)
== 質 問 ==
経営者としての自分の器を大きくするために、取り組まれていること、または、良い方法があれば教えてください。
== 回 答 ==
器とは自分の思考の大きさと捉えることも出来るので、やりたいことのサイズを大きくすれば、基本広がると思います。それにサイズを大きくして行けば必ず、個人の欲望を超えた目標に行き着きますよね。
== 解 説 ==
経営者の方はもちろんですが、ビジネスマンや学生さんからも、自分の器を大きくしたいけれどどうしたらイイか? という質問は沢山来ます。ですので、今回はこの質問を取り上げますが、私は「器とはその人の思考の広さである」と考えられると思っています。
肉体を自分と捉えるか? 思考を自分と捉えるか? というのは結構難しい問題ですが、私はその人がどんな人かは、その人がどんな事を考えているかとイコールと捉えていて、器の大きさもこれに比例すると考えています(というか、その方が分かりやすいと思っています)。
例えば、自分中心にモノゴトを考えている人は器もそのサイズなので結構小さい、それが、まわりの人のことも含めて考えていると器もそれに比例して広がる・大きくなる、そして業界全体とか社会とかを考えているともっと大きくなるという感じですね。
また、思考は立場に比例しますので、課長なら課全体のことを考えられる器=思考が必要、部長なら部全体を考えられる器=思考が必要、世の中を預かる方達もその責任に比例する器=思考が必要と考えていますが、そこには当然、思考してもよい能力も伴わないといけないわけですから、思考の裏づけとなる技能や能力も共に高めていかないと器は広がって行かないと思います。
こうしたいと思うのは自由ですが、実際に出来る可能性が伴わないと独りよがりなだけで、器は広がらないということです。会社の経営でいうと、理念がこれ(思考)にあたりますが、経営者の思いが単に利益を上げることだったりすると、まだ理念が無い(器の狭い)会社ですが、仕事を通して経営者の方が成長し、いろいろな思いを持つようになるとその思考が理念に変わっていき、会社の器も大きくなっていくと思います。
・・・私の言わんとしていることが、だんだん分かってきましたか?
もちろん、そういう器を広げる生き方をするには、理念を持って生きた人の考えや思考に触れることが大切(近道)なので、あなたの身近なところでも構わないし、歴史の中で紹介されている方などでも良いので、彼らが世の中のためとか社会のためにどんなふうに生きたのか、自分を超えた目標を持って困難に際してどう真剣に生きていったのかなどを、なるべく肌で感じるように勉強されるといいと思います。
その方たちは「通常の仕事だけで大変で」とか「世の中がこんなだから」・・・なんて、けっして言ってないですよね(^_-)-☆ 参考にしてみてください。
いかがでしょうか? あなたはどうお考えになりますか(^^♪ 私の発行する週刊メールマガジン、『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があればぜひ覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
また、これまでクローズで配信を続けてきた『石原明の不定期情報通信』の読者も、広く募ることになりました。コチラから読者登録ができますので、ぜひこの機会にご登録ください。様々な切り口から“経営脳”に刺激を与える内容を配信しています(*^^)v
2011年08月08日(月)更新
自社商品の本当のユーザーは誰!? 経営者は「リサーチ力」に磨きをかけよう!
最近私がびっくりしていることのひとつは、日本では「正確なリサーチ」なしにビジネスを始める会社があまりにも多いことです。海外の企業と比べても、そこにはリサーチというものに対しての大きな認識の違いが存在します。
このあたりのことは、以前、私の主宰する『高収益トップ3%倶楽部』の勉強会でたっぷりお話したので、よかったらこちらの「勉強会ダイジェスト」をお読みいただきたいのですが、どうやらその業界でプロになればなるほど「素人の意見」を聞けなくなってしまうようですね(――;)
しかし、時代は大きく変化しています。たとえば、今、公園を一番利用しているのは、どんな人たちだと思いますか?
イメージ的には「そりゃ、子どもたちでしょ!」と答える人が多いと思いますが、試しに近所の公園をよーく観察してみてください。・・・そこには高齢者の姿のほうが多いと思います。
国土交通省による休日の利用者数を年齢別にみると、今から45年前の1966年度には5歳以下の幼児が22%、65歳以上の高齢者は6%だったのに対し、07年度には幼児が13%まで減り、代わりに高齢者が14%まで増えているのだそうです。
また最近では、公園にこれまでのすべり台やジャングルジムに代わって、「健康遊具」なるものが設置され、それを利用して専門の指導員が運動のしかたをレクチャーする「うんどう教室」という講座が、50~80代の方々を対象にして行われるようにもなっているみたいです。公園は高齢者にとって「無料のスポーツジム」と化しているのです(*^_^*)
一方、こんな面白いデータもあります。今、最も食パンを食べているのは「60代の女性」であるという調査結果が出たそうです(@_@;) こちらは、製粉協会と製粉振興会が実施した「小麦食品にかかわる生活者調査」ですが、20代~60代の男女、約34,000人の食生活を調べたものです。
食パンを食べる頻度を聞いたところ、首位が60代女性の42%、続いて60代男性の40%。一方、20代の男女では、共に2割の人しか食パンを食べていないことがわかったのです。同協会では、20代に朝食を自宅で食べる人が少ないのが理由かもしれない、と分析していました。
この調査結果を聞いて、あなたはどう感じましたか? 公園の利用者は子どもとその母親が中心、食パンを食べているのはほぼ若い人・・・うっかり、こんな感覚を持っていませんでしたか?
これがもし、自社商品のユーザーに対しての感覚だったらどうでしょう? もしかしたら、30代の女性向きに開発していた商品が、「かわいいからお友達にプレゼントしたい」という理由から、60代女性に爆発的に売れているかもしれません。
今の高齢者層は感性も若いですし、可処分所得も高いですから、ここがメインユーザーになっている業界も少なくないと思います。
それはともかく、過去の経験や思い込みだけで仕事をすることは、本当に怖い時代になりました。外資系企業が参入してきて、正確なリサーチの元に、お客さんを根こそぎ持っていってしまうかもしれませんよ(――;)
何も、高額の費用を投じてリサーチ会社を使え、という話ではありません。リサーチの第一歩は、「自社の顧客の声を生で聞く」ことから始まります。もう一度初心に戻って、目の前のお客さんの声に耳を傾けてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~
このあたりのことは、以前、私の主宰する『高収益トップ3%倶楽部』の勉強会でたっぷりお話したので、よかったらこちらの「勉強会ダイジェスト」をお読みいただきたいのですが、どうやらその業界でプロになればなるほど「素人の意見」を聞けなくなってしまうようですね(――;)
しかし、時代は大きく変化しています。たとえば、今、公園を一番利用しているのは、どんな人たちだと思いますか?
イメージ的には「そりゃ、子どもたちでしょ!」と答える人が多いと思いますが、試しに近所の公園をよーく観察してみてください。・・・そこには高齢者の姿のほうが多いと思います。
国土交通省による休日の利用者数を年齢別にみると、今から45年前の1966年度には5歳以下の幼児が22%、65歳以上の高齢者は6%だったのに対し、07年度には幼児が13%まで減り、代わりに高齢者が14%まで増えているのだそうです。
また最近では、公園にこれまでのすべり台やジャングルジムに代わって、「健康遊具」なるものが設置され、それを利用して専門の指導員が運動のしかたをレクチャーする「うんどう教室」という講座が、50~80代の方々を対象にして行われるようにもなっているみたいです。公園は高齢者にとって「無料のスポーツジム」と化しているのです(*^_^*)
一方、こんな面白いデータもあります。今、最も食パンを食べているのは「60代の女性」であるという調査結果が出たそうです(@_@;) こちらは、製粉協会と製粉振興会が実施した「小麦食品にかかわる生活者調査」ですが、20代~60代の男女、約34,000人の食生活を調べたものです。
食パンを食べる頻度を聞いたところ、首位が60代女性の42%、続いて60代男性の40%。一方、20代の男女では、共に2割の人しか食パンを食べていないことがわかったのです。同協会では、20代に朝食を自宅で食べる人が少ないのが理由かもしれない、と分析していました。
この調査結果を聞いて、あなたはどう感じましたか? 公園の利用者は子どもとその母親が中心、食パンを食べているのはほぼ若い人・・・うっかり、こんな感覚を持っていませんでしたか?
これがもし、自社商品のユーザーに対しての感覚だったらどうでしょう? もしかしたら、30代の女性向きに開発していた商品が、「かわいいからお友達にプレゼントしたい」という理由から、60代女性に爆発的に売れているかもしれません。
今の高齢者層は感性も若いですし、可処分所得も高いですから、ここがメインユーザーになっている業界も少なくないと思います。
それはともかく、過去の経験や思い込みだけで仕事をすることは、本当に怖い時代になりました。外資系企業が参入してきて、正確なリサーチの元に、お客さんを根こそぎ持っていってしまうかもしれませんよ(――;)
何も、高額の費用を投じてリサーチ会社を使え、という話ではありません。リサーチの第一歩は、「自社の顧客の声を生で聞く」ことから始まります。もう一度初心に戻って、目の前のお客さんの声に耳を傾けてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~
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