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2011年10月21日(金)更新

初めて人と会うときにチェックすべき点とは

10月も半ばを過ぎ、いつしか秋も深まった感じですね。秋の夜長・・・有効に使いたいものです。
 
さて、今回はちょっとおもしろい質問が届きました。「初対面のチェックポイント」についての質問ですが、こうした普段意識しないことをあらためて考えてみるのも、結構楽しいものです♪ 
秋の夜長・・・「普段見過ごされがちなこと」に対して“哲学”してみてはいかがでしょうか(*^_^*)
 
== 質 問 ==

初めて人と会う場合に、チェックすべき点や必ずする質問などがあれば教えて欲しいです。よろしくお願いいたします。

== 回 答 ==

あまり意識してはいませんが、仕事柄、着ている洋服のセンスやビジネスセンス、実績とそれを裏付けてくれる実力(=どのレベルの仕事をされているか)、それから性格や人間性などは、無意識にトータルでチェックしていると思います。
 
本当に大勢の人に会いますので、ビジネス的にもビジネスを離れた人間関係でも、リアルで会える人には限界があるので、どの方と継続した関係を持つかは大切ですよね。

== 解 説 ==

この質問の答えに、一番最初に私が書いたのが洋服のセンスだったので自分でも笑ってしまいましたが、人を見るときに仕事の実績や成果もそうですが、あるレベルを超えたら私服以外(あるいは私服も含めて、パジャマ以外)は、TPOというか、自分の好みもありますが、自身の仕事やレベル、まわりの人との関係で選ぶべきだと思うので、その辺は良く見ていると思います。
 
というか、洋服は、ビジネスセンスや人間性・気配り・思いやりなども表現していると思います・・・ので、絶対にチェックするというか、無意識にも見ていると思います。
・・・それに、外見なので、分かりやすいのも良いですよね。
 
また、トップ企業の経営者や役職者であれば、スーツは“英國屋”さんとか“壱番館”で仕立てるなどが常識なような感じもありますので、それに習うというように、洋服はその人が付き合っている人のレベルを自然に表現していますから、そういう意味でも外見は重要だと思います。
 
それから、その人が付き合うレベルは会話の中で、どこが行き付けのお店か? などでも分かりますが、案外こういうことはチェックしていない方も多いかもしれませんね(*^_^*)
 
あと、気になって反応してしまうのが、その人の言葉使いですね。どんな表現や単語を使うのかとか、人に対して丁寧な言葉を使うかなどは、とっても気になります。
 
これ、本人はあまり気付いていないケースも多いのですが、まわりの人や第三者に対して乱暴な言葉を使ったり、批判的なことを言う人はあまり感心できないと思ってしまいます。
 
あとは、立ち居振る舞いで、細かいことにも反応できるかとかも見ているかもしれませんね。
・・・・と、こんな感じのことを自然に観察しているのだと思います。
 
もちろん、会った方の年齢などもあるので、その辺の仕方なさなんかも考慮していますが(若い方は教えればOKですからね)、それで、今後の関係を作るかどうか? などを決めていると思います。参考にしてみてください。


いかがでしょうか? あなたはどうお考えになりますか(^^♪ 私の発行する週刊メールマガジン、『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。 

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2011年10月14日(金)更新

商品の“お試し”拠点!? 「TOKYOBIKE」のカフェ

浅草の路地裏に、おしゃれなカフェが誕生したようです。その名も「BIKECITY TRIPPER & café」。
相変わらずの「自転車」人気が続く中、デザイン性の高さと手頃な価格で人気のある「トーキョーバイク」のショップなのです
 
カフェというくらいですから、コーヒーやワインなどを提供するちょっとしたスペースはあるのですが、「レンタルバイク」(半日1,500円~)とガイド付きの「バイクツアー」(昼食・保険・ガイド料込みで10,000円)がウリです。


 
 


 
 
 
 
なんでも同社は、「山を走るのが『マウンテンバイク』なら、東京を走るのが『トーキョーバイクだ!』と思いついたことから始まっているようですが(笑)、来年開業の東京スカイツリーを見越しての浅草なのかもしれませんね。
 
上野・秋葉原・銀座・築地・皇居というメインスポットから、谷中・向島・日本橋・人形町などのディープな下町巡りまで、快適な“街乗り”を体験してもらおうという狙いでしょう。
 
つまり、ここは「自社製品のお試し体験ショップ」と位置づけることができるのです(*^^)v
 
近年、購入を検討している商品の「お試しサービス」が広がっていて、パナソニックでは今年(2011年)6月に発売した市場想定価格9万円前後という高額の炊飯器を「お試し」してもらうために、全国100店の飲食店で同社の炊飯器で炊いたご飯を使ったメニューを提供する試みにチャレンジしました。
 
同社の販促担当者は「店頭に炊飯器を買いに行っても、実際に食べることはなかなかできません。炊飯器で炊いたご飯を食べられる場所をつくることが狙いです」としていますが、賢い選択だと思いませんか?
 
今やリアル店舗で吟味して「ネットで買う」人も多いので、だったらいっそ、「リアルでは売らずに試してもらおう」という発想を取り入れると、また違ったマーケティングが展開できると思います。
 
「お試しの場を増やす」・・・この事例を参考に、自社商品のマーケティングを今一度見直してみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~
 
 

2011年10月07日(金)更新

価格競争をせず、リピート性を高める道

早いもので、今年も10月に入りました。私は毎年10月になると、来年の目標や計画を考え始めるのですが、もうそんな時期になったのかとびっくりしてしまいます(*^_^*)
 
さて、今回はある経営者の方から、切実な質問が届いたので取り上げてみました。問題を解決する際の私の「思考法」も一緒に読み取っていただけると嬉しいです。

== 質 問 ==

値引競争をしようとしている他社もある中で、非価格競争に持ち込ませ、かつリピート性を高めるにはどうすればいいのでしょうか? 

== 回 答 ==

答えは、マーケットを特定して、そのマーケットに対して競争他社と比べて比較にならないほどの圧倒的な技術やサービスレベルを達成することです。それ以外には人的な繋がりを持つ等ですが、なかなか難しいのでお勧めしません。

== 解 説 ==

こうした質問は、いろいろな形でされることの多い質問ですが、すぐに出来るか? 出来ないか?(笑)、は別にして、起こっている問題を整理して考えると答えは簡単で、競争する他社に対して何かで値段に負けない圧倒的な差をつける以外に道はありません。
 
説明を付け加えると、競争なので戦っている何かのフィールドがありますよね。まずこれを決めることが必要で、これがマーケットになります。
 
マーケットは、BtoBの場合はあの企業とこの企業・・・などと言うように分かりやすい形もあれば、BtoCのようにこの所得帯で顧客を想定する・・・などというようにかなり曖昧な場合もありますが、そうすることで、そのマーケットでの競争相手も特定できるようになりますね(*^_^*)
 
そこで、他社に対して同じ値段帯なら圧倒的に勝てる技術やサービスを作れば、価格競争になりません・・・というか、相手が値段を下げても勝てないくらいに、必要な技術やサービスを持った会社になってしまうと思います。
 
ここで、それでも他社が値段を下げたら、そっちで買うという会社も出てくるという意見もありますが、それはそもそも、そのお客様は当社とはマーケットが違っていて、安くしたら買うというお客様だったということなので、当初はあまり気にしなくても良いと思います。
 
あとは、人的繋がりを持つとか、便宜を図る、接待漬けにする・・・等の寝技的なことがありますが(笑)、現状ではかなり難しいので、業種にもよりますが、あまりお勧めしていません。
 
これ、答えていて思ったのですが、問題を解決する時に、現状を考え過ぎてしまって「あ、無理・・・!」などというように、自社に当てはめてイメージしてしまうと、解決策や解決の切り口という“答え”は見つけ難いと思います。
 
先に「出来るか? 出来ないか? は別にして、整理して考えると答えは簡単で・・・」と書きましたが、みなさんはこういう思考にあまり慣れていないのかもしれませんね。
 
こういう時は、問題の解決策を探すという次元(・ステップ)と、それを自社に当てはめて考えるという次元(・ステップ)を分けると良いのではないかと思います。
 
解決策と、それを自社でどうするかは別問題なので、これを区切って考えられるようになると良いですね(*^_^*)
 
そして、“そうか、やっぱりこれしかないのか”ってクリアーになると、踏ん切りも付つくし、退路を絶たれるので、案外画期的な技術やサービスの糸口が見つかるかもしれませんよ。
 
それから、どうしても当社では圧倒的な技術やサービスが作れないので経営方針を変更、徹底した値段競争という戦略に出る! なんていう経営判断も、ハッキリと打ち出せるようになったりするものです。
 
ということで、こんな問題解決の方法も一緒に参考にしてみてください。今後の展開に、期待しています(*^^)v


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2011年09月28日(水)更新

水族館にお泊り!? 八景島シーパラダイスの大人の女性限定プラン

ストレス社会の影響か、最近「癒し」を求める人が増えているようですが、横浜・八景島シーパラダイスは、イルカたちと幻想的な夜を過ごす女性限定の特別プラン「Good Morning! Dolphin Fantasy」を企画したようです。
 
9月~11月の週末、1回あたり20名の限定プランで、価格は12,000円。夜8時に集合し、翌朝7時の解散となるようですが、参加費には2日目のアクアリゾーツパスと朝食および夜食代、さらに「ポプリバイキング」というサービスも付くようです。
 
サシェ(匂い袋)に好みの香りをブレンドし、イルカたちと共にオリジナルな香りの空間でたっぷり癒されてください、という計らいなのです(*^_^*) 
 



 
 
 
 
 
これまで、他の水族館でも子ども向けのお泊りプランなどはありましたが、「大人の女性限定」としたところが面白いですよね。同じ施設が、別の用途で活かされるってことです。水族館の存在価値を、見学施設から「癒しの空間」にシフトしたわけですね(*^^)v
 
こうした企画は、聞いた瞬間に「行ってみたい!」と反応する人がどのくらいいるかで決まるのですが、コレを聞いて私も思わず行ってみたくなりましたから(笑)、結構イケるかもしれません。
 
世の中にはお金をかけて作ってしまったものの、集客に失敗している施設がたくさんありますが、こうした発想を持って、違うマーケットにアプローチしてみることは大事だと思います。国内マーケットが縮小の一途をたどる今、どんな業種も業界も、入念なリサーチを繰り返し、ビジネスを磨き続ける必要があるのです。
 
もちろん自社の商品やサービスにも同じことが言えますし、もしかしたら、自社の持っている施設や資産にも、別のカタチで活かす道が見つかるかもしれません。秋の夜長、この事例を良い刺激として、思い切り発想を拡げてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~


2011年09月16日(金)更新

社長の飛び込み営業は「OK!」か「NG!」か

9月になっても厳しい残暑が続いています。その昔から「暑さ寒さも彼岸まで」といいますから、そろそろ本格的な秋が訪れるかもしれませんね(*^_^*)
 
さて、今回はちょっとおもしろい質問が届きました。私はいつも「社長がいつまでも現場の仕事から抜けられないような会社はダメですよ」と教えているのですが、「社長が飛び込み営業するのはどうですか?」という質問です。よかったら参考にしてください。
 
== 質 問 ==

私を含めて4人の小さな会社ですが、今年になってようやく現場の作業をかなり離れる事が出来るようになりました。これからはマーケティングによる集客の仕組みを構築したいのですが、時間が出来た分、飛び込み営業とかに行きたい衝動にもかられます。
 
石原先生は「社長は1日も早く現場を離れなさい」とおっしゃいますが、時間があるからと言って営業に行くのはやはりダメでしょうか?

== 回 答 ==

マーケティングロジックを構築する上で、リアルな顧客情報は欠かすことが出来ません。なので、時間があるから飛び込み営業するのではなく、必須事項として営業活動するべきだと思います。

== 解 説 ==

4人の会社で、経営者が現場を離れるようになったということは、とても素晴らしいことだと思います。
 
ビジネスを成功させるコツは、今日の努力が今日の売り上げに繋がると同時に、未来の売り上げも構築できることです。ただ、一度で両方の利益はなかなか生まれないので、現場のスタッフの努力で今日の売り上げを構築し、経営者は将来の利益を創造できるように組織化することなのですが、それが出来るバランスになったということですね。
 
こういう組織化はかなり意識して取り組まないとなかなか出来ないことなので、とても素晴らしいと思います(*^^)v
 
さて、そうなった後に経営者は何をすればいいか? ですが、未来の利益を構築するためにまずは仕組みとして収益が見込めるようにすることです。ですから、あなたが進めようとしている方向はとても良いことなのですが、ここで営業活動をするのはどうかという質問ですよね。
 
先にも書いたように「するのが良いか?」ということではなく、必須の項目としてしなければならないというのが回答です。
 
理由は、マーケティングロジックは想像で作っていくと必ず失敗するか、成果が上がるまでにすごく時間がかかってしまうからです。
 
仮説を立て、それを実行し、成果を確認して行くことのトータル速度が、マーケティングロジック完成の速度になるわけですから、仮説が適切であるかないかはとても重要だということです。
 
ということは、しっかり営業活動をして、なるべくリアルな仮説を立てること、これが早くロジックをつくりあげていく秘訣です。営業が好きな自分に感謝して、マーケティングロジックを完成させるための飛び込み営業をぜひしっかりやってください。期待しています。


いかがでしょうか? あなたはどうお考えになりますか(^^♪ 私の発行する週刊メールマガジン、『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。 

これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
 
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