ブログ個人トップ | 経営者会報 (社長ブログ)
企業を発展させるための経営のヒントについて、独自の切り口で紹介します。
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2012年02月17日(金)更新
自分でネイル!? 只今「セルフサロン」急増中
これまでプロから施術を受ける場所として存在していたエステやネイルサロンに、「セルフスタイル」のお店が増えてきているのをご存じでしょうか?
たとえば、持ちがいいと評判の「ジェルネイル」などは、プロのネイリストにやってもらうと1万円前後はかかるようですが、プロ用の道具が準備されたセルフスタイルのサロンに出向き、プロの助言を受けながら自分自身で行えば、3000円程度で済むことから人気を呼んでいるようなのです。
確かに、不景気の時代にはありがたいサロンです。しかし、セルフサロンがウケている理由は、価格の安さもさることながら、「前から自分でやってみたかった」という消費者の潜在的ニーズを満たしたことにあると見るべきでしょう。
ジェルネイルとは、爪にゲル状の樹脂を塗り、UVライトで硬化させるもの。マニキュアよりも長持ちし、装着感が軽くて違和感がないという部分が人気の秘訣のようですが、専用の道具がないと、なかなか自分では上手にできないみたいです。
つまり、自分でやってみたいけど、最初から道具をそろえるのはちょっとハードルが高い・・・こうしたセルフスタイルのサロンは、その“お試し”の場にもなっているわけです。
最初はプロの助言を受けながら試しにやってみる。そして気に入れば自宅用のキットを買うという流れです。その後は「プチスクール」を開催するなどして顧客フォローをし、消耗品を販売し続けられるように工夫すれば、かなりしっかりしたマーケティングロジックとなります。
さらにもうひとつ、女性の関心が高いジェルネイルは、自分でやったとなれば、何より“友達に自慢できる体験”となる点も見逃せません(*^^)v
今やブログやSNSなどで情報発信を続ける人も多いので、こうした「ネタになる体験」こそが、プロによるサービスより価値を持つ時代になったのかもしれませんね。
ネイルサロンに限らず、美容家電や化粧品などを試せるセルフスタイルのエステサロンや、愛犬のシャンプーを飼い主が行えるサロンなども続々登場しています。
このスタイルのサロンなら、会社が場所と道具さえ用意すれば、プロは時間ごとに一人か二人いれば十分ですから、従来型のサロン経営のネックになっていた人件費の問題もクリアし、収益性の高いモデルをつくれると思います。
この事例を参考に、自社の商品やサービスを楽しく「体験」してもらうにはどうすればいいか、そこから自社のビジネスモデルやマーケティングをブラッシュアップできないか・・・あれこれ発想を広げてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~
たとえば、持ちがいいと評判の「ジェルネイル」などは、プロのネイリストにやってもらうと1万円前後はかかるようですが、プロ用の道具が準備されたセルフスタイルのサロンに出向き、プロの助言を受けながら自分自身で行えば、3000円程度で済むことから人気を呼んでいるようなのです。
確かに、不景気の時代にはありがたいサロンです。しかし、セルフサロンがウケている理由は、価格の安さもさることながら、「前から自分でやってみたかった」という消費者の潜在的ニーズを満たしたことにあると見るべきでしょう。
ジェルネイルとは、爪にゲル状の樹脂を塗り、UVライトで硬化させるもの。マニキュアよりも長持ちし、装着感が軽くて違和感がないという部分が人気の秘訣のようですが、専用の道具がないと、なかなか自分では上手にできないみたいです。
つまり、自分でやってみたいけど、最初から道具をそろえるのはちょっとハードルが高い・・・こうしたセルフスタイルのサロンは、その“お試し”の場にもなっているわけです。
最初はプロの助言を受けながら試しにやってみる。そして気に入れば自宅用のキットを買うという流れです。その後は「プチスクール」を開催するなどして顧客フォローをし、消耗品を販売し続けられるように工夫すれば、かなりしっかりしたマーケティングロジックとなります。
さらにもうひとつ、女性の関心が高いジェルネイルは、自分でやったとなれば、何より“友達に自慢できる体験”となる点も見逃せません(*^^)v
今やブログやSNSなどで情報発信を続ける人も多いので、こうした「ネタになる体験」こそが、プロによるサービスより価値を持つ時代になったのかもしれませんね。
ネイルサロンに限らず、美容家電や化粧品などを試せるセルフスタイルのエステサロンや、愛犬のシャンプーを飼い主が行えるサロンなども続々登場しています。
このスタイルのサロンなら、会社が場所と道具さえ用意すれば、プロは時間ごとに一人か二人いれば十分ですから、従来型のサロン経営のネックになっていた人件費の問題もクリアし、収益性の高いモデルをつくれると思います。
この事例を参考に、自社の商品やサービスを楽しく「体験」してもらうにはどうすればいいか、そこから自社のビジネスモデルやマーケティングをブラッシュアップできないか・・・あれこれ発想を広げてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~
2012年02月03日(金)更新
海外パートナーと上手に付き合うために
かなり寒い毎日が続いていますが、気がつけば明日は立春。暦の上ではもう春なのですね(*^_^*)
とはいうものの、日本経済は冬の時代が長く続いています。
今週も、国立社会保障・人口問題研究所から、「2060年の日本の人口は1億人を割り込み8674万人にまで減少し、総人口における65歳以上の割合が4割に達する」などという、いささかショッキングな統計が発表されました。
国内マーケットが縮小の一途をたどる中、海外進出を画策する企業も多いのですが、今回「海外パートナーとの付き合い方」に悩む経営者の質問に答えるかたちで、そこには「言葉の壁」ならぬ「思考習慣の壁」が存在するという解説をしました。よかったら、参考にしてください。
== 質 問 ==
今後、日系企業もどんどん海外に出ていくと思いますが、海外パートナーとのやり方、考え方で上手くすすんでいないケースが多いと感じます。何か良い事例・方法があればお伺いしたいです。
== 回 答 ==
日本人と海外の人とでは、コミュニケーション上の思考習慣が違うので、そのあたりをしっかり理解した上で、またトレーニングした上で、パートナーとやり取りをすることをお勧めします。
== 解 説 ==
思考の習慣で一番違うのは、海外(主に白人の方たちですが)の人は、会議などをする時に、はっきり物事をいってもお互いに傷つかない思考習慣が身に付いています。
これは、その人の持つ「意見」とその人の「人格」はまったく別のものだと教えられているからですが、日本人としては、なかなかこの部分を理解しがたいのです(――;)
日本人は、自分の意見を否定されると、まるで自分の人格までも否定されてしまったように感じてしまいますが(だからはっきり物事を言えないとか、相手の意見を否定できないということになったりします)、これは単なる思考習慣の違いであると理解してください。
実は、この思考の違いこそが、日本人が海外に行ってなかなか成果を上げられない理由のひとつなのですが、こういう“ディベート”の感覚を事前に理解、そして身に付けると良いと思います。
外人は初対面でも集まってすぐに会議などでバトルを繰り広げ、物事をどんどん進めていけますが、日本人の場合はまずお互いの人間性を確認、仲良くなってから物事を進めるという時間が必要で、それがスタートダッシュの遅れや、仕事の進行の妨げになる場合が多いということですね(ーー;)
思考の習慣なのでどちらが良いか悪いかではなく、違いを十分に理解して、海外に出たら即そういった変化に対応するように、理解とトレーニングをすることが大切です。
トレーニングの仕方は簡単で、何人かを2つのチームに分けて、例えば「お金は良いモノか悪いモノか」を議論させるということをします。目的は、議論に勝つことですが、どちらかが勝ったら“お金は良いモノチーム”と“お金は悪いモノチーム”を入れ替えて、議論を再開させるのです。
さっきまで、お金は良いモノと言っていたチームは、今度は悪いモノだという意見をしなければならない訳ですが、ビジネスではお互いの立場を少しでも良いものにするために、こうやって意見を戦わせるということを、こうしたゲームなどで理解させることです。
慣れたら1対1でこれを繰り返します(^_-)-☆ 海外では、小学生の頃からこういうディベートのトレーニングを日常的にするわけですから、会議はタフになりますよね。
ちなみに、私の主宰する『高収益トップ3%倶楽部』では、来週2月7日(火)に開催される東京勉強会に、海外ビジネスのエキスパートである株式会社ソフィアネットワークスの岩崎義久社長をゲストにお迎えし、本物の国際感覚とディベートについてお話していただきます。
まだ若干お席があるようなので、よかったらご参加ください。コチラよりお申込みいただけます(*^^)v
とはいうものの、日本経済は冬の時代が長く続いています。
今週も、国立社会保障・人口問題研究所から、「2060年の日本の人口は1億人を割り込み8674万人にまで減少し、総人口における65歳以上の割合が4割に達する」などという、いささかショッキングな統計が発表されました。
国内マーケットが縮小の一途をたどる中、海外進出を画策する企業も多いのですが、今回「海外パートナーとの付き合い方」に悩む経営者の質問に答えるかたちで、そこには「言葉の壁」ならぬ「思考習慣の壁」が存在するという解説をしました。よかったら、参考にしてください。
== 質 問 ==
今後、日系企業もどんどん海外に出ていくと思いますが、海外パートナーとのやり方、考え方で上手くすすんでいないケースが多いと感じます。何か良い事例・方法があればお伺いしたいです。
== 回 答 ==
日本人と海外の人とでは、コミュニケーション上の思考習慣が違うので、そのあたりをしっかり理解した上で、またトレーニングした上で、パートナーとやり取りをすることをお勧めします。
== 解 説 ==
思考の習慣で一番違うのは、海外(主に白人の方たちですが)の人は、会議などをする時に、はっきり物事をいってもお互いに傷つかない思考習慣が身に付いています。
これは、その人の持つ「意見」とその人の「人格」はまったく別のものだと教えられているからですが、日本人としては、なかなかこの部分を理解しがたいのです(――;)
日本人は、自分の意見を否定されると、まるで自分の人格までも否定されてしまったように感じてしまいますが(だからはっきり物事を言えないとか、相手の意見を否定できないということになったりします)、これは単なる思考習慣の違いであると理解してください。
実は、この思考の違いこそが、日本人が海外に行ってなかなか成果を上げられない理由のひとつなのですが、こういう“ディベート”の感覚を事前に理解、そして身に付けると良いと思います。
外人は初対面でも集まってすぐに会議などでバトルを繰り広げ、物事をどんどん進めていけますが、日本人の場合はまずお互いの人間性を確認、仲良くなってから物事を進めるという時間が必要で、それがスタートダッシュの遅れや、仕事の進行の妨げになる場合が多いということですね(ーー;)
思考の習慣なのでどちらが良いか悪いかではなく、違いを十分に理解して、海外に出たら即そういった変化に対応するように、理解とトレーニングをすることが大切です。
トレーニングの仕方は簡単で、何人かを2つのチームに分けて、例えば「お金は良いモノか悪いモノか」を議論させるということをします。目的は、議論に勝つことですが、どちらかが勝ったら“お金は良いモノチーム”と“お金は悪いモノチーム”を入れ替えて、議論を再開させるのです。
さっきまで、お金は良いモノと言っていたチームは、今度は悪いモノだという意見をしなければならない訳ですが、ビジネスではお互いの立場を少しでも良いものにするために、こうやって意見を戦わせるということを、こうしたゲームなどで理解させることです。
慣れたら1対1でこれを繰り返します(^_-)-☆ 海外では、小学生の頃からこういうディベートのトレーニングを日常的にするわけですから、会議はタフになりますよね。
ちなみに、私の主宰する『高収益トップ3%倶楽部』では、来週2月7日(火)に開催される東京勉強会に、海外ビジネスのエキスパートである株式会社ソフィアネットワークスの岩崎義久社長をゲストにお迎えし、本物の国際感覚とディベートについてお話していただきます。
まだ若干お席があるようなので、よかったらご参加ください。コチラよりお申込みいただけます(*^^)v
2012年01月27日(金)更新
ひとりカラオケ専門店!? リアルをリサーチする目がビジネスを磨く
昨年(2011年)11月、JR神田駅前にひとりカラオケ専門店「ワンカラ」がオープンしたのをご存じでしょうか? 日中でも1時間600円、夜間は1時間1,100円という、今どきのカラオケボックスにしてはかなり強気な価格設定にもかかわらず、予想を上回る好調ぶりなのだそうです。
仕掛人は、カラオケボックス「カラオケ本舗まねきねこ」を運営する群馬県前橋市の株式会社コシダカ。ちなみに、コシダカホールディングスは、女性専用フィットネス「カーブス」の主要株主でもあります。
社長いわく「2009年、2010年に弊社が運営する『カラオケ本舗まねきねこ』の来店調査をすると、約18%もの方が、一人カラオケを楽しんでいらっしゃいました。平日の昼にとある店舗に行くと満室だけど、すべてお一人様という状態も多い。これだけニーズがあるんだったら、専用店舗があってもいけるんじゃないかと。ちなみに私もひとりカラオケでよく歌っています」とのこと。
そのことに気づいてからは、社長室の前に「実験機」を設置し、開発チームに暇さえあれば歌わせていたようです(笑)。
その成果か、「ワンカラ」は既存のカラオケボックスとひと味もふた味も違います。まず、ボックスではなく『ピット』と呼ばれるブースには、モニター、ヘッドホン、マイクが設置されていて、よくテレビなどで見かけるレコーディングブースのような状態で、ヘッドホンから流れるカラオケに乗せて、ひたすら歌うわけです♪
『ピット』での飲食ができない代わりに、疲れたら無料のドリンクバーが用意されているカフェスペースで休憩することができるようにした点も、既存のカラオケボックスと大きく違います。そもそもカラオケとは「飲みながら歌う」ものでしたから、その根本をくつがえしてしまったような、結構大胆な発想です(*^_^*)
しかし、それが「単なる社長の思いつき」じゃない点に注目してほしいのです。私は日本企業が海外の企業に簡単に負けてしまう原因は「リサーチ力の弱さ」だと思っているのですが、その点、腰高社長はすばらしいですね。
競争の激化するカラオケ業界において、客単価をグンと上げ(なんでも、都心の既存店平均の10倍近いそうですよ!)、食事を提供しないと決め、ドリンクをフリーサービスにしたことで、大幅な人件費の削減にも成功し、みごとなまでに収益性の高いモデルにブラッシュアップしています(*^^)v
開店から1ヵ月のデータでは、来店数の3割をリピーターが占め、1時間以上の利用客が約6割もいるそうです。3ヵ月間テスト運営を実施し、1日60人くらいの来店を見込めるとわかったら、まずは山手線沿線での出店を考えているそうですよ。
この事例からわかるのは、「自社のお客さんはこういう層だ」と決めてかかることの怖さです。経営者が「カラオケボックスは、飲み会の後の2次会、3次会で使われるのが主流」などと思っている限り、こんな発想は出てきませんよね。
ちなみにうちの女性スタッフは、ランチライムにカラオケボックスに一人で行って、昼食を食べながら数曲歌ってストレスを発散するOLの友達がいるって言ってました(@_@;) また、子どもさんを連れたママたちのランチ会には、騒いでも怒られないカラオケボックスがピッタリなんだそうです。
こういう話を聞くと、思い込みでビジネスすることの怖さを感じませんか? この事例を参考に、ぜひ自社の「本当の顧客」を、リアルからリサーチし直してみてください(@^^)/~~~
仕掛人は、カラオケボックス「カラオケ本舗まねきねこ」を運営する群馬県前橋市の株式会社コシダカ。ちなみに、コシダカホールディングスは、女性専用フィットネス「カーブス」の主要株主でもあります。
社長いわく「2009年、2010年に弊社が運営する『カラオケ本舗まねきねこ』の来店調査をすると、約18%もの方が、一人カラオケを楽しんでいらっしゃいました。平日の昼にとある店舗に行くと満室だけど、すべてお一人様という状態も多い。これだけニーズがあるんだったら、専用店舗があってもいけるんじゃないかと。ちなみに私もひとりカラオケでよく歌っています」とのこと。
そのことに気づいてからは、社長室の前に「実験機」を設置し、開発チームに暇さえあれば歌わせていたようです(笑)。
その成果か、「ワンカラ」は既存のカラオケボックスとひと味もふた味も違います。まず、ボックスではなく『ピット』と呼ばれるブースには、モニター、ヘッドホン、マイクが設置されていて、よくテレビなどで見かけるレコーディングブースのような状態で、ヘッドホンから流れるカラオケに乗せて、ひたすら歌うわけです♪
『ピット』での飲食ができない代わりに、疲れたら無料のドリンクバーが用意されているカフェスペースで休憩することができるようにした点も、既存のカラオケボックスと大きく違います。そもそもカラオケとは「飲みながら歌う」ものでしたから、その根本をくつがえしてしまったような、結構大胆な発想です(*^_^*)
しかし、それが「単なる社長の思いつき」じゃない点に注目してほしいのです。私は日本企業が海外の企業に簡単に負けてしまう原因は「リサーチ力の弱さ」だと思っているのですが、その点、腰高社長はすばらしいですね。
競争の激化するカラオケ業界において、客単価をグンと上げ(なんでも、都心の既存店平均の10倍近いそうですよ!)、食事を提供しないと決め、ドリンクをフリーサービスにしたことで、大幅な人件費の削減にも成功し、みごとなまでに収益性の高いモデルにブラッシュアップしています(*^^)v
開店から1ヵ月のデータでは、来店数の3割をリピーターが占め、1時間以上の利用客が約6割もいるそうです。3ヵ月間テスト運営を実施し、1日60人くらいの来店を見込めるとわかったら、まずは山手線沿線での出店を考えているそうですよ。
この事例からわかるのは、「自社のお客さんはこういう層だ」と決めてかかることの怖さです。経営者が「カラオケボックスは、飲み会の後の2次会、3次会で使われるのが主流」などと思っている限り、こんな発想は出てきませんよね。
ちなみにうちの女性スタッフは、ランチライムにカラオケボックスに一人で行って、昼食を食べながら数曲歌ってストレスを発散するOLの友達がいるって言ってました(@_@;) また、子どもさんを連れたママたちのランチ会には、騒いでも怒られないカラオケボックスがピッタリなんだそうです。
こういう話を聞くと、思い込みでビジネスすることの怖さを感じませんか? この事例を参考に、ぜひ自社の「本当の顧客」を、リアルからリサーチし直してみてください(@^^)/~~~
2012年01月20日(金)更新
これからの時代の新規事業
ここ最近、私が経営者の方によくお話しているのは、「1社1業種」の時代はまもなく終焉を迎えるだろうということです。ビジネス寿命もかなり短くなってきているので、本業が順調なうちに、次の事業を立ち上げておく必要があるのです。
そこで今回は、新規事業に関する質問を取り上げてみました。よかったら参考にしてください。
== 質 問 ==
新規事業のマーケティングについて質問です。参入しやすい、参入しにくい、もしくは利益が出る、出ない等の見分け方があれば教えていただきたいです。よろしくお願いいたします。
== 回 答 ==
今、新規事業を考える場合、まず景気の良い時の新規事業とは、状況やイメージがかなり違っているということを知ることが大切です。
後はしっかりしたライバル調査やリサーチが必要で、そのリサーチの時に、利益のことを精査するのが良いと思います。
== 解 説 ==
最近特に景気が悪くなっているせいか、新規事業について多く質問されますが、新規事業を考える場合にまず、景気の良い時と悪い時では新規事業に対するスタンスが根本的に違うということを知る必要があると思います。
どういうことかと言うと、景気の良い時や経済が発展している時に考える新規事業は文字通り“新規=誰もやっていないことをする”という意味合いが強く、成功すると事業も大きく発展するようなイメージが強いのですが、それと同じ感覚で、景気後退時に新規事業を考えてしまうと失敗する可能性が高くなるということです。
では、景気後退時に考える新規事業とはどんな意味合いと考えたら良いかと言うと、自社がこれまでやったことがないことは、自社にとっては全て新規事業と考えて、マーケットでのライバル企業の状況などを考えて事業を選別した方が良いということです。
景気後退時の新規事業=すでにある既存事業で自社が進出したら勝てそうなビジネスをマーケットから探して進出すること、これはとっても重要なので、ぜひ覚えておいてくださいね(*^_^*)
景気が悪い時は顧客も保守的になっているので、誰もやったことがないビジネスはなかなか成功しにくいということです。
さて、質問の答えですが、そう考えると、参入しやすいかどうかは、マーケットに有力なライバルがいるか・いないかということになります。有力なライバルがいる場合は難しく、いない場合は簡単ということになりますね(*^_^*)
また、利益が出る・出ないも、ライバルとの状況を比較して考えると良く分かってきます。
ライバルの固定費が高かったり資金体質が悪い場合は、競争という観点なども考えると、相手は商品やサービスの価格を下げようとしても下がりませんから、同じ値段でもうちが固定費を抑えた分だけ利益が取れる可能性があるなど分かってきます。そういう視点で考えると、既存の事業で勝てる仕事が見えてくると思います。
いかがでしょうか? あなたはどうお考えになりますか(^^♪ 私の発行する週刊メールマガジン、『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
また、オフィシャルマガジン『石原明の不定期情報通信』をご希望の方は、コチラから読者登録ができますので、ぜひこの機会にご登録ください。様々な切り口から“経営脳”に刺激を与える内容を配信しています(*^^)v
そこで今回は、新規事業に関する質問を取り上げてみました。よかったら参考にしてください。
== 質 問 ==
新規事業のマーケティングについて質問です。参入しやすい、参入しにくい、もしくは利益が出る、出ない等の見分け方があれば教えていただきたいです。よろしくお願いいたします。
== 回 答 ==
今、新規事業を考える場合、まず景気の良い時の新規事業とは、状況やイメージがかなり違っているということを知ることが大切です。
後はしっかりしたライバル調査やリサーチが必要で、そのリサーチの時に、利益のことを精査するのが良いと思います。
== 解 説 ==
最近特に景気が悪くなっているせいか、新規事業について多く質問されますが、新規事業を考える場合にまず、景気の良い時と悪い時では新規事業に対するスタンスが根本的に違うということを知る必要があると思います。
どういうことかと言うと、景気の良い時や経済が発展している時に考える新規事業は文字通り“新規=誰もやっていないことをする”という意味合いが強く、成功すると事業も大きく発展するようなイメージが強いのですが、それと同じ感覚で、景気後退時に新規事業を考えてしまうと失敗する可能性が高くなるということです。
では、景気後退時に考える新規事業とはどんな意味合いと考えたら良いかと言うと、自社がこれまでやったことがないことは、自社にとっては全て新規事業と考えて、マーケットでのライバル企業の状況などを考えて事業を選別した方が良いということです。
景気後退時の新規事業=すでにある既存事業で自社が進出したら勝てそうなビジネスをマーケットから探して進出すること、これはとっても重要なので、ぜひ覚えておいてくださいね(*^_^*)
景気が悪い時は顧客も保守的になっているので、誰もやったことがないビジネスはなかなか成功しにくいということです。
さて、質問の答えですが、そう考えると、参入しやすいかどうかは、マーケットに有力なライバルがいるか・いないかということになります。有力なライバルがいる場合は難しく、いない場合は簡単ということになりますね(*^_^*)
また、利益が出る・出ないも、ライバルとの状況を比較して考えると良く分かってきます。
ライバルの固定費が高かったり資金体質が悪い場合は、競争という観点なども考えると、相手は商品やサービスの価格を下げようとしても下がりませんから、同じ値段でもうちが固定費を抑えた分だけ利益が取れる可能性があるなど分かってきます。そういう視点で考えると、既存の事業で勝てる仕事が見えてくると思います。
いかがでしょうか? あなたはどうお考えになりますか(^^♪ 私の発行する週刊メールマガジン、『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
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2012年01月13日(金)更新
東京スカイツリー VS 東京タワー 物件の価値を上げるのはどっち?
今年2012年の話題のひとつは、東京スカイツリーの開業です。墨田区界隈も大きく様変わりすることでしょうが、そんな中、ちょっとおもしろい調査結果に目が留まりました。
不動産総合情報サービスのアットホーム株式会社が、昨年末に発表したアンケート結果なのですが、「東京スカイツリー VS 東京タワー 住まいの眺望に関するアンケート調査」と銘打ち、それぞれのタワーが不動産物件に与える価値を調査したのです。
「自宅から東京スカイツリーや東京タワーの夜景が見えると物件の価値があがるか?」の問いには、約6割の人が「上がると思う」と答え、女性においては約7割がYesだったそうです。
「自宅から見えるなら?」の問いには、東京スカイツリーを選んだ人が2割超、約5割の人は東京タワーを選んだようで、「眺望」から言えばスカイツリーより東京タワーの人気がまだまだ高いということがわかったようです。
おもしろいのは、その夜景の価値を数値化したところなのですが、平均で東京スカイツリーが月額7,176円、東京タワーが月額9,233円と出ました。つまり、東京タワーの夜景が見えるなら、家賃が1万円高くてもOKだと、多くの人が言っているわけですね(*^^)v
また、アンケートの最後には、「東京スカイツリーや東京タワーの夜景を一緒に見たい有名人」なんて設問もあったりします。女性では新垣結衣と綾瀬はるか、男性では福山雅治と向井理が人気のようです。
この調査結果をどうビジネスに活かすのかはともかく、設問のセンスにはちょっと感心してしまいました。上の画像をクリックすると、同社のニュースリリースに飛べるので、ぜひ目を通してみてください。
以前もお話したことがあるかと思いますが、企業が発信する情報の切り口として、「ランキング」と「アンケート結果」はテッパンなんです。しかしご存じのように、今は多くの企業がこの手法を使っていますから、ありきたりの内容では見向きもされませんよね。
その点、このアットホームの切り口は、圧倒的に冴えてます(*^_^*) この事例を参考に、自社ならどんな「ランキング」や「アンケート調査」ができるか・・・あれこれ楽しみながら発想を広げてみてください。
もしかしたら今年の年末あたりには、この経営者会報ブログの会員さんが仕掛けた「◎◎大賞」や「××ベストテン」が大きな話題になるかもしれませんね。楽しみにしています(@^^)/~~~
不動産総合情報サービスのアットホーム株式会社が、昨年末に発表したアンケート結果なのですが、「東京スカイツリー VS 東京タワー 住まいの眺望に関するアンケート調査」と銘打ち、それぞれのタワーが不動産物件に与える価値を調査したのです。
「自宅から東京スカイツリーや東京タワーの夜景が見えると物件の価値があがるか?」の問いには、約6割の人が「上がると思う」と答え、女性においては約7割がYesだったそうです。
「自宅から見えるなら?」の問いには、東京スカイツリーを選んだ人が2割超、約5割の人は東京タワーを選んだようで、「眺望」から言えばスカイツリーより東京タワーの人気がまだまだ高いということがわかったようです。
おもしろいのは、その夜景の価値を数値化したところなのですが、平均で東京スカイツリーが月額7,176円、東京タワーが月額9,233円と出ました。つまり、東京タワーの夜景が見えるなら、家賃が1万円高くてもOKだと、多くの人が言っているわけですね(*^^)v
また、アンケートの最後には、「東京スカイツリーや東京タワーの夜景を一緒に見たい有名人」なんて設問もあったりします。女性では新垣結衣と綾瀬はるか、男性では福山雅治と向井理が人気のようです。
この調査結果をどうビジネスに活かすのかはともかく、設問のセンスにはちょっと感心してしまいました。上の画像をクリックすると、同社のニュースリリースに飛べるので、ぜひ目を通してみてください。
以前もお話したことがあるかと思いますが、企業が発信する情報の切り口として、「ランキング」と「アンケート結果」はテッパンなんです。しかしご存じのように、今は多くの企業がこの手法を使っていますから、ありきたりの内容では見向きもされませんよね。
その点、このアットホームの切り口は、圧倒的に冴えてます(*^_^*) この事例を参考に、自社ならどんな「ランキング」や「アンケート調査」ができるか・・・あれこれ楽しみながら発想を広げてみてください。
もしかしたら今年の年末あたりには、この経営者会報ブログの会員さんが仕掛けた「◎◎大賞」や「××ベストテン」が大きな話題になるかもしれませんね。楽しみにしています(@^^)/~~~
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