ブログ個人トップ | 経営者会報 (社長ブログ)
企業を発展させるための経営のヒントについて、独自の切り口で紹介します。
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2013年03月01日(金)更新
『のぼうの城』に見る新感覚のリーダーシップとは
早いもので、今日から3月のスタートです♪ しだいに芽吹いてくる草木のごとく、私たちも気持ちや思考を“春モード”に切り替えていきたいところですね。
そこで今回は、思考のシフトチェンジに最適な本をご紹介したいと思います。昨年(2012年)映画も公開されて話題になったのですでに読まれた方も多いと思いますが、この本をぜひ、「経営書」として読み直してみてください(*^^)v
「のぼう」とは、主人公である成田長親のこと。忍城(おしじょう・埼玉県行田市にあった城)城主・成田氏長の従弟でありながら、馬にも上手に乗れず武将に求められる資質ゼロの男で、かといって農作業をしてもその不器用さからかえって足手まといになる始末。まさに「でくのぼう」を絵に描いたような人物なんですが、なぜかみんなから「のぼう様、のぼう様」と親しみを込めて呼ばれ、愛されているのです。
この忍城に天下統一を控えた豊臣秀吉の命で、石田三成率いる2万の兵が攻めてきたからさぁたいへん! 城主は「一戦も交えず速やかに開城せよ」と言い残し小田原城へ。しかし、あとを任された「のぼう様」は、うっかり敵軍にけんかを売ってしまったのです(ー_ー)!! そこから500人対20,000人というありえない戦が始まるわけなのですが・・・。
リーダーシップにはいろいろなカタチがありますが、この長親は「人心を掌握する」タイプのリーダーで、彼を取り巻く個性派たち(武勇に優れた正木丹波、荒くれ者の柴崎和泉、兵法書を読破し実戦経験がないにも関わらず「軍略の天才」と豪語する坂巻靭負ら)や農民たちまでもが「のぼう様がやるって言うんじゃ仕方あるまい!」と、それぞれの持てる力を惜しみなく発揮し、一致団結してしまうのです。
それどころか、戦の終盤にはある奇策を講じ、敵軍の心まで掌握してしまう・・・これぞ「のぼうスタイル」なわけですが、じつは今、こういう新感覚のマネジメントが“キテる”んですね(*^^)v 命令で部下を動かす時代はとっくの昔に終わっているのですが、残念ながらそのことに気づいている経営者の少なさにはびっくりしてしまいます。
なぜなら、リーダーシップや組織運営に関する書籍やセミナーでは、未だに「率先垂範」「背中で教える」「結果責任を取る」…などと教えられていることが多いからです。情報には“タイムラグ”がありますから、気をつけて選択しないと、うっかり日本が右肩上がりの時代の理論を学んでしまう可能すらあるということです(―_―)!!
時代は変わったのです! トップはこのことに早めに気づく必要があると思い、私の主宰する『高収益トップ3%の倶楽部』の今月の勉強会では、「危険!! 今の世の中、勉強すると馬鹿になる?」というちょっとショッキングなタイトルで(笑)、たっぷり解説するつもりです。会員以外の方にも、ビジターとしてご参加いただけますので、よかったら“生”でお聴きください(@^^)/~~~
2013年02月22日(金)更新
二代目の悩み…家業は必ず継ぐべきか
== 質 問 ==
私の父は中小零細の不動産業を営んでいますが、私は不動産に興味がなく、業界としても今後の動向に期待が持てません。家業を継ぐことについて、経営者のみなさんはどう思われるか、教えてください。
== 回 答 ==
社員が数人でもいるのなら、経営の勉強になるのでできたら事業を継ぐべきだと思います。
いない場合でも、誰かを雇うことができたら良いですね。
== 解 説 ==
最近、事業承継に関連する質問をされることが多いのですが、こういう場合は経営の勉強や実体験になるので、なるべく継いでみることをお勧めしています。
もちろんこれから社会に出る新卒者であれば、一度はある程度大きさのある会社に就職してから…ということになりますが、せっかく経営の勉強になる場所があるのなら、絶対に「社長」という体験をされた方がいいと思います。
この場合の取り組み方ですが、ビジネス寄りに考えるのではなく、「人や組織をどう動かすか」という観点から経営にあたると良いと思います。
こういう考え方で経営するのであれば、不動産が好きとか嫌いとか、興味があるとかないとかいうことも、そんなに関係なくなりますよね(*^^)v
大手の企業に入って一生会社勤めをされると考えていないのであれば、いつかは独立して事業や会社を経営するわけですから、なるべく早くその体験や経験を積んだ方がいいわけですし、お父さんのされている不動産業で、新たなビジネスを立ち上げる資金を作れる可能性もあるわけです。
経営という観点から考えると、業種はそんなに関係ないと考えて、経営の勉強のために会社を継ぐ、そこからいろいろな業種をさらに立ち上げるというふうに考えたら良いと思います。
今回は、結論だけの回答になってしまいましたが、見方や考え方を変えて、経営という視点にシフトすれば、そんなに悩まなくてもいい感じの質問でもあるということです。なるべく早い機会に、経営者の仲間入りをしてください。楽しみに待っています(@^^)/~~~
いかがでしょうか? あなたはどうお考えになりますか(^^♪ 私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
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2013年02月15日(金)更新
「スーツ仕立ての白衣」がオシャレな医師に大人気!?
「カッコいい白衣がない」というオシャレな医師たちの声に応え、東京・渋谷にあるクラシコ株式会社は、白衣の受注生産を始めたのですが、昨年(2012年)11月に発売した「タブレットショートコート」は、約2万円という高額にもかかわらず、準備した100着はたった1週間程で売り切れたんだそうです(@_@。
上の画像は同社の定番商品である「クラシコテーラー」ですが、スーツのようなテーラーメード仕立てで、立体感のある細身のシルエット。その上、機能性もバッチリで、形状安定でシワになりにくく、抗菌加工も施されているのです。価値ある一着ですよね。
気になる価格は19,800円。これは、よくある普及品の白衣の6倍以上に当たる金額だそうですが、それでも最近は医局単位で購入する事例も増えているようです。「患者が医師を選ぶ時代」においては、スタイリッシュで清潔感あふれる白衣が、病院のイメージアップに役立のでしょう(*^^)v
それにいち早く気づいた同社の経営センスはかなりのものだと思いますが、最近は患者さんへの説明用に、米アップルの「iPad」など、自前のタブレットを持ち歩く若手医師が増えていることに着目して開発したのが、先の「タブレットショートコート」なんです。
初回ロットを1週間で完売したこのコートの左脇には、「iPad」ジャストサイズの専用ポケットがあり、さらにその内側には「iPad mini」を収納できるポケットが付いているのですが、タブレットを入れてもシルエットが崩れないのが大きな特徴だそうです。
白衣を単なる作業着と考えている限り、こういう発想はできませんよね。ユーザーのニーズに誠実に応えようとする同社の姿勢に、信頼を寄せる医師も増えてきていると聞きます。中には「自腹を切ってでもカッコイイ白衣が着たい!」というお医者さんもいるんじゃないでしょうか。
今や「かわいい制服」が、学校選びの重要なポイントになっているように、ユニフォームの質やセンスは、「選ばれる」ための絶対条件になりつつあります。
「ガンダムシリーズ」のプラモデル(ガンプラ)の国内唯一の製造拠点である、静岡のバンダイホビーセンタ―で働く従業員は、全員「地球連邦軍」を模した制服を着て、袖には社内の役職に応じて階級章が付けられていることは有名な話ですが、この制服のもたらした効果は絶大なものでした。
「ここで働きたい!」という優秀な人材から選ばれる企業になったのはもちろん、工場見学の人気ぶりからもわかるように、ユーザーから選ばれる企業としての地位を盤石なものにしています。たかが制服、されど制服なのです。
自社で制服や作業着を支給しているなら、この事例を参考に発想を切り替えてみてはいかがでしょうか? もしかしたら、制服や作業着のグレードアップが、将来のための有効な投資になるかもしれませんよ(@^^)/~~~
2013年02月01日(金)更新
日常業務と将来に備える時間のバランス
3日は節分、そして4日の月曜日は立春です。日本人として、先達が道しるべとしてきたこうした節目に敬意を表しながら、毎日を大切に過ごしていきたいですね(*^_^*)
== 質 問 ==
日常の業務に追われてしまうと、自分にこれから必要となる能力、経験などを考える時間、余裕がなくなってしまいます。そういう時間をとるには、どうしたらいいでしょうか?
また、どのくらいの時間が必要でしょうか?
== 回 答 ==
一日に一回、朝、始業の前とか夕方仕事が終わるときに、今の自分の仕事を振り返る時間をとることを習慣化するといいと思います。それを週の初めか終わりに一週間の振り返りを、月の初めか終わりに一ヶ月の振り返りをという感じで、単位ごとに作るとよいでしょう。
== 解 説 ==
時間を有効に使う場合のポイントは、止まって考える時間を定期的に取ることです。何もしない時間をあえて作ることで、かえって時間を有効に使えるということですね。
忙しいとその忙しさに追われて、ずっと仕事をしていた方が早く仕事をこなせると思ってしまいがちですが、その状態だからこそ、あえて止まって考えて・・・たとえば今の仕事をいっぺんに終わらせてしまう方法は無いか? とか、これってやるのは自分じゃなくても良いのでは? とか、そもそも必要なことなのか?・・・といったことを考えると効率的な時間の使い方ができるようになり、結果いろいろなことを考える余裕が生まれます。
ですから、一日の時間の使い方をもっと有効にしたい、そうすれば時間的にもっと余裕をもてるようになると考えたのなら、区切りとなる時に一度止まって今の時間の使い方を考えるようにするといいということです。
これは、週、月、年、でも同じで、毎週の時間を有効に使いたいと思ったら、週の初めか終わりに考える時間をとる、毎月の時間を有効に使いたかったら、月の始まりか終わりに考える時間をとる、毎年の時間を有効に使いたかったら、年の・・・・という感じで応用してみてください。
こういう解説をすると、みなさんのなかには月からいきなり年に行かないで、3ヶ月や6ヶ月単位で振り返る・・・なんて工夫する方も出てくると思いますが、そういった止まる時間を持つことで、結果としてすごく時間の使い方が上手になっていくと思います。
一日の終わりや週末、月末、年末などはそのためにあると考えてみてください。きっといろいろなことを考える時間を生み出せるようになると思います。今回の回答はちょっと短めですが、とっても有効な方法なので、すぐにでもとり入れてみてくださいね (*^^)v
いかがでしょうか? あなたはどうお考えになりますか(^^♪ 私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。
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2013年01月25日(金)更新
日本でブランドを確立した「ダイソン」の“説明力”に注目
今や、「主婦が欲しいものランキング」に必ずや名を連ねるダイソンの掃除機。すっかり「ブランド」としてのその地位を確立した同社は、近年、羽のないスタイリッシュなデザインのファンヒーターや扇風機の分野でも売上げを伸ばしています。
当時2~3万円台が主流だった掃除機業界に、7~8万円台の主力商品を持って参入し、その後値崩れも起こさずに売れ続けている同社の実力は、さすがと言わざるを得ません。
もちろん、その勝因は、掃除機を透明にしてしまったインパクトを含めた高いデザイン力や「サイクロン方式」という当時他社になかった機能の持つ独自性もあるでしょう。しかし、視点をかえて同社の戦略を眺めてみると、そこからは自社商品をブランドとして市場に根付かせるための大いなるヒントが見えてくるのです。
ダイソンの掃除機が、一時のブームに終わらず、ブランドとしてしっかりマーケットを確立できた勝因とは、じつは地道な“説明力”にこそあると私はみています(*^^)v 企業のビジネスモデルを分析する際、とかくデザイン分野のような華やかさに目を奪われがちですが、派手な戦略だけでブランドを築けることはまずありません。
同社もそれを重々わかっているじつに賢い会社で、ダイソン社では、販売員(契約社員)を独自に養成しているのだそうです。販売員には、自社商品だけでなく他社の製品知識までをも徹底して教え込み、場合によっては売り場で他社製品をすすめることもあると言います。そうした姿勢が評価され、少しずつ消費者の信頼を得ていったのでしょう。
また、正社員約50人が対応するコールセンターでは、「なぜ紙パックを使わずに済むのか?」といった質問にも丁寧に答え、その情報を全社で共有しているそうです。つまり同社の成功は、地道な“説明力”により勝ち取ったものなのです。
私も仕事柄、たくさんの企業のホームページやブログ、メールマガジンなどを読みますが、得てして「自分たちが言いたいこと」ばかりを伝えている企業が多いものです。ただでさえ情報過多になっている今の時代に、そうした情報を喜んで読んでくれるお客さんはいません。
お客さんが知りたいのは「他社商品とどう違うのか」とか、「この商品を使うとどんなイイコトが待っているのか」という具体的かつ客観的な見解であり、ともすると溺れそうな情報の海から、真の情報を見つけ出すための「指南役」が求められる時代になっているのです。
自社の販売戦略や情報発信に、そうした姿勢はあるでしょうか? この事例を参考に、自社の姿勢を、今一度見つめ直してみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~
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