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2013年10月11日(金)更新

機能と情緒を両立した“世界一カッコイイ”医療プロダクト!?

突然ですが、コレ↓何だと思います?




 

じつは、今年のグッドデザイン賞を受賞した世界最軽量の松葉杖、「ドライカーボン松葉杖」という商品なんです!

 

こんなカッコイイ松葉杖の産みの親は、株式会社メディカルチャープラスという会社。同社は「デザインやアイデアの力で医療・福祉プロダクトに情緒的な物語を+(プラス)する。」をコンセプトにした企業です。

 

思えば私も今年初め、雪の日にホームで転倒という思わぬアクシデントに見舞われたことから、松葉杖を使って生活した期間が少しだけあったのですが、軽量でこれだけかっこいい松葉杖があったら、すぐにでも使っていただろうなぁ~と、ちょっぴり残念に思います(*^_^*)

 

それにしても、同社のコンセプトは素晴らしいですよね。その昔から「病は気から」という言葉もあるとおり、病気やケガは、患者さんの気持ちを変えることで、回復に向かう場合も多いと思います。

 

機能だけでなく、「デザイン」を追求しているところがステキです。そもそも「デザイン」には、人の心を動かすパワーがあるのです。こういう会社、つい応援したくなっちゃいますよね(*^_^*) 

 

私は常々、日本人には、もともと「人の心を揺さぶるデザイン力」が備わっているのだ…と話してきましたが、四季折々の自然を愛で、旬の食べ物を感謝していただきながら暮らしてきた日本人には、稀有な美意識が備わっているはずです。

 

その感覚を、積極的に世界に発信していくべきだと思っているのですが、そう考えると、「デザイン」で注目される日本企業がもっと増えてもいいはずなんです。

 

みなさんのまわりには、「もっとデザインが良ければ使いたいのに…」という商品はありませんか? チャンスはどこにでもころがっているものです。この事例を参考に、ぜひ身の回りに“アンテナ”を立ててみてください(@^^)/~~~

2013年10月04日(金)更新

社長は「365日24時間 年中無休」!!?

早いもので、10月がスタートしました。いつのまにか、すっかり秋も深まってきましたね(*^_^*)
 
秋は思考を深め「哲学する」のにもってこいの季節ということで、今回も、かつての「学生・社会人との一問百答」の中からこんな質問を選び、あらためて考えてみました。みなさんは、どんなふうにお考えでしょうか?
 
== 質 問 ==
 
社長は「365日24時間年中無休」という考え方がありますが、 率直に言って、どのようにお考えになられますか?
 
== 回 答 ==
 
これまで出会ってきた社長さんたちをイメージしてお答えすると、“365日24時間年中無休”で活動して上手く行っている社長さん(会社)はほとんどないと思います。
 
== 解 説 ==
 
休息も仕事である・・・なんて解釈の仕方もあるので結構この質問に対する回答は難しいのですが“365日24時間年中無休”という、この言葉からイメージするような・・・それも現場で働き詰めの社長さんが成功することはほぼ無いと思います。
 
理由は、そんな会社で働きたいと思う社員がいるのか? 実際にやろうとすると赤字になる、また、こういう生き方は周りの人を巻き込んで不幸にする・・・など、いろいろあるのですが、マーケットや社会全体がサービスや効率性を追いかける時代から、多様性を考えないといけない時代へと変化しているからです。
 
・・・さらにこの時代に効率を追いかけると大手との競争になってしまうので、中小企業では絶対に太刀打ちできないわけですから、マーケットを「多様性=富裕層」に向けてシフトさせないといけないわけです。
 
ということで、最近、富裕層向けの仕事をしたいと話す社長さんは多いのですが、富裕層向けの仕事をしようと思っている社長さんが実際には“365日24時間年中無休”で働いているなんていうのであれば、絶対に富裕層の方の気持ちや、どこに満足を感じるかなんて分かるわけがありませんよね(ーー;)
 
社長自らが同じ様なライフスタイルを過ごすことで、その雰囲気がサービス全体に伝わって初めて富裕層が安心するサービスができ上がるということです。
 
だからこそ、現実的に社長が“365日24時間年中無休”では、かなりまずいということになります。
 
また、これは時代を通して言えることで、会社を発展させる一番の方法は、経営者が自分よりもランクの高い方と触れ合って、今の自分のレベルでは知ることができない情報に触れることだと思いますが、“365日24時間年中無休”なんてやっていたら、そんな貴重な情報に触れることなく、一生ビジネスが過ぎていくということなので、会社の発展は絶対に望めないと思います。
 
中小企業の経営者が一番好きなことは、今と同じ事を一生懸命やる(=変化を怖がってさらに成長する可能性があることを拒否する、知らないことを素直にやってみようとしない)ことなので、きっと“365日24時間年中無休”という言葉はバッチリハマってしまうのだと思いますが、ある意味とっても危険な言葉だと思います。
 
ちなみに付け加えますが、これまで出会ってきた社長さん達は成功している度合いが強ければ強いほど、事実として、休みをたくさん取ったり、仕事以外のことに時間をたくさん使っている方たちばかりでした。ぜひ参考にしてください(*^_^*)
 
 
いかがでしょうか? あなたはどうお考えになりますか(^^♪ 私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。 
 
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
 
また、オフィシャルマガジン『石原明の不定期情報通信』をご希望の方はコチラから読者登録ができますので、ぜひこの機会にご登録ください。様々な切り口から“経営脳”に刺激を与える内容を配信しています(*^^)v
 

2013年09月30日(月)更新

ローソンが「ほろにがショコラブラン」を売り続けるワケ

いつのまにか、すっかり秋めいてきましたね(*^_^*) 味覚の秋、「コンビニスイーツ」は相変わらずの激戦を繰り広げているようです。その戦術には、各社特有の色が感じられるのですが、とりわけ「ローソン」の戦い方はちょっとユニークです。
 
コンビニ各社が「POSデータ」をもとに、その商品構成を決めていることはあまりにも有名ですが、ローソンの「ほろにがショコラブラン」は、菓子パンの売上げ順位では30位前後で、決して「売れ筋」と呼べる商品ではありません。普通なら発注を止めてしまうところですが、なぜ同社がこの商品を売り続けるのか・・・。
 




それは、同社が“一歩進んだデータ分析”を試みているからなのです(*^^)v その秘密兵器(?)が、2010年に導入した共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」。これにより「約1割のヘビーユーザーが約6割の売上げを占めている」といったことがわかるようになってきたのだそうです。
 
同社が最も重視している指標の1つが「リピート率」。決して「売れ筋」とは呼べない商品でも、購入者の大半がリピート購入者ということがわかれば、取扱いを続けるという判断をくだすようです。
 
たとえば、この「ほろにがショコラブラン」は、一部の女性から頻繁にリピートされていることがわかりました。このパンはローソンにしかない商品です。ですから、品切れとなれば、大事な顧客を逃すことになってしまうわけで、単なる順位だけでは、本当の支持率はわからないのです。
 
つまり、データ分析の精度を上げることで、同店のディープな顧客たちの期待を裏切らない店づくりができるということです。「何を目当てに」来店しているかという視点で品揃えをすることによって、ヘビーユーザーたちが頻繁に通ってくれる店になるわけです。
 
最近は、どの会社もデータの分析に力を入れていますが、「Ponta(ポンタ)」のようないろいろなアイテムが増えてデータ分析がより精密になったことに加え、その判断スピードにも磨きがかかりました。
 
ローソンでは、全店の売り上げ記録を精査すると、わずか1日のデータだけでも、その後の商品動向がわかるといいます。つまり「翌日」には、経営判断をくだせるということです。
 
これからは、社内外でうまくデータを利用・活用できる能力が、ビジネスを発展させられる重要な要素になってくるでしょう。ぜひ参考にしてください(@^^)/~~~

2013年09月20日(金)更新

「失敗」が「成長の糧」となるための条件

先週末の台風には驚きましたが、台風一過という言葉どおり、秋晴れの気持ちのいいお天気が続いていますね。いよいよ本格的な秋がやってきそうです(*^_^*)
 
秋は思考を深め、「哲学する」のにもってこいの季節です。そこで今回は、「学生・社会人との一問百答」の中からこんな質問を選び、あらためて考えてみました。
 
== 質 問 ==
 
失敗を成長の糧にするような組織をつくるために、経営者のみなさんはどのような工夫をなさっていますか?
 
== 回 答 ==
 
失敗が成長の糧になる唯一の要因は、経営が上手く行っていて、その失敗が原因で会社に大きな痛手を及ぼさないか、倒産しない場合のみです。
 
== 解 説 ==
 
失敗を成長の糧にすべき・・・という話を良く聞きますが、経営という場面において、失敗ができるという状況・状態は、そのことが原因で会社に大きな痛手を及ぼさない場合のみだということを知っておいてください。
 
小さな失敗は、小さな成長の機会に、そして大きな失敗は、大きな成長の機会になりますので、若いうちになるべくいろいろな失敗をさせた方が良いのですが、会社によっては小さな失敗でも大事=それが原因で顧客を逃してしまうので絶対に失敗するな・・・という会社もありますし、顧客を一件無くすことはそんなに大事ではない・・・それよりそれをきっかけにスタッフが大反省して成長してもらう方が将来的に大きな利益を及ぼす、という感覚を持てる場合もあったりします。
 
ただ、それを可能にするのはあくまでも経営状況が良好なときのみだ、ということを知っていなければならないと思います。そして、どれだけ社員に大きな失敗をさせられるかも、その会社の経営状況によるわけです。
 
ですので、経営者としてスタッフを成長させるために失敗を成長の糧にしたいと思ったならば、失敗を将来のプラスにできるように売上げや利益をしっかり上げる=儲かる体質にすることが絶対条件といえますね。
 
逆に、せっかく儲かっているのに利益を極限まで上げるべく、できる社員にだけ仕事をさせ続け・・・新しい社員に初めての仕事をさせて失敗をさせ、成長の機会を作ろうとしなかったりしている会社がありますが、それはとってももったいないことだと知ってほしいところです(ーー;)
 
もっと言うと、せっかく儲かっているのにいつまでも社長が陣頭指揮を取り続けている会社が結構ありますが、これでは永遠に組織化のサイクルに入ることはできないと思います。よかったら、参考にしてください。
 
 
いかがでしょうか? あなたはどうお考えになりますか(^^♪ 私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。 
 
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2013年09月13日(金)更新

勉学の秋に「勉強カフェ」!? サードプレイスのススメ

朝晩は少しずつ秋めいてきましたが、読書の秋、勉学の秋・・・この秋こそ、語学の習得や新しい資格試験に挑戦しようと意気込んでいる方もいらっしゃるかもしれませんね(*^_^*)
 
とは言うものの、日本の住宅事情では、勉強する場所を確保するのがなかなか難しい・・・。「書斎」を持つのが夢という方も多いと思います。そんな中、ブックマークの運営する「勉強カフェ」が、首都圏を中心に積極的な展開をみせています。
 




近年、自宅と会社以外に「第三の場所(サードプレイス)」を持つことをススメる向きもありますが、近所のファミレスやカフェより「勉強に適した場所」を提供するビジネスは、結構ねらい目かもしれません。
 
現に、猛暑が続いた今年の夏休みには、「1日280円」のキャッチフレーズで、月額8,400円の高校生向けプランを新たにつくり、好評を得たようです。確実に静かで、かつ自宅より勉強がはかどるスペースが常に確保されているとなれば、月8千円の価値は十分あるかもしれませんね。
 
加えて、ドリンクバーや、教科書などを置いておけるロッカー、コピー機なども整備され、使い勝手への配慮にも余念がありません。さらに、勉強に疲れたら、共用スペースで他の利用者たちとコミュニケーションを取ることも可能なのです。これって、ちょっとした「リアルSNS」ですよね(*^^)v
 
“快適な場”を提供することで会員を囲い込むという戦略には、ビジネスプランとしての将来性を感じます。今後の日本は少子高齢化に向けて一直線をたどるわけですから、どの業界でも新規の集客が困難になるわけで、会員から定期収入を得るしくみは、かなりありがたいはずです。不動産の空き物件をかかえる会社などはとくに、新規ビジネスとして検討の余地があるかもしれません。
 
また、将来有望な高校生はもちろん、資格試験を目指す社会人は、顧客層としてもかなり優良です。そこに次なるサービスの提案をしていくと考えれば、期待が持てそうな感じがしますよね。これからの日本は、一社一業種では済まない時代が来ると思います。ぜひ、他社の事例を参考にしながら、自社の新規ビジネスについても、楽しく発想を拡げてみてください(@^^)/~~~
 

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