ブログ個人トップ | 経営者会報 (社長ブログ)
企業を発展させるための経営のヒントについて、独自の切り口で紹介します。
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2014年06月20日(金)更新
情報を拾捨選択する目を養う
== 質 問 ==
数々の企業と接しておられる石原先生だからこそ、様々な業種・業界の「今」を知ることができるのだと思うのですが、一企業のビジネスマンが、本・ネットなどの情報を拾捨選択する目を養うためには、何をしたらいいのでしょうか?
== 回 答 ==
情報の取捨選択眼を養うためには、興味や思考の枠を広げること、ビジネスの話が聞ける機会を増やし、興味を持ったら掘り下げること、類似するビジネスを常に想定して考えること、などが有効だと思います。
== 解 説 ==
情報の選択眼については、今回の質問で改めて自分のことを考えて分析してみました。
で、こんな感じなのかなぁ~ということを回答しましたが、いろいろな情報に触れていないと選択眼は持てないので、広く情報収集することが必要で、そのためには興味の分野を狭くしないことが重要だと思います。
一般的なビジネスマンの方は自分の領域には興味を持っていますので、人の話に聞き耳を立てますが、違う分野で関係ないと思ってしまうといきなり興味のスイッチを切ってしまって脳を停止状態にしてしまいます。ですが、それはとてももったいないことだと思います。
もしかしたら将来その分野の話を知っていたらすごいプラスがあるかもしれないわけですからね。・・・情報の選択眼を養うためにも将来のためにも、興味や関心は広げておくと思っていてください。
と考えると、本などの知識や情報はとっても大切ですが、生でビジネスの話を当事者から聞ける機会というのはとっても重要ということになりますよね。
その時になるべく掘り下げて質問することを心がけてください。また、分かるまで聞くという姿勢が大切なので、相手に気に入られるためのコミュニケーション力も大切ですね。
そして、最後にこれが秘訣かなぁ~ということを書きますが、私の場合常に、いろいろなビジネスの話を聞くときに、このビジネスはこの仕事とそっくりだなぁ~というように、類似するビジネスを想定しながら話を聞いたり考えたりしているようですが、これは情報の選択眼を養う上で、とっても良いのではないかと思います。
・・・質問されたので、改めて自分のことを考えたのですが、たぶんこれは情報だけでなく、ビジネスの選択眼を養う上でもとっても良い方法なのではないかと思います。
たとえば私は、Web制作会社とリフォーム会社は経営的にとっても似ていると思っていますし、塾と歯科も共通点がとても多いと思っています。また、業界は違ってもそこで起こる問題はほぼ同じだと思っている業界などもたくさん知っています。
ということは、ある業界にこんな変化が起きて結果こうなったという事例をつかんでいれば、類似する業界でも同じ結末を向かえるだろうなどということが分かってしまうということですね。
どうも、そんな感じで結果的に人から見てすごい選択眼を持っていると思われている感じがします。なので、この辺を参考にトライしてもらったら良いのではないかと思います。チャレンジしてみてください(@^^)/~~~
私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。
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2014年06月13日(金)更新
アルバイトを正社員として登用する際の注意点
== 質 問 ==
アルバイトとして採用した人材の正社員登用の際の注意点等あれば、ぜひお教えください。
== 回 答 ==
私の考える採用のセオリーは、採用の決定は慎重に、未採用の決定は素早くです。
== 解 説 ==
今回の相談は、アルバイトの方の正規社員への登用の話ですが、お答えしたように、くれぐれも慎重にされるとよいでしょう。
一度採用してしまうと元に戻すことはかなり不可能に近い感じになり、会社にとってその方がマイナスになった場合には、苦労して退社してもらうということになります(ー_ー)!!
今、アルバイトということでとりあえず働いてくれているのであれば、こちらから社員になりませんか?という投げ掛けは、当面(・・・というか可能な限り)しなくても良いのではと思います。
というのも、失礼ながら、おそらくこの質問をされている方の会社はそんなに大きくなっていないのではないかと思うからです。
・・・ということは、まだ組織化や採用についてあまり経験や知識が無く、目の前に良い人がいるので、社員になりませんか?といった具合に考えたのではないでしょうか。
こういう会社の場合は、良い人がいたからといって、どんどん採用に踏み切る必要はないと思います。
その方を今回社員採用してしまうと、次に採用しようと思うまで(・・・採用できる経済レベルになるまで)には少し時間がかかると思いますから、今回は無理に社員化せずに、将来に備えて採用の枠を空けておいた方が良いと思うからです。
もちろん、その方がスペシャルで社員化しないと辞めてしまうなどいろいろな理由がある場合は別の選択をしないといけないわけですが、いずれにしても、採用は慎重にされるに越したことはないと思います(*^^)v
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2014年06月06日(金)更新
ますます盛り上がるフランスの「ジャパン・エキスポ」
唐突ですが、毎年フランスで開催されている「ジャパン・エキスポ」というイベントをご存じでしょうか?
今年も「ジャパン・エキスポ2014」
が、7月2日~6日の5日間、パリで開催される予定ですが、日本のポップカルチャーを紹介するこのイベントは、もともと日本のアニメや漫画の大ファンであったフランス人男性3人が2000年に立ち上げたもので、今年で15周年を迎えるのだそうです(@_@。
このイベント、15年目にしてますますの盛り上がりを見せているようで、会期も従来の4日から一日増やした5日間となり、さらに、日本からの出展企業は、アニメやゲームの制作会社をはじめ、アパレルメーカーなど約150社にのぼる予定で、昨年より約70社も増えているといいます。
昨年の来場者数は約23万人だったようですが、今年はそれを上回る26万人の来場を見込んでおり、日本の伝統文化の発信にも力を入れる予定で、寿司やたこ焼き、丼ぶりなどの作り方を目の前で実演するブースを設けたり、兵庫県尼崎市の非公認キャラクター「ちっちゃいおじさん」などのゆるキャラを呼ぶなど、工夫に余念がありません。
自分が主催者だったら・・・と想像してみるとわかりますが、ひとつのイベントを15年も開催し続け、しかもどんどん盛り上げていくって、そうたやすいことではありませんよね。創立者の一人はイベント運営会社の最高経営責任者みたいですが、日本への“愛”がなければ、なかなかできないことです(*^_^*)
「グローバル化」などという言葉も陳腐に聞こえる時代になりましたが、情報発信の“勘どころ”として、このイベントには、学ぶべき点が多いと思います。もっといえば、こうしたイベントが、なぜ日本人にできなかったのか・・・ちょっと悔しい気もします(―_―)!!
これからの時代、経営者は国内はもとより、世界に向けて、自社商品や自社の文化を発信していかなくてはなりません。そうした意味からも、同イベントの成功は、研究すべき事例であるように思います。よかったら、参考にしてください(@^^)/~~~
2014年05月30日(金)更新
若者の車離れに歯止めを!? トヨタとニューバランスのコラボカー
このコラボカーは、当面イベント会場などでの展示用に使われるようですが、トヨタの若者向け販売系列「ネッツ店」では、今年2月に発売されたニューバランスジャパンの新作スニーカーのデザインに、イメージカラーの「トヨタブルー」などを取り入れたコラボシューズをつくり、キャンペーン用の販促品として活用するみたいです。
スニーカー欲しさに車を買う人がいるかどうかは謎ですが(笑)、これまで車にまったく関心のなかった人たちに振り向いてもらうためには、このくらい大胆なインパクトがないとムリでしょう。
同社は昨年10月にも、人気アニメ「機動戦士ガンダム」のシャア・アズナブルをイメージした特別車を発表しました。ガンダムをよく知らない上層部はかなり難色を示したらしいですが、販売実績は予想を上回るほど好調で、特設サイトの登録者数の約2割は、現在車を持たない「新規客」だったそうですよ(*^^)v
また、今年5月からは、最近また世間を騒がせている「AKB48」とタッグを組み、トヨタ系列の販売店でイベントなどを展開中ですが、これまでとは違った客層が販売店を訪れているみたいです(*^_^*)
こうした事例をどう読むかですが、「所詮、大手同士の話でしょ」と他人事として捉えるか、自分の経営脳に刺激を与えるための「材料」と捉えるかによって、まったく変わってくると思います。
これから少子高齢化が進む日本において、パイの奪い合いになるのは、どの業界においても同じです。これまで自社に関心を持ってくれなかった層にどうアプローチするか・・・その発想を刺激する材料を探す! ぜひそんな目で世の中を楽しく眺めてみてください(@^^)/~~~
2014年05月23日(金)更新
社長が「一担当」となって動き回っている会社
あっという間に5月も月末が近づいてきましたが、経営者たるもの「忙しくて当たり前」だと思っていませんか?
ちょうどよい質問が届いたので、今回は「社長の在り方」について考えてみました(*^_^*)
== 質 問 ==
「事業責任者と経営者を分ける」ということに関連するのですが、弊社はまだまだ社長の経験と人脈に依るところが大きいため、社長が一担当となって動き回り、引き継ぐ者がほとんど育っていないことが先の不安となっています。
一人一人が抱える仕事量から、厳しいと思いますが、将来に向けた取り組みも必要かと。何か案はございますか?
== 回 答 ==
会社が赤字なら今のままとにかく黒字に持っていくことを考えた方がいいです。黒字の場合はまったく逆で、一日も早く経営者が担当を抜けることを考えて、適任者の採用なり教育に舵を切ることです。
== 解 説 ==
この質問への回答は、御社の経営状態によって全く異なります。それは、企業が黒字なのか赤字なのかによって現状で取るべき選択がまったく逆になるからです。ですから、この質問に対する回答は2つあると考えてください。
まず赤字もしくは、経営がまだまだ不安定な状況にある場合は、とにかく黒字化すること経営を安定させることが優先順位の一番に来るので、社長も現場で売上げを上げる陣頭指揮を執り、現場を動かしていくことに集中すべきです。
どこまで頑張るか、そして経営上での余裕の持たせ方ですが、決算を基準にした今期の売上げで、完全な黒字化さらには人を採用して教育に移っても当面大丈夫というところまで黒字化に余裕を持ってしまったらいいと思いますので、現場で頑張る目標はその辺になりますね。
単に黒字ではなく、かなりの余裕を作って経営者が現場を抜けるように持っていくという感じですが、そこが分かっていると目標に向かう気持ちもハッキリしますよね(*^^)v
一方、現状が黒字で、なおつ経営状態が内部留保などもしっかりあって安定している場合であれば、一日も早く社長が現場を抜けるべきでしょう。ですから、現状の社員が教育しても育たず、なかなか自分が現場を抜けることが難しいと判断した場合には、適任者の採用や、必要であればそれに伴う人の入れ替えなどに着手すべきです。
現状の経営状況が良いにも関わらずこういう段階に入っていないのであれば、それは経営者の認識が「かなりまずい」ということになりますので、待ったなしで行動に移ってください。
経営にはタイミングがとても重要で、経営が安定しているからといって油断していると思わぬ内部要因(主力メンバーが辞める、引き抜きにあう・・・etc)・外部要因(主力取引先の経営が悪化して注文がなくなる・・・etc)によって急に経営状況が変わったりするものです。
良い時にさらに良くするための決断は意外に難しいので、しっかりした判断で経営を進めて行けるように心がけていくと良いと思います。よかったら、参考にしてください(*^^)v
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