ブログ個人トップ | 経営者会報 (社長ブログ)
企業を発展させるための経営のヒントについて、独自の切り口で紹介します。
- トップページ
- ブログ個人トップ
前ページ
次ページ
2015年03月26日(木)更新
仕事の質を上げるための上手なスケジュールの組み方
関東地方でも桜が咲き始めました(*^_^*) 陽気が良くなると、気持ちも前向きになり、積極的に予定を入れていきたくなったりしますが、ちょっとおもしろい質問が届いたので、今回は「スケジュールの上手な組み方」について、考えてみたいと思います。よかったら、参考にしてください。
== 質 問 ==
スケジュールを組んでも、急ぎの仕事をこなして手一杯になってしまいます。先の仕事や、新しい仕事、取組み、質を上げる時期を確保するためには、どうやってスケジュールを組み、どうやって実行していけばよいか教えてください。
== 回 答 ==
スケジュールを上手く作るコツは何をするか、何をしないかをルール化し、1日のスケジュールを詰めすぎないで80%以内に抑えることだと思います。
== 解 説 ==
この質問の状況を考えると、スケジュールを上手く組めない一番の原因は、自分がすべき仕事としなくて良い仕事(=してはいけない仕事)の区別が上手くできていないことだと思います。
発生する仕事を・・・しかも発生順に全て自分でやろうとすると、流石に無理があるので“本来したいと思っていた仕事がまったくこなせなくなる”という状況に捕まってしまうと思います。
こういう場合にまず必要なことは、発生する仕事をすべて自分でやろうとしないで、しなくても良いと思われる仕事をピックアップし、やらない癖を付けることですが、そのやらなくて良い仕事を見つける方法は、数日間~10日位で良いので、一日の終わりに今日何をしたかを書き出して、実際にどんな状況で日々を過ごしているのかを確認するとよくわかると思います。
こういう形で冷静に自分のやっていることを眺めると、日々発生している仕事の中で、実はかなり優先順位の低い事柄までも、その時々で感情的になってしまってやっているとか、重要度を無視して行動してしまっていることなどがわかってくると思います。
そして、実はそういう仕事をしなくても結構体制に影響がないので、発生したからといってすぐにやらなくても大丈夫だろう・・・ということなどがわかってくると思います。
また、それとは逆にこういう仕事は発生したら大変なので、他を止めてでもすぐ取り掛かるべきだという項目も見えてくると思います。
やるべきこと、やらなくても良いことを確認したら次に意識することは、1日のスケジュールを実際に決める場面で、要件を持ち時間いっぱいまで詰めてしまわないこと・・・空き時間が無いほど予定を詰めてしまわないことです。
スケジュールを作るコツは、1日の予定をおおよそ80%までで止めておくこと・・・つまり20%はバッファとして時間を空けておくことです。
この20%の余裕が調整作用として働いて、優先順位が高い項目がいきなり発生しても余裕を持ってこなすことができるようになるということです。ぜひトライしてみてください(@^^)/~~~
私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
また、オフィシャルマガジン『石原明の不定期情報通信』をご希望の方はコチラから読者登録ができますので、ぜひこの機会にご登録ください。様々な切り口から“経営脳”に刺激を与える内容を配信しています(*^^)v
== 質 問 ==
スケジュールを組んでも、急ぎの仕事をこなして手一杯になってしまいます。先の仕事や、新しい仕事、取組み、質を上げる時期を確保するためには、どうやってスケジュールを組み、どうやって実行していけばよいか教えてください。
== 回 答 ==
スケジュールを上手く作るコツは何をするか、何をしないかをルール化し、1日のスケジュールを詰めすぎないで80%以内に抑えることだと思います。
== 解 説 ==
この質問の状況を考えると、スケジュールを上手く組めない一番の原因は、自分がすべき仕事としなくて良い仕事(=してはいけない仕事)の区別が上手くできていないことだと思います。
発生する仕事を・・・しかも発生順に全て自分でやろうとすると、流石に無理があるので“本来したいと思っていた仕事がまったくこなせなくなる”という状況に捕まってしまうと思います。
こういう場合にまず必要なことは、発生する仕事をすべて自分でやろうとしないで、しなくても良いと思われる仕事をピックアップし、やらない癖を付けることですが、そのやらなくて良い仕事を見つける方法は、数日間~10日位で良いので、一日の終わりに今日何をしたかを書き出して、実際にどんな状況で日々を過ごしているのかを確認するとよくわかると思います。
こういう形で冷静に自分のやっていることを眺めると、日々発生している仕事の中で、実はかなり優先順位の低い事柄までも、その時々で感情的になってしまってやっているとか、重要度を無視して行動してしまっていることなどがわかってくると思います。
そして、実はそういう仕事をしなくても結構体制に影響がないので、発生したからといってすぐにやらなくても大丈夫だろう・・・ということなどがわかってくると思います。
また、それとは逆にこういう仕事は発生したら大変なので、他を止めてでもすぐ取り掛かるべきだという項目も見えてくると思います。
やるべきこと、やらなくても良いことを確認したら次に意識することは、1日のスケジュールを実際に決める場面で、要件を持ち時間いっぱいまで詰めてしまわないこと・・・空き時間が無いほど予定を詰めてしまわないことです。
スケジュールを作るコツは、1日の予定をおおよそ80%までで止めておくこと・・・つまり20%はバッファとして時間を空けておくことです。
この20%の余裕が調整作用として働いて、優先順位が高い項目がいきなり発生しても余裕を持ってこなすことができるようになるということです。ぜひトライしてみてください(@^^)/~~~
私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
また、オフィシャルマガジン『石原明の不定期情報通信』をご希望の方はコチラから読者登録ができますので、ぜひこの機会にご登録ください。様々な切り口から“経営脳”に刺激を与える内容を配信しています(*^^)v
2015年03月20日(金)更新
三越伊勢丹HDが幼児教育事業に参入!? ワンランク上の「cocoiku(ココイク)」とは
このところ一気に春めいてきましたが、この春から、三越伊勢丹ホールディングスが、未就学児を対象にした教育サービスに参入するのをご存じでしょうか?
世界に通用するクリエイティブな人材を育てるべく、美術・映像・ダンス・インターネットといった65種類のカリキュラムを揃えた「cocoiku(ココイク)」は、3歳~6歳児を対象に、一般的な習い事の枠を越えて展開するようです。
さすが、ファッションの世界で先進的な提案を続けてきた伊勢丹新宿本店によるプログラムだと思いますが、料金は10回で6~7万円と少し高めの設定で、ワンランク上の層を対象にした事業であることがよくわかります。
ご存じのように、日本はますます少子高齢化が進みますが、他社と十分差別化できるプログラム内容であれば、結構人気を呼ぶかもしれませんね。
しかし、それよりもっと大きなメリットは、同社がこの事業に参入することで、クリエイティブな世界に関心があり、経済的にも多少のゆとりがある親たちを集められることでしょう。感性や情報感度の高い親世代を顧客化できれば、本体である百貨店事業にも良い影響が出てくるはずです(*^_^*)
私が主宰する『高収益トップ3%倶楽部』の今月の勉強会は、「企業の未来をつくる多角化・事業化のススメ その1」というテーマでお話したのですが、ビジネスの寿命が短くなっているこの時代に、本業だけで生き残れる企業は極めて少ないと思います。
そうした視点でこの事例を眺めると「なるほどなぁ~」と思えてきませんか? 経営者の一番大切な仕事は「会社の未来を創ること」です。本当の意味でクリエイティブな社長という仕事を、思う存分楽しめるようになりたいですね(@^^)/~~~
世界に通用するクリエイティブな人材を育てるべく、美術・映像・ダンス・インターネットといった65種類のカリキュラムを揃えた「cocoiku(ココイク)」は、3歳~6歳児を対象に、一般的な習い事の枠を越えて展開するようです。
さすが、ファッションの世界で先進的な提案を続けてきた伊勢丹新宿本店によるプログラムだと思いますが、料金は10回で6~7万円と少し高めの設定で、ワンランク上の層を対象にした事業であることがよくわかります。
ご存じのように、日本はますます少子高齢化が進みますが、他社と十分差別化できるプログラム内容であれば、結構人気を呼ぶかもしれませんね。
しかし、それよりもっと大きなメリットは、同社がこの事業に参入することで、クリエイティブな世界に関心があり、経済的にも多少のゆとりがある親たちを集められることでしょう。感性や情報感度の高い親世代を顧客化できれば、本体である百貨店事業にも良い影響が出てくるはずです(*^_^*)
私が主宰する『高収益トップ3%倶楽部』の今月の勉強会は、「企業の未来をつくる多角化・事業化のススメ その1」というテーマでお話したのですが、ビジネスの寿命が短くなっているこの時代に、本業だけで生き残れる企業は極めて少ないと思います。
そうした視点でこの事例を眺めると「なるほどなぁ~」と思えてきませんか? 経営者の一番大切な仕事は「会社の未来を創ること」です。本当の意味でクリエイティブな社長という仕事を、思う存分楽しめるようになりたいですね(@^^)/~~~
2015年03月13日(金)更新
仕事を上手に部下や他人に振る方法
年度末も迫り、経営者のみなさんはかなりお忙しい日々をお過ごしのことと思いますが、そんななか、ちょっとおもしろい質問が届きました。あなたはどんなふうに、部下やブレーンを使っていますか? 一度冷静に見直してみるのもいいかもしれません(*^_^*)
== 質 問 ==
仕事を上手に部下や他人に振る(やらせる)方法を教えて下さい。相手に遠慮して自分の時間が確保できなくなることがあります。相手が手伝いたくなる言い方、お願いの仕方があったらぜひ教えてほしいです。
== 回 答 ==
仕事を相手に振る時の心構えで、往々にして間違っているのは“相手はそれを迷惑だと思っている”ということです。この気持ちを変えない限り、上手くまわりに仕事を振ることはできないと思います。
== 解 説 ==
仕事を部下や回りに振れない方の一番の問題は、仕事を振る事でまわりが迷惑するという思考です。なので、こちらの質問の方の書き方も仕事を振るのに遠慮するとか、お願いするって書いてありますよね(─_─)!!
また、ちょっと違ったパターンで“詰まる所自分が活躍したい”ので、とか“人が信用できない”ので、なかなか仕事を人に任せられないという方もいますが、こういう人にも詳しく聞いてみると、根底には結構仕事を頼むことに関して=相手に迷惑をかける・・・だから嫌われる・・・という感じにとらえている場合が多いようです。
実は、この仕事を頼む・振る事を相手の迷惑と考える思考が、そもそもの仕事を部下やまわりに依頼できないかなり大きな原因なのです。
では、どういう思考に切り替えたら良いか?ですが“仕事を振られた相手は実は凄く喜んでいる”もしくは“将来すごく喜ぶはず”と考えるべきです。
それから、仕事の振り方についてもこの思考に沿って考え方を変更するべきで、なるべく親切に振るよりも、言い方はストレートですが“乱暴に振った方がより喜ぶ”とかできる限り“丸投げした方が良い”と考えるべきです(*_*)
これ“え~!”っと思った方が多いと思いますが、実は部下や仕事を依頼する相手(・・・この括り(くくり)を一般的に言うと人間全般ということになりますが(#^.^#))は“基本人から誉められたい”とか“賞賛されたい“と考えていて、誉められる機会を潜在意識的には求めているからです。
それから“自分は結構凄いよな”とか“イケてるじゃん”と自らも思ってみたいので、そういう機会があると張り切って仕事をしようとする性質を心の底では持っているのです。
・・・これって、依頼した仕事を、イヤそうにやってる割にはできた時に誉めたりすると“これくらいならいつでも大丈夫ですよ”なんてカッコつけて喜ぶなんて時に垣間見られる行動や思考ですよね(p_-)
ということは、人は誉められたい、自分を認めてもらいたい、自分自身でも自分を認めたいと思っているということなので、仕事を振る=その機会を与えてあげている=相手が喜ぶ行為ということになるわけですね(#^.^#)
そしてこの行為は同時に、部下に成長の機会も与えていることになるので長期的にも、とっても良い上司ということになるわけです。
反対に、部下を思いやり、仕事を振らないで自分でやってしまう上司は=仕事を依頼してくれない=活躍する場所を与えてくれない=ヤナ上司ということになりますね(─_─)!!
なおかつ“こんなアバウトな依頼でも出来ちゃうんだ~!”とか“すごい!全部自分で考えて成果出しちゃったんだ!”みたいに、乱暴な依頼や丸投げでも・・・否、乱暴な依頼や丸投げの方がより賞賛が得られるわけですから、その方が相手は喜ぶということなんですね(@_@;) そのうえ、成長も早いですよね(#^.^#)
今回の回答、これ以上書くと結構長くなってしまう(え~と、本一冊位になったりして…笑)ので、思考のスタートやヒントと捉えてもらって、この問題について、ちょっと深く思考してもらうと面白いと思います。よかったら、参考にしてください。
私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
また、オフィシャルマガジン『石原明の不定期情報通信』をご希望の方はコチラから読者登録ができますので、ぜひこの機会にご登録ください。様々な切り口から“経営脳”に刺激を与える内容を配信しています(*^^)v
== 質 問 ==
仕事を上手に部下や他人に振る(やらせる)方法を教えて下さい。相手に遠慮して自分の時間が確保できなくなることがあります。相手が手伝いたくなる言い方、お願いの仕方があったらぜひ教えてほしいです。
== 回 答 ==
仕事を相手に振る時の心構えで、往々にして間違っているのは“相手はそれを迷惑だと思っている”ということです。この気持ちを変えない限り、上手くまわりに仕事を振ることはできないと思います。
== 解 説 ==
仕事を部下や回りに振れない方の一番の問題は、仕事を振る事でまわりが迷惑するという思考です。なので、こちらの質問の方の書き方も仕事を振るのに遠慮するとか、お願いするって書いてありますよね(─_─)!!
また、ちょっと違ったパターンで“詰まる所自分が活躍したい”ので、とか“人が信用できない”ので、なかなか仕事を人に任せられないという方もいますが、こういう人にも詳しく聞いてみると、根底には結構仕事を頼むことに関して=相手に迷惑をかける・・・だから嫌われる・・・という感じにとらえている場合が多いようです。
実は、この仕事を頼む・振る事を相手の迷惑と考える思考が、そもそもの仕事を部下やまわりに依頼できないかなり大きな原因なのです。
では、どういう思考に切り替えたら良いか?ですが“仕事を振られた相手は実は凄く喜んでいる”もしくは“将来すごく喜ぶはず”と考えるべきです。
それから、仕事の振り方についてもこの思考に沿って考え方を変更するべきで、なるべく親切に振るよりも、言い方はストレートですが“乱暴に振った方がより喜ぶ”とかできる限り“丸投げした方が良い”と考えるべきです(*_*)
これ“え~!”っと思った方が多いと思いますが、実は部下や仕事を依頼する相手(・・・この括り(くくり)を一般的に言うと人間全般ということになりますが(#^.^#))は“基本人から誉められたい”とか“賞賛されたい“と考えていて、誉められる機会を潜在意識的には求めているからです。
それから“自分は結構凄いよな”とか“イケてるじゃん”と自らも思ってみたいので、そういう機会があると張り切って仕事をしようとする性質を心の底では持っているのです。
・・・これって、依頼した仕事を、イヤそうにやってる割にはできた時に誉めたりすると“これくらいならいつでも大丈夫ですよ”なんてカッコつけて喜ぶなんて時に垣間見られる行動や思考ですよね(p_-)
ということは、人は誉められたい、自分を認めてもらいたい、自分自身でも自分を認めたいと思っているということなので、仕事を振る=その機会を与えてあげている=相手が喜ぶ行為ということになるわけですね(#^.^#)
そしてこの行為は同時に、部下に成長の機会も与えていることになるので長期的にも、とっても良い上司ということになるわけです。
反対に、部下を思いやり、仕事を振らないで自分でやってしまう上司は=仕事を依頼してくれない=活躍する場所を与えてくれない=ヤナ上司ということになりますね(─_─)!!
なおかつ“こんなアバウトな依頼でも出来ちゃうんだ~!”とか“すごい!全部自分で考えて成果出しちゃったんだ!”みたいに、乱暴な依頼や丸投げでも・・・否、乱暴な依頼や丸投げの方がより賞賛が得られるわけですから、その方が相手は喜ぶということなんですね(@_@;) そのうえ、成長も早いですよね(#^.^#)
今回の回答、これ以上書くと結構長くなってしまう(え~と、本一冊位になったりして…笑)ので、思考のスタートやヒントと捉えてもらって、この問題について、ちょっと深く思考してもらうと面白いと思います。よかったら、参考にしてください。
私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
また、オフィシャルマガジン『石原明の不定期情報通信』をご希望の方はコチラから読者登録ができますので、ぜひこの機会にご登録ください。様々な切り口から“経営脳”に刺激を与える内容を配信しています(*^^)v
2015年03月06日(金)更新
スポーツウェアを農作業着に!? ミズノの新戦略
3月に入り、だいぶ春めいてきましたね(*^_^*) 陽気が良くなると、自然と体を動かしたくなったりするものですが、スポーツ用品のミズノ(美津濃株式会社)は、スポーツ以外の販路拡大に懸命なようです。
まずは、アウトドア用雨具を、消防や農業に従事する人向けに売り込む戦略だそうですが、スポーツ以外での市場での売上げを、2016年には2013年の約3倍に当たる1万着という計画を立てているみたいです。
考えてみれば、スポーツウェアの世界は、かなり過酷な競争状態にあります。多数の人気ブランドに加え、ファストファッションメーカーのスポーツウェアもなかなかのグレードですから、その中で勝ち抜いていくには、多額の広告宣伝費も必要になってくるでしょう。
しかし、視点をちょっとズラして「作業着」となれば、一気にライバルが少なくなります。同社が地道に培った機能性を丁寧にアピールすれば、かなりの優位性があるように思えませんか?
もちろん、そこに気づいているのはミズノだけでなく、アウトドア用品大手のモンベルが、農機メーカーのクボタとの連携を決め、クボタは農機販売会社を通じてウェアの販売を始めました。
同じくヤンマーも、あの佐藤可士和さんをクリエイティブディレクターに迎え、有名デザイナーが手掛けたウェアを販売していますが、ミズノのウェアの機能性と価格競争力を強みにすれば、まだまだ勝ち目があるように思えます。
同社はこれまでも、スポーツ以外の販路を強化してきた経緯があり、スポーツ用のアンダーウェアに採用していた独自の吸湿発熱材を使った寝具や、野球用をもとに、伸び縮みしやすい紳士用ベルトを開発したりしてきました。
それに続いて、今度は「作業着」としての需要を掘り起こそうと、消防関係には地方自治体を通じて、農業関係には農協との連携を強めながら、販路を拡大しているというわけです。
もはやどの業界でも、単一マーケットでは生き伸びていくのが難しい時代です。この事例を参考に、自社製品にも、まだまだ違った需要はないか・・・楽しみながら発想を拡げてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~
まずは、アウトドア用雨具を、消防や農業に従事する人向けに売り込む戦略だそうですが、スポーツ以外での市場での売上げを、2016年には2013年の約3倍に当たる1万着という計画を立てているみたいです。
考えてみれば、スポーツウェアの世界は、かなり過酷な競争状態にあります。多数の人気ブランドに加え、ファストファッションメーカーのスポーツウェアもなかなかのグレードですから、その中で勝ち抜いていくには、多額の広告宣伝費も必要になってくるでしょう。
しかし、視点をちょっとズラして「作業着」となれば、一気にライバルが少なくなります。同社が地道に培った機能性を丁寧にアピールすれば、かなりの優位性があるように思えませんか?
もちろん、そこに気づいているのはミズノだけでなく、アウトドア用品大手のモンベルが、農機メーカーのクボタとの連携を決め、クボタは農機販売会社を通じてウェアの販売を始めました。
同じくヤンマーも、あの佐藤可士和さんをクリエイティブディレクターに迎え、有名デザイナーが手掛けたウェアを販売していますが、ミズノのウェアの機能性と価格競争力を強みにすれば、まだまだ勝ち目があるように思えます。
同社はこれまでも、スポーツ以外の販路を強化してきた経緯があり、スポーツ用のアンダーウェアに採用していた独自の吸湿発熱材を使った寝具や、野球用をもとに、伸び縮みしやすい紳士用ベルトを開発したりしてきました。
それに続いて、今度は「作業着」としての需要を掘り起こそうと、消防関係には地方自治体を通じて、農業関係には農協との連携を強めながら、販路を拡大しているというわけです。
もはやどの業界でも、単一マーケットでは生き伸びていくのが難しい時代です。この事例を参考に、自社製品にも、まだまだ違った需要はないか・・・楽しみながら発想を拡げてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~
2015年02月23日(月)更新
中小企業の社長の「時間価値」~後編~
昨年私が主宰する『高収益トップ3%倶楽部』の定例勉強会で“経営者の時間価値”というお話をしたのですが、参加者から突っ込んだ質問が届いたのでお答えしてみました(*^_^*)
この内容、かなり面白いというか、重要な内容になると思うので、2回に分けてお答えすることにしたのですが、今回はその後編をお届けします。
== 質 問 ==
石原先生の「時間価値」のお話を聞いて目が覚めた思いなのですが、中小企業の社長、もしくは役員は、時間当たりのコストは平均でいくら位だとお考えでしょうか?
また、時間価値を個人的に上げていく習慣についても、何かアイデアがあれば教えてください。
== 回 答 ==
経営者の時間価値については人それぞれの資質や思考が違いますので、平均を出すのは難しいし、あまり意味が無いと思います。
時間価値を上げる方法は個人のパフォーマンス上げることですが、同じ能力ならば目先の利益でなく、将来の利益のために時間を使うようになれば上がると思います。
== 解 説 ==
前回の回答で、経営者の平均的な時間価値はいくらか?という問いを考えたり、回答することに、あまり意味はないということが分かったと思います。
経営者の時間価値は、その経営者(=その人それぞれ)の能力や置かれている状況・思考などによって千差万別なので平均値は無いし、もしそれが分かったとしても、それがあまり意味を持つとは思えません。
それよりも、その人一人ひとりが自分の時間価値を知り、何をすべきかを考え、それを意識した方が何倍も価値を発揮できると思いますので、思考を切り替えていただく方が良いと思います。
ということで、今回は最後の回答で、時間価値を上げるにはどうしたら良いかということに対する答えを続けます。
ビジネスマンであれば自分の時間を時間価値の高い仕事に集中させるところが重要で、もっと時間価値の高い仕事ができるようになることを意識してスキルアップのための時間を確保することです。
企業がスタッフの時間価値を意識し効率的活用するのであれば、時間価値の高い人間をその時間価値の高い仕事に集中させるような仕組みを作ることが重要です。
例えば、営業のスペシャリストをなるべく優良な顧客と面談させるようにシフトを組むとか、優秀な人間をより優秀にするために、時間価値の高い仕事ができる人間だけを集中して研修するなど、意識した教育制度の確立が重要です(*^^)v
一般的に多くの企業は能力の低い人を教育する場合が多いのですが、同じ費用と時間をかけるのであれば、優秀な人間を教育した方が効果や効率が高いわけですね。
もちろん、優秀な人間だけに大切な仕事を集中させるとか教育をするとなると、その他の人の成長が遅れるというリスクがあり、結果として組織の成長も弱まりますから、バランスを取って進める必要があります。ですから、経営者はその辺も考慮して収益と組織の成長を考えた経営をしていかないといけないわけですけどね(p_-)
さて、話は核心に迫りますが、経営者の時間価値を上げる方法として一番良いと思うのは、目先の問題や売上げに捉われないで、未来の価値に対して時間を使う習慣を付けることだと思います。
例えば、今月の会社の売上げに一番貢献しているのが経営者自身だということになると、自分の能力を目の前の仕事だけに投資していることになり、現在の貢献度は高いとしても将来を考えた場合には、価値が低い(=時間価値の低い)仕事に自分の能力を使ってしまっていることになります。
その能力を例えば・・・営業力・交渉力・想像力・企画力なりを、能力の高い人の採用に使ったり、今取引している会社よりももっと大きな会社との取引をスタートさせるために使う、あるいは未来のための新商品開発、事業開発のために使うように考えることで、結果が飛躍的に向上する=時間価値が飛躍的に大きくなるということです。
これ、とても当たり前のことで、普通に考えるとできそうなことなのですが、ほとんどの経営者の方が分かっているけどなかなかできないでいる問題でもあるのですね(―_―)!!
理由は、こういった“時間価値を向上させるための行動”をするためには超えないといけない精神的なハードルがあるからなので、それを少し解説して、今回のQ&Aの最終回答にしたいと思います。
経営者が自分の能力を時間価値の高い行動に使うことができない理由は、ズバリ目の前の仕事や状況を精神的になかなか手放せないからです。理性では目の前の仕事や状況よりも将来の価値を上げるための行動(=時間価値の高い仕事や物事)に時間を使う方が良いと理解しているのに、感情がその理性を打ち負かせてしまう場合がとても多いからです。
もちろん経営そのものが赤字であったり、危機的な状況や抜き差しならない問題を抱えているのならば、それに対処するために全力で目先の問題にあたらないといけないわけですが、経営者は現状が黒字化している、または経営的にさしたる問題が無い、またはかなり安定した状況にあるのであれば、将来の価値を作る仕事に自分を向けなければならないわけですが、目の前で起こる問題や儲かる話などに感情を取られてしまうことがとても多いのです。
ということで、頭で分かっていることを感情的に受け入れないことが、経営者が時間価値の高い仕事に就けない一番の理由だと私は考えています。したがって、経営者が自分の時間価値をもっとも向上させるためには理性を持って将来の価値あるモノゴトのために自分の時間を使うことを理性だけでなく感情的にも理解することだと考えています。
今回の回答もとても長くなってしまいましたが、参考にしていただければと思います(@^^)/~~~
私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
また、オフィシャルマガジン『石原明の不定期情報通信』をご希望の方はコチラから読者登録ができますので、ぜひこの機会にご登録ください。様々な切り口から“経営脳”に刺激を与える内容を配信しています(*^^)v
この内容、かなり面白いというか、重要な内容になると思うので、2回に分けてお答えすることにしたのですが、今回はその後編をお届けします。
== 質 問 ==
石原先生の「時間価値」のお話を聞いて目が覚めた思いなのですが、中小企業の社長、もしくは役員は、時間当たりのコストは平均でいくら位だとお考えでしょうか?
また、時間価値を個人的に上げていく習慣についても、何かアイデアがあれば教えてください。
== 回 答 ==
経営者の時間価値については人それぞれの資質や思考が違いますので、平均を出すのは難しいし、あまり意味が無いと思います。
時間価値を上げる方法は個人のパフォーマンス上げることですが、同じ能力ならば目先の利益でなく、将来の利益のために時間を使うようになれば上がると思います。
== 解 説 ==
前回の回答で、経営者の平均的な時間価値はいくらか?という問いを考えたり、回答することに、あまり意味はないということが分かったと思います。
経営者の時間価値は、その経営者(=その人それぞれ)の能力や置かれている状況・思考などによって千差万別なので平均値は無いし、もしそれが分かったとしても、それがあまり意味を持つとは思えません。
それよりも、その人一人ひとりが自分の時間価値を知り、何をすべきかを考え、それを意識した方が何倍も価値を発揮できると思いますので、思考を切り替えていただく方が良いと思います。
ということで、今回は最後の回答で、時間価値を上げるにはどうしたら良いかということに対する答えを続けます。
ビジネスマンであれば自分の時間を時間価値の高い仕事に集中させるところが重要で、もっと時間価値の高い仕事ができるようになることを意識してスキルアップのための時間を確保することです。
企業がスタッフの時間価値を意識し効率的活用するのであれば、時間価値の高い人間をその時間価値の高い仕事に集中させるような仕組みを作ることが重要です。
例えば、営業のスペシャリストをなるべく優良な顧客と面談させるようにシフトを組むとか、優秀な人間をより優秀にするために、時間価値の高い仕事ができる人間だけを集中して研修するなど、意識した教育制度の確立が重要です(*^^)v
一般的に多くの企業は能力の低い人を教育する場合が多いのですが、同じ費用と時間をかけるのであれば、優秀な人間を教育した方が効果や効率が高いわけですね。
もちろん、優秀な人間だけに大切な仕事を集中させるとか教育をするとなると、その他の人の成長が遅れるというリスクがあり、結果として組織の成長も弱まりますから、バランスを取って進める必要があります。ですから、経営者はその辺も考慮して収益と組織の成長を考えた経営をしていかないといけないわけですけどね(p_-)
さて、話は核心に迫りますが、経営者の時間価値を上げる方法として一番良いと思うのは、目先の問題や売上げに捉われないで、未来の価値に対して時間を使う習慣を付けることだと思います。
例えば、今月の会社の売上げに一番貢献しているのが経営者自身だということになると、自分の能力を目の前の仕事だけに投資していることになり、現在の貢献度は高いとしても将来を考えた場合には、価値が低い(=時間価値の低い)仕事に自分の能力を使ってしまっていることになります。
その能力を例えば・・・営業力・交渉力・想像力・企画力なりを、能力の高い人の採用に使ったり、今取引している会社よりももっと大きな会社との取引をスタートさせるために使う、あるいは未来のための新商品開発、事業開発のために使うように考えることで、結果が飛躍的に向上する=時間価値が飛躍的に大きくなるということです。
これ、とても当たり前のことで、普通に考えるとできそうなことなのですが、ほとんどの経営者の方が分かっているけどなかなかできないでいる問題でもあるのですね(―_―)!!
理由は、こういった“時間価値を向上させるための行動”をするためには超えないといけない精神的なハードルがあるからなので、それを少し解説して、今回のQ&Aの最終回答にしたいと思います。
経営者が自分の能力を時間価値の高い行動に使うことができない理由は、ズバリ目の前の仕事や状況を精神的になかなか手放せないからです。理性では目の前の仕事や状況よりも将来の価値を上げるための行動(=時間価値の高い仕事や物事)に時間を使う方が良いと理解しているのに、感情がその理性を打ち負かせてしまう場合がとても多いからです。
もちろん経営そのものが赤字であったり、危機的な状況や抜き差しならない問題を抱えているのならば、それに対処するために全力で目先の問題にあたらないといけないわけですが、経営者は現状が黒字化している、または経営的にさしたる問題が無い、またはかなり安定した状況にあるのであれば、将来の価値を作る仕事に自分を向けなければならないわけですが、目の前で起こる問題や儲かる話などに感情を取られてしまうことがとても多いのです。
ということで、頭で分かっていることを感情的に受け入れないことが、経営者が時間価値の高い仕事に就けない一番の理由だと私は考えています。したがって、経営者が自分の時間価値をもっとも向上させるためには理性を持って将来の価値あるモノゴトのために自分の時間を使うことを理性だけでなく感情的にも理解することだと考えています。
今回の回答もとても長くなってしまいましたが、参考にしていただければと思います(@^^)/~~~
私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
また、オフィシャルマガジン『石原明の不定期情報通信』をご希望の方はコチラから読者登録ができますので、ぜひこの機会にご登録ください。様々な切り口から“経営脳”に刺激を与える内容を配信しています(*^^)v
«前へ | 次へ» |