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2006年06月30日(金)更新

スタバにみる出店の発想転換

このところスターバックスなどのコーヒーチェーンの新規出店戦略に、ちょっとした変化が表れているようです。

その出店場所は、なんと病院!

スターバックスジャパンは、岡山大学病院(岡山市)、獨協医科大学病院(栃木県壬生市)のほか、金融機関や電機メーカーの本社等に出店を始めています。

スタバ

また、ステーキ店のペッパーフードサービスは、大阪大学への出店を皮切りに、今後3年間で50店の新規出店を計画中とか。

阪大の学生食堂内に開業した「ペッパーランチ」は、通常店舗の4分の1の広さながら、セ氏260度に熱した鉄板で好みの焼き加減に焼いて食べるステーキなど、通常店と同じメニューを提供し、学生たちにもなかなか好評のようです。

このような外食チェーンの出店戦略の背景には、都心部に有力な出店候補地が減り、他のチェーンやコンビニとの物件争奪が激化するとともに、賃料も上がる一方という現実がありますが、それはともかく、今まで「店舗は場所」と考えていた発想を、『人の居るところに出せばいいんだ!』と切り換えたところに勝因があるのではないかと思います。これって、「エキナカ」ビジネスと同じ発想ですよね(~o~)

実際、事業所内への出店は、繁華街の路面店に比べて、その投資コストはほぼ半額だそうです。駅前のいい場所に、高額の投資をして出店しなくても、「人」が居るところなら、ニーズはあるのですから(*^^)v

「エキナカ」ビジネスに大成功した埼玉県の大宮駅では、わざわざ入場券を買ってまでエキナカのお店に行く人も増えたようで、入場券の発券数は、昨年の1.5倍を超えたそうです。電車に乗らない人までが、駅を利用するようになってしまったわけですね。

また、各大学から、人気外食チェーンへのラブコールも増えてきているようで、人気店の「集客力」に、少子化で学生確保がたいへんになってきた学校側が期待している、といった構図さえ生まれているのでしょう。

待っているだけでなく、お店側からお客さんに一歩近づいていくと、いろいろと面白い展開があるわけです。柔軟な発想力があれば、ビジネスはどんどん進化していきますね(@^^)/~~~

2006年06月16日(金)更新

マンション管理組合にプロ派遣

梅雨の長雨が続き、各所に土砂崩れの危険が広がっているようです。沖縄那覇市内のマンションは、雨で地盤に亀裂が入り、倒壊の危機にさらされているようでいささか心配ですが、そんなニュースを見ていたら、マンション管理に関するちょっと面白い記事を思い出しました。

マンション管理

福岡県のNPO法人「福岡マンション管理組合連合会」が、マンションの管理組合にプロを派遣する事業を始めたというのです。高齢化などで役員のなり手がないマンションに、同法人の役員などを派遣し、理事長・会計担当理事等の業務をするサービスだそうですが、たとえば50戸から100戸程度のマンションで、月に2回(理事会1回、業務1回程度)派遣の場合、月額1万~3万円程度で請け負うそうです。

実際、住民の高齢化や建物の老朽化という問題に直面するマンションも多く、03年度の国土交通省のマンション総合調査では、分譲マンションの3分の1が築20年以上、世帯主の32%が60歳以上であり、前回調査(99年度)より6ポイント増えているという調査結果も出ています。

役員のなり手不足は、マンションの適切な管理・維持に関わる深刻な問題だけに、それを「管理のプロ」に任せることで、かなりうまくいくはずですから、潜在的なニーズも大きい市場だと思います(*^^)v よくぞ気がついた!って感じですよね。

ただ、この業務を請け負うのは、あくまでも「中立」の立場であることが大切で、中立を守るからこそ、そこから発展して、今後さまざまなサービスをも展開していけるわけです。
民間の管理会社の社員が理事長を引き受けているケースなどでは、どうしても営利に走りやすいようですし、提携先がある特定の企業に限定されてしまうと、発展形は望めませんよね。

その点、NPO法人は実にいいポジションといえるのですが、派遣できる人材の数や質が限られることがこれまた問題。同法人でも「マンション管理士」の資格保有者との連携も考えているようですが、どうやらマーケットでは、人材育成を含め、この事業に本格的に取り組む団体の出現が待たれているようですね!(^^)!

2006年05月12日(金)更新

光る占い♪ ハッピータイムカードケース

ひさびさに面白い商品を見つけました。その名も『ハッピータイムカードケース』。JR東日本のSuicaとか、コンビニなどで使えるEdyなど、「非接触型ICカード」を入れておくためのケースです。iPodの専用ケースなんかも、ものすごい種類が発売されてびっくりしましたが、こういうヒット商品とか、最近みんなが持ち始めたものの「ケース」を作るというビジネス展開の仕方は、ありがちではあるものの・・・なかなか手堅いですよね。

*この豪邸の写真はイメージです

しかし、この『ハッピータイムカードケース』は、ただのICカードケースにとどまらず、そこに『占い』の機能をプラスしているんです(~o~) ケースにいれたまま“ピッ!”すると、カードリーダーから出る電波をキャッチして、カードケース内のスイッチがオン!ケース表面にあるカラフルな7つのLEDがぐるぐる回り出し、止まった色が今日の運勢というしかけです。

タカラ・トミーグループのオムニクルの商品ですが、おもちゃ屋さんならではの遊びゴゴロにあふれた商品ですよね。当たり前のモノに“プラスアルファの発想”ができると、こんな楽しい商品が出来上がるんですね(*^^)v あなたの会社の商品にも、プラスアルファできそうなもの、ありませんか?
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