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2015年09月18日(金)更新

「深みのある話」をするために

秋の長雨が続きますが、最近は季節の移り変わりが早いので、この雨が止んだら、一気に秋が深まりそうですね(#^^#) そんななか、「話の深み」に関する質問が届いたので、私なりの視点でお答えしてみました。よかったら、参考にしてください。
 
 
== 質 問 ==
 
まわりの人からいつも「話に深みがない」と言われます。どうすれば石原先生のように深みのある話ができるのでしょうか?
 
== 回 答 ==
 
“話の組み立て”と“間の取り方”そして“たとえ話”が深みを作るヒントになると思いますので、その点を注意しながら、上手いなと思った人の話を分析すると、話はどんどん上手くなると思います。
 
== 解 説 ==
 
なるほど“話の深みですか?”・・・この話し方に関する質問はいろいろな方からされるので、深みに限らずですが、どうすれば深みも含めて上手く話せるようになるかを、この機会にわかりやすく解説してみたいと思います。
 
話が上手くなる方法で一番良いと思うのは、上手に話す人の話し方を観察するというか盗むことだと思いますが、その場合漠然と観察する(盗む)よりも観察するポイントがあった方がわかりやすいと思います。
 
具体的に解説すると、大事なのは“組み立て”と“間の取り方”と“たとえ話”の3つでしょう(*^^)v
 
講演会やセミナーで話を聞く時にこれを応用して、ウケている話し手の内容に集中して感心するよりも、なぜこの話し手の話は観客を引き込んでいるのか? などを、少し引いて聞きながら、その話し手の話の組み立てや間の取り方そしてたとえ話を観察するように聞く癖をつけると、うまく観察できるということです。
 
たとえば、私の勉強会に来る時も、私の話がどうして聞く人たちを引き込むのか観察するなんて感じで参加するのも良いと思います。
 
また、間の取り方で絶妙な、落語を聞くとか、こうなりたいなと思う方の動画などを何度も繰り返し見て、自分でも話してみるとかも良いですね。
 
今回の質問の“話の深み”も、たとえ話を上手に使うとこんな感じで“深み”が増すんだな~と、分かると思います。
 
見方や聞き方、観察の仕方が分かれば、上達はわりと早いと思います。参考にしてトライしてみてください(@^^)/~~~
 
 
私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。 
 
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
 
また、オフィシャルマガジン『石原明の不定期情報通信』をご希望の方はコチラから読者登録ができますので、ぜひこの機会にご登録ください。様々な切り口から“経営脳”に刺激を与える内容を配信しています(*^^)v
 

2015年09月14日(月)更新

大規模修理を逆手に「弘前城」の人気高まる!?

先週は台風と低気圧による集中豪雨で大変な一週間でしたが、来たるシルバーウィークは、秋晴れに恵まれるといいですね(#^^#) よい季節なので、旅行の計画を立てていらっしゃる方も多いと思いますが、今、青森県の「弘前城」がガゼン注目を集めているのをご存じでしょうか?
 




本丸の石垣が外側に膨らむ「はらみ」がみられるとの理由で、天守真下から石垣の一部を修理するそうですが、すでに修理は昨年から始まっており、2023年までの10年という歳月をかけた、100年ぶりの“大規模修理”のようです。
 
その修理事業の最大の見ものが、高さ14.4メートル、総重量約400トンの天守閣を解体せずに移設する「曳家(ひきや)」です。石垣修理は天守の真下も行われるため、移動する必要があるわけですが、2カ月半ほどかけて、約70メートル離れた仮置き場所まで移動させるのだそうです。
 
そこで、弘前市は大型連休を含む2015年9月20日~27日を「曳家ウイーク」と名付け、市民や観光客に、天守が乗る台を実際に引いてもらう体験イベントの開催を決定! 一般公募や旅行会社の企画したツアー商品に組み込まれ、100人ずつ日に4回、計3,200人が参加する見通しだとか(@_@)
 
しかも、この様子をJR新宿駅の東口広場生中継し、東京でも仮想体験できるイベントを開く計画だと聞いて、ちょっと感心してしまいました(*^^)v
 
工事中は観光客が減ると考えて当然ですが、ピンチをチャンスに、マイナスをプラスに・・・発想しだいでビジネスはどこまでも広がりを見せるものです。とくに「今しかできない」「ここでしかできない」体験が価値を持つ時代です。「曳家ウイーク」は、ネットでもかなり話題になるんじゃないでしょうか。
 
この事例を参考に、自社にも「今しかできない」「ここでしかできない」体験はないか・・・楽しみながら、ビジネスの種を探してみてください(@^^)/~~~

2015年08月28日(金)更新

クライアントの意識を変えるために大切なこと

あの猛暑がウソのように、一気に涼しくなってきましたが、今回はちょっとおもしろい質問が届いたので、私なりの視点でお答えしてみました(#^^#)
 
== 質 問 ==
 
じつは私も経営コンサルタントをしておりますが、経営者の意識を変えてもらうことに四苦八苦しています。
 
勉強会などで石原先生のお話を伺っていると、自然に自分の意識が変わっていくのを感じるのですが、それはなぜなのか・・・ぜひその秘訣を教えてください。
 
== 回 答 ==
 
クライアントの意識を変えるためには、対立ではなく“相談の関係”を作ると良いのですが、そのためにはまず相手の状況や意識レベルを理解して、そこから話を進めると伝わりやすいと思います。
 
== 解 説 ==
 
こちらが正しいと思っていることを、そしてそれが正しければ正しいほど、それを相手に伝えようとする時には、乱暴になるとか、思いやりの気持ちが欠ける傾向になると思います。
 
なので、なぜ伝わらないのかと感情的になってしまったり、ならば教えようと力んでしまいがちで、そんな時こそ、相手の今の理解度や心境を知る努力をして、歩み寄ると良いと思います。
 
この時に私は、相手との関係を対立する関係から相談する感じに変えてくださいと良くアドバイスします。
 
「どうしてこれが分からないのですか?」というより「こういう時どんな感じで考えるんですか?」と聞いてみたり「こういう風にとらえるとしたら違和感ありますか?」という様に、質問して相手の気持ちを聞いてみる、そして、相手の反応に対して会話する・・・相手と話し合っている=相談している関係になるようにしてくださいとアドバイスします。
 
実は、講演やセミナーでも、たとえ話で「こういう風に考える人がいるんですが、こう聞いてみるとこんな質問が返ってきます・・・なので、こう話し合って理解の仕方をすり合わせると分かってもらえます」・・・などと言いますが、これは、講演やセミナーを聞いてくれている方と仮想で相談している感じを演出し、理解を深める展開を作っているのです。
 
なので、聞いてる方たちは、無理なく、自然に価値観を変えてくれるのだと思います。
 
こちらが、正しいと思っている事、理解していることも、知る前はまったく分かっていなかったわけですから、相手の立場になったら伝わら(=分から)なくて当然と思いますよ。参考にしてください(@^^)/~~~
 
 
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2015年08月24日(月)更新

「変なホテル」はサービス業の未来を変える!?

暑かった夏もそろそろ終わりを告げようとしていますが、来月にはまたシルバーウィークがあるので、旅行業界はなかなか好調のようです。
 
そんななか、私が最近気になっているのが、長崎のハウステンボスに今年(2015年)7月にオープンした「変なホテル」、 “究極の生産性”を追い求めて「変り続けることを約束する」ホテルです。
 
開園以来18年間赤字続きだったこのテーマパークを、エイチ・アイ・エスが買収するや否や、翌期に経常黒字を計上するという奇跡的な再生劇を見せてくれた沢田社長いわく「変なホテルの『変』は、変化の『変』だ」そうですが、カタカナのホテル名が多い時代に、妙に心にひっかかる、このネーミングセンスはさすがだなぁと思います(*^^)v
 
で、このホテルのどこが『変』かと言えば、これまでホテル業の要であった「人」の姿が見当たらないところです。まず、フロントで出迎えるのは、こんな受付ロボット。
 



 
この人型ロボットのほかにあるもう1台は、テーマパークならではの「恐竜型」で、ガイダンスに従ってチェックインを済ませると、ロビーにあるロボットアームが、部屋まで荷物を運びながら案内してくれます。会話の代わりに、ロボットアームに組み込まれたモニターには、ハウステンボスの見どころなど、ガイド映像が流れるそうですよ。
 
また、各部屋は「顔認証システム」になっているためキーはなく、部屋に入るとベッドサイドにはハウステンボスのキャラクター「ちゅーりーちゃん」型のロボットがちょこんとすわっていて、話しかけると、照明を調節したり、モーニングコールをセットしたり、明日の天気を答えたりしてくれるのだとか(@_@)
 
こうしたロボットを活用することで、人件費を3分の1~4分の1に抑えられるそうですが、ロボットであればソフトの追加で多言語対応もすぐさま可能ですから、教育費をかけずに国際化を図れるメリットもありますよね。
 
さらに、こんなホテルに泊まったら、必ず写真を撮ってSNSなどに投稿したくなりますから、多額の広告宣伝費をかけずとも、話題性は加速度的に高まっていくのではいでしょうか?
 
しかし、そうは言っても、ホテルをはじめとしたサービス業が、すべてロボットに取って変わられるとは思えません。人間はかなり複雑な生き物ですから、価格の安さや、もの珍しさだけで満足することはないからです。
 
生産性の追求に対抗するには、「人ならではのサービス」を追及する必要があると思いますが、あなたなら「変なホテル」に対抗して、どんなホテルを建てますか? この事例を参考に、あれこれと楽しいアイデアを巡らせてみてください(@^^)/~~~

2015年08月07日(金)更新

LINE@の第一人者になりたい方へのアドバイス


連日の猛暑で夏バテ気味の方も多いかもしれませんが(笑)、今回は私のポッドキャスト番組のリスナーさんからの質問を取り上げてみました(#^^#)


== 質 問 ==
 
LINEの商用アカウントであるLINE@に大きな可能性を感じ、LINE@のセミナーや運用支援を行っている者です。石原先生のPodcast毎週聴いております。途中から聴き始めたので、第一回目からすべて聴き終わりました。

手前味噌ながら、今まで50回を超えるセミナーや講演を行い、LINE@のセミナーとしては、LINE本体を除き、恐らくダントツ日本一だと思います。

さらにこの動きを加速すべく、いろいろ仕掛けているところです。本を出すべく出版社にアプローチをしたり、ビジネス本の著者とコラボセミナーをやるといった具合です。

早川さんがPodcastの第一人者になったように、私もLINE@の第一人者になりたいと考えています。そのために、コレをすべきだということがありましたら、ぜひ、教えていただきたく思います。

== 回 答 ==

LINE@がどうか?という以前の問題で、何かの分野で第一人者になると考えるのであれば、それがどれ位強い分野か?寿命はどれ位あるのか?・・・ナド、しっかり考えてから決めた方が良いと思います。

== 解 説 ==

何かの分野で第一人者になることはとても重要だと思いますが、その場合に一番重要なのが、選ぼうとする分野の状況です。

特に、新しい分野を選ぶ場合には、マーケットでの評価や位置づけそして、何よりもその分野の寿命がどれ位あるかということです。

今は流行っているからと言って、その寿命が短命(ビジネス上5年は超短命です。実際にあっという間に過ぎてしまいます)である場合は、変に第一人者というブランドを作ってしまうと、その後に何かに移行しようとしても、そのブランドや印象が邪魔して「あ~〇〇の人ね・・・」って言われてしまって、移行しにくくなったりする危険性があるということです。

コンサルの話で言うと、以前に“〇〇専門コンサルタント”ブームがあり、いろいろなニッチマーケットで専門コンサルタントという名前を付けて仕事をしていた方が多くいましたが、そのほとんどがブームと一緒にいなくなりました。

その当時は「石原先生はどうして○○専門って付けないんですか?」って良く聞かれましたから覚えていますが「私はプロの経営コンサルタントなので、専門は付けないですね~」と説明していました(p_-)

そこで、今回の質問の方の件ですが、選ばれる分野が一企業のサービスである場合はちょっとその辺で心配な要素が多いと思います。

もちろん将来どうなるかは誰も分かりませんから、一概には言えませんが、例えば早川さんの分野であるポッドキャストなどは、コンテンツの総称なので、企業に依存が無く、寿命も無限に続く可能性がありますよね。

もし分野を決めて専門家として売り出すなら、そうした観点からもう少し分野を広げて、LINE@的なモノ全般の専門になるとか、もっと範囲を広げて別のくくりでブランド化するなどされたらどうでしょうか?

ちょっとその辺を考えてみることで、将来の展開や発展がそして、マーケットでの寿命がずっと長くなると思います。よかったら、参考にしてみてください(@^^)/~~~


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