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2015年10月27日(火)更新

スマホ撮影画像でぴったりの靴が選べる!? 進化系サービス「シンデレラシューズ」

しだいに秋も深まってきましたが、私はオシャレが大好きなので、ジャケットやコートが着られるこれからの季節が楽しみだったりします(#^^#)
 
そんななか、「シンデレラシューズ」というサービスが目に留まったのですが、スマホのカメラで両足の側面と上面(計4枚)の写真を撮影して送ると、あなたにぴったりな靴がおススメされてくるというサービスで、只今1000人限定の先行モニター(残念ながら女性のみ)を募集し、オープン準備真っ只中だそうです。
 

 
 
 
今ドキ、ネットショップは珍しくもなんともないですが、靴となると実際履いてみないことには自分にぴったりな一足を選ぶのは難しいようで、返品率は衣料品の約10倍にもなるのだとか。
 
そこで同社では「KDDIの画像解析技術」を使って、かかとや足裏の形状など、利用者の足の形状を様々な角度から詳細に分析し、提携する大手百貨店やECサイトの商品のなかから、その方にフィットする靴を5段階の「ぴったり度」でマイページに表示する、というサービスを考え出したわけです。
 
もちろん、その商品をクリックすると、各店舗のサイトに移って買い物ができるようになるわけですが、これも一種の「キュレーションサイト」ですよね(*^^)v 
 
同サービスは、KDDIが起業家を支援するインキュベーションプログラムで優秀賞を獲得したものだそうですが、既存のビジネスに「最先端の技術」をマッチングさせることで、こんなふうに“活路”が見いだせることがよくわかります。
 
この事例を参考に、自社にも見出せる活路はないか・・・楽しみながら、発想を拡げてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~

2015年10月16日(金)更新

個人が富裕層ビジネスに切り込むには

しだいに秋も深まってきましたが、おかげさまで先月出版された私の新刊『絶対儲かる「値上げ」のしくみ、教えます』が好評で、値上げの方法や、富裕層ビジネスに関する質問をたくさんいただいています。今回は、その中からこんな質問にお答えしてみましたので、よかったら、参考にしてください(*^^)v
 
== 質 問 ==
 
個人が事業として富裕層ビジネスに切り込んで行く時に、どういった準備(スキル・マーケット・ビジネスモデル形成)が必要でしょうか?
 
== 回 答 ==
 
富裕層ビジネスが成功する秘訣は、ターゲットとする富裕層顧客の思考や価値観が分かった上で、これまでやったことがあるビジネスを基にサービスやビジネスの開発に入ることです。ですので、まずは今までの仕事を富裕層視点で振り返ってみることをお勧めします。
 
== 解 説 ==
 
最近、私のもとに届く質問で特に多いのが、この“富裕層ビジネスに関する質問”なので回答しますが、富裕層ビジネスを成功させるために必須な準備は、ターゲットとする富裕層の思考や価値観そして生活習慣などを知ることです。
 
思考や価値観が分かっていないと、商品やサービスが頓珍漢になって本当に空回りしますから、まずは、そういった思考や価値観そして生活習慣などもご自身がしっかり理解しているかどうかを確認することをお勧めします。
 
さらに、その上での解説になりますが、富裕層ビジネスと言うと“何か特別なビジネス”がありそうな感じを抱く人がいますが、基本的にはどんなビジネスでも、富裕層ビジネスが存在し、それを成功させるカギが先に述べた思考や価値観を知ること・・・と分かるとさらに理解は進むと思います。
 
例えばエステやマッサージというビジネスにも富裕層向けのビジネスを構築することができる、また、会計業務にも、医療にも、引っ越しにも、展開することができるということですね。
 
なので、あなたが富裕層ビジネスを考えた時に、今のビジネスを富裕層向けに変換できないかと考える方が適切で、そのためには、ターゲットとしたい富裕層の方の思考や価値観を知ることを目標にした方が良いということですね。
 
今やっている、あるいは過去にされていたビジネスが富裕層ビジネスに転換できないかを考えて、できるようなら、富裕層の思考や価値観を学習する。それが一番良い取組み方だということです(@^^)/~~~
 
 
私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。 
 
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
 
また、オフィシャルマガジン『石原明の不定期情報通信』をご希望の方はコチラから読者登録ができますので、ぜひこの機会にご登録ください。様々な切り口から“経営脳”に刺激を与える内容を配信しています(*^^)v

2015年10月13日(火)更新

「ここで買いたい」を追及!? たった1冊だけの本を売る森岡書店

読書の秋・・・今日はちょっと変わった本屋さんのお話をしたいと思います(#^^#)
 
銀座一丁目に建つ、東京都選定歴史的建造物にも指定されている昭和4年竣工のビルの1階で、今年(2015年)5月にオープンした「森岡書店」は、1週間に1冊だけを紹介するというスタイルで運営されている異色の本屋さんなんです。
 




その週に何を売るかは、同社のFacebookと、著者のホームページやTwitterなどで告知されるようですが、扱っている本はネットや他の書店でも買える本ばかり。
 
場合によれば、ネット書店のほうが少し安かったりもするようですが、「ここで買いたい」というお客さんが訪れるので「収支はとんとん状態」だそうですよ。
 
失礼ながら赤字の書店さんが多いなか、こんなやり方で「トントン」は大したものだと思いませんか?
 
オーナーの森岡氏は「本の中身をできるだけ外に出すこと。平面な本の世界を立体で見せること」にこだわっているそうですが、作品と共に展示した刺しゅうアーティストの作品集は170冊、店中がブーケであふれ、ハーブ良い香りに包まれたフラワースタイリストの著書は150冊以上も売れたみたいですよ。
 
本も音楽もそうですが、今は世界中の作品が容易に手に入る時代。だからこそ「選びきれない」という状況が起こっているわけで、消費者の間には「信頼できる人に選んでもらいたい」という【キュレーションニーズ】が高まるばかりです。
 
また、私はかねてから「世の中と真逆に舵を切る」ことを教えていますが、モノや情報が氾濫するこの時代に、「たった1冊」と向き合う時間を提供するという同店のスタイルには、学べる点が多いと思います。
 
たとえば、ネットショップの勝因は「他で買えない」か「他より安い」かしかありませんが、「わざわざここで買いたい」というお客さんにアプローチできれば、高くてもネットに負けないリアル店舗が作れるわけです。
 
情報をそぎ落とすなら徹底的に!・・・同店の姿勢には、そんな美学すら感じてしまいます。秋の夜長、この事例を参考に、楽しみながらアイデアを拡げてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~

2015年10月02日(金)更新

今、注目の業界やサービス

早いもので、10月がスタートしました。経営者としては、そろそろ来年の計画も立て始めないといけない時期ですが、折しもこんな質問が届いたのでお答えしてみました。
 
メルマガ2回分の回答なのでちょっと長いですが(笑)、秋の夜長にでも、じっくりお読みいただけるとうれしいです(#^^#)
 
 
== 質 問 ==
 
石原先生がここ最近、一番の注目されている業界やサービスがあれば、ぜひ教えてください。
 
== 回 答 ==
 
私というか当社が今一番注目しているのは、ネットの反対で人を使ったビジネスや富裕層ビジネスですね。
 
== 解 説 ==
 
私の新刊本『絶対儲かる「値上げ」のしくみ、教えます』にも書いた通り、日本のマーケットは成熟し、極めて多様化していますが、その中でも富裕層や富裕層的思考でモノやサービスを買う消費者層が急増していると考えています。
 
またネットの情報も氾濫していて、モノやサービスが多すぎる状況で、消費者は購買の理由が良く分からなくなっているとも考えています。
 
こうした状況を踏まえると、安く売るサービスは成り立たない(・・・欲しいモノが明確であれば、それが安い方向に消費者は動きますが、明確でない場合は値段で動くとは考えにくいから)と思っています。
 
ですので、敢えて人を多く使って顧客との接点を増やす仕事とか、富裕層的な仕事が今後は面白いのではないかと考えているのです(*^^)v
 
例えば、全てのビジネスはモノやサービスを、単に販売するということから、顧客との関係性を強化してファンクラブ化して行かないとうまく行かないのではないかと思っています。
 
つまり“私はここのファンだからここからモノを買う!”というように動機を育てるようにしていかないと、どんなビジネスも、もたないのではないかと考えているわけです。
 
ですので、人を使って顧客との接点を増やす方向としては、ネットを使って簡単化した仕事をリアルに戻す感じのビジネスが良いのではないかと思っていて、同時に注目しています。
 
じつは、私もアドバイスさせていただいているのですが、表参道のキャットストリートにウサギシュークリームのニコラハウス(ニコラシャール)というお店があるのをご存知でしょうか?
 
こちらは、まさにそうした思考からコンセプトを作ったお店で、スイーツももちろん素晴らしく美味しいのですが、同時に毎週ファンイベントを行い顧客の囲い込みを強化しています。
 
さて、そもそもビジネスというのは何を基準に考えないといけないか?ということですが、それはどんなビジネスにおいても“最終的には生身の人間が関わっている”ということです。
 
どういうことかというと、人間には肉体があるので、どんなに美味しいと思っても限界を超えると(お腹がいっぱいになると)いらなくなるとか、どんなにカッコイイスーツでも一度に身に付けることができるのは一着だけとか・・・。
 
5~10軒別荘や住まいがあっても行ききれなくなってしまうとか、最近のインターネット社会にしても、便利なのか不便なのかもはや分からないというほど発展していて経営者はネットから離れ出している・・・という傾向があるように、生身の体があるので、便利なモノや好きなことにも、限界や制約がかかってしまうということです。
 
・・・ということは、無限に有効とか、無限に便利とか、無限に売れ続けるということは、ほぼ無いということですね。
 
そして、人間は感情的な生き物なので、ずっと好きだったモノやコトも、みんなが同じように使い出すとか、“〇〇さんも持っていた”というような事実に遭遇した途端にキライになってしまうナド、不可解な思考パターンまで持っているので、こういう人間の持つ感情の動きまでをも考慮して、ビジネスを組み立てないといけないわけです。
 
最近のマーケットの傾向で、私が思っている(=注目している)のは、ネット社会の急速な広がりによって、一つは人間関係が急速に疎遠化しているということです。そして、もう一つが、サービスが一般大衆化しているということ。
 
便利が突然不便化するという流れで考えると、その辺の寄り戻しが、これからのマーケットで起きるのではないかと思っています。なので、こういうビジネスに注目しているということですね。
 
中でも、人間関係の疎遠化はかなり深刻で、なんでもネットで買えるので、これまでだったらお店に行って注文するので、否が応でも誰かと会話したり、それが繰り返されて馴染みになって仲良くなるという自然な人間の営みがあったわけですが、それがどんどんなくなって来ています。
 
極端に言うと、その国の言葉がしゃべれないで、海外にぽつんと一人でいるような人が大量に発生している感じがしています。
 
彼らは、意識では便利な社会を享受していると思っていますが、何かあった時にリアルに頼ることがまったくできない(リアルに頼る人がまったくいない)状況にいることを、潜在意識的には感じているのではないかと思います。
 
また、ネットはマスに対するサービスの提供には適していますが、富裕層やごく限られたレアーなマーケットには対応していないので、富裕層向けのマーケットは、ぽっかり穴の開いた状態のまま放置されていると考えています。
 
ですから、私が今、最も注目するのは、リアルな人の接触を含むビジネスと、富裕層向けのサービスということです。
 
このあたりは、一度ポッドキャストの有料版でお話したいと回答しながら考えました。番組作ったらお知らせしますね(@^^)/~~~
 
 
私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。 
 
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
 
また、オフィシャルマガジン『石原明の不定期情報通信』をご希望の方はコチラから読者登録ができますので、ぜひこの機会にご登録ください。様々な切り口から“経営脳”に刺激を与える内容を配信しています(*^^)v
 

2015年09月25日(金)更新

7千円超の折り畳み傘「バーブレラ」が百貨店で品切れ!?

秋晴れのシルバーウィークから一転、秋雨がしとしとと降り続いています。今月は本当によく降りますよね・・・。
 
そんななか、とてもよく売れている傘があるという噂を聞きつけたのですが、100円ショップにも傘が並ぶこの時代に、それが7,000円~8,000円もする折り畳み傘だと知って、ちょっと驚きました(@_@)



 
 
「バーブレラ」と名付けられたこの傘は、明治18(1885)年創業の京都の老舗洋傘メーカーであるムーンバットが、昨年(2014年)春に売り出したものです。
 
最大の特徴は、老舗の意地をかけて目指したダントツの“軽さ”と“スリムさ” で、重さはわずか80g、傘袋に畳んで収納した際の直径は約2cm。100gを切る軽量傘が一般的になりつつあるなかでも『超軽量』とうたえる仕上がりです(*^^)v
 
「バーブレラ」とは、「バー(=棒)」と「アンブレラ(=傘)」を組み合わせた造語で、三陽商会のライセンスを受け「マッキントッシュ フィロソフィー」ブランドで展開。販路は百貨店だけと聞いて、またまた驚いてしまいました(@_@)
 
この傘の開発を担当したのは、40年あまり開発の最前線に立ち、社内では「傘の神様」との異名を持つ人物だそうですが、なんでも「ゼロベースから一段飛び越えた軽さとスリム感を実現しよう!」とばかり、2年の歳月をかけて考え抜いたのだそうです。
 
その甲斐あって、開発者本人もびっくりするほどの売れ行きだそうですが、昨年度の販売実績1万1千本を、今年度は半年で軽く抜く勢いで、すでに1万7千本を出荷済み。一時は品切れを起こす百貨店もあり、急いで2万本の追加生産をかけたのだそうです。
 
私の新刊『絶対儲かる「値上げ」のしくみ、教えます』にも書いたのですが、日本企業は「安くて良いもの」を作ろうとガンバリ過ぎ、すっかり弱体化してしまったのではないでしょうか(-_-;)
 
商品は安いから売れるわけではなく、「買いたい理由」があれば、高くてもどんどん売れるのだということを、この傘が証明してくれているようです。
 
最近は天候の変化が激しいので、常に傘を持っていたいというニーズが高まっていること、長い傘は置き忘れる可能性が高いので、あまり高価なものは持ちたくないと考えている人が増えている(折り畳み傘であればほぼ失くさない)ことに加え、思わず人に話したくなるほどインパクトのある軽さであること・・・これだけ「買いたい理由」が揃えば、ヒットして当然かもしれません。
 
もっとも、私だったら、傘の値段帯を3ランクに増やし、松・竹・梅方式で、さらなる売上げアップを図るでしょうが・・・(笑)。
 
秋の夜長、この事例を参考に、自社にももっとできることはないか・・・楽しみながらあれこれ考えを巡らせてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~
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