ブログ個人トップ | 経営者会報 (社長ブログ)
企業を発展させるための経営のヒントについて、独自の切り口で紹介します。
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2015年12月07日(月)更新
「大手でBtoBで既存客」の値上げは可能か
いよいよ師走に突入しました(#^^#) 経営者のみなさんは、いつのも増してお忙しい日々をお過ごしのことでしょう。そんななか。私の主宰する『高収益トップ3%倶楽部』の勉強会にご参加くださった方から、質問が届きました。よかったら参考にしてください(*^^)v
== 質 問 ==
『高収益トップ3%倶楽部』の勉強会に参加した者です。先生の値上げのお話をお聞きして、ぜひ質問させていただきたいのですが「大手でBtoBで既存客」の場合、一番難しいと思います。
2年かけて値上げの準備を進めても、景気の波でどうなるかわかりません。そのところをもう少し詳しく教えていただけないでしょうか? よろしくお願いいたします。
== 回 答 ==
一番難しい値上げにわざわざトライするのは止めて、まずは新規客に対する値上げをしてください。そうすれば、自社にも既存顧客にも新しい値段が普通になって、値上げをすることができるようになります。
== 解 説 ==
BtoB、BtoCを問わず、既存客への値上げは、基本的に最初からやるのは得策ではありません。理由は、最新刊『絶対儲かる「値上げ」のしくみ、教えます』にも書いたように、今の経営そのものが不安定になるからです。
顧客の側になってみても、今まで購入していた商品やサービスの値段を何も変えない(私の本の肝はこの何も付加しない値上げの方法ですからね・・・)で突然値上げすると言われても、困惑するばかりでしょうから、意味が伝わらないどころか、もめるのは目に見えています。
なので、まずは新規客に対して商品やサービスの見え方を変える。つまり、情報を付加して、価値を伝えることで変えていき、その上で値上げすることからスタートしてください。
そうすることで、新規に値上げした値段での取引が実際にスタートし、それが一般化すれば既存の取引先にも値上げの交渉ができるようになり、結果として既存客にも値上げが可能になります。
ということで、これが既存客への一番早く確実な値上げの方法になります。ご理解いただけたでしょうか?
これ以外の方法で・・・既存の顧客に内容を変えないで(あるいは内容を変えたとしても)値上げを要求することは、かなりのハードルになりますから、現場が混乱して大変なことになってしまいますので、絶対にやらない方が良いと思います。
ココからは、ちょっと感想ですが・・・・値上げの本を書いていろいろな方の感想や質問をいただきますが、みなさん自分の思考の枠が結構強くて、経営の努力の方向が自分の思う一方向にしか動いていない方が多い気がします(p_-)
この質問の方もそうですが、何もわざわざ“既存客の値上げ”という大変なことに向かわなくても、値上げして売上げや利益を上げ、会社を良くするための努力はいろいろな方向に向かってできますよね(^.^)
それと思う方向や方法で頑張ってみるのはいいことですが、それがうまく行かない時はなるべく早く別の方向や方法でトライすることをお勧めします。
「押してもだめなら引いてみな」って、良く言いますが、やっぱりいろんな意味で柔軟性があると良いですよね(^.^) ぜひ頑張ってトライしてみてください(@^^)/~~~
私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
また、オフィシャルマガジン『石原明の不定期情報通信』をご希望の方はコチラから読者登録ができますので、ぜひこの機会にご登録ください。様々な切り口から“経営脳”に刺激を与える内容を配信しています(*^^)v
== 質 問 ==
『高収益トップ3%倶楽部』の勉強会に参加した者です。先生の値上げのお話をお聞きして、ぜひ質問させていただきたいのですが「大手でBtoBで既存客」の場合、一番難しいと思います。
2年かけて値上げの準備を進めても、景気の波でどうなるかわかりません。そのところをもう少し詳しく教えていただけないでしょうか? よろしくお願いいたします。
== 回 答 ==
一番難しい値上げにわざわざトライするのは止めて、まずは新規客に対する値上げをしてください。そうすれば、自社にも既存顧客にも新しい値段が普通になって、値上げをすることができるようになります。
== 解 説 ==
BtoB、BtoCを問わず、既存客への値上げは、基本的に最初からやるのは得策ではありません。理由は、最新刊『絶対儲かる「値上げ」のしくみ、教えます』にも書いたように、今の経営そのものが不安定になるからです。
顧客の側になってみても、今まで購入していた商品やサービスの値段を何も変えない(私の本の肝はこの何も付加しない値上げの方法ですからね・・・)で突然値上げすると言われても、困惑するばかりでしょうから、意味が伝わらないどころか、もめるのは目に見えています。
なので、まずは新規客に対して商品やサービスの見え方を変える。つまり、情報を付加して、価値を伝えることで変えていき、その上で値上げすることからスタートしてください。
そうすることで、新規に値上げした値段での取引が実際にスタートし、それが一般化すれば既存の取引先にも値上げの交渉ができるようになり、結果として既存客にも値上げが可能になります。
ということで、これが既存客への一番早く確実な値上げの方法になります。ご理解いただけたでしょうか?
これ以外の方法で・・・既存の顧客に内容を変えないで(あるいは内容を変えたとしても)値上げを要求することは、かなりのハードルになりますから、現場が混乱して大変なことになってしまいますので、絶対にやらない方が良いと思います。
ココからは、ちょっと感想ですが・・・・値上げの本を書いていろいろな方の感想や質問をいただきますが、みなさん自分の思考の枠が結構強くて、経営の努力の方向が自分の思う一方向にしか動いていない方が多い気がします(p_-)
この質問の方もそうですが、何もわざわざ“既存客の値上げ”という大変なことに向かわなくても、値上げして売上げや利益を上げ、会社を良くするための努力はいろいろな方向に向かってできますよね(^.^)
それと思う方向や方法で頑張ってみるのはいいことですが、それがうまく行かない時はなるべく早く別の方向や方法でトライすることをお勧めします。
「押してもだめなら引いてみな」って、良く言いますが、やっぱりいろんな意味で柔軟性があると良いですよね(^.^) ぜひ頑張ってトライしてみてください(@^^)/~~~
私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
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2015年11月27日(金)更新
広島発NY行き!? ブランドバックレンタルの「Laxus(ラクサス)」
早いもので11月も月末。“師”ならぬ“社長”も走る年末が近づいてきましたが、今年はみなさんにとってどんな一年だったでしょうか?
時代は確実に「モノ」から「体験」へ、「所有」から「共有」へと変化を遂げているようですが、そんななか、広島市のエス株式会社が手掛ける高級ブランドバックのレンタルサービス「Laxus(ラクサス)」が、来年(2016年)ニューヨークに進出すると聞いて、ちょっと感心してしまいました(#^^#)
なんでも「Laxus(ラクサス)」アプリのダウンロード数が7万件を超えたそうですが、毎月6,800円(税別)を支払えば、平均30万円程度するブランドバッグ約3,000種類のなかから、好きなバッグを無期限で何度も借りることができるというサービスなんです。
従来ブランドバッグは、パーティなどの際にスポット的に借りるというのが定番だったところ、「高級ブランドを日常使いできるようにすれば、隠れた需要がある」と踏んだ同社の読みはみごとに的中!
来春までには、NYに現地支社を立ち上げ、来夏をめどに日本同様のサービスをスタートしようという意気込みです(*^^)v
これまで、こうしたサービスは海外からの「輸入」ばかりでしたが、こうした日本発のサービスが「輸出」されることは、誇らしい限りです。
時代の波を確実に読み、日本人ならではのきめ細やかさをもったサービスを提供すれば、海外でも十分通用するビジネスが展開できるはずです。この事例を参考に、自社にももっとできることはないか・・・楽しみながら発想を拡げてみてください(@^^)/~~~
時代は確実に「モノ」から「体験」へ、「所有」から「共有」へと変化を遂げているようですが、そんななか、広島市のエス株式会社が手掛ける高級ブランドバックのレンタルサービス「Laxus(ラクサス)」が、来年(2016年)ニューヨークに進出すると聞いて、ちょっと感心してしまいました(#^^#)
なんでも「Laxus(ラクサス)」アプリのダウンロード数が7万件を超えたそうですが、毎月6,800円(税別)を支払えば、平均30万円程度するブランドバッグ約3,000種類のなかから、好きなバッグを無期限で何度も借りることができるというサービスなんです。
従来ブランドバッグは、パーティなどの際にスポット的に借りるというのが定番だったところ、「高級ブランドを日常使いできるようにすれば、隠れた需要がある」と踏んだ同社の読みはみごとに的中!
来春までには、NYに現地支社を立ち上げ、来夏をめどに日本同様のサービスをスタートしようという意気込みです(*^^)v
これまで、こうしたサービスは海外からの「輸入」ばかりでしたが、こうした日本発のサービスが「輸出」されることは、誇らしい限りです。
時代の波を確実に読み、日本人ならではのきめ細やかさをもったサービスを提供すれば、海外でも十分通用するビジネスが展開できるはずです。この事例を参考に、自社にももっとできることはないか・・・楽しみながら発想を拡げてみてください(@^^)/~~~
2015年11月13日(金)更新
創業30年企業の2代目社長が主導権を取る秘訣
早いもので11月も半ばとなりました。経営者としては、来年を強く意識した動きに変えていきたいところですが、そんななか、ちょっとおもしろい質問が届きましたので、私なりの視点でお答えしてみました。よかったら、参考にしてください(*^^)v
== 質 問 ==
創業30年企業の2代目継承者です。会社や組織内で主導権を取る秘訣があったら教えてください。よろしくお願いいたします。
== 回 答 ==
会社や組織内で継承者が主導権を取るためには、“営業力や交渉力を磨いて売上を上げる+儲けることに関して実力をつける”ことと、“人を使って仕事をさせる能力”この2つを身につけることが重要かつ近道だと思います。
== 解 説 ==
事業継承者が会社や組織内で主導権を取るにはどうすればいいか?ということですが、ビジネスの世界においては人柄や人間性よりも、結局のところ「どれだけ売上げを上げられるか?」「儲けることができるか?」ということからしかスタートしないので、まずは営業力や交渉力を身につけるのが重要だと思います。
理由は、経営者の仕事は将来の利益を確保するために、ビジネスを構築することなので、そのためには商品を仕入れたり、事業責任者たる人材をスカウト(他の組織から無理やり引き抜くみたいなことです)をしたり、業務提携や他社のコラボレーションの話を進めるなど、いろいろな面で交渉力が無いと難しいことが起こってくるからです。
それに、あなたが経営を任される時代はかつての、景気が良くて誰がやっても会社が上手くいくという時代ではないし、日本だけでビジネスが成り立つという時代でもないので、交渉は海外の方を相手としなければならない・・・なんてことにもなっているかもしれないですからね。
そのためには、もちろん、いきなり交渉の席についても勝てるわけもないので、まずは営業力を身につけることからスタートすることが良いと思います。
みなさんはあまり知らないと思いますが、実はIT系のビジネスで成功している社長さんのうち相当数が飛び込み営業や訪販系の仕事をやったことがある、それも凄い成果を上げていたりします。
このことからも分かるように、営業力はとても大切で、それが未来の交渉力につながると理解してください(*^^)v
次に、経営者の能力で欠かせないのが、現場を自分以外の部下に任せる能力です。この能力がじつは会社や組織内で主導権を取るために決定的な能力になるのですが、思考的にまったく正反対なので、ほとんどの経営者の方ができないでいます。なので、あなたは絶対に早くこの能力を身につけるべきだと思います。
ということで、まず、思考の違いから解説しますね。会社や組織内で主導権を取ると考えると、ほとんどの経営者が現場に居た方が主導権を取りやすいと考えると思いますが、そんな弱い組織の主導権を持っても経営的には何ら得ることはありません。
ビジネスは戦いなので、強い組織を作ってその上で主導権を持たない限り、主導権そのものに価値が無いということです。強い組織とは自ら決断して結果を出すというような組織のことなので、まずはそういう組織作りをあなたが意識して目指さなければなりません。
そのためには、あなた以外の誰かに現場そのものを任せて、結果や成果に責任を持たせるというような経営へと舵を切らなければならないわけですよね。そしてこのことが、あなたの“人を使って仕事をさせる能力”を引き出すことになるのです。
実際に、任された人間との関係性が正しい評価(降格も含めた信賞必罰ということです)で行われると、恐ろしいくらいに、組織内で主導権を持てるようになります。
今回はかなり高度な内容になってしまいましたが、ぜひ頑張ってトライしてみてください(@^^)/~~~
私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
また、オフィシャルマガジン『石原明の不定期情報通信』をご希望の方はコチラから読者登録ができますので、ぜひこの機会にご登録ください。様々な切り口から“経営脳”に刺激を与える内容を配信しています(*^^)v
== 質 問 ==
創業30年企業の2代目継承者です。会社や組織内で主導権を取る秘訣があったら教えてください。よろしくお願いいたします。
== 回 答 ==
会社や組織内で継承者が主導権を取るためには、“営業力や交渉力を磨いて売上を上げる+儲けることに関して実力をつける”ことと、“人を使って仕事をさせる能力”この2つを身につけることが重要かつ近道だと思います。
== 解 説 ==
事業継承者が会社や組織内で主導権を取るにはどうすればいいか?ということですが、ビジネスの世界においては人柄や人間性よりも、結局のところ「どれだけ売上げを上げられるか?」「儲けることができるか?」ということからしかスタートしないので、まずは営業力や交渉力を身につけるのが重要だと思います。
理由は、経営者の仕事は将来の利益を確保するために、ビジネスを構築することなので、そのためには商品を仕入れたり、事業責任者たる人材をスカウト(他の組織から無理やり引き抜くみたいなことです)をしたり、業務提携や他社のコラボレーションの話を進めるなど、いろいろな面で交渉力が無いと難しいことが起こってくるからです。
それに、あなたが経営を任される時代はかつての、景気が良くて誰がやっても会社が上手くいくという時代ではないし、日本だけでビジネスが成り立つという時代でもないので、交渉は海外の方を相手としなければならない・・・なんてことにもなっているかもしれないですからね。
そのためには、もちろん、いきなり交渉の席についても勝てるわけもないので、まずは営業力を身につけることからスタートすることが良いと思います。
みなさんはあまり知らないと思いますが、実はIT系のビジネスで成功している社長さんのうち相当数が飛び込み営業や訪販系の仕事をやったことがある、それも凄い成果を上げていたりします。
このことからも分かるように、営業力はとても大切で、それが未来の交渉力につながると理解してください(*^^)v
次に、経営者の能力で欠かせないのが、現場を自分以外の部下に任せる能力です。この能力がじつは会社や組織内で主導権を取るために決定的な能力になるのですが、思考的にまったく正反対なので、ほとんどの経営者の方ができないでいます。なので、あなたは絶対に早くこの能力を身につけるべきだと思います。
ということで、まず、思考の違いから解説しますね。会社や組織内で主導権を取ると考えると、ほとんどの経営者が現場に居た方が主導権を取りやすいと考えると思いますが、そんな弱い組織の主導権を持っても経営的には何ら得ることはありません。
ビジネスは戦いなので、強い組織を作ってその上で主導権を持たない限り、主導権そのものに価値が無いということです。強い組織とは自ら決断して結果を出すというような組織のことなので、まずはそういう組織作りをあなたが意識して目指さなければなりません。
そのためには、あなた以外の誰かに現場そのものを任せて、結果や成果に責任を持たせるというような経営へと舵を切らなければならないわけですよね。そしてこのことが、あなたの“人を使って仕事をさせる能力”を引き出すことになるのです。
実際に、任された人間との関係性が正しい評価(降格も含めた信賞必罰ということです)で行われると、恐ろしいくらいに、組織内で主導権を持てるようになります。
今回はかなり高度な内容になってしまいましたが、ぜひ頑張ってトライしてみてください(@^^)/~~~
私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
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2015年11月09日(月)更新
デメリットをメリットへ 『コットンヌーボー』という発想
そろそろ「ボジョレーヌーボー」の解禁日が近づいてきましたね。今年は11月19日(木)だそうです(#^^#)
そのほとんどは日本で消費されているなどという噂もありますが(笑)、「ボジョレーヌーボー」は風物詩のひとつとして、今では日本にすっかり定着し、毎年楽しみにしている方も多いんじゃないでしょうか?
そんななか、愛媛県今治市のタオルメーカー「IKEUCHI ORGANIC」が、『コットンヌーボー』をうたい文句に、毎年のオーガニックコットンの風合いの違いを楽しむことを提唱していると聞き、「なるほどねぇ~」と感心してしまいました。
なんでも2011年からの取り組みで、5年分のタオルが発売されているようですが、このタオルに使う綿花はすべてタンザニア産。毎年の収穫量も品質もまちまちなので、タオルにすると「今までと風合いが違う」というクレームや返品になる危惧があったのだそうです。
それを逆手に取ったのが『コットンヌーボー』という発想です。フリーデザイナーの佐藤利樹氏いわく「むしろ違うことを個性と考え、商品の価値に転換してみた」そうですが、タオルを単なる「工業品」ではなく、ワインと同じく農作物を原料とした「加工品」として見たわけですね(*^^)v
しかし、前例のない取り組みに同社も二の足を踏んだそうですが、日本にはまだ入っていなかったタンザニア産のオーガニックコットンを使えるとあって、当初はクラウドファンディングで資金を集めてのスタートだったようですが、ふたを開けてみると、初年度分はまたたくまに完売。翌年の予約が入るほどの人気ぶりだったのだとか。
5年目に入った今では、毎年のタオルをコレクションする人たちも現れ、「過去の在庫はないのか?」と聞かれることも少なくないそうですが、タオルに対する発想を変えたことで、新たなマーケットが刺激されたという、とてもよい事例だと思います。
タオルに限らず、発想の転換でユニークな展開ができる商品も少なくないはずです。秋の夜長、ワインでも傾けながら、あれこれ発想を拡げてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~
そのほとんどは日本で消費されているなどという噂もありますが(笑)、「ボジョレーヌーボー」は風物詩のひとつとして、今では日本にすっかり定着し、毎年楽しみにしている方も多いんじゃないでしょうか?
そんななか、愛媛県今治市のタオルメーカー「IKEUCHI ORGANIC」が、『コットンヌーボー』をうたい文句に、毎年のオーガニックコットンの風合いの違いを楽しむことを提唱していると聞き、「なるほどねぇ~」と感心してしまいました。
なんでも2011年からの取り組みで、5年分のタオルが発売されているようですが、このタオルに使う綿花はすべてタンザニア産。毎年の収穫量も品質もまちまちなので、タオルにすると「今までと風合いが違う」というクレームや返品になる危惧があったのだそうです。
それを逆手に取ったのが『コットンヌーボー』という発想です。フリーデザイナーの佐藤利樹氏いわく「むしろ違うことを個性と考え、商品の価値に転換してみた」そうですが、タオルを単なる「工業品」ではなく、ワインと同じく農作物を原料とした「加工品」として見たわけですね(*^^)v
しかし、前例のない取り組みに同社も二の足を踏んだそうですが、日本にはまだ入っていなかったタンザニア産のオーガニックコットンを使えるとあって、当初はクラウドファンディングで資金を集めてのスタートだったようですが、ふたを開けてみると、初年度分はまたたくまに完売。翌年の予約が入るほどの人気ぶりだったのだとか。
5年目に入った今では、毎年のタオルをコレクションする人たちも現れ、「過去の在庫はないのか?」と聞かれることも少なくないそうですが、タオルに対する発想を変えたことで、新たなマーケットが刺激されたという、とてもよい事例だと思います。
タオルに限らず、発想の転換でユニークな展開ができる商品も少なくないはずです。秋の夜長、ワインでも傾けながら、あれこれ発想を拡げてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~
2015年10月30日(金)更新
コーヒー1杯を2000円で売る!? 自家焙煎珈琲で富裕層ビジネス
早いもので10月も月末ですが、先月新刊『絶対儲かる「値上げ」のしくみ、教えます』が出版されて以来、私のもとには「富裕層ビジネス」に関する質問が多く届いています。
今回もその中のひとつを取り上げてみますので、よかったら参考にしてください(^_-)-☆
== 質 問 ==
以前、金沢勉強会に参加させていただいた者です。 生の石原先生にお会いできてそれだけでも価値がありました。本やポッドキャストで予習をしていたので、知っていることがいくつかありましたが、心に入ってくる感じが全く違いました。ありがとうございました。
そこで質問なのですが、自家焙煎珈琲でも富裕層に行くことは可能でしょうか? さすがに豆を変えずに、コーヒーを2000円に値上げするのは批判の方が怖いのですが・・・ぜひアドバイスをお願いいたします。
== 回 答 ==
ビジネスをどの視点で見るかということが分かれば、自家焙煎珈琲という業態なら、富裕層(ビジネス)に入っていくことは可能だと思います。また、豆を変えずに2000円も全く可能だと思いますよ。
== 解 説 ==
いつも思うのですが、ビジネスを考える時の思考や発想そして自由度が狭いと、行動が行き詰ってしまうと思います。
この質問の方もその傾向がちょっと強いのですが、今のビジネスで高いモノを売るのが富裕層ビジネスと考えてしまっているようですが、今のビジネスを単体で考えるより、今のビジネスを入り口としてもっと大きく富裕層ビジネスを考えれば、自家焙煎珈琲という業態なら、富裕層(ビジネス)に入っていくことは可能だと思います。
また、富裕層ビジネスはいきなりお金持ちや上流階級の方に商品やサービスをアプローチするよりも、何か別の仕事で関係性を作ってから入っていく方が無理が無いため、上手くいく可能性が高まります。
そう考えると、自家焙煎珈琲という業態はリピーターを生みやすいので顧客と繰り返し会えますし、さらに珈琲豆自体がリピートするので、かなり富裕層ビジネスとの相性が良いと思います。
富裕層ビジネスに舵を切るなら、地域で一番高い自家焙煎珈琲を単品でも良いので作ることが必須(すべてを高くする必要はありません)、ビジネスの形としては、その自家焙煎珈琲でマーケットを作り何か別の商材なりサービスを用意して販売するということになりますね。
思いつくモノやサービスを考えてみてください。今回『絶対儲かる「値上げ」のしくみ、教えます』(ダイヤモンド社)に書いた通り、モノやサービスの値段は、原価や他社との比較では無く、顧客の得られる価値で決まり価値は伝え方や情報で決まると考えると、今の珈琲豆を変えずに情報を上手に付加すれば2000円で売ることも全然可能です。
こちらは、私の新刊を何度か読んで想像していただければと思います(@^^)/~~~
私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
また、オフィシャルマガジン『石原明の不定期情報通信』をご希望の方はコチラから読者登録ができますので、ぜひこの機会にご登録ください。様々な切り口から“経営脳”に刺激を与える内容を配信しています(*^^)v
今回もその中のひとつを取り上げてみますので、よかったら参考にしてください(^_-)-☆
== 質 問 ==
以前、金沢勉強会に参加させていただいた者です。 生の石原先生にお会いできてそれだけでも価値がありました。本やポッドキャストで予習をしていたので、知っていることがいくつかありましたが、心に入ってくる感じが全く違いました。ありがとうございました。
そこで質問なのですが、自家焙煎珈琲でも富裕層に行くことは可能でしょうか? さすがに豆を変えずに、コーヒーを2000円に値上げするのは批判の方が怖いのですが・・・ぜひアドバイスをお願いいたします。
== 回 答 ==
ビジネスをどの視点で見るかということが分かれば、自家焙煎珈琲という業態なら、富裕層(ビジネス)に入っていくことは可能だと思います。また、豆を変えずに2000円も全く可能だと思いますよ。
== 解 説 ==
いつも思うのですが、ビジネスを考える時の思考や発想そして自由度が狭いと、行動が行き詰ってしまうと思います。
この質問の方もその傾向がちょっと強いのですが、今のビジネスで高いモノを売るのが富裕層ビジネスと考えてしまっているようですが、今のビジネスを単体で考えるより、今のビジネスを入り口としてもっと大きく富裕層ビジネスを考えれば、自家焙煎珈琲という業態なら、富裕層(ビジネス)に入っていくことは可能だと思います。
また、富裕層ビジネスはいきなりお金持ちや上流階級の方に商品やサービスをアプローチするよりも、何か別の仕事で関係性を作ってから入っていく方が無理が無いため、上手くいく可能性が高まります。
そう考えると、自家焙煎珈琲という業態はリピーターを生みやすいので顧客と繰り返し会えますし、さらに珈琲豆自体がリピートするので、かなり富裕層ビジネスとの相性が良いと思います。
富裕層ビジネスに舵を切るなら、地域で一番高い自家焙煎珈琲を単品でも良いので作ることが必須(すべてを高くする必要はありません)、ビジネスの形としては、その自家焙煎珈琲でマーケットを作り何か別の商材なりサービスを用意して販売するということになりますね。
思いつくモノやサービスを考えてみてください。今回『絶対儲かる「値上げ」のしくみ、教えます』(ダイヤモンド社)に書いた通り、モノやサービスの値段は、原価や他社との比較では無く、顧客の得られる価値で決まり価値は伝え方や情報で決まると考えると、今の珈琲豆を変えずに情報を上手に付加すれば2000円で売ることも全然可能です。
こちらは、私の新刊を何度か読んで想像していただければと思います(@^^)/~~~
私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
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