大きくする 標準 小さくする
前ページ 次ページ

2015年05月15日(金)更新

大勢の人とのコミュニケーションの場が苦手な方へ

今回はちょっとおもしろい質問が届いたので、それに回答してみたいと思います。意外かもしれませんが、私は大人数のパーティーなどが苦手なんです(#^^#) 
 
基本的には、人は苦手なことをしなくてもよいと考えているのですが、経営者という立場上、そうも言っていられないシーンもありますよね。というわけで、私なりの裏ワザ(?)をご伝授しますので、参考にしてください。
 
== 質 問 ==
 
仕事で大勢の人と接する機会が多いのですが、複数の人たちとの会話で場を盛り上げるために効果的な方法を教えてください。1対1ならなんとかなりますが、大勢の人とのコミュニケーションの場が苦手です。
 
== 回 答 ==
 
場を盛り上げようとして、話題を自分が作ろうとすると難しいので、逆に質問をたくさんして会話が弾む潤滑油になると良いと思います。
 
== 解 説 ==
 
大勢の場所が苦手な方は多いと思います。私もかなり苦手で、どうしてもそこにいないといけない場合などは、正体をかなり消して壁とか周りと同化していたりします(-.-)
 
この方の場合はおそらくお仕事で大勢の方とミーティングをしたり、複数のお客様と同時に会話する機会等が多いと思われるのでアドバイスしますが、こちらが話題を作って場を盛り上げようとすると大変なので、いろいろ質問をして参加者に話してもらうと良いと思います。
 
もちろん、そのためには、事前に参加者のプロフィールなど簡単に確認してどんなことを聞くとその人も楽しく、参加者も面白いだろうかとか、最近の世間の話題とリンクしている内容は無いかなど、ちょっと調べておければベストだと思います。
 
調べることが無理なら、最初司会者みたいな位置づけに回って、自己紹介してもらって、そこから相手に話を振る・・・例えば、「さっきの自己紹介の時の〇〇の話って・・・なんですか?」というように質問してその場の会話をスタートさせると、良いと思います。
 
話題が一段落したら、じゃあ、「△△さんが話していた〇〇の話も聞きたいので、話してもらえますか?」といった感じで話題を次の方に振るなどしていくと、それをきっかけに会話が始まり、場が和んでいくと思います。
 
知らない人達との会話って初めが大変なんですが、勢いがつけばどんどん展開していきますので、後はこの人発言が少ないなって思ったら、その人に質問して発言を促すくらいで、どんどん良い雰囲気になっていくと思います。よかったら実行してみてください(@^^)/~~~
 
 
私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。 
 
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
 
また、オフィシャルマガジン『石原明の不定期情報通信』をご希望の方はコチラから読者登録ができますので、ぜひこの機会にご登録ください。様々な切り口から“経営脳”に刺激を与える内容を配信しています(*^^)v
 

2015年04月10日(金)更新

人にわかりやすく伝える技術

新年度の滑り出しは順調でしょうか? 私の周りでは、様々な案件がさらにスピーディーに動き出していますが、そんななか、2002年の創刊から13年も続けている週刊メルマガをリニューアルしました\(^o^)/
 
タイトルは同じく『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』ですが、シリーズ第6弾!『多様化するマーケットを読み解く力を身につけよう・編』として、装いも新たに生まれ変わりましたので、ぜひチェックしてください。
 
「あ! まだ購読してないや」・・・という方は、よかったらコチラからご登録くださいね(*^^)v
 
 
== 質 問 ==
 
私は人に何かを伝えるのがとても苦手です。どう伝えたらわかりやすいかと考えながら話すのですが、なかなか筋道をたてて話すことができず、回りくどい言い方になってしまったり、わかりづらくなったりしてしまいます。
 
<a href=“http://www.ishihara-akira.com/hint/”target=_“blank”>ポッドキャスト</a>やセミナーを聞いていると、石原先生は説明の天才だと思うのですが、何かを伝えるとき、話すとき、どのような点に気をつけていたり、意識したりしているのでしょうか?
 
また、説明能力を磨く方法を教えてください。よろしくお願いします。
 
== 回 答 ==
 
説明能力を高めるには、相手の理解力を計る能力を身につけることと、相手のレベルに合わせて表現(=説明)できるようになるために、言い回しや語彙の数を増やすことです。
 
== 解 説 ==
 
回答したように、相手に合わせた説明をするためには、相手の理解力を計る能力を磨くことと、その理解力に合わせて説明や表現することができるようになることですが、そのためには言い回しや語彙を増やすことだと思います。
 
まずレベルですが、理解力の速い相手にくどくど話しているとイライラして怒り出すし、分からない人に端折って話すと、途中からまったく説明に付いてこれなくなってちんぷんかんぷんになってしまいますよね(p_-)
 
また、できるだけ相手に短い時間で“ずばっと”本質を突いた説明ができると、いかにも“できる!”という印象を相手につけられたりするので、相手のレベル感を計ることはとても重要だと思います。
 
では、レベル感を計るコツですが“相手の話す速度を基準にする”と比較的分かりやすいと思います。
 
速い人は頭が良い、遅い人はそうでも無い・・・ってことで理解していただけると良いと思います。脳の回転が話す速度って感じですが、これはかなり当たっていると思います。普段ゆっくり話す方でも、いざとなった時の速度が速い人は頭がとても良い人です。
 
次に言い回しや語彙の数を増やす練習ですが、これは文学書や小説を読むなどしていろいろな表現の方法や言い回しを勉強するのがベストだと思います。
 
本をたくさん読む人でも、ビジネス書ばかりの方は言葉の数が足りなくて表現を磨けないという傾向があります。
 
これは、ビジネス書に使われる単語の数や言い回し、表現の数がとても少ないからです。
 
私たちは自分の知っている単語や表現で相手と会話するわけなので、語彙が少ないといくら相手のレベルが分かってもそのレベルに合わせた表現や説明がなかなか上手くできないということになりますよね。
 
人の感情や思考の深さなども文学書や小説とかを深く読まないと、なかなか分からないですよね(#^.^#) 参考にしてください。         
 
 
私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。 
 
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
 
また、オフィシャルマガジン『石原明の不定期情報通信』をご希望の方はコチラから読者登録ができますので、ぜひこの機会にご登録ください。様々な切り口から“経営脳”に刺激を与える内容を配信しています(*^^)v
 

2015年03月26日(木)更新

仕事の質を上げるための上手なスケジュールの組み方

関東地方でも桜が咲き始めました(*^_^*) 陽気が良くなると、気持ちも前向きになり、積極的に予定を入れていきたくなったりしますが、ちょっとおもしろい質問が届いたので、今回は「スケジュールの上手な組み方」について、考えてみたいと思います。よかったら、参考にしてください。
 
== 質 問 ==
 
スケジュールを組んでも、急ぎの仕事をこなして手一杯になってしまいます。先の仕事や、新しい仕事、取組み、質を上げる時期を確保するためには、どうやってスケジュールを組み、どうやって実行していけばよいか教えてください。
 
== 回 答 ==
 
スケジュールを上手く作るコツは何をするか、何をしないかをルール化し、1日のスケジュールを詰めすぎないで80%以内に抑えることだと思います。
 
== 解 説 ==
 
この質問の状況を考えると、スケジュールを上手く組めない一番の原因は、自分がすべき仕事としなくて良い仕事(=してはいけない仕事)の区別が上手くできていないことだと思います。
 
発生する仕事を・・・しかも発生順に全て自分でやろうとすると、流石に無理があるので“本来したいと思っていた仕事がまったくこなせなくなる”という状況に捕まってしまうと思います。
 
こういう場合にまず必要なことは、発生する仕事をすべて自分でやろうとしないで、しなくても良いと思われる仕事をピックアップし、やらない癖を付けることですが、そのやらなくて良い仕事を見つける方法は、数日間~10日位で良いので、一日の終わりに今日何をしたかを書き出して、実際にどんな状況で日々を過ごしているのかを確認するとよくわかると思います。
 
こういう形で冷静に自分のやっていることを眺めると、日々発生している仕事の中で、実はかなり優先順位の低い事柄までも、その時々で感情的になってしまってやっているとか、重要度を無視して行動してしまっていることなどがわかってくると思います。
 
そして、実はそういう仕事をしなくても結構体制に影響がないので、発生したからといってすぐにやらなくても大丈夫だろう・・・ということなどがわかってくると思います。
 
また、それとは逆にこういう仕事は発生したら大変なので、他を止めてでもすぐ取り掛かるべきだという項目も見えてくると思います。
 
やるべきこと、やらなくても良いことを確認したら次に意識することは、1日のスケジュールを実際に決める場面で、要件を持ち時間いっぱいまで詰めてしまわないこと・・・空き時間が無いほど予定を詰めてしまわないことです。
 
スケジュールを作るコツは、1日の予定をおおよそ80%までで止めておくこと・・・つまり20%はバッファとして時間を空けておくことです。
 
この20%の余裕が調整作用として働いて、優先順位が高い項目がいきなり発生しても余裕を持ってこなすことができるようになるということです。ぜひトライしてみてください(@^^)/~~~
 
 
私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。 
 
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
 
また、オフィシャルマガジン『石原明の不定期情報通信』をご希望の方はコチラから読者登録ができますので、ぜひこの機会にご登録ください。様々な切り口から“経営脳”に刺激を与える内容を配信しています(*^^)v
 

2015年03月13日(金)更新

仕事を上手に部下や他人に振る方法

年度末も迫り、経営者のみなさんはかなりお忙しい日々をお過ごしのことと思いますが、そんななか、ちょっとおもしろい質問が届きました。あなたはどんなふうに、部下やブレーンを使っていますか? 一度冷静に見直してみるのもいいかもしれません(*^_^*)
 
== 質 問 ==
 
仕事を上手に部下や他人に振る(やらせる)方法を教えて下さい。相手に遠慮して自分の時間が確保できなくなることがあります。相手が手伝いたくなる言い方、お願いの仕方があったらぜひ教えてほしいです。
 
== 回 答 ==
 
仕事を相手に振る時の心構えで、往々にして間違っているのは“相手はそれを迷惑だと思っている”ということです。この気持ちを変えない限り、上手くまわりに仕事を振ることはできないと思います。
 
== 解 説 ==
 
仕事を部下や回りに振れない方の一番の問題は、仕事を振る事でまわりが迷惑するという思考です。なので、こちらの質問の方の書き方も仕事を振るのに遠慮するとか、お願いするって書いてありますよね(─_─)!!
 
また、ちょっと違ったパターンで“詰まる所自分が活躍したい”ので、とか“人が信用できない”ので、なかなか仕事を人に任せられないという方もいますが、こういう人にも詳しく聞いてみると、根底には結構仕事を頼むことに関して=相手に迷惑をかける・・・だから嫌われる・・・という感じにとらえている場合が多いようです。
 
実は、この仕事を頼む・振る事を相手の迷惑と考える思考が、そもそもの仕事を部下やまわりに依頼できないかなり大きな原因なのです。
 
では、どういう思考に切り替えたら良いか?ですが“仕事を振られた相手は実は凄く喜んでいる”もしくは“将来すごく喜ぶはず”と考えるべきです。
 
それから、仕事の振り方についてもこの思考に沿って考え方を変更するべきで、なるべく親切に振るよりも、言い方はストレートですが“乱暴に振った方がより喜ぶ”とかできる限り“丸投げした方が良い”と考えるべきです(*_*)
 
これ“え~!”っと思った方が多いと思いますが、実は部下や仕事を依頼する相手(・・・この括り(くくり)を一般的に言うと人間全般ということになりますが(#^.^#))は“基本人から誉められたい”とか“賞賛されたい“と考えていて、誉められる機会を潜在意識的には求めているからです。
 
それから“自分は結構凄いよな”とか“イケてるじゃん”と自らも思ってみたいので、そういう機会があると張り切って仕事をしようとする性質を心の底では持っているのです。
 
・・・これって、依頼した仕事を、イヤそうにやってる割にはできた時に誉めたりすると“これくらいならいつでも大丈夫ですよ”なんてカッコつけて喜ぶなんて時に垣間見られる行動や思考ですよね(p_-)
 
ということは、人は誉められたい、自分を認めてもらいたい、自分自身でも自分を認めたいと思っているということなので、仕事を振る=その機会を与えてあげている=相手が喜ぶ行為ということになるわけですね(#^.^#)
 
そしてこの行為は同時に、部下に成長の機会も与えていることになるので長期的にも、とっても良い上司ということになるわけです。
 
反対に、部下を思いやり、仕事を振らないで自分でやってしまう上司は=仕事を依頼してくれない=活躍する場所を与えてくれない=ヤナ上司ということになりますね(─_─)!!
 
なおかつ“こんなアバウトな依頼でも出来ちゃうんだ~!”とか“すごい!全部自分で考えて成果出しちゃったんだ!”みたいに、乱暴な依頼や丸投げでも・・・否、乱暴な依頼や丸投げの方がより賞賛が得られるわけですから、その方が相手は喜ぶということなんですね(@_@;) そのうえ、成長も早いですよね(#^.^#)
 
今回の回答、これ以上書くと結構長くなってしまう(え~と、本一冊位になったりして…笑)ので、思考のスタートやヒントと捉えてもらって、この問題について、ちょっと深く思考してもらうと面白いと思います。よかったら、参考にしてください。
 
 
私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。 
 
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
 
また、オフィシャルマガジン『石原明の不定期情報通信』をご希望の方はコチラから読者登録ができますので、ぜひこの機会にご登録ください。様々な切り口から“経営脳”に刺激を与える内容を配信しています(*^^)v
 

2015年02月23日(月)更新

中小企業の社長の「時間価値」~後編~

昨年私が主宰する『高収益トップ3%倶楽部』の定例勉強会で“経営者の時間価値”というお話をしたのですが、参加者から突っ込んだ質問が届いたのでお答えしてみました(*^_^*)
 
この内容、かなり面白いというか、重要な内容になると思うので、2回に分けてお答えすることにしたのですが、今回はその後編をお届けします。
 
== 質 問 ==
 
石原先生の「時間価値」のお話を聞いて目が覚めた思いなのですが、中小企業の社長、もしくは役員は、時間当たりのコストは平均でいくら位だとお考えでしょうか? 
 
また、時間価値を個人的に上げていく習慣についても、何かアイデアがあれば教えてください。
 
== 回 答 ==
 
経営者の時間価値については人それぞれの資質や思考が違いますので、平均を出すのは難しいし、あまり意味が無いと思います。
 
時間価値を上げる方法は個人のパフォーマンス上げることですが、同じ能力ならば目先の利益でなく、将来の利益のために時間を使うようになれば上がると思います。
 
== 解 説 ==
 
前回の回答で、経営者の平均的な時間価値はいくらか?という問いを考えたり、回答することに、あまり意味はないということが分かったと思います。
 
経営者の時間価値は、その経営者(=その人それぞれ)の能力や置かれている状況・思考などによって千差万別なので平均値は無いし、もしそれが分かったとしても、それがあまり意味を持つとは思えません。
 
それよりも、その人一人ひとりが自分の時間価値を知り、何をすべきかを考え、それを意識した方が何倍も価値を発揮できると思いますので、思考を切り替えていただく方が良いと思います。
 
ということで、今回は最後の回答で、時間価値を上げるにはどうしたら良いかということに対する答えを続けます。
 
ビジネスマンであれば自分の時間を時間価値の高い仕事に集中させるところが重要で、もっと時間価値の高い仕事ができるようになることを意識してスキルアップのための時間を確保することです。
 
企業がスタッフの時間価値を意識し効率的活用するのであれば、時間価値の高い人間をその時間価値の高い仕事に集中させるような仕組みを作ることが重要です。
 
例えば、営業のスペシャリストをなるべく優良な顧客と面談させるようにシフトを組むとか、優秀な人間をより優秀にするために、時間価値の高い仕事ができる人間だけを集中して研修するなど、意識した教育制度の確立が重要です(*^^)v
 
一般的に多くの企業は能力の低い人を教育する場合が多いのですが、同じ費用と時間をかけるのであれば、優秀な人間を教育した方が効果や効率が高いわけですね。
 
もちろん、優秀な人間だけに大切な仕事を集中させるとか教育をするとなると、その他の人の成長が遅れるというリスクがあり、結果として組織の成長も弱まりますから、バランスを取って進める必要があります。ですから、経営者はその辺も考慮して収益と組織の成長を考えた経営をしていかないといけないわけですけどね(p_-)
 
さて、話は核心に迫りますが、経営者の時間価値を上げる方法として一番良いと思うのは、目先の問題や売上げに捉われないで、未来の価値に対して時間を使う習慣を付けることだと思います。
 
例えば、今月の会社の売上げに一番貢献しているのが経営者自身だということになると、自分の能力を目の前の仕事だけに投資していることになり、現在の貢献度は高いとしても将来を考えた場合には、価値が低い(=時間価値の低い)仕事に自分の能力を使ってしまっていることになります。
 
その能力を例えば・・・営業力・交渉力・想像力・企画力なりを、能力の高い人の採用に使ったり、今取引している会社よりももっと大きな会社との取引をスタートさせるために使う、あるいは未来のための新商品開発、事業開発のために使うように考えることで、結果が飛躍的に向上する=時間価値が飛躍的に大きくなるということです。
 
これ、とても当たり前のことで、普通に考えるとできそうなことなのですが、ほとんどの経営者の方が分かっているけどなかなかできないでいる問題でもあるのですね(―_―)!!
 
理由は、こういった“時間価値を向上させるための行動”をするためには超えないといけない精神的なハードルがあるからなので、それを少し解説して、今回のQ&Aの最終回答にしたいと思います。
 
経営者が自分の能力を時間価値の高い行動に使うことができない理由は、ズバリ目の前の仕事や状況を精神的になかなか手放せないからです。理性では目の前の仕事や状況よりも将来の価値を上げるための行動(=時間価値の高い仕事や物事)に時間を使う方が良いと理解しているのに、感情がその理性を打ち負かせてしまう場合がとても多いからです。
 
もちろん経営そのものが赤字であったり、危機的な状況や抜き差しならない問題を抱えているのならば、それに対処するために全力で目先の問題にあたらないといけないわけですが、経営者は現状が黒字化している、または経営的にさしたる問題が無い、またはかなり安定した状況にあるのであれば、将来の価値を作る仕事に自分を向けなければならないわけですが、目の前で起こる問題や儲かる話などに感情を取られてしまうことがとても多いのです。
 
ということで、頭で分かっていることを感情的に受け入れないことが、経営者が時間価値の高い仕事に就けない一番の理由だと私は考えています。したがって、経営者が自分の時間価値をもっとも向上させるためには理性を持って将来の価値あるモノゴトのために自分の時間を使うことを理性だけでなく感情的にも理解することだと考えています。
 
今回の回答もとても長くなってしまいましたが、参考にしていただければと思います(@^^)/~~~
 
 
私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。 
 
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
 
また、オフィシャルマガジン『石原明の不定期情報通信』をご希望の方はコチラから読者登録ができますので、ぜひこの機会にご登録ください。様々な切り口から“経営脳”に刺激を与える内容を配信しています(*^^)v
 
 
«前へ 次へ»