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2016年08月26日(金)更新

価格差で競合他社に負けない営業トークとは!?

早いもので8月も月末が近づいてきましたが、私の主宰する『高収益トップ3%倶楽部』の会員の方から、ちょっとおもしろい質問が届きました。あなたがもし、部下からこんな質問をされたら、どうお答えになるでしょうか? よかったら一緒に考えてみてください(^_-)-☆
 
== 質 問 ==
 
他社と同じようなものを販売していますが、お客様はライバル機と性能価格を比較して購入します。その場合どの様に価値を理解させ価格差で負けないようなトークを使用したらいいですか?
 
== 回 答 ==
 
他社と比較して、機械の性能や価格に違いが無い場合はどうしても価格競争になりますが、この場合は機械にサービスを付加して違う(比べられない)商品として販売することをお勧めします。
 
== 解 説 ==
 
値上げ本」を出版以来、こういった質問は定期的にたくさん来るので代表してお答えしますが「自分たちは製造業で提供しているのは機械だ」という考えからもっと思考の枠を広げて考えると良いと思います。
 
それに、そもそも、差別化できない(難しい)機械の値段をトークで何とかするというのは、かなり無理な話ですよね(p_-)
 
では、どうしたら良いか?ですが、自分たちの仕事を製造業=機械を作って販売する仕事、という考え方から、機械も含めたサービスを提供する仕事、と考えると他社との差別化が図れるようになると思います。
 
・・・この辺りのことは『絶対儲かる「値上げ」のしくみ、教えます』でも実はかなり詳しく書いているんですけどねぇ~・・・・(─_─)!!
 
参考までにもう少し解説すると、仕事というのは、実際はいろいろな業務がつながって(連携して)形成されているので、そのどこからどこまでが自社の仕事と考えるかはいろんな考え方ができるということです。
 
作って売る、最近ではこれまでの商品を引き取るサービスがあったりしますが、その発展と考えると、分かりやすいと思います。
 
また、納品した商品が壊れた時の修理サービスを無料にするとか、壊れる前に定期的にメンテナンスのサービスが付いているなども、考えられますよね。
 
この「もっと発展を」と考えていくと、商品+サービスの幅が広がりますよ。ぜひ頭を使ってオリジナルで、他社が真似できない、なかなか真似しづらいサービスパッケージを考えてみてください(@^^)/~~~
 
 
私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。 
 
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
 
また、オフィシャルマガジン『石原明の不定期情報通信』をご希望の方はコチラから読者登録ができますので、ぜひこの機会にご登録ください。様々な切り口から“経営脳”に刺激を与える内容を配信しています(*^^)v
 

2016年08月19日(金)更新

タクシー運転手はキャビンアテンダント!? 自社のミッションを増幅した日本交通

お盆休みはいかがお過ごしでしたか? 久しぶりに帰省して親御さんとお会いになり、高齢化社会の抱える問題に直面された方もいらっしゃるかもしれません(#^^#)
 
これからの世の中で必要となるのは、介護が必要なほどでもないけれど、他者の手助けが必要な層へのサポートでしょう。そこへ直接アプローチを始めたのが、タクシー大手の日本交通です。
 


 
 
その名も「サポートタクシー」。高齢者の日常の用事を、タクシードライバーが手伝ってくれるというありそうでなかったサービスなのです。
 
たとえば買い物。なんと!三越日本橋本店と提携し、到着後は店内を一緒にまわって案内や荷物持ちをしてくれるそうですし、お墓参りをしたい場合は、お墓の掃除まで手伝ってくれるみたいです(@_@)
 
料金体系は「時間制」で、1時間5.270円。以後、30分ごとに2.420円が加算されるそうですが、この価格帯なら、介護保険タクシーに心理的抵抗がある方たちの利用も望めるのではないでしょうか。
 
このサービスの導入にあたり、同社の川鍋会長は「タクシー運転手はパイロットからキャビンアテンダントに! タクシーは接客業でただの運送業ではない。生活の細かいニーズに合わせたサービスを提供したい」と語っています。
 
聞くところによると、車の自動運転技術は実用化の段階まで来ており、私たちがイメージしているよりずっと早い時期に、タクシーは無人運転が当たり前の社会がやってくるかもしれません。
 
そうなると、タクシードライバーという職業自体が消えてなくなるわけですが、私には、同社の戦略がそれを見越したものであるように見えます。そして、こんなふうに自社の存在価値を増幅させることで、ビジネスを次世代へ繋いでいくことができるのです。
 
まだまだ残暑厳しいですが、この事例を参考に、自社の未来の姿をあれこれ思い描いてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~
 

2016年08月05日(金)更新

経営者としてのコミュニケーションの取り方を考える

連日の暑さにお疲れ気味の方も多いと思います(#^^#) そんな中、ちょっとおもしろい質問が届いたので、私なりの視点で答えてみました。あなたなら、どんな答えを出しますか? よかったら、一緒に考えてみてください。
 
== 質 問 ==
 
中小企業の経営者ですが、会社のスタッフやお客様も含め、近い人、中間の人、遠い人との上手なコミュニケーションの取り方を教えてください。 
 
== 回 答 ==
 
関係する方達との距離を物理的に考えるだけでなく、今と将来に渡っての貢献度や影響力なども含めて考えて重要度(ウエイト?)別にコミュニケーションを取る・・・あるいは取らないと考える方が良いと思います。
 
== 解 説 ==
 
人とのコミュニケーションで考えないといけないことは、自分の回りの全ての人と仲良くなりたいと思っても実際には時間的な問題や距離的な問題で、また能力や理解力さらには思考性の問題等で関係する全ての人達と仲良くコミュニケーションを取ることは無理であり不可能ということです。
 
これを理解するのはなかなか難しいですが、“世界が平和であった方が良い”と皆が思っても“それぞれの平和が違っているのでなかなか平和にならない”のと同じ感じで、“頭では良い”と思っても実際にはできないことってありますが、多くの人と仲良くコミュニケーションした方が良いとは思っても実際には、先ほどの理由等で、そうできないということですね。
 
なので、不用意に人とのコミュニケーションは広げない方が良い・・・というのが私が顧問先の経営者にするアドバイスだったりします(p_-)
 
あなたがかなりイケてる経営者なら尚更で、あなたは相手に対して普通に思っても、相手はあなたに過度な期待を持ったりしますから、後で面倒なことが起こったりしますよね(─_─)!!
 
ということで、前提が終わりましたが、あなたが今現在されている仕事の時間等も含めて人とどれくらいならコミュニケーションする時間を取れるかをまず考えてみてください。
 
それが、週に5時間なのか? 20時間くらいあるのか? によっても関われる人数が変わってきますよね。
 
あなたのスケジュールが週に5時間位人とのコミュニケーションに充てられる時間があるとか、もっと余裕があり20時間はOKとか、ビジネスを現場にほぼほぼ渡しているのでほとんどの時間を回りの人とのコミュニケーションに充てても大丈夫という方もいますから、それぞれご自身の状況に合わせて付き合う人数と範囲を考えてプランを作ると良いということです。
 
コミュニケーションに限らず、いろいろなノウハウ本や経営本を読む時に自分の現状を考えないでその通りトライしようとすると大変になりますから、この辺りは気を付けないとイケないわけですね(p_-)
 
時間から付き合う人の範囲と人数がおおよそ決まったら、次にとても大切な理解と選択があります。
 
それは、あなたの回りの人達とコミュニケーションを取る時に、その人達と“仲良くなるか?ならないか?”という選択です。
 
え~コミュニケーションを取るんだから当然目的は“仲良くなることじゃないの?”と思っている方が多いと思いますが、あなたが経営者であれば人とのコミュニケーションの最初で、この人との関係性のゴールはどうしたいのか?どうするべきか?という決定が無いとイケないと覚えておいてください。
 
もちろんこれは最初におおよそ決めて、数回会ううちにどの関係性を持つかと決定するという感じで良いのですが、経営者の主要な仕事は“回りの人と可能な限り(ビジネスを行う上で)有利な関係性を築くこと”ですから、この理解はとても重要ということになります。
 
コミュニケーションの目的が“仲良くなること”と思ってしまっている経営者は、取引のある会社の経営者とコミュニケーション(=仲良く)するうちに軽く見られて、どんどん無理な仕事を押し付けられたり、値引きさせられたりしてしまいます。
 
これでは、コミュニケーションしない方が良かった、なんてことになりますよね。
 
社内のスタッフとの関係性もその辺を間違えると結構悲惨で、経営者が現場に来てスタッフとコミュニケーション(=仲良く)したことが原因で、経営者のバリュー(威厳)が無くなりスタッフがぜんぜん働かなくなった、という事故も日常的にたくさん起こっています(─_─)!!
 
つまり、経営者がコミュニケーションのために使う時間の優先順位を明確にしておくことが大切で、まだ会ったことがない人が1番・・・ということは遠い人が1番で、次に中くらいの距離にある方の中で今後関係性を深めて行きたい方が2番、最後が身近な人たちということになります。
 
特に、コミュニケーションのため時間が少ない社長であればあるほど、最優先が遠い人、次が中間の人、身近な人が最後というのは守らないといけない鉄則です。
 
なぜかというと、企業の未来は経営者がいろいろな人と会うことによって開かれていくからです。
 
今の仕事は、スタッフが日々の努力によって利益をあげてくれるわけですが、これから先にどんな未来を築いていくのかは、経営者の行動によってのみ開かれていくわけで、そのためには、新しい出会いが不可欠となるからです。
 
・・・ちなみに、誰が身近な人とコミュニケーションを取るかですが、それはリーダーや役職者です。彼らはそのために存在しているということです。
 
結論としては、内向きの経営者では未来は築いていけないということです。ぜひ、参考にしてください(@^^)/~~~
 
 
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2016年07月22日(金)更新

分散する現場にトップの意思をどう伝えるか

梅雨が明けそうで明けない関東地方ですが、そんな中、ちょっとおもしろい質問が届きましたので、私なりの視点でお答えしてみました。よかったら、参考にしてください(#^^#)
 
== 質 問 ==
 
従業員が現場に分散している業務の場合に、どうやってトップの意思を伝えればいいでしょうか? 
 
== 回 答 ==
 
目先の売上げに捉われないで、全体を一か所に集め考えを伝える時間を持つべきです。
 
== 解 説 ==
 
この回答の前提は“会社がまだそれほど大きく無い”ということなので、中小企業を対象にしての答えですが、一番良いのは、目先の売上げに捉われないで、スタッフ全員を一か所に集め、トップが考え方を伝える時間を定期的に持つことです。
 
理由は、組織が分散している状況だと、やはり教育は難しく、なかなかまとまりを持たせることができなかったり、会社の理念や経営者の考えを同じように伝えることはかなり難しいことだからです。
 
もちろんリーダークラスの人間がしっかり成長していて、経営者の考えをそれぞれの職場で部下にしっかり伝えてくれているのであれば別ですが、実際には、なかなか難しいと思います。
 
こういう状況で経営者が考えないといけないことは、目先の売上げを優先するのか? 未来の強い組織作りを優先するのか? そのどちらが正しいかということです。
 
もちろん、正解は、目先の売上げよりも“未来の組織作りに専念するのが正しい”ということになりますが、10人とか20人とか30人のスタッフを一か所に集めて数時間の会議などをするということは、移動の時間も合わせると大変な売上げロスになるわけですから、しっかりした考えを持っていないと取り組めないことでもあるわけです(p_-)
 
さて、今回の回答、とても簡単に答えましたが、質問の意図と回答が違っていることに気が付いたでしょうか?
 
質問は職場が離れていてばらばらの場合の組織の意志統一という内容で、その状況でどうすれば経営者の考えが伝わるかということでしたが、私は、その状況だと意思統一や経営者の考えを伝えることは大変で、みんなを集めて教育した方が楽で成果が上がるので、定期的に全員を集めて意思統一した方が良いという回答をしました(^.^)
 
今回の回答で知っていただきたいのは“そもそもの発想を変えるという選択”を経営者は常に持っている、ということでもありました。前提条件から変えてしまえば、その答えも自然と変わるのです(これ分かりますよね~)。ぜひお試しください(@^^)/~~~
 
 
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2016年07月19日(火)更新

「シンデレラフィット」って?! 言葉が生み出すマーケット

そろそろ梅雨明けが待ち遠しい今日この頃、今年下半期の滑り出しは順調でしょうか? 
日本ではモノが売れない時代と言われて久しいですが、私が最近「おもしろいなぁ~」と心の琴線に触れたのが【シンデレラフィット】という言葉です。
 

       【※画像はイメージです】
 
ネットでは「まとめページ」までできていましが(笑)、「シンデレラフィット」とは、ガラスの靴がシンデレラの足にフィットしたように「ジャストサイズな組み合わせ」を意味する言葉だそうです。
 
そのシンデレラの靴のように、思いがけないモノ同士がまるで純正品のようにピッタリフィットする「偶然の一致探し」がブームの兆しを見せているらしいのです。
 
たとえば、最近主婦に人気の「ニトリのスキレット」という小さなフライパンのような調理器具の持ち手に、100円均一ショップで売っている革製のライターケースがピッタリ!といったこと。
 
外国製のスキレットは結構お高いのですが、さすが安心価格のニトリさんです。同社が500円もしない価格で発売したところ・・・「ニトスキ」という愛称も付くほどの大ヒット商品になりました。
 
スキレットは鉄製なので、持ち手がとっても熱くなるためカバーが必要になるのですが、本体が500円なのに、そこに高いカバーを付けたくないのが人情です。
 
そこで、前述の「シンデレラフィット」が盛り上がるわけですね(*^^)v
 
こんなふうに「偶然の一致」が快感を生んでいくわけですが、この盛り上がりは「シンデレラフィット」というとってもキャッチ―な言葉がけん引していることは間違いありません。
 
つまり、イケてる言葉にはマーケットを生む力があるということです! 
 
ビジネスはもちろんですが、経営者として多くの人を動かさないとならない立場にある方は、もっともっと言葉の力を味方に付けるべきじゃないかと思うのです。
 
この事例を参考に、自らの言葉の力、自社が発信している言葉の力を、楽しみながら検証してみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~
 
 
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