大きくする 標準 小さくする
前ページ 次ページ

2009年12月11日(金)更新

仕事しながらエステ!? “ながら発想”が女性のハートをキャッチ

突然ですが、この画像、なんだかわかりますか?

この質問にすぐに答えられた社長さんは、かなりの情報通かもしれません(*^^)v


もいすちゃー


正解は、パナソニック製の「デイモイスチャー ナノケア」(実勢価格17,000円)という美容器具です(#^.^#)
この直径16センチの球体の噴射口から、ナノサイズの水の微粒子イオンが発生し、50センチ以内の場所にいるだけで、微粒子イオンが肌の表面をコーティングしてくれて、お肌の潤いを保ってくれるんだそうです。乾燥が気になるこの季節、最適な商品ですよね。

つまり、これをデスクに置いて、「仕事しながらエステ」してもらおうという商品なわけですが、水蒸気ではなくナノイーなので粒子が目に見えませんから、周囲の人に気づかれずに仕事をしながらこっそりうるおい肌をキープできちゃう・・・というのがウリみたいです。

先日、電車のドアにこの商品の広告シールが貼ってあったのを偶然目にしたのですが、「上司の許可を得てから使ってください」みたいなフレーズが書いてあり、思わず笑ってしまいました。

早速、うちの女性社員に「これ、使いたい?」と聞いてみたら、「もちろんです!私たちは1日の中で、オフィスにいる時間が一番長いんですから」とキッパリ言われてしまいました(笑)。

もしかしたら、「デスクにナノケア完備」なんてフレーズが、求人広告のウリになる時代が来るかもしれませんが、それはともかく『ながら美容』というコンセプトを打ち出した同社の着眼点はかなりいいと思います。

「デイモイスチャー」の前には、“寝ながらエステ”を打ち出した「ナイトスチーマー ナノケア」という商品が人気を呼んでいたようですが、その第二弾として“お昼仕様”にしたのがこの商品です。

現代の女性は、仕事が終わっても、趣味や遊びでかなり忙しいみたいですから、「どうせデスクワークするなら、その時間を使ってキレイになれればなおうれしい」わけですね。

どうやら男性には、あまり「ながら」発想がないようですが、経営者としては、こうした女性心理にも精通しておく必要がありそうです。この事例を参考に、自社商品を「○○しながら、使ってもらう」シーンを、あれこれ発想してみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~

2009年11月13日(金)更新

「3行レシピ」が人気!? 時流を読んだ情報発信とは

そろそろ忘年会の予定も入ってくる季節ですが、景気後退の影響か、今「家飲み派」急増中なんだそうです。それにつられて支持を集めるのが「3行レシピ」。自宅で簡単に作れるおつまみのレシピ本が売れているのです。

最近では、その「3行レシピ」というキャッチーな言葉が一人歩きをし、KIRINのサイトには「おつまみ道場~3行ビアつま」として、簡単に作れる「ビールのおつまみ」を検索できるようなページもあります。(下の画像をクリックしてみてください)


3行レシピ


おつまみレシピの火付け役とはったのは、平成19年に発売された「おつまみ横丁」ですが(なんと! 累計57万部も売れたそうです)、その後続々とおつまみレシピ本が出版され、ついには市販の缶詰を使って、3つ以内の工程でできるおつまみ集「缶つま」なる本も登場しました。
また、「クリエイターのための3行レシピ」なんて本を出している出版社もあり、「3行レシピ」という言葉自体が一人歩きしている感もあります。

ネット社会の進化で、今や企業も個人も情報発信に懸命です。しかし、氾濫した情報の中だからこそ、「3行レシピ」のように、“サクッ”と読める情報が好まれるという側面もあるのです(*^^)v

また、今どきの若者たちのお酒の飲み方も変わってきているようです。これまでの「家飲み」といえば、夕食と一緒に飲む「晩酌」がほとんどでしたが、今は「食後にくつろぎながらお酒を飲む」というスタイルが主流になってきているのです。

そうしたマーケットを狙って、「家飲み用ワイン」を販売するサイトや、焼酎と割って楽しめる飲料を販売するメーカーも増えています。

いずれにしても、経営者が時流に敏感でないと、生きた情報発信はできません。「酒=おやじ=赤ちょうちん」という構図は、もう遠い過去のものみたいです(*^_^*) 最近は、「おつまみ本」をつまみに、家でお酒を飲む男性も増えているようですよ(笑)。

この事例を参考に、自社の情報発信の切り口を、楽しく見直してみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~

2009年10月23日(金)更新

「カワイイ」は世界共通語!? 「なんちゃって制服」海を渡る

中学生が「制服のかわいさ」で進学する高校を選ぶのは、今や日本の常識ですが、そのかわいい制服は、日本の女子高生のみならず、海外の女の子の間で大人気なのをご存じでしょうか?

制服のない都立高校でも、制服風ファッション、いわゆる「なんちゃって制服」を愛用する生徒が多いらしく、某都立高の入学式では、半数が「なんちゃって制服」を着ていた…なんて話もあるくらいです(@_@;)

東京原宿の竹下通りには、「なんちゃって制服」の殿堂とも呼べる制服アイテム専門店「CONOMi(コノミ)」があり、海外の女の子たちも、その店を目指して来るみたいですよ。


conomi


そういえば、先日、こんな出来事がありました。私の主宰する「高収益トップ3%倶楽部」の会員向け月刊誌「経営情報レポート」の今月号にも書いたのですが、新御茶ノ水駅で若い外国人カップルが、駅員さんに何か尋ねているんです。
偶然通りかかった私は、「サクラホテル」という言葉を耳にしたので、思わず「そこ、知ってますよ」と声を賭けてしまいました(*^_^*) そのホテル、私の会社のすぐ近くにあるのですが、駅員さんをはじめ日本人にはちっとも有名じゃないのに、外人客でいつもにぎわっている不思議なビジネスホテルなのです。

そのホテルへ案内する道々、黙っているのもちょっと気まずいので、「どこから来たの?」なんて聞いてみると、なんとイタリアだと言うのです。

そこからは互いにカタコトの英語で会話することになったのですが、カップルの女性が美人だったので、「キュート!」「ビューティフル!」などと言ってみてもいまいち反応が薄い・・・そこで「カワイイ!」と言ってみたら、すっごく喜んでくれたんです(*^^)v 今や「カワイイ」は世界共通語なんですね。

ところでみなさん、NHKの「東京カワイイTV」を見てますか? 私は最近「この番組を見てない経営者は失格です」とまで言って推奨している番組なんですが、この番組を見ていると、「カワイイ」は世界へ向けて発信されているメッセージであることがよくわかります。

今年(2009年)2月には、外務省が海外に最新の日本文化を売り込もうと、ファッションの分野で活躍する3人を「ポップカルチャー発信使(通称カワイイ大使)」に任命したのですが、そのファッションの一つに選んだのがこの「なんちゃって制服」だったのです。

同省によると、フランスなど欧州で開かれる日本紹介イベントには、「なんちゃって制服」の若者が多く訪れるのだそうです。マンガやアニメに並んで、「制服」も日本文化の一つとして、しっかり海を渡っているわけですね!(^^)!

いつも言いますが、これからの日本は少子高齢化社会になるわけです。どのマーケットであっても、ふつうにしていれば縮小傾向を止めることは難しいでしょう。そんななか、「外国人マーケット」に目を向けた企業には、明るい未来が待っているように思います。

海外には、日本のアニメやカワイイファッションに憧れて、日本を訪れたいと思っている若者がたくさんいるはずなんです。

そんなマーケットに向けて、あなたの会社なら、どんな商品やサービスを提案できますか? ぜひ、楽しみながらあれこれ考えてみてください(@^^)/~~~

2009年09月25日(金)更新

新しい葬儀のスタイル!? 日比谷花壇の「おくりばな」プラン

秋の彼岸も明けますが、この連休にはお墓参りに出かけた方も多いのではないでしょうか。ここ最近は、供養や葬儀のスタイルが多様化しているのが目に付きます。

なかでも、日比谷花壇が今年(2009年)6月に始めた、通夜や告別式を行わず近親者らによる火葬のみで故人を見送る「直葬(ちょくそう)」と呼ばれるサービスが反響を呼んでいるみたいです。


おくりばな


この新プランは『おくりばな』という、どこかで聞いたことのあるような名前なんですが(笑)、スタッフが火葬場や自宅に出向き、故人に白装束を着せ、お棺にバラやコチョウランなどを敷き詰めて美しく飾る儀式「おくりばなの儀」を行った後、荼毘(だび)に付すというものです。
基本料金は、343,610円。同社はこれまでも葬儀ビジネスを手がけていましたが、従来の葬儀プランより3割以上安い価格設定だそうです。

この直葬サービスを手がける背景には、高齢化社会が進んだことに加え、近年は地縁・血縁関係が薄れる傾向にあり、葬儀の参列者が減っているという現状があるようです。また、自ら「簡素な送り方」を望む声も多く、このプランを「生前予約」する方も少なくないそうですよ。

まずは都内近郊からスタートしたこの「おくりばな」プランですが、こうした社会背景を加味すると、かなり将来性のあるビジネスという感じがします。

とは言うものの、100人以上の参列者を集める大規模な葬儀に比べると利幅も少ないので、大手の葬儀会社はほとんど手がけない分野のサービスです。

このサービスがストレートに売上げに貢献するかはともかく、同社の本業が花屋さんであるからこそ出来るサービスですし、このプランをきっかけに、同社の葬儀ビジネスが世間から注目されることを考えれば、賢い選択ではないでしょうか。

いつも言うとおり、これからの日本は、少子化傾向が止まらない限り、どのマーケットも縮小の一途をたどることは目に見えています。また、ひとつのビジネスのサイクルも年々短くなっていますから、どこの企業も、常に新たなビジネスモデルを模索する必要があるのです。

そうした意味では、この事例はかなり参考になるはずです。葬祭場に花を届けるばかりでなく、葬儀そのものを請負うという展開は、自社の強みを活かした賢い選択だと思います。ぜひ、参考にしてください(@^^)/~~~

2009年09月11日(金)更新

「山歩き女子」急増中!? ブームの兆しをマーケットに変えるもの

最近のブームはどうも女性から生まれることが多いようですが、「歴女(れきじょ)」と呼ばれる歴史好きの女性に続き、今、「山歩き女子」が急増中なのだとか。

女性登山家の田部井淳子さんも、今年(2009年)20~40代の女性にもっと山と親しんでもらおうと、ネットワーク『MJリンク』を発足させ、ネットで仲間入りを呼びかけています。


山登り


山歩きには、自然に触れ合って癒されるとか、体が鍛えられるとか…いろいろな「効用」があると思いますが、このブームの兆しを安定した「マーケット」に成長させるためには、“ファッション”の力を借りるしかないと私は考えています(*^^)v
失礼ながら、「山歩き」って、中高年の趣味って感じしませんか? ですから、ショップで見かける山歩きファッションも、中高年テイストのものが主流です。

そこにファッションリーダーみたいな存在が表れて、かわいい山歩きファッションを提案すれば、ガゼン山に行きたがる若い女性が増えると思います。ちょうど「走る」女性が増えて、おしゃれなランナーズファッションが続々と誕生したようなイメージですね。

またもうひとつの作戦としては、私の先輩世代ならよくご存じの「合ハイ(合同ハイキング)」を復活させる作戦です。昭和の中ごろまでは、大学生が今で言う「合コン」のノリで、一緒にハイキングに行っていたみたいです。

昨年、私のブログで「ゴルコン」の話題を取り上げたことがありますが、山歩きもゴルフと同じように、相手のタフさや思いやりがよくわかりますから、「相手選び」に結構向いているかもしれません(*^_^*)

それはともかく、「ファッション性」や「ネーミング」は、ブームを安定したマーケットに変えるためのとても大事なポイントです。

あなたなら、どんなアイディアがありますか? ぜひ楽しみながらあれこれ考えてみてください(@^^)/~~~
«前へ 次へ»