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2016年05月30日(月)更新

ゲーム音楽をオーケストラが生演奏!? 自社の資産を海外に売り出す

早いもので、今年も「上半期ランキング」なるものが発表される時期になりましたが、年頭に掲げた目標や計画は、順調に推移しているでしょうか?
 
そんななか、ゲーム大手の「カプコン」が仕掛けるちょっとおもしろい展開に目が留まりました。自社のゲーム音楽を「ロッケストラ」というロックとオーケストラを融合させたスタイルで生演奏し、ワールドツアーを始めたというのです(@_@)
 

 

 
ご存じのように、同社は1983年の創業以来、「ストリートファイター」「バイオハザード」「モンスターハンター」など、数多くのヒット作を世に送り出してきましたが、現在までに69作品のミリオンセラーがあるそうです。
 
ロッケストラスタイルで行う今回の「CAPCOM LIVE!」は、その代表作10作品以上のゲーム音楽を、映像とシンクロさせ、生演奏で楽しむことができるイベントで、今年(2016年)3月の中国での2公演を皮切りに、北米ボストンなどでの開催が決まっているほか、日本やヨーロッパ、中南米、アジアなど全世界で30以上の公演を目指す意気込みのようです。
 
これまでも同社は、「ワンコンテンツ・マルチユース戦略」を掲げてきましたが、自社の持つ「資産」を「別のパッケージ」として世界へ向けて発信していこうという発想は、経営者にとって欠かせないものではないでしょうか。
 
この事例から良い刺激をもらい、自社にも眠っているコンテンツはないか・・・楽しみながら発想を拡げてみてください(@^^)/~~~
 

2016年05月13日(金)更新

海外からのお客様に日本の「文化」をいかに楽しんでもらうか

風薫る5月。早いもので、今日から下町浅草は「三社祭」です。この週末も、国内外からの観光客でかなりの賑わいをみせると思いますが、そんな浅草でちょっと面白いサービスを見つけました。
 
まずひとつが「漢字ハウス」。ここは「古き良き日本の空気を持つ『浅草』で最高のCOOL JAPANをご提供しよう」という外国人旅行者とのコミュニケーションスペースですが、なかでもその方の名前を漢字に変換し、習字で書いて(ご自身での書道体験も可)、風呂敷に包んで販売するというサービスはかなりウケているようですよ(*^^)v
 

 


そしてもうひとつが「サムライトレーニング」。単なるコスプレに留まらず(笑)、武道の作法や精神などのレクチャーが受けられるとあって、こちらも人気が高いのだとか。
 


 

長い間「観光ベタ」と言われ続けた日本ですが、来たる2020年を目標に、いろいろなアイデアを出してがんばっているようですね(#^^#) 
 
いずれにしても、日本の「文化」をいかに楽しんでもらうかというところがポイントで、ここでも「モノ消費」から「コト消費」への発想の転換が必要であることがよくわかります。
 
あなたなら、外国人に日本を思いっきり楽しんでもらうために、どんなアイデアが出せますか? この事例を参考に、楽しみながら考えてみてください(@^^)/~~~
 

2016年03月07日(月)更新

服は“借りる”が常識!? 「エアークローゼット」が事業拡大

いつのまにか春が近づき、厚いコートを脱いで、オシャレを楽しむ季節になりましたが、これからの時代、洋服は“買う”より“借りる”が当たり前、という時代になるのかもしれません。
 
「airCloset(エアークローゼット)」は、月額6,800円の定額制で、プロのスタイリストが選んだ洋服を何度でも借りられるというファッションレンタルサービスですが、先ごろ約10億円の資金調達に成功し、倉庫やクリーニング業とも提携しつつ、事業を拡大していく意気込みのようです。
 



 
こうしたサービスは、「自分好みの服が手間なく借りられるのか」という部分が肝になると思いますが、同社は現在約30人の契約スタイリストを今年中に100人にまで増やす方針だとか。
 
ユーザーは届いた服の感想などをスタイリスト宛に送れるので、それをデータとして蓄積していけば、使い続けるほどに、自分の好みにピッタリな服が送られてくるようになるわけです。
 
しかも、返却時のクリーニングは不要で、送られてきたBOXに入れ、送料無料で返却するだけという手軽さです。1回につき3着が送られてくるようですが、自分の都合に合わせて好きなだけ借りておくことができ、それらを返却すると次の3着が送られてくるというシステムなのです。
 
そのうえ、気に入れば買い取りも可能。同社はメーカーからの委託品も含め、3~4万着の洋服を保有しているようですが、提携先の寺田倉庫には洋服の管理や発送業務を委託、またホワイト急便とも提携し、クリーニングの品質向上も目指していくといいます。
 
日本に住む以上、季節ごとの衣替えもしなくてはなりませんから、住宅環境を考えてみれば、多くの服を持つことは、昨今の「断捨離」や「ミニマリスト(持たない暮らし)」というトレンドとも真逆にある行動です。
 
そもそも、「人様が袖を通したものはイヤ」という感情のハードルさえなければ、服は“借りる”で十分なのかもしれませんね(#^^#)
 
その点、最近の若者層は「シェア」が当たり前の時代に育っています。所有ではなく共有に慣れた世代では、感情のハードルがわれわれとは明らかに違うことに気づいてください。
 
経営者たるもの、こうした消費者の感情的変化には、常に敏感になっておく必要があるのです。この事例を参考に、自社にも打てる手はないか・・・楽しみながら発想を拡げてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~
 
 

2016年01月22日(金)更新

社長のクラブ活動から大ブレイク!? ふりかけ「ゆかり ペンスタイル」

今日は「社長のあるべき姿」を考えさせられる話題をお届けしたいと思います(#^^#)
 
昔からある赤しそのふりかけ「ゆかり」をご存じない方はいないと思いますが、その「ゆかり」がパッケージを変えたことで、昨年末から大ブレイクしているのをご存じでしょうか?
 
その名も「ゆかり ペンスタイル」!
 



 
コレ、広島市にある三島食品株式会社が、一昨年(2014年)の11月に発売した商品でして、もともとは同社社長の「ゆかりを持ち歩きたいんだけど、袋だとかさばるんで、何かいい入れ物はないかな?」という発言から、社員がみつけてくれた容器だったそうです。
 
静岡のお茶屋さんが粉末のお茶を持ち歩くために企画した容器みたいですが、当初は工場の空いたスペースで手作業で詰め替えていたらしく、生産量は1日100個程度。東京銀座にある広島県のアンテナショップと、広島県内にある「道の駅舞ロードIC千代田」の2カ所で販売するのみだったとか。
 
それが突如、昨年(2015年)のクリスマス前からネットで話題になり、わずか半日で約1カ月分の注文が入り、その後は1日800個程度まで生産量を上げたものの、出荷すればすぐに売り切れる状態が続いたようです。
 
今日現在の楽天ショップでは、「次回受注再開を2016年2月15日(月)正午以降で計画しております」とあり、「お一人様30本まで」と赤字で但し書きがありました。
 
それにしても、何をきっかけにブレイクしたと思います? じつは、きっかけは「社長の夜のクラブ活動」だったそうですよ(笑)。
 
 
焼酎にゆかりを入れて飲むのがお好みだった社長が、とあるクラブでいつものように、おもむろにポケットから「ゆかり ペンスタイル」を取り出して、焼酎グラスにふりかけたところ・・・隣でそれを見ていた接客の女性が「なにこれ~!」と反応し、SNSに投稿したのだそうです。
 
するとまもなく、「どこに売ってるの?」「ネタに最適!」「私も欲しい~」などと拡散が続き、前述のとおり、翌日同社の通販サイトにアクセスが集中したというわけ。価格は1本500円(税別)で、通販だと送料もかかるわけですが、今どきの消費者は、欲しいとなったら、そんなこと気にしませんよね。
 
中身の商品はなにひとつ変わっていないのに、パッケージを変えただけで、いきなり「欲しくてたまらない」商品になる・・・じつに興味深いと思いませんか? 
 
日頃から私は、「経営者は現場を捨てて外に出よ!」と教えていますが、社長のフィールドワークが功を奏した絶好の事例でもあります(笑)。この事例を参考に、自社の可能性をもっと広げる手段はないか、楽しみながら発想を拡げてみてください(@^^)/~~~
 
 

2015年12月21日(月)更新

スマホで「大祓(おおらえ)」!?

いよいよ年の瀬が迫ってきましたが、古来から神社で行われてきた、人形(ひとがた)でその年のけがれを祓う「大祓(おおらえ)」をスマホから申し込めるサービスもあると聞き、ちょっとビックリしてしまいました(@_@)
 
運営するのは、商品デザインなどを手がける岡山県のナショナルデパート株式会社。社長が知り合いの神社から再建の相談を受け、アイデアを出して立ち上げたサービスだそうです。
 
 



日本には古くから、神社と氏子というコミュニティが存在していましたが、しだいにその関係性が薄れ、とくに地方では、人口流出による氏子の減少で、お社を維持していくことさえ困難な神社が多いというのが現状です。
 
この『おおはらえ』には、スマホ上に表示された人形で体をこすって、罪やけがれを人形にうつして送信!する無料タイプと、人形を購入してケガレをうつしてから神社に返送するふたとおりのエントリー方法があるようですが、この夏に募集した第一回のお祓いには、10日間で約1万件もの申し込みがあったようです。
 
また、同サイトでは、従来は陶製であった神具を、差し替え可能な紙製にすることで、お祀りする場所を選ばないコンパクトな神棚や、それをより小さくした「ていのり」なる商品も販売しています。
 
 

 
 
 
古くから伝わるしきたりをIT化するこうしたサービスは、とかく非難を受けがちですが、Webサービスが神社の維持に貢献できるなら、それはそれで意味のあることじゃないかと思います。
 
とかくストレスの多い現代社会には、癒されたい人がたくさんいるのはまぎれもない事実ですし、お清めグッズや開運グッズの人気は、日増しに高まっているようです。
 
この事例を参考に、自社にも日本文化の維持発展に貢献できる道はないか・・・忙しい中だからこそ、ゆったりした気持ちで発想を拡げてみてください(@^^)/~~~
 
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