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2018年09月21日(金)更新

店舗経営におけるネットとリアルを考える

「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉どおり、すっかり秋めてきましたね(#^^#) さて、今回も私の主宰する『高収益トップ3%倶楽部』の勉強会に参加してくださった方からの質問にお答えしてみました。あなたは近年の「ネット」と「リアル」をどうお考えでしょうか?

== 質 問 ==

先日お聞きした石原先生のお話の中で、ネットより店舗の方が強い、ネットが世の中を変えるという思考的な思い込みで、心理的に負けているが、現実にはネットよりもリアルの方が遥かに強い、ネットも利用すればもっと成功しやすいというお話に衝撃を受けました。もう少し解説をお願いできれば幸いです。

== 回 答 ==

消費全体からネットとリアルの売上げの差、そしてそれぞれの特性を確認すれば、その理由はハッキリ分かると思います。私は最近、ネットは不便、リアルはとても便利だと思っています。

== 解 説 ==

ネットの流行から、私たちは今後の消費は全てネットに置き換わるというイメージを強く持ってしまいましたが、その後、何年経っても消費におけるネットの割合が約12%前後を超えない、という現実に直面し、一時期私達が描いてしまった“ネットはリアルより強い”というイメージは、だんだんと変わって来ています。

また、ネットでの購入理由は、1)値段 2)ここにしかない、が90%位ということは、値段を見て毎回購入先を変える顧客が対象となるために、リピート客を作ることがほぼ不可能に近い・・・もしくは、リピート客を作るには常に最安値を維持するかポイントをたくさん出して実質最安値を継続するしかないという現実があり、売れば売るほど(長くビジネスをやろうと思えば思うほど)利益が少なくなっていかざるを得ない…など、ネットでの販売の難しさも露出するようになってきました。

この流れに追い打ちをかけているのが、ネットに掲載されているモノの多さと、気が付くとあっという間に時間が経ってしまうほどの検索の煩雑さです。

私達は、ある一定の数の中からだったら、選ぶことは楽しい作業となりますが、選ぶ対象が多くなるにつれ、苦痛を感じたり、急にめんどくささを感じるようになっていきます。

検索によって延々にPCやスマフォの画面を見続けるのも大変ですから、自然と“これなら専門家に聞いた方が楽かもしれない”という、思考が自然に起こってくるのではないかと思います。

この流れに対して、私は、もともと店舗にはその商品やサービスの専門家が居て、顧客の質問や要望に適切に答えてくれるという便利さを再確認する顧客が、意識的にまた無意識的に、だんだん増えて来るのではないかと思います。お店側も、この辺りのことをしっかり顧客に対して話すと良いと思いますが・・・。

モノを購入する場合のトータルのコスト=どれにするか選んで決めて購入する際に、商品の値段以外にどれ位の時間をかけているか、その使った時間や疲労度も金額換算し、購入のトータルコストと言う観点に立つと、店舗で専門家に聞いた方が圧倒的に得(楽)であるという説明をした方が良いと思います。

お店で買ったらイカシタ定員さんがコーディネートもしてくれて、ジャケットやベルト、靴や鞄もいっぺんにまとめて購入することができるし、良いモノがあったら継続して教えてくれる、連絡をしてくれたりするわけですよね。

どうですか、こう考えると、ネットよりも実店舗の方が100倍も素敵な買い物ができると思いませんか? 店舗側の方達が一度こういう事をしっかりと思い出し、失った自信を取り戻すべきだと思っています。

私は、最近、ネットは一時期の流行だったのではないか? と思っているほどです。参考にしてください(#^^#) (@^^)/~~~


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