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2017年10月30日(月)更新

社内に“非線形”の人間はどれくらい必要か

先日、ある勉強会の講師を依頼されたのですが、その時のメインテーマが“非線形思考”でした。その勉強会に参加された方から、こんな質問をいただいたのでお答えしたいと思います。よかったら、参考にしてください(*^^)v
 
== 質 問 ==
 
スタッフ40名をかかえる経営者です。“非線形”の考え方をスタッフに伝えると、すぐに辞めてしまいます。石原先生はどのように対処されているのでしょうか?
 
== 回 答 ==
 
組織内に“非線形”の人間がどれくらい必要かというと意外に少なく、必要なのはせいぜい3%~5%ではないか(それで十分)と思います。
 
ですので、可能性のない方にまで強要する必要は、とりあえず無いというか、無理に教えようとすると返って組織が混乱すると思います。
 
== 解 説 ==
 
まず“非線形思考”について解説すると、PDCAサイクルのように効率性を追求する思考法とは違って、答えのなかなか出ない問題を一生懸命考えるうちに養われる思考法と言えば分かるでしょうか?
 
別の言い方だと、企業はどんな場合でも効率性を追求するので、通常どんな仕事に就いても先輩や講師みたいな教える立場の人がいてやり方をアドバイスしてくれ、効率的にやる方法を教わるわけですが、この方法だと教える人がいてその通りやって自分を成長させるという流れになるので“教える人がいないと何もできない人になる危険性がある”それに対比して(誰にも教わらなくても)自分で解決策を考え出せるようになるための訓練や思考法と言えば分かるでしょうか?
 
もっと分かりやすく言うと、私=石原明の思考法、何もない所からどんどんアイディアを思い付くような“頭脳を養成する”思考法です。
 
組織内での教育方法ですが、理想的にはまず、先輩なり講師的な立場の人間がいて、マニュアルなどに従って“教える ⇒ 教わる”のやり方で新しく入社した人間が戦力化する(自分の給与の3倍位までは稼げるようになる)までは導く。
 
その後、それぞれの人物を見極めながらそのままマニュアルに沿って教えていく人と、途中から教えないで、考えさせながら問題を解決させていく人に分けたらよいのではないかと思います。
 
人にもよりますが、最初から非線形で思考できる人はまずいませんし、教えたからと言ってそれを受け入れる方もそう多くはないと思います。
 
ぜひ、このようなバランスと教え方を参考に、成果の出せる組織マネジメントを目指してみてください(@^^)/~~~
 
 
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