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2013年01月11日(金)更新

1粒で何度もおいしい仕掛け!? マクドナルドの『ENJOY!60秒サービス』

みなさん、2013年の滑り出しは快調でしょうか? 今年も“経営脳”を刺激する良質な情報を発信していきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 
さて、新春早々目についたのが、1月4日から(31日まで)、マクドナルドが始めた『ENJOY!60秒サービス』です。
 
なんと、全メニューを60秒以内に提供するキャンペーンだそうで、カウンターのレジ横に60秒の砂時計を置き、支払いを終えてから商品受け渡しまでの時間が1分を超えると、ビッグマックなどのバーガー無料券がもらえるのだとか(@_@。
 



  
キャンペーンは、午前11時から午後2時までのランチタイムに実施するそうですが、さすがに良くできた施策ですよね(*^^)v
 
同じ無料券を配るにしても、ゲーム性を持たせたことで、お客さんには「自ら勝ち取った感」が残りますから、何倍もうれしいはずです。もしかしたら、その場でtwitterでつぶやいたり、Facebookなどに書き込んでくれるかもしれません。
 
さらにこれが、絶好のスタッフ教育にもなっている点は見逃せません。完璧に「チーム力の向上」を狙っているのです。同社の原田会長兼社長も「スタッフ1人が対応できる客数が1割増えるだけで、驚くほど利益率が上がり、機会損失も減る」と、キッパリと言い切っています。
 
その上、このキャンペーンが終了しても、顧客には「マックなら1分で買える」という印象が残るでしょう。もしかしたら、これまでも1分以内に商品を受け取れていたのかもしれませんが、砂時計を使ってきちんと「見える化」したことで、顧客の頭の中に数値としてインプットされるのです。
 
年が明け、時代のスピードがますます速くなっているのを肌で感じますが、そんな中で「ランチの時間を短縮できる」と顧客の脳みそにすり込む意味は大きいと思います。「急ぐならマックで!」って感じになりますよね(^_-)-☆
 
これからの時代、ただ一つのことを愚直にやっているだけでは、なかなか厳しいと思います。同じやるなら“1粒で何度もおいしい”発想が必要なのです。
 
その上、ゲーム感覚で“楽しくやる”ことも重要です。スタッフを指示や命令で動かす時代はとうに終わっています。
 
この事例を参考に、春に向かって自社を活性化させる企画を、あれこれ楽しみながら考えてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~