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2012年04月13日(金)更新

花見会場にピザ!? GPSが宅配を変える

先週末は、東京の花見スポットに大勢の人が押し掛けたようです。昨年は震災の影響で自粛ムード、また今年の冬は寒さが厳しかっただけに、いっきに花開いた桜に心躍らせる人も多かったのでしょう。日本人にとって、桜は特別な意味を持つようですね。
 
そんな今年のお花見で変化を見せたのが「デリバリーサービス」です。その昔「お花見」と言えば手作りのお重を持ったり、デパ地下で惣菜を調達したりして出かけたものでしたが、今やスマホのGPS機能を利用して、花見会場までピザをはじめとした様々なメニューが届くようになったのだとか(@_@)

 


 
「楽天デリバリー」では、お花見特集を組み、オードブル寿司、ビールやワインなどを「花見会場」まで宅配できるお店を紹介しています。
 
こんなサービスが可能になったのも、ひとえにスマホに搭載されたGPS機能の成せる技ですが、ドミノピザではサービス開始後約2年で、スマホ経由の注文が10億円を超えたと発表しました。今が勝機と見たのか、スマホサイト限定クーポンで15%割引を実施したり、クレジットカード決済やドコモの機種なら携帯の料金と一緒に支払いができるサービスも取り入れました。
 
もちろん、GPSによるデリバリーは、まだまだ主流のサービスとは言ませんが、楽天リサーチの調査では「今後、お花見会場でデリバリーサービスを利用してみたい」と答えた人が59.7%に達したそうですから、潜在マーケットはかなり大きそうです。
 
かつて民間の家にも1個から荷物が届けられるようになった「宅配便」は大きな物流革命だったわけですが、GPSという技術を取り入れることで、「場所」ではなく「人」に荷物が届けられるようになったことには、それを超える衝撃を感じます。飲食のデリバリーのみならず、たとえば重いものを持てなくなった高齢者層へのサービスなど、新しい切り口のビジネスも続々と生まれてくるのではないでしょうか。 
 
いつの世も、「技術」は開発者の意図とは別に、それを使う人たちによって思わぬかたちで進化していくものです。この事例を参考に、経営者として自社のビジネスに活かせる技術はないか・・・あれこれ発想を拡げてみてください(@^^)/~~~