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2011年07月22日(金)更新

お寺でヨガ!? 今「寺ヨガ」にブームの兆し

好奇心旺盛なうちの女性スタッフから聞いたのですが、最近「寺ヨガ」なるものが流行ってきているらしいですね。なんと、お寺の本堂の中で「ヨガ」をするのです。
 
試しにネットで「寺ヨガ」と検索してみると、いろいろなお寺さんのページや、体験者のブログにヒットします。知らないだけで、結構あなたのご近所のお寺もでもやっているかもしれません。
 


 
 
 
 
 


うちのスタッフは東上野の「明順寺」というところで体験してきたらしいですが、お線香の香りに包まれつつ、ご本尊を前に「ヨガ」をするという体験は、なかなかディープだったようですよ。
 
なんでも、元々は住職さんご自身が腰痛を患っていたとかで、前々から「ヨガ」に関心はあったそうですが、忙しい毎日の中ではなかなかヨガ教室に通うことも叶わず、「だったらヨガの先生をお呼びしたらどうか」と思いついたのだとか。まさに「逆転の発想」ですね(*^^)v
 
最初の頃は、先生とご住職とその奥様のたった3人・・・などという日もあったそうですが、どこで嗅ぎつけたのか、いつしかメディアの知るところとなり、新聞や雑誌に取上げられたり、FM局から取材が来たり、朝のワイドショー番組からタレントさんが体験レポートに来たりもしたようです。
 
そんなこんなで、今では予約するにも「2~3ヶ月待ちは当たり前」の状況。10月までは毎回「満員御礼」だそうです(@_@;) もちろん、自主的な宣伝は何もしていないのに、です。
 
その昔、お寺は地元住民の心の拠り所でもあったのでしょうが、近年、観光地以外でお寺を訪れたことがあるでしょうか? もちろん、そのお寺の檀家さんであれば別ですが、正直なところ檀家さんの高齢化といった問題もあり、年々お寺を訪れる人は減ってきているという現状があります。
 
そう考えると、この「寺ヨガ」は、お寺に若い女性を呼ぶには、最高のしかけですよね!(^^)! なぜ女性がいいかといえば、「男性は女性が連れて来るから」と、そのご住職もおっしゃっていたそうですよ。まさに、そのとおりだと思います。
 
もちろん、ここのお寺の場合は、前述のとおり、集客のために始めたわけではありませんから、そこがまたいいんです。結果的に「しかけ」として機能していても、こんなふうに純粋な理由で始めたことは、簡単に陳腐化せず、長続きするのが世の常です。
 
考えてみれば、お寺だけに限らず、中小企業でも代々受け継がれてきた「資産」をお持ちの会社は、結構あるんじゃないでしょうか。蔵なども含めた古い建造物、あるいは骨董品や美術品の類・・・自分たちには「見慣れたモノ」だとしても、外部の人には魅力的に映っている場合が多々あります。
 
この「寺ヨガ」のように、自分たちのフィールドに、これまでとは違った層の人たちを上手に呼び込むしかけ・・・何か思いつかないでしょうか? そこからまた、新たなビジネスの可能性が開いていくかもしれませんよ(@^^)/~~~