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2008年06月20日(金)更新

“誰もがやってみたい”夢を手軽にかなえて大ヒット

今週、日経MJの「2008年上半期ヒット商品番付」が発表されましたが、そのなかで、西の前頭に堂々ランクインしたバンダイの「バブリーバブルバス」という商品をご存じでしょうか?以前、私のブログでも取り上げたのですが、今年2月の商品発売以来、なんと、当初計画の2.3倍にあたる70万個を売り上げるヒット商品になったみたいです(*^^)v

そのヒットを追いかけるように、すかさず発売したのがコレ!1万円札をモチーフにしたあぶらとり紙、その名も『拭沢油吉』。なかなかコジャレたネーミングですが、お笑い芸人の東MAX(東貴博)のギャグが思わず脳裏をかすめます(笑)。

拭沢油吉

先日、「バブリーバブルバス」の開発担当者の記事が新聞に出ていたのですが、彼女は、週に1度の企画会議に出すネタがなくて困っていたところ、たまたま自宅にあったパチンコ雑誌の「開運グッズ」の広告から、この商品を着想したそうです。

お札に埋もれて満面の笑みを浮かべる男性の写真に、「漫画やVシネマではよく見る光景だけど、実際にできる人は少ない。誰もが一度はやってみたいはず」と考えたと言います。今回の『拭沢油吉』の発売に当たり、同社は「誰もがやってみたかったシリーズ」を立ち上げての体制作りをしたみたいです。
新しい切り口を持つことで、商品企画のアイディアも、今以上に集まりやすくなるはずです。このシリーズから、次々にヒット商品が生まれるかもしれない…と考えると、開発のヒントは、全く、どこにころがっているかわからないものですね(*^^)v

この流れを受けてか、「金塊ソープ」なる商品を発売する会社も現れました。私が日ごろから提唱する『世の中は自分のためにお金を出して実験してくれている』を地で行ったような展開です。

金塊ソープ

ジョークグッズ企画販売の「ジグ」が扱う商品ですが、金の延べ棒を模した黄銅色をした固形せっけんで、金色の紙パッケージには、純金を意味する「FINE GOLD」「1000g 999.9」の文字をプレス加工してあります。

せっけん自体にも、抗酸化物質の白金ナノコロイドを配合し、付加価値を高めたそうですが、ジョークギフトとしてのニーズは十分ありそうですね!(^^)!

こんなふうに、入浴剤やせっけんといった日用品も、ちょっとした視点や発想をプラスすることで、マーケットが大きく拡がったりするものです。この事例を参考に、自社商品にプラスするべきユニークなエッセンスを、あれこれ発想してみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~