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2006年12月14日(木)更新

『ネットとリアルの融合』で成功した旅行会社

情報化社会が進み、今までリアルの店舗で買っていた商品をネットで買う人たちが増えてきました。特に検索して価格やサービスを比較しやすいという点で、旅行などは「ネット予約」が多いもののひとつです。

旅行販売のネット市場は1兆円を超すなどと言われていますが、そうは言っても、すべてネットで完結とはいかないのが現実で、電話などを使ったリアルなサービスで「専門家のアドバイス」を受けたいという消費者のニーズはまだまだ多いと思います。


bijin


このような「ネット上でサービスの内容はわかるが、やはりプロのアドバイスも受けたい」というニーズに応えるビジネスのスタイルを構築した、ちょっと賢い会社があります。

その名も、日本旅行の『バーチャルトラベルカウンター』 。ネットと電話を組み合わせた販売手法で、今年4月の導入から半年で1,500人以上の利用者があり、約5千万円を売り上げたそうです!(^^)!
日本旅行では、「利便性に優れたネットと、旅行ノウハウ豊富な店頭の人材を融合できないか」という発想のもと、このサービスの開発に取り組んだそうですが、「最後に予約ボタンをクリックしてもらうには、プロのひと言が有効」だと言います。

プロたちがサポートすることで、ネットに不慣れな人も、安心して申し込みができますよね(*^^)v

また、このサービスの仕組みは、「人材活用」という意味からもかなり有効なんです。普通、旅行代理店の店頭には、それぞれの地域に詳しいスペシャリストがいるものですが、店頭のサービスだと、運良くその地域への旅行を希望するお客さんを担当できるとは限りません。

ところが、ネット上の仮装店舗の場合はこの統制が取りやすいので、例えば、地方に住むドバイへの旅行を希望するお客さんが、都内の店舗に勤務するドバイ旅行のスペシャリストのアドバイスを受けることも可能なわけです。

また、店舗の空き時間に、ネットのお客さまの応対ができるので、営業機会を増やすことにもつながります。営業時間の面からも、ネットなら極端な話24時間開けておけるわけですから、より多くのお客さまへの対応も可能ですし、時差を利用して、現地スタッフからホットな情報お届けしたりもできますね (*^^)v

このままいくと、すべての仕事はネット上で行われるようになるんじゃないかと心配する向きもありますが、おもしろいことに、このサービスを始めてから、「顧客は店につくのではなく『人』につく」ということが立証されつつあるみたいです。

ネット社会になればなるほど、人間が係わる仕事も増え、より人間味が求められるというのは、おもしろい現象ですよね。

経営者は、このことに注目すべきだと思います。『ネットとリアルの融合』を本当の意味で理解し、その戦略を進めることで、業界の新たな活路も見出せるはずです。

経営者として、あなたの会社でできる、『ネットとリアルの融合』のベストな形を、ぜひ模索してみてください(@^^)/~~~