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2006年10月23日(月)更新

様変わりする社員旅行

景気回復に伴い、企業も個人も一時期止めていたことを順番に復活している、というお話は前にもしたことがあると思いますが、「社員旅行」もそのひとつで、高度成長期には、ほとんどの会社がやっていた社員旅行が、ここへ来てまた復活の兆しをみせているようです。

といっても、かつての社員旅行といえば、温泉に入り浴衣に着替えて、大広間で宴会・・・というパターンでしたが、今どきの社員旅行は、全く違ったイメージみたいです!(^^)!


syainryoko


大手旅行各社も、そんなニーズに素早く対応していて、JTB西日本では、「チームビルディングを取り入れた社員研修旅行」プランを作り、フレックスタイムやSOHOスタイルで働く職場でのコミュニケーション不足を補う機会として、ひと味違った社員旅行を提案しています。

チームでアドベンチャー体験をすることで、より強固な組織作りに「社員旅行」を活かそうという試みですね。
また、近畿日本ツーリストでは、15年ぶりに『職場旅行 虎の巻』という社員旅行のノウハウをまとめた幹事向けの冊子を復刊させ、各支店窓口で配布を始めたそうです。

この冊子は、社員旅行を成功させる幹事の心得10か条を指南するとともに、豊富なカラー写真で、国内外のお勧め旅行先を紹介したり、「無理酒」「下ネタ」「記憶喪失」など宴会でのご法度までレクチャーする親切ぶりです。
 
旅行のプラン自体も昔とはずいぶん違うようで、ほぼ全日自由行動! 全員が集まるのは、最終日の夕食だけ、なんてケースもめずらしくないみたいです。これなら、旅先でまで、上司にお酌をするのは御免だなんて若者も、十分楽しめる内容ですよね。

こんな感じの旅行なら、「頑張れば、また来年も行ける!」と、社員旅行が社員のモティベーションを高める役割までしてくれるかもしれません(*^^)v

日本の企業も、ここ数年成果主義に走りすぎた感がありますから、社員旅行が社員同士のコミュニケーションを良くしたり、社内に一体感を生んだりする役割を果たすことも期待できます。

というように、社員旅行もしばらくみないうちにすっかり様変わりしていたことに、ちょっと驚いたわけですが、ものごとは日々変化し、それがビジネスチャンスに繋がるわけです。いかに早くその変化の兆しを捉えるかが、経営者にとって大切な資質なんです。

あなたの周りにも、昔からやっている行事や慣習で、変化しつつあるものがきっとあるはずです。それを切り口に、ビジネスモデルを組み立ててみると、意外とおもしろいことになるかもしれません(@^^)/~~~