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AIと人間の「協働」は果たして上手くいくのか ~ その2 ~

投稿日時:2019/07/26(金) 13:37rss

あっという間に7月も残りわずかとなってきました。いよいよ夏本番といった陽気になってきましたが、今回も「AIと人間の協働」の話題です。人間同士のみならず、人口知能ともどんなふうに仲良くしていったらよいのか・・・ぜひ一緒に考えてみてください。

== 質 問 ==

AIがいよいよ身近になってきたように思います。一部では、AIが人間の仕事を奪うと懸念されておりますが、石原先生はAIと人間の「協働」は上手くいくとお考えでしょうか?
また、AIに特化した新たな企業があれば、ぜひ教えてください。

== 回 答 ==

私はAIと人間の「協働」は十分に可能だと思っています。特にこれから少子化に加え、働き方改革等で労働力が急激に不足していく日本にとっては、AIが救世主的な役割を果たすと考えています。

また、その流れで自然と人がする事(人間でないとできない仕事)とAIに任せた方が良いこと(AIの仕事)、そして共同でやった方が良い仕事(ここで言う所の「協働」)が自然に分類されていくと思います。

== 解 説 ==

前回からの続きの回答ですが、前回は、遂に私のまわりでも、働き方改革や少子高齢化による人手不足が原因の事件が起きた、というお話をしました。

起こった出来事の内容は簡単で、いつも来てくれていたお手伝いさんが家庭の事情で来られなくなり、依頼していた会社に代わりの方をお願いしたところ、「今のところ代わりがすぐには見つかりません」と連絡が入ったそうなのです(-_-;)

そこで私は、これからの時代、家事に精通していて、コミュニケーション能力が高く、安心感を与えるプロのお手伝いさんなら、いくら値段を高くしても、引っ張りだこだと思いますよ、と解説しました。

今回は「協働」について解説したいと思いますが、車の「自動運転」をちょっと想像してもらうと分かりやすいんじゃないかと思います。

自動運転というと、私達は人がまったく運転しないで車が勝手に目的地まで走ることと思い込んでいますが、例えば駐車スペースや車庫入れなどは、既に手を放した状態で車が勝手に停めるべき場所を判断して停めてくれるようになっています。

これは、全部では無く、あくまで部分的な自動化ですが、こういった流れは、すでに様々な場面でかなりの勢いで進んでいます。

例えば、先日宅急便の受取り時間のことで問い合わせをしようとしたら、LINEの登録を勧められ、登録すると、明らかにチャットボット(=AIロボット)の対応でした。

相当おぼつかない感じで若干困りましたが、少し経ったらきっとすごいレベルにまでも発達するのではないかと思います。

このように、AIによるサービスがどんどん普及すると、高くても良いから、人が対応するサービスを受けたいというお客様も出てくるわけで、一般の方はAI、富裕層の方は人が行うというような「協働」も生まれてくると思います。

と、このようにAIの普及は、特に日本においてはですが、人の仕事を奪うどころか良い社会を構築する上でのとても良い環境整備となると考えています。

最後に、この「協働」ですが、あなたやあなたの会社がどうするべきかは、この回答をもとにじっくり考えてくださいね。

実はAI時代に一番儲かる仕事が時給2万円の超ハイレベルなお手伝いさんの派遣だったりと、面白いビジネス展開が考えられると思います。

お手伝いさんの話から始まったので、お手伝いさんの話で締めくくってみました。よかったら、参考にしてください(@^^)/~~~ 


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ボードメンバープロフィール

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石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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