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100年続く会社のつくり方 ~ その5 ~

投稿日時:2019/06/07(金) 13:00rss

これまで4回にわたり「企業の永続的な発展に必要なことは何でしょう?」という質問を取り上げ、100年続く会社のつくり方をご指南してまいりましたが、いよいよ今回が最終回です。

じつは私は一般社団法人「100年経営研究機構」の理事も務めているのですが、100年続く企業には、それ相応の“理由”があると思っています。これまでの記事をうっかり読み逃した方は、その1から順番にお読みいただけるとうれしいです(#^^#)

== 質 問 ==

石原先生は100年以上続く企業の研究もなさっているとのことでしたが、企業の永続的な発展に必要なことは何でしょう? ぜひご指導ください。

== 回 答 ==

この質問の回答にはいろいろな要素があるので、「コレです!」とは簡単には答えられませんが、いくつかの要素を解説すると、それは事業(ビジネス)の継続性をどう担保するかということと、企業を存続させる上での経済的な基盤をどう構築するかということになると思います。

== 解 説 ==

これまでの話を整理すると、既存事業(本業)で成功したら、その収益を更なる既存事業への投資や新事業への投資では無く、一度純粋な投資(お金に働いてもらう)に回した方が企業の長期的な安定・存続につながるということです。

※事業投資はお金が「人(社員、保険代)・モノ(事務所、机、椅子、PC・・・etc)」に変換して動かした上で利益を生む投資。金融投資はお金そのものが投資され、利回りで返ってくる・・・でしたよね。

本業を支えるために始めた新規事業が、もたついて本業が危なくなるという事も充分想定できるわけですよね(-_-;)

そこで、お勧めは、金融投資、その最初に進めるのが不動産投資という事を前回その理由と共にお話しました・・・・。

上記の説明で、みなさんかなり状況を理解されたようですが、この反響けっこう大きくて
 「早く知りたかった!」
 「謎が解けた!」
 「すぐ行動に移します!」
・・・などの感想をいただいています。

そこで、今回は最後の回答になりますが、企業の存続や安定を考えた場合に、また100年続く企業を支えるためにお勧めする投資は何かと言うと、それは、IPOを目指すベンチャー企業への早い段階での出資(株式への投資)となります。

理由は、不動産投資の所でもお伝えしましたが、投資には投資した金額に対してどれだけのリターンを得られるかという思考が必要となるからです。そこで、レバレッジを最大に発揮するのが、IPOベンチャー企業への投資ということです。

ソフトバンクの孫さんがまさにこの形の経営をされているので、ソフトバンクの株主総会の様子をYouTubeなどで見てみると、事業で上げた収益で、どんどん発展するであろうベンチャーに投資しているのが分かると思います。そして、この投資によって凄い企業群を構築していっていますよね(p_-)

中小企業ではこういった発想はなかなかないと思うので、今回敢えて回答していますが、経営者はこういった発想を持って、優秀なベンチャー企業との交流なども自身(経営者)の務めとして認識するべきと思います。

もちろん、この投資には高いリスクが伴いますが、最高のリターンが得られることも事実です。よかったら、参考にしてくださいね(@^^)/~~~ 


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ボードメンバープロフィール

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石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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