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2009年01月30日(金)更新

女将直伝「接待講座」 懐石料理店の新ビジネス!?

このところの景気後退で、企業の「接待」もめっきり減っていると思いますが、そんななか、東京西新宿の「京王プラザホテル」内の懐石料理店「蒼樹庵」では、女将自らが講師を務める、若手ビジネスマン向けの「接待講座」をスタートさせました。

その昔、接待のノウハウなどは、上司に連れられて「実地訓練」で学んだものですが、今や接待そのものの回数が減っているわけですから、若手のビジネスマンには実地で学ぶ「場」がないというわけです(-_-;)


soujyuan


接待そのものの賛否は別として、たとえ回数は減っても、この世界はゼロにはなりません。それどころか、接待は本当に大事なお客さまだけに絞って行うようになる企業も増えるはずですから、ますます「失敗」のできないものになるわけです。

さらに、大事な方を「もてなす」という心を学ぶことは、若手ビジネスマンたちにとっても、意味のあることだと思います。これも、社員教育の一環と言えるかもしれませんね。

そんなところに目をつけたこの「接待講座」は、まさにアッパレ!です。手間はかかるにしても、部屋を空けておくよりよっぽどいいですし、将来の「顧客」を育てるという意味でも、価値ある取り組みだと思います(*^^)v

2時間の講座では、予約や準備の仕方、当日の流れ、接待をする側として知っておくべき基本的なマナーをはじめ、実際に懐石料理をいただきながら、和室での作法や箸のお椀の蓋の扱い方まで、女将が親切に教えてくれるんだそうです。

女将いわく、「とくに懐石料理は若い世代には経験がなく、緊張してぎこちなくなってしまう人が多い。講座は接待する側にももっと楽しんでほしいとの狙いもある」のだそうです。

さらに、「接待を成功させる秘訣は、店の人を味方につけること。こちら(店)も皆さんのお役に立ちたいと思っていることを知ってほしい」と話しています。

考えてみれば、仕事の基本はすべて「コミュニケーション」です。取引先はもちろん、お店の人とも円滑なコミュニケーションを築けるようでなければ、一流のビジネスマンとは言えませんよね。

次回の講座は3月に予定されていて、受講料は料理、飲み物込みで1万円だそうです。あなたの会社の若手社員も、“修行”に出してみるのも結構いいかもしれませんよ(@^^)/~~~

2009年01月23日(金)更新

月額制のブランドレンタル!? 時代とともに進化するビジネスモデル

みなさんご存じのとおり、このところの景気悪化で、消費マインドはかなり大きく変化しているようです。新聞や雑誌では「レンタルリッチ」などという言葉まで造り出し、洋服やブランドバッグ、家電製品や自家用車まで「賢く借りる」方法を特集していたりします。

そんなななか、このブランド品のレンタルサービスを、より進化させた企業が登場したのをご存じでしょうか? ブランドレンタルの「ORB(オーブ)」では、なんと、レンタルに『定額制』を採用したのです(@_@;)


orb


これまで、ブランド品のレンタルといえば、ブランド品の販売会社が、売上が落ちてきたことに危惧を感じ、新規事業として立ち上げるようなケースがほとんどでした。

たとえば、会員制のレンタルサービスカリルのように、そのシステムも、ブランド品のバッグやアクセサリーを「週単位」や「月単位」で借りることができる…といったものでした。

ルイ・ヴィトンの定番ショルダーバッグであれば、1週間5,000円程度で借りられるようで、友人の結婚式や同窓会などの日程に合わせて利用する女性も多いらしく、金融危機が本格化した昨年の11月には、通常の約7倍の利用があったそうですよ。

しかし、この「ORB(オーブ)」は他とまったく違っていて、たとえば、月に9,800円を支払うと何度でも“交換自由”なシステムになっているんです。ですから、通勤用にはコレ、週末にはパーティーがあるからコレに交換…といった具合に、自由に選びながらバッグを借りることができるというわけです。
これって、TSUTAYAがDVDレンタルに採用した『ツタヤディスカス』のシステムと全く同じですよね。1本いくらだったレンタル料を、月額制にしたことにより、会員の囲い込みに成功した事例です。
 
私が主宰する高収益トップ3%倶楽部の会員さんには、『この世は自分のためにお金を出して実験してくれている』を合言葉に、いつも世の中を上手に切り取る眼を持つためのトレーニングをしてもらっているのですが、他業界の成功事例をストックしておけば、いざと言うときに、時代に合ったカタチにアレンジして、新しいサービスとして展開することも十分可能なのです(*^^)v

さらに驚くべきことに、先の「ORB(オーブ)」を運営しているのは、国内や海外での美術展覧会の企画及び運営を手がける世界文藝社」という会社なのです。どういう経緯でこの事業をスタートしたのかまでは調べていませんが、上手にトレンドをつかんだ事業展開ですよね。
 
これはほんの一例ですが、今、世の中ではこれまでは「所有」することが当たり前だったモノまで、「レンタル」したり、「シェア(共有)」したり…という動きが急速に広がっています。今後しばらくは、いろいろな業界で「シェア」をキーワードにしたサービスが登場してくることでしょう。

この事例を参考に、ネットやIT技術をうまく活用しながら、自社でもそんなサービスを展開できないか…楽しみながら、あれこれ考えてみるといいかもしれませんね(@^^)/~~~

2009年01月16日(金)更新

カラオケで声優体験!? 既存のインフラにサービスを乗せるという発想

このところ、カラオケボックスの使われ方が大幅に変わってきているようです。子ども連れの主婦層がランチタイムのおしゃべりに使ったり(子どもたちがいくら騒いでも平気ですからね)、ビジネスマンが会議室代わりに利用したり、はたまた漫画家が気分転換のための仕事部屋にしちゃう…なんて利用方法もあるみたいです。

つまり、カラオケボックスで「歌わない」客が増えているってことなんですが、そんななか、通信カラオケ『JOYSOUND』を主力ブランドとする「エクシング」では、カラオケで声優体験ができるコンテンツ「アフレコ!」のサービスを昨年(2008年)12月より開始したようです(@_@;)


アフレコカラオケ


このサービスは、バンダイナムコゲームスが開発した声優体験ゲーム「アフレコ!」をカラオケ店で利用できるようにしたもので、利用客は、手本となるアニメの名場面を見た後、画面に表示されるセリフを、キャラクターの口の動きに合わせてマイクで吹き込むのだそうです。

すると、収録終了後にすぐに映像が自分の吹き込んだセリフとともに再生され、吹き替えのうまさを3段階で判定してくれる、というものです。当初、「機動戦士ガンダム」「母をたずねて三千里」などの6作品、48場面の吹き替えができるようですが、みんなでやったら結構盛り上がりそうですよね!(^^)!
カラオケ市場が伸び悩むなか、同社はこのサービスをカラオケ機本体の拡販につなげる戦略のようですが、これまでカラオケ店側も、一人客を取り込むために「ヒトカラ」を積極的に提案したり、先に挙げたような「ランチタイム」メニューを増やしたりと、独自の工夫で販促活動に奮闘してきたものの、次の段階として“質の高いコンテンツ”とコラボする時代に突入したのかもしれません。

この声優体験ソフトも、ひとまず秋葉原あたりを重点的に攻めて(笑)、ネットでのクチコミで拡げていけば、全国区のサービスに成長させることも可能かもしれませんね。

こんなふうに、カラオケボックスをひとつの「インフラ」と認識したとき、そこに乗せられるサービスは無限にあると思いませんか? そして大手企業ばかりでなく、われわれ中小企業がそこに参入できる可能性も十分あると感じます(*^^)v

時に未曾有の不景気が世界経済を襲い、メーカー系大手企業は特に、急ブレーキがかかったような状態になっています(――;) もちろんわれわれにとっても厳しい環境にはかわりありませんが、同時に「ピンチはチャンス!」でもあります。

ぜひプラスの方向に発想を拡げ、カラオケ店ばかりではなく「既存のインフラ」に自社の商品やサービスを上手に乗せる方法を、楽しく模索してみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~

2009年01月09日(金)更新

新車「卑弥呼」を生んだ光岡自動車のモノ創りに学ぶ

2009年が幕を開けましたが、不況ムードも色濃く、いささか不安なお正月を過ごされた経営者の方も多いのではないかと思います。

今年前半はとくに、景気は恐ろしく後退すると思いますが、同時に変化はチャンスでもあります!このチャンスを活かすべく、私も質の高い情報を発信していきたいと思いますので、本年もどうぞよろしくお願いいたします。


車「卑弥呼」


というわけで、今年一本目のブログは、知る人ぞ知る富山の自動車メーカー光岡自動車が昨年(2008年)12月に発表した新車「卑弥呼(ひみこ)」にスポットを当て、同社の「モノ創り」の姿勢についてお話してみたいと思います。

以前、私の主宰する「高収益トップ3%倶楽部」の会員向け情報誌でも取り上げたことがあるのですが、光岡自動車という会社はたいへんユニークな会社で、2001年に発表された「大蛇(オロチ)」が同年のカー・オブ・ザ・イヤーの部門賞を受賞したことでも話題になりました。
そのオロチの発売に踏み切ったのは06年のことですが、1台約1,200万円という価格にもかかわらず、世界中の富裕層から注文が殺到し、一時はオーダーしても納車が8ヵ月先…なんて状況になっていたんです(@_@;)

というのも、同社は「量産」とは真逆に舵を切っていて、オロチの生産ラインは持たず1台1台手作りするため、1台が完成するために約3ヵ月を要するのです。そのため、未だ全世界に100台もない車ということで、その希少価値が富裕層の心をさらにくすぐっているんです。

つまり同社は、全世界の車好きの富裕層をガッチリつかんでいるわけなんですが、なぜそれが可能になったのか…それをひとことで言うなら「モノ造りの姿勢」が他社とは圧倒的に違うからです。

同社でオロチのデザインを手がけたのは、同社でオロチのデザインを手がけたのは、それまで実績のなかった20代の新人デザイナーだったのですが、彼の車への情熱はハンパではなく、ただただ「理想の車」を追求していったそうです。

もちろんそれを後押ししたのは、「日本のエンツォ・フェラーリ」の異名をとる創業者の光岡会長なのですが、「優等生みたいなデザインはダメだ。フェラーリとすれ違った時に、子どもたちが『こっちがすごい』と言わせるようなクルマを考えろ!」と彼を叱咤激励したようです。

つまり、市場の要請やマーケットリサーチなどとは一切無縁の世界で商品開発を進めているのです。こんなふうに純粋に「好き」を追求している姿勢が、ディープなファンの心をわしづかみにするわけですね。

上の写真は新車の「卑弥呼」ですが、これもオロチと同じ若手デザイナーの作品で、邪馬台国の女王・卑弥呼の気品と風格をイメージしながら「女性が運転したくなるスポーツカー」をとことん目指したそうです。

業界の常識にどっぷり浸かったプロからは決して出てこない、純粋に「好き」を追求するマニア的発想が世界中の顧客をつかんでいく…進化した情報化社会とは、こんな世の中なのです。ということは、われわれ中小企業にも十分商機があります(*^^)v

時代のキーマンは「すさまじいほどに何かを好きで、それにのめり込んでいる人間」です。そんな人材が社内にいる会社は、くれぐれも経営陣がその才能にフタをしてはなりませんし、そんな人がいない会社は、積極的に探して、すかさず雇ってもいいくらいです。

これからの経営者に一番必要なのは、「本当に自分が創りたいものを創れ!」と、個人の才能を存分に発揮させていけるだけの度量かもしれません。こんな時代であるからこそ、経営者は思考の枠組みをさらに広げていく必要がありそうですね(@^^)/~~~

ボードメンバープロフィール

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石原 明 氏

経営コンサルタント。日本経営教育研究所代表、僖績経営理舎株式会社代表取締役。

現在、「成功哲学」「売れるしくみづくり」「成長のための組織づくり」「プロ経営者の育成」などをテーマに中小企業から大手企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する『高収益トップ3%倶楽部』には全国延べ3,500社が参加。

2万人の読者を抱えるメールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです! 』や独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。毎週金曜日に配信する人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は年間ダウンロード回数が650万回を超えている。主な著書に『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)や『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです! 』(サンマーク出版)、『すべてが見えてくる飛躍の法則 ビジネスは、<三人称>で考える。』(アスペクト)、 『トップ3%の人だけが知っている仕事のルール』(中経出版)などがある。

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