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2008年06月27日(金)更新

手芸カフェ誕生!「趣味 + カフェ」がヒットのキーワード!?

今や「カフェ」も、すっかり日本の文化として定着した感がありますが、東京の渋谷に誕生した「手芸カフェ」が人気を呼んでいるようです。

渋谷駅から徒歩約15分という立地にあるカフェ「Tabela(タベラ)」には、手芸好きの女性たちが集い、お茶を飲みながら“作品”づくりを楽しんでいます。

さらに、ネット上には、オリジナルの手芸品の「レシピ」を公開するサイトなども登場していて、趣味の世界も日々“進化”していることを実感します。

Tabela 「渋谷手芸カフェ」

これまで、手芸などの趣味は「ひとりで楽しむもの」と相場が決まっていましたが、カフェで手芸をすると「先生にすぐ教えてもらえるし、知らない人とも仲良くなれて、1人でするより楽しい」んだそうです。確かにそうかもしれません。

このカフェでは、06年春からは、講師を招いて「ワークショップ」を開いているようですが、昨年秋ごろからは、20~30代のOLや主婦たちで、毎回10名程度の定員が、すぐに埋まるようになったそうです。

参加費用は、材料代を含め1,500円程度の受講料と、デザートまたは軽食代の1,100円。リピーターが多く、会社を休んでまで参加する人もいるみたいですよ(――;)
それはともかく、この事例からは「時代」のキーワードがいろいろと見えてきます。まずひとつは、モノが溢れるこの時代、消費者たちはありふれた規格品では満足せず、“自分だけのオリジナル”の品に愛着を感じるようになってきているということ。

また、安心できる天然素材を使ったものを、自分はもちろん家族にも身に着けて欲しいと考える「エコ志向」が高まっていることも確かでしょう。

しかし、何よりも見逃せないのが、『同じ趣味の人たちと集いたい』という人たちが増え続けている、という事実です。もちろん、その昔から「同好会」的なものはありましたが、インターネットという瞬時に人と繋がれるツールが世に誕生したことで、人々のなかに眠っていたその感情が、より顕著になってきているのかもしれません。

「ネット」が、人々の感情を含めた「リアル」の世界に及ぼしている影響力は、計り知れないものがありますね。

また、今どきの人たちは、自分の「趣味」に合うことには、気にせずお金を遣う傾向があります。であれば、企業がこのターゲットを狙わない手はありません。何も、「カフェ」の開業をすすめるわけではありませんが(笑)、「趣味 + カフェ(=人々が集う場所)」は、時代を象徴するキーワードであることは間違いありません(*^^)v

さらに注目すべきが、多くの人が、そのカフェに「癒し」を求めて集まって来ているということです。
短時間でも手芸に熱中すること、また、同じ趣味を持つ人たちと集うことが、ある意味疲れた現代人を癒しているのだという事実は、経営者も感覚として、わかっておく必要があるように思います。

世の中には「猫カフェ」という、猫に癒されたい人たちが集まるスポットまで登場しているようですから・・・(*^_^*)

自分の業界で、また自社商品を絡めて、そんな発想で展開できるビジネスがないものか…この事例を参考に楽しく発想してみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~

2008年06月20日(金)更新

“誰もがやってみたい”夢を手軽にかなえて大ヒット

今週、日経MJの「2008年上半期ヒット商品番付」が発表されましたが、そのなかで、西の前頭に堂々ランクインしたバンダイの「バブリーバブルバス」という商品をご存じでしょうか?以前、私のブログでも取り上げたのですが、今年2月の商品発売以来、なんと、当初計画の2.3倍にあたる70万個を売り上げるヒット商品になったみたいです(*^^)v

そのヒットを追いかけるように、すかさず発売したのがコレ!1万円札をモチーフにしたあぶらとり紙、その名も『拭沢油吉』。なかなかコジャレたネーミングですが、お笑い芸人の東MAX(東貴博)のギャグが思わず脳裏をかすめます(笑)。

拭沢油吉

先日、「バブリーバブルバス」の開発担当者の記事が新聞に出ていたのですが、彼女は、週に1度の企画会議に出すネタがなくて困っていたところ、たまたま自宅にあったパチンコ雑誌の「開運グッズ」の広告から、この商品を着想したそうです。

お札に埋もれて満面の笑みを浮かべる男性の写真に、「漫画やVシネマではよく見る光景だけど、実際にできる人は少ない。誰もが一度はやってみたいはず」と考えたと言います。今回の『拭沢油吉』の発売に当たり、同社は「誰もがやってみたかったシリーズ」を立ち上げての体制作りをしたみたいです。
新しい切り口を持つことで、商品企画のアイディアも、今以上に集まりやすくなるはずです。このシリーズから、次々にヒット商品が生まれるかもしれない…と考えると、開発のヒントは、全く、どこにころがっているかわからないものですね(*^^)v

この流れを受けてか、「金塊ソープ」なる商品を発売する会社も現れました。私が日ごろから提唱する『世の中は自分のためにお金を出して実験してくれている』を地で行ったような展開です。

金塊ソープ

ジョークグッズ企画販売の「ジグ」が扱う商品ですが、金の延べ棒を模した黄銅色をした固形せっけんで、金色の紙パッケージには、純金を意味する「FINE GOLD」「1000g 999.9」の文字をプレス加工してあります。

せっけん自体にも、抗酸化物質の白金ナノコロイドを配合し、付加価値を高めたそうですが、ジョークギフトとしてのニーズは十分ありそうですね!(^^)!

こんなふうに、入浴剤やせっけんといった日用品も、ちょっとした視点や発想をプラスすることで、マーケットが大きく拡がったりするものです。この事例を参考に、自社商品にプラスするべきユニークなエッセンスを、あれこれ発想してみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~

2008年06月13日(金)更新

“ゆるキャラ”奮闘! 自治体のイメージアップに貢献

突然ですが、彼らの存在をご存じですか? 先日、静岡県内のイベントに登場したマスコットたちです。

ウナギイヌ&ふじっぴー

来秋開かれる「第24回国民文化祭・しずおか2009」の開幕まで500日となったのを記念して、JR浜松駅の改札口脇にカウントダウン用電光掲示板が設置されたのですが、その両脇に立っている彼らは、浜松“福”市長の「ウナギイヌ」と、静岡県のマスコットキャラクターの「ふじっぴー」なんです。

この「ウナギイヌ」君が、浜松“福”市長に就任したのは、昨年(2007年)5月のこと。同年4月、政令市になったことをきっかけに、全国に浜松をピーアールしようという取り組みの一環だったようです。

浜松といえば「うなぎ」という全国的なイメージを尊重し、赤塚不二夫の人気まんが「天才バカボン」に登場する「ウナギイヌ」が採用されたのです。そのキャラクターを副市長ならぬ「福市長」に任命したセンスもかなりのものです(*^^)v

今では、市民の65%がその存在を認知していて、84%の人たちが「親しみやすい」と答えているようで、先月、任期(1年契約)更新と相成ったみたいですよ。昨年8月から、市役所の売店で扱いはじめたグッズのも好評で、携帯ストラップ(300円)は、一時予約待ち状態だったそうです。

こうした人気ぶりを受け、地元企業12社は独自に「ワン♪だふる浜松」を設立し、ウナギイヌの絵入りタオルや、お菓子、味噌、日本酒などのオリジナル商品を作り、広く販売していく意気込みなのだとか。ユニークな福市長に、市民の期待も高まります。
この「ウナギイヌ」のような、見るとどこかほっとする脱力系のキャラクターを、「ゆるキャラ」と呼ぶそうですが、今、この「ゆるキャラ」たちは、地方公共団体や公共機関のイメージキャラクターとして、大活躍しているのです。

まずは、2010年に開催される千葉国体のイメージキャラクター、その名も「チーバくん」。専用サイトを作ったり、ブログを展開したりと、かなり頑張って活躍しているみたいです。

チーバくん

続いてのゆるキャラは、横浜開港150周年記念マスコットの「たねまる」くん。来年(平成21年)4月に開かれる「開国・開港Y150」まで、さまざまなイベントに顔を出すそうです。

たねまる

こちらは、TVチャンピオンの「ゆるキャラ日本一決定戦」に、関東ブロックから出場した経験を持つ「こいのぼりん」。日本一のジャンボこいのぼりの町、埼玉県加須(かぞ)市をピーアールするためのキャラクターで、06年のサッカーのワールドカップドイツ大会には、ドイツに渡り、現地の子どもたちと触れ合ったといいます。

こいのぼりん

こんなふうに、世は、挙げればきりがない「ゆるキャラ」ブームですが、この「ゆるキャラ」戦略は、地方自治体や公共団体のみならず、企業のイメージアップにも十分通用する手法だと思います。愛すべきキャラクターを開発したら、あなたの会社の重要なポジションに起用してみるのも一案かもしれませんね。この事例を参考に、楽しく考えてみてください(@^^)/~~~

2008年06月06日(金)更新

「素人動画」を自社の広告戦略に活用する

これまで、テレビCMをはじめとする“動画”の制作には、莫大な費用がかかるものと相場が決まっており、中小企業にはとても敷居の高い存在でした。ですが、情報技術の目覚しい発展は、その敷居をかなりの勢いで低くしてくれたようです。

これは、テレビとは別に、インターネットという巨大なメディアが出現したこととも大きく関係しているのですが、今、「素人の作る動画」を、積極的に自社の広告戦略に活用しようという企業も現れています。

filmo

そんなムーブメントを素早く察知し、昨年春にそのしくみを立ち上げたのが、マーケティング支援の「エニグモ」です。同社の手がける『filmo(フィルモ)』では、“素人CM制作軍団”を約2万人もかかえ、企業のCMを制作しています。

企業側から“お題”が出されると、この企業のCMを作ってみたいと思ったクリエーターの卵や美大生、あるいは映像に関しては全くの素人も含めた制作軍団が、いっせいに動画の制作にとりかかります。

そのなかから、一定の条件を満たした作品には、数千円程度の制作費が支払われ、特に優秀な作品には、最高12万円の賞金を渡しているようです。

この“素人CM”は、エニグモのサイト「Filmo TV」や「YouTube」で公開されているようですが、「プロの気づかない視点」に立ったものが多く、予想外の効果を発揮する場合もあると言います。確かに、お店や商品のことは「お客が一番知っている」のかもしれませんね(*^^)v
昨年秋には、JTBなどが中心となって、横浜市内の約200店舗を対象とする「素人CM」の実験が行われ、500作品に上る応募があったそうです。この実験でシステム面を担当した「QLOP」は、『勝手広告』と銘打って、企業に頼まれてもいない広告を勝手に制作し、十数作品をネットで発表しています。

なかには、企業側からも「自分たちにはなかった視点でおもしろい」といった声が寄せられるほど、完成度の高い作品もありますし、今や「勝手広告」はネット上でひとつのジャンルとなって、増殖を続けているようです。

すでにアメリカでは、コカコーラやアップルなどが、こうした素人動画を巧みに使った広告戦略で成功を収めていますが、私は、中小企業こそ、こうしたしくみに上手く乗っていくべきではないかと考えています。

もちろん、著作権や公序良俗に関する問題もありますし、度が過ぎれば、逆に企業イメージを損ねたとして問題になるケースも出てくる可能性はありますが、そうした心配をさておいても、取り組むべきメリットを感じます。

もう、イメージだけではモノが売れない時代です。独自の鋭い切り口や新しい感性で、商品やサービスを紹介するユニークな素人動画を、もっと活用すべき時が来たのではないでしょうか?

たとえば、自社で作品コンテストを開催するなど、企画しだいで、自社もクリエーターの卵たちも、互いに喜べるしくみが誕生するかもしれません。今回の事例を参考に、ぜひアイディアを広げてみてください(@^^)/~~~

ボードメンバープロフィール

board_member

石原 明 氏

経営コンサルタント。日本経営教育研究所代表、僖績経営理舎株式会社代表取締役。

現在、「成功哲学」「売れるしくみづくり」「成長のための組織づくり」「プロ経営者の育成」などをテーマに中小企業から大手企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する『高収益トップ3%倶楽部』には全国延べ3,500社が参加。

2万人の読者を抱えるメールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです! 』や独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。毎週金曜日に配信する人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は年間ダウンロード回数が650万回を超えている。主な著書に『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)や『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです! 』(サンマーク出版)、『すべてが見えてくる飛躍の法則 ビジネスは、<三人称>で考える。』(アスペクト)、 『トップ3%の人だけが知っている仕事のルール』(中経出版)などがある。

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