大きくする 標準 小さくする

2007年03月30日(金)更新

老舗・菊姫のDVD戦略

老舗の日本酒メーカーの菊姫合資会社が、酒造りの1年間の流れをまとめたDVDの販売を始めたそうです。菊姫とは、日本酒通なら必ず知っている名酒のひとつですが、そのブランド戦略や販売店にも大いなるこだわりを持ち、「売りたくてもなかなか売らせてもらえない」ようなお酒なのです。


kikuhime


「菊姫歳時記」というこのDVDでは、通常はめったに見ることのできない場面なども紹介しているようです。仕込みなど酒蔵での工程のほか、田植えや稲刈り、神社での奉納といったふだんの蔵見学では見られない映像も盛り込み、菊姫ファンならずとも、興味津々といった内容に仕上がっています。

制作期間には約1年をかけ、作曲家の松武秀樹氏がコーディネート役となり、ドキュメンタリー風に仕上げたもので、日英二か国語に対応。時間は31分で、5,250円だそうです。

菊姫を扱う全国の販売店で計1千枚を販売するそうですが、菊姫の社長は、このDVDを通して「観光の一部としての酒蔵巡りに飽き足らない人たちに向け、四季折々の酒造りの活動を知ってもらえれば」と意気込んでいるようです。

メーカーがDVDを出し、一般向けに販売するのは珍しいケースですが、情報化社会の進化に伴い、今後はどんどん増えてくるんじゃなかと思います。要はこのレベルの情報を出さないと、ディープなユーザーが納得しなくなっているということです。

今どきの消費者は、自分が“こだわり”を持つものについては、徹底的に調べます。そして、その情報はマニアックであればあるほど、よろこばれるわけです。つまり、ウンチクに価値がある時代なのです(*^^)v

企業のホームページの内容についても全く同じで、通りいっぺんの情報をホームページに載せるだけでは、ユーザーは一向に興味を示さない時代になりました。自社でDVD制作というのは、少し敷居が高いかもしれませんが、まずはホームページを含め、自社で発信しているコンテンツを見直すところから始めてみてください(@^^)/~~~

★ホームページ制作及び運用についてはこちらも参考にしてください(*^^)v
 http://www.ckplat.co.jp/kadai/hp.htm

2007年03月23日(金)更新

ユニクロ「全商品リサイクル」の本当の理由?!

だいぶ日差しも春めいてきて、そろそろ冬のコートをしまおうかな…などと思う季節になりました。そんななか、あのユニクロが「全製品リサイクル」に乗り出したようです。これまでも、フリースのリサイクルは行っていましたが、その対象を全商品に広げたわけです。

ユニクロの製品であれば、衣料品はもちろん、サングラスやベルトといった雑貨類も対象にするそうですから、不要になったものは、全部店舗で引き取ってもらえます!(^^)!


yunikuro


回収は毎年3月・9月の2か月間に限り実施。持ち込まれた商品の9割方はまだ使える状態のものなので、支援団体を通じて難民キャンプに届けたり、そのほかの製品は、衣料の材料としてリサイクルしたり、燃料として再利用するそうです。
このような取り組みは、ものを大切にし、資源を有効活用するという意味でもすばらしいですし、先日「不都合な真実」のブログにも書きましたが、今、世の中の関心が「地球環境」に向かっているので、メディアに取り上げられやすく、企業PRという点でも優れた戦略です。

しかし、それ以上に意味があるのは「ユーザーのクローゼットを空ける」ということなんです(*^^)v ものの溢れる時代ですから、みんなクローゼットに入りきれないくらいの洋服を持っていると思います。そんな状態では、新しい商品を欲しくとも、入れるスペースがありません(――;)

靴でも、鞄でも、着物などもそうですが、とにかく先に入れるスペースを作らないことには、新しいものは売れないのです。といっても、ただ「捨てる」という行為も、なかなかできにくいものです。

そこで「リサイクル」です。大義名分があれば、ユーザーも気持ちよくものを減らせます。ユニクロの取り組みが、ちょうど季節の変わり目に行われていることもうなずけますよね。

思うように新商品が売れないとお悩みの経営者の方は、この“発想”が参考になるかもしれません(@^^)/~~~

こんな風に、世の中から「経営のヒント」をつかむため、経営者会報ブログとともに、当社サイトのブログも、ぜひ有効に活用してください。

2007年03月16日(金)更新

ケータイ小説花盛り

今週の自社ブログには「オーディオブック」の話を書いたのですが、このところ、本のかたちも大きく変わって来ているようです。若者の活字離れが進むなか、「ケータイ小説」がものすごい勢いで伸びているのをご存じでしょうか?


keitaisyosetu


「経営者は世の中の変化に敏感であれ」というお話は以前にもしたと思いますが、たとえ、自分は絶対しないだろうと思う行動でも、『世の中がそっちの方向に向かっている』という事実だけはきちんと押さえておく必要がありますから、あえてこんな話題に触れています(*^^)v

書籍の売上げが芳しくない昨今、このケータイ小説を書籍化した本は、驚くべきヒットを飛ばしているのです。

ブームの先駆けは、2000年のYoshiさんによる「Deep Love」という作品。書籍化されたばかりか、テレビドラマにまでなりました。このヒットを見るやいなや、出版社やIT企業が続々ケータイ小説サイトを立ち上げたのです。
その中のひとつが「魔法の図書館」で、掲載されている小説は、なんと70万タイトルにもおよぶそうです。しかも、ここ半年で倍増したそうですから、この流れはもう止めようがないでしょう。

この中から書籍化される作品も次々と現れ、美嘉さんの「恋空」という小説は、上下巻で124万部という記録的なヒットを飛ばしました。プロの作家でも1万部を超えるのが難しい時代に、この数字には正直驚きをかくせません(@_@;)

ケータイ小説とはいったいどんなものかと、サイトを覗いてみれば・・・会話中心で、一文も短く、友達同士のメールのような感覚で読めるものがほとんどのようでした。

小説としての稚拙さを批判する向きもありますが、ヒット作の多くは自伝的な内容で、そのリアルさが多くの人の共感を呼んでいるのでしょう。

こんな風に、素人がプロと同じ立ち位置で自らのコンテンツを発表できるのが、進化した情報化社会なのです。

誰もが自由に情報を発信できる世の中になったのですから、当然といえば当然なのですが、この「ケータイ小説家」たちは、プロの作家を目指しているわけでもなく、仕事の合間などにちょちょいと書いて、サイトにアップしているというのです。

こんなお気軽なスタンスで、苦節○○年のプロの小説家より売れる本を書いてしまうなんて……多少の疑問は感じますが、「続きを読みたくなって、ついついサイトにアクセスしてしまう」というケータイ小説の読者心理は、企業の情報発信術にも大いにヒントになるはずです。

こんな風に、常に世の中の現象から経営のヒントを拾ってみてください(@^^)/~~~

2007年03月08日(木)更新

内定辞退を防ぐ研修プログラム

来月には新入社員を迎える企業も多いと思いますが、今年は景気回復の影響から、新人研修の会場に使われるホテルなどはどこも予約がいっぱいで、需要をまかないきれない状況なんだそうです。

不景気の時代に、企業が自社の研修施設を売却してしまった反動だそうですが、同時に内定を辞退する学生も相次ぎ、採用予定数を確保できない企業も増えているようです。そんな中、内定辞退を防ぐ研修プログラムが注目を集めています!(^^)!


naiteisya


企業は内定者を一人確保するために、60~80万円程度の採用コストをかけていると言われていますが、大企業では約2割、中小企業になると約半数の内定者が辞退してしまうんだそうです。内定辞退をしたことのある学生は、なんと全体の63%にものぼるそうですから、ちょっとびっくりしてしまいます(@_@;)

そうした現状を改善するべく、企業研修などを手がけるJTBモチベーションズでは、「内定者動機づけシステムプログラム」の営業を始めました。
内定者向けに集合研修を行うプログラムなんですが、研修を通して仕事の意欲を高めたり、コミュニケーションや問題解決のスキルを身につけさせたり、はたまた自社商品やサービスをテーマにしたテレビCMやPRビデオを作成させることで、会社への理解を深めさせていくそうです。

また、人事部がメールマガジンなどで情報発信を積極的に行うとともに、ブログを開設して、内定者同士のコミュニケーションを円滑にし、就職に対する不安を解消する手助けもするようです。

費用は50人規模の研修で100万円弱だそうですが、あなたはこの金額をどう判断するでしょうか?

最近では、「内定辞退」という第一関門を突破して無事に入社しても、3年以内に辞めてしまうケースも多いと言います。要は受け入れる企業の体制が整っているかどうかが大きな問題なのです。

当社のコンサルティングメニューの中でも、人事評価制度が好調に推移しているのは、こうした社会背景の影響もあると思っているんですが、内定者や新入社員に向けた研修を行うと同時に、管理職や先輩社員たちが各自の能力を存分に発揮して、やりがいを感じながら働いているかどうかについても、丁寧に確認してください。

研修を終えて、やる気まんまんで職場に配属された新人が、ギャップを感じて戸惑ってしまうようでは、研修費用をドブに捨てたも同然です(――;)

経営者には、社員の気持ちを敏感に感じ取る感性とともに、広い意味での職場環境を整える能力がますます求められる時代になってきたようです(@^^)/~~~

★『成長主義人事制度』についてはこちらで詳しく解説しています。
  http://www.ckplat.co.jp/kadai/hyoka1.htm

2007年03月02日(金)更新

次世代の期待を担う広告メディア

昨年、『テレビCM崩壊』などといういささかショッキングな本が話題になりましたが、みなさんご存じのとおり、今、広告業界を取り巻く環境はものすごいスピードで変化しています。

従来の新聞や雑誌広告は、完全にネット広告へとシフトした感がありますし、テレビコマーシャルさえも、盛んに「つづきはWebへ…」戦略がとられ、メディアミックスでどうにかその威力を保っているといったところでしょう。

ネット広告は、従来のマス広告と違って、その効果を数字で測れるところに優位性があるわけですが、今やそのネット広告の出稿先として「オンラインゲーム」が注目を浴びているのをご存じでしょうか?


onlinegame


ゲームをしない経営者にとっては、これがどういうことかと理解するのも難しい話かもしれませんが、これからの経営者は今、世の中で起こっていることを知っておくのはもちろん、さらにこの先どうなるかをイメージする力がないと、経営の舵取りはますます難しくなるでしょう。ぜひ、私のブログなどを参考に、世の中の変化についてきてください(*^^)v

上の画像は、インターネットのロールプレイングゲーム「ラグナロク・オンライン」のひとコマなんですが、このゲームの運営元が、ドミノ・ピザと協力して行った実験は、ネット界でもかなり話題になりました。
ゲーム内の主人公の体力回復の道具として「ピザ」を用意し、それを使うとゲーム内にドミノ・ピザの配達員が配達に来てくれる仕掛けにしたんですが、ゲームと連動して、実際のドミノ・ピザの売上げも、かなり上がったみたいです。

ゲーム上に広告が出てくるなんて、ユーザーからじゃまに思われそうですが、いざ試してみると、意外にも好意的に受け取られたってことです。この実験の成功で、ゲームは「広告メディア」としての地位を確立しつつあり、このところオンラインゲーム専門の広告代理店も何社か設立され、期待を集めています。

というのも、広告業界で勝つには、「媒体を新たに作る」か、「既存の媒体の権利を押さえる」しかないからです。駅前にある周辺地図の看板への広告掲載の権利を独占している会社はかなり儲かっていますし、新幹線の窓から見える看板にも、全部権利が絡んでいます。その流れが、今後はゲームにシフトするわけです。

こんな風に、世の中の変化は急速に進んでいます。あなたの会社の商品も「広告媒体」にならないか…なんて発想をしてみると、意外とおもしろいアイディアが浮かぶかもしれませんよ(@^^)/~~~

ボードメンバープロフィール

board_member

石原 明 氏

経営コンサルタント。日本経営教育研究所代表、僖績経営理舎株式会社代表取締役。

現在、「成功哲学」「売れるしくみづくり」「成長のための組織づくり」「プロ経営者の育成」などをテーマに中小企業から大手企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する『高収益トップ3%倶楽部』には全国延べ3,500社が参加。

2万人の読者を抱えるメールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです! 』や独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。毎週金曜日に配信する人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は年間ダウンロード回数が650万回を超えている。主な著書に『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)や『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです! 』(サンマーク出版)、『すべてが見えてくる飛躍の法則 ビジネスは、<三人称>で考える。』(アスペクト)、 『トップ3%の人だけが知っている仕事のルール』(中経出版)などがある。

バックナンバー

<<  2007年3月  >>
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31