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2007年12月28日(金)更新

企業独自のニュースランキング

12月になると、各メディアでは「今年の◎◎ランキング」が発表になりますが、報道機関ばかりでなく、一企業でも長い間ランキングの発表を続けている会社もあります。

一番有名になったのは「新語・流行語大賞」かもしれませんが、これは「現代用語の基礎知識」を出版する自由国民社生涯学習のユーキャンがパートナーシップを組み、1984年から選び始めたものです。ちなみに、第1回の大賞は「オシンドローム」だそうです。NHKの連続テレビ小説『おしん』から生まれた新語ですが、なんだか懐かしいですね(*^_^*)

また、セーラー万年筆でも、毎年『10代の重大ニュース』を発表しています。こちらは、1974年から実施しているもので、今回で34回目となるかなりの老舗です。


souri


今年10代から一番注目されたニュースは「安倍総理辞任」で、2位が「相次ぐ食品偽造問題」、3位が「消えた年金記録問題」、9位に「米国サブプライムローン問題」と、意外に硬めのニュースが並びます。
10代が選ぶ流行語の1位は「どんだけぇ~」、次いで「そんなの関係ねぇ」「おっぱっぴー」。4位が「KY(空気が読めないの略)」、8位には“しょこたん語”の「ギザカワユス」がランクインし、こちらは“いかにも”と言った結果です。

これは、セーラー万年筆が、全国の10代の男女500名(内訳は、小学生11名/中学生55名/高校生221名/大学・短大生152名 /専門学校生23名/給与所得者11名/その他27名)にインターネットを通じた調査をし、重大ニュース5項目までと、印象に残った流行語を1つ回答してもらったものの集計結果ですが、34年にも渡り独自の調査を続けている姿勢には、ちょっと感心してしまいます。

ネット環境が整備された現代では、こうした調査も比較的簡単に低コストで行うことができるわけですから、その切り口さえ面白ければ、世の中から注目を集める存在になれるかもしれません。

ネットに氾濫する「誰々がこう言ってました」みたいな二次情報より、独自調査によるランキングという「生の一次情報」はよっぽどおもしろいですしね(*^^)v

この事例を参考に、来年はあなたの会社や業界でも、独自のランキングを始めてみるのもいいかもしれませんね。来たる新年が、ますます輝かしいものでありますように(^.^)/~~~

2007年12月21日(金)更新

お風呂でエビフライ?! ユニーク入浴剤の発想に学ぶ

このところ、玩具会社が「入浴剤」の分野でスマッシュヒットを飛ばしているのをご存じでしょうか? 「たまごっち」の企画などで知られるウィズの子会社、ウィズランドが発売した入浴剤は「お料理気分♪ ふろずきんチャンのたのしーバスタイム」(全5種類・367円)というもので、入浴剤の中にフライやドーナツのフィギュアが入っていて、お湯の中から現れるしかけだそうです。

同社では、子どもたちに「危なくてできない『揚げ物遊び』をお風呂で楽しんでもらいたい」と話しています。


えびふらい


一方、バンダイが発売したのは「うまい棒入浴剤」(全8種・210円)。7月に発売した「ガリガリ君入浴剤Cool!」が100万個を売る大ヒット商品となったことで、それに続けとばかり、食べ物をテーマにした入浴剤第二弾として企画されたものです。
こうした商品は、当初小学生を対象に発売されたものですが、ふたを開けてみると20~30代男性の購入が目立ち、「幅広い需要が見込める」と判断したようです。

以前は、その“効能”が重視されてきた入浴剤市場ですが、最近では、自分へのご褒美や癒しという面から、コンビニエンスストアでの売上も好調だといいます。また、こんな遊び感覚にあふれた商品なら、ちょっとしたプレゼントとしての需要もあるかもしれません。

それにしても、入浴剤に『エンターテイメント性』を追及する発想は、おもちゃ会社ならではですよね(*^^)v 

以前も私のブログで、「いえそば」という商品を取り上げたことがありますが、たとえ既存の商品でも、違った角度の“発想力”をもってすれば、全く新しいマーケットが開けたりするものです。

近年、玩具業界では、少子化対策もあって「大人向け」の商品を企画しはじめていますが、グランドピアニストなどのヒットを飛ばすセガトイズは、商品企画のポイントをこんなふうに話しています。

同社には、取引のある企画製作会社はもちろん、管理部門の社員からも、また突然の来訪者からも、毎月300点に上る商品アイディアが持ち込まれるそうです。「多角的な視点を持つ」をいう意味では、これをありがたいことと考えていて、社内でトップを交えた論議を重ねたうえで、この中から数点の試作品を作るそうです。

ここで大事なのが、『想定する顧客の生の声を集める』ことだと言います。調査会社などに依頼して、集めたモニターを会社に呼んで話を聞くというスタイルでは、「モニターという行為が仕事になってしまい、ともすると専門家のような評価になってしまう」のだそうです。

そこで、このグランドピアニストの開発にあたっても、実際に試作品をバイオリニストの葉加瀬太郎氏のコンサート会場に持ち込み、来場者の反応を調べたりしたみたいです。

消費者の生の声を集めるのは、確かに手間はかかりますが、大資本でバンバン宣伝していく手法とは真逆のマーケティングですから、われわれ中小企業にも十分勝算のあるやり方だと言えます。

いずれにしても、大事なのは経営者の”発想”です。今回の事例を参考に、ぜひ柔軟な発想力をもって、自社の経営を見つめてみてください(@^^)/~~~

2007年12月14日(金)更新

「まいあめ工房」のヒットに学ぶ

名古屋の菓子問屋「ナカムラ」が、今春オープンしたネットショップ『まいあめ工房』が好調のようです。

同社では、あめ職人の技能を広めようと、10年ほど前からオーダーメイドによるあめの受注をしていました。それが最近になってクチコミによる噂になりはじめ、大口の注文もポツポツと入り始めるようになったことから、社長が「ネット上でもオーダーメイドの受注をはじめよう」と、今年の3月にサイトを立ち上げたそうです。


まいあめ


いざサイトをオープンしてみると、各地から100件を超す注文が舞い込んだとか。なかでも一番多いのは「企業のロゴ」を入れて欲しいという注文で、保険会社などが営業の際に配るのに用いるそうです。
一方、個人による注文では、結婚式を控えたカップルから「2人の名前とハートのマークを入れて欲しい」といったものや、初孫の名前を入れて欲しいといった注文もくるそうです。

その他にも学校の校章を入れて欲しいだとか、人気タレントから自らの似顔絵を入れてくれという、ちょっと変わった依頼もあるそうですから、告知の仕方によってはまだまだいろいろなニーズが掘り起こせそうですね(*^^)v

このところ、菓子業界を取り巻く環境は厳しいものがあるようで、中小の菓子業者は「冬の時代」を迎えています。コンビニに押される形で、主要販路の駄菓子屋が次々につぶれているのもその現われの一つですが、そんな状況下においてお菓子のネット直販が好調という現象に、業界からも熱い注目がよせられているそうです(*^^)v

この「まいあめ工房」では、1セット3,500個で42,000円からの注文を受けているようです。これを商売の単位と考えると金額的に大きいわけではないのですが、エンドユーザー相手であることを考慮すると、利益率はものすごく高いのだろうと思います。

ビジネスモデルを組み立てるにあたっては、薄利多売的に大きな額の売上を追いかける道もありますが、もう一方には「少ないお客様」から「水準以上の利益をいただく」という道もあることを忘れてはいけません。

世の中のニーズがこれだけ多様化した現在では、1社が多くのお客さんを相手にするのはかなり難しいのかもしれません。逆に言うと、それぞれの会社が自社にメリットを感じてくれているような顧客を、大切にフォローしていく時代になったのだということです。

さらに面白いのは、この「まいあめ工房」が、結果的に『他社に対して、自社の商品(=あめ)を使った広告の提案』をしたのと同じかたちになったということです。これって、言わばグーグルと同じ広告モデルですよね(*^^)v

この切り口であなたの商品を考えてみると、新たな生かし方やたくさん収益を生む方法、利益率の高いビジネスに移行できるチャンスがある…ということに気づけると思います。

この「まいあめ工房」の場合も、ただ『売り先』を変えただけで違った結果になったわけです。この事例を参考に、自社のビジネスモデルを柔軟に見直してみてもいいかもしれませんね(@^^)/~~~

2007年12月07日(金)更新

「マンガ」の持つ可能性を考える

突然ですが、みなさんは「マンガ」を読みますか? 「マンガ」の持つ大いなる可能性には私もかねてから注目しており、今年の初め頃にも自社ブログに書いていたので、お読みいただいた方も多いかもしれません。

今や日本の文化や産業を語る上でも、マンガは欠かせない存在になりつつあるようで、来春には、マンガやアニメを教える大学や大学院が相次いで誕生するそうです。


まんが


現在、国内で唯一の「マンガ学部」を持つのは京都精華大学で、2000年に初めて作ったマンガ学科が、06年に学部に昇格。今年度の入試でも、人気のあるコースの実質倍率は15倍を超え、少子化で学生集めに苦労する大学が多いなか、ひときわ異彩を放っています。
それに続けとばかりか、学習院は大学院に「マンガや映像の文化的意味を研究する専攻」を設けることを決め、東京芸術大学も、大学院にアニメ専攻を加える予定だそうです。名古屋造形芸術大学でも「マンガクラス」を設け、人気漫画家の杉浦直樹さんや、ビッグコミックスピリッツ元編集長の長崎尚志さんを客員教授として招く予定なのだとか。

このように、来春には、「コンテンツ」などの学部名で教える大学を加えると、国内の15を超える大学に「マンガ・アニメ関連学部」が存在するようになるというのです。さらに注目すべきは、これらの学部には海外からの留学生も集まりつつあるという現象です。

なんでも、日本のマンガ市場は『野球のメジャーリーグのようなもの』なのだそうです。現にメジャーなマンガ雑誌で新人コンテストを開くと、米国をはじめ、中国や韓国などからも、多くの才能が「逆輸入」されてくるのだとか。

優秀なスポーツ選手の海外での活躍を応援する反面、どことなく淋しい気持ちで眺めていた日本人にとって、優れた才能が続々と集まりつつある「マンガ」という分野を見逃す手はありません。

こうなるともう経営者のみなさんも「私はマンガは読まないから…」などと言っている場合ではありません。ぜひ年末年始の休みを利用して、人気のコミックをいくつか手にとってみてください。

経営者には「常に視野を広げる」こと、そして世の中の動きを刺激にしつつ、自社のビジネスを見直す感性が必要とされている時代なのです。何かとお付き合いの多いシーズンではありますが、ぜひ上手に時間を使って、未来へ向かった情報収集を心がけてください(@^^)/~~~

ちなみに私は最近「BLEACH」って漫画が結構気に入っています。しおりも絶好調で構売れているみたいです(*^^)v

ボードメンバープロフィール

board_member

石原 明 氏

経営コンサルタント。日本経営教育研究所代表、僖績経営理舎株式会社代表取締役。

現在、「成功哲学」「売れるしくみづくり」「成長のための組織づくり」「プロ経営者の育成」などをテーマに中小企業から大手企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する『高収益トップ3%倶楽部』には全国延べ3,500社が参加。

2万人の読者を抱えるメールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです! 』や独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。毎週金曜日に配信する人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は年間ダウンロード回数が650万回を超えている。主な著書に『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)や『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです! 』(サンマーク出版)、『すべてが見えてくる飛躍の法則 ビジネスは、<三人称>で考える。』(アスペクト)、 『トップ3%の人だけが知っている仕事のルール』(中経出版)などがある。

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